診断士試験合格のために年末年始にすること
こんにちは。ハカセです。
いろいろな「立場」の診断士受験生が、年末年始を迎えることと思います。
1つは、すでに「受験生を卒業しつつある受験生」。
二次筆記試験を通過し、口述試験を受け、合格発表待ちの方。これまで、いろいろな犠牲を払ってこられたことと思います。長い旅路だった方もいると思います。どうか穏やかな年末年始をお迎えください。2月からは実務補習が始まります。研究会活動も始まります。人脈づくりも本格化です。今のうちに休息してください。
1つは、2011年合格目標で「走り続けている受験生」。
年末年始のまとまった休みは、勉強するチャンスです。「年末年始ぐらいはゆっくりして・・・」と思われている方もいるかもしれません。もちろんそれでも構いませんよ、間に合う自信があるなら。ストレート合格のためには、一次試験をなるべく高得点で(正確には安定した得点で)通過する必要があります。なぜそれが必要かって? 是非道場の過去エントリーから探してみてください。
などのエントリーがオススメでしょう。
高得点で一次試験を通過するには、TAC一次公開模試の段階で合格圏に入っている必要があります。ここで来年のカレンダーをみてみてください。(ちなみに今の段階で来年のカレンダーを手元に持っていない受験生はちょっとヤバいです ) TACの公開模試の日は把握していますね? 6月末に行われます。そこまでの間、TAC生はびっしり講義がつまっているはずです(2010年目標の場合はこんな感じ)。講義を受けている間は、基本的にその科目しかできないはずです。(それ以外の科目に手を付けると、講義の中途半端になってしまいます。それが 橋げた理論 です)。
でも、よく見ると、講義を受けなくて済むオアシスのような期間が少しだけあります。それが年末年始とGWです。つまり年末年始が終わったら、もう、GWしかオアシスはないのです。そのオアシスをどう使うか。「だから休もう」と思うか、「だからこれまでの科目を復習(復讐?)しよう」と思うかは、人それぞれです。ただし、よく考えてください。時間はお金で買えません。そして、下記の記事もよく読んでください。
もう1つの立場は、2010年合格目標に「未合格となった受験生」、あるいは「元受験生になりつつある受験生」 。
一発合格道場は、「上から目線」とか「しょせん受け売り」との誹りを甘んじて受けつつ、「最短合格を目指す受験生のサポートになるならば」と、自分たちの勉強法を紹介して参りました。わたくし、ハカセもその一人ですが、自分たちがやってきたことと同様のことをやってきたならば(全員とは言わないまでも)かなりの確率で合格して頂けるのではないかと信じておりました。しかし、現実は無情にも、十分に実力のあるはずの受験生の一部が、残念ながら涙をのむ結果となりました。
結局、診断士試験合格ってのはこういうことなんです。
一次試験は、実力が合格ラインに達している人のほとんどが合格します。実力が合格ラインに達していない人が合格することもあるとは思いますが、その確率はかなり低い思われます。だから、一次試験を合格するための目標は「実力が合格ラインを超えること」と、非常にクリアです。
二次試験は、そうではありません。実力が合格ラインに達している人でも、相当数の不合格者が発生してしまいます。一方で実力が合格ラインに未達な場合でも、合格してしまう可能性があります。それぞれの割合(図でいう x%とy%)を、試験難易度や出題傾向によって変化するnという独立した指数が左右します。
2010年目標の二次試験は、事例IVが簡単だったために、n が大きくなったと思われます。その結果、x値が大きくなり、実力が合格ラインを超えていた人(=場数を踏んだ経験者が多く所属する)が x% に含まれる可能性が高くなったのだと分析します。
ここには、いくつかの不確定要素があります。
- そもそも「合格ライン」が曖昧。
- 合格ラインを超える実力を備えた人が x% に入る方法は不明。
- 合格ラインを超えていない人が y%に入る方法は漠然。
- n(年度ごとの要素)は完全に受験生のコントロール外。
受験生はいったいどの不確定要素を攻めればいいのでしょうか。
合格ラインを突破する実力を身につけることでしょうか? x%に入れない可能性があるのに?
それとも、「型」にはまってy% に入ることでしょうか? n が大きくなるかもしれないのに?
結局、受験生ができることは、ふうじんが サイコロ理論 で唱えたように、
(1) 一年目から合格ラインを超える実力を備えた上で
(2) 記憶が新しい内に
(3) 2度二次試験を受けてリスクを減らす
しかないのかもしれません。とにかく一年目の二次試験に合格ラインを超えた状態で臨み、あとは、x と y と n がどう変化するか、運を天に任すしかないのかもしれません。。。
12月10日。僕なんかよりも実力のある僕の勉強仲間や、道場の読者の皆さんが、残念な結果に終わったことを知って以降、本当に深く苦悩しました。二次試験に合格するにはどうすればいいのだろうかと。そして、僕はたまたま n が低い年度に、たまたま大きめだった y%に入って、運よく合格できた に過ぎなかったんだなと実感しました。
「未合格となった受験生」、あるいは「元受験生になりつつある受験生」 の皆さん。すでにある程度の地力のある皆さんは、年末年始の時間を惜しんでまで勉強する必要はないでしょう。年末年始は脳をゆっくり休め、二次試験の不確実性について考えてみて頂けませんか。何かよいアイデア、異なるご意見があれば、是非お聞かせいただきたいと思います。
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様々な受験生が、それぞれの立場で、よい年末年始を迎えられますよう、お祈りしております。
まだ 不完全燃焼の ハカセ でした。