公認内部監査人一発合格道場

あれっ!? タイトルが違うじゃん、と思った方もいますよね。
こんにちはお久しぶりのJCです。
僕は公認内部監査人CIAという資格を持っています。というよりもCIAがきっかけで診断士という資格を発見した、というのが正しい説明です。
僕が受験した当時はUS Education(現Abitus)という受験機関しかCIAのコースはありませんでしたので、僕もせっせとそこへ通い、40代半ばにして結構真面目に勉強してストレートで合格できました。今ではAbitusのほかにTACでもCIA受験講座が開講されています。

診断士の方あるいは診断士を目指している方って他の資格を持っているケースも少なくありません。今日は資格ガイドみたいなつもりで
あまり有名でないこのCIAという資格をご紹介したいと思います。

◆CIAって何◆
CIAとはCertified Internal Auditorの略で、内部監査に関する国際資格です。この資格でいう監査は「CPAの行う会計監査」ではなく、みなさんの会社にもあるであろう「監査部による業務監査」を示しています。監査を担当する人間にCIAの称号を付与することは、その人が体系だった監査知識の保有していることを保証できるとされています。認定機関はIIA(Institute of Internal Auditor)というアメリカに本部を置く機関です。
世界ではもうすぐ10万人目のCIAが誕生しそうな勢いのようなのですが、IIAJapanのHPによると日本ではまだ4,693人(2009年現在)しか取得していないあんまりメジャーではない
資格です。なので「CIAってなんですか?」という質問はよく受けるのですが、一度「アメリカの中央情報局が認定してくれるスパイができる資格です」と答えてみたくてうずうずしている私です。

◆僕がCIAを受けたきっかけ◆
僕がCIAの勉強をしようと決めたきっかけは二つありました。まず第一には、海外に駐在していたときに、本社から監査部の方々が来て、いろいろと厳しい指摘を受けるんですよね。その時に相当つらい気持ちになった同僚もいたりしました。

僕はその当時、海外店の事務方全般を見る立場にいたので、僕がもう少し監査的な目線で日頃から見ていれば、そういうつらい思いを同僚にさせなくてすんだのかもしれないと感じたのがきっかけです。

もうひとつは昔からお世話になった先輩が、うちの会社の監査部長になっていて、その方からもご自身も持っているCIAを僕にも受けてみたらいいのではないかというアドバイスをもらったことです。
わかりやすい言葉に翻訳すると「お前もちょっとは勉強しろよ」という内容を柔らかい言葉で言われたということです。

◆CIA合格に必要な勉強量◆
自分自身はCIAの時も診断士の時も勉強時間の記録ということはしておらず、何時間勉強すれば…ということの経験値を語ることはできません。
参考までに、本棚から引っ張り出してきた「稼げる資格(リクルート発行(2007年版))」という雑誌によると約800時間の勉強が必要と書いてありました。たしかに僕の通ってた学校でもそんなことを言っていました。
但し、1000時間勉強したら、診断士の1次に必ず合格するかというとそれは違うということはきょくしんも この記事で語ってくれていて、僕も全く同感ではあるのですが、
時間で説明するのは難易度をわかりやすく見える化できるのであえてご参考までに書いておきました。

◆CIAの試験内容◆
試験は4つのパートに分かれています。診断士の科目合格と同様のPart毎の科目合格制度があります。
僕が受験した2007年は年2回の紙ベースの試験だったのですが、今はコンピューターに向かって解答するタイプの試験になっていて通年での受験が可能となったようです。USCPAとは違って、日本でも受験できますし、問題文も日本語版を選択できます。(ただし原文は英語なので、直訳された日本語はとても変!)
各パートの科目概要は以下の通りです。
Part1: 監査概論ともいえるIIAのフレームワークや監査の大前提等
Part2: 監査の実務に関する科目
Part3: 診断士でいう財務会計と経営情報システム
Part4 :診断士でいう企業経営理論

◆あれ!?診断士とかぶる?◆
そう、この試験の半分は診断士一次試験科目とかぶっているんです。
T○CではCIAの受験コースに「診断士パック」というコースまで作っているくらい科目内容がかぶっています。
ちょうど僕がT○Cで診断士の講義を受けている頃にこの診断士パックが新設されたんですが、最初の頃のチラシのコピーはすでにCIAを持っている僕にはちょっと刺激的。
「今ある知識でとれる資格があります」だよ。ひどくない
でも診断士とCIAと両方持っている人だったら、ちょっとうなづけちゃうところがつらいんだよね。

◆診断士受験の片手間に…◆
やるもんじゃないです絶対に。
それなりのワークロードは絶対に必要ですし、日本語で受験できるとはいうものの、英語を直訳したような理解しにくい日本語の言い回しや内部監査協会(IIA在米国)のとってつけたような監査の定義など、CIAの勉強ならではの苦労もあります。
でも診断士を勉強した後にもう一つということであれば、T○Cがいうことを肯定するのも悔しいのですが、確かに診断士の受験科目と、関連が強いので診断士を勉強した人にとっては、極めて有利だというもの事実でしょう。診断士を勉強した後に何かもう一つトライしたいという方にとっては悪くない資格かもしれませんね。

by JC

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公認内部監査人一発合格道場”へ6件のコメント

  1. JC より:

    ロン様

    コメントありがとうございます!
    診断士パックの受講生の方から直接
    コメントを頂けるとはすごくうれしいです。

    あと3問とは、ほんとに惜しかったですね。
    これからも、ぜひ頑張ってください。
    応援しています。

  2. ロン より:

    jcさん、はじめまして。ロンと申します。
    わたしも診断士の勉強の次のステップとしてCIAの勉強をしています。話題の「T○Cの診断士パック」で(笑)。
    現在、会社の内部監査部門にいるものですから(ただし、残念ながら昨年の診断士2次試験は不合格でした…)

    実は先週の土曜日、初めてCIAの試験を受けてきたのです。まずは小手はじめということで診断士の企業経営理論の学習範囲とかぶっているPart4から受けました。

    これは結構いけるかなと思いつつ試験に臨んだわけですが
    結果は合格点600点に対し580点で不合格でした。あと3問ほど正解が足りず涙をのんでしまった次第です。。。(^^;)
    合格基準が75%以上というCIA試験をちょっと甘く見てましたね。

    これにめげず、次回はpart3でリベンジしてしていきたいと思います!
    jcさん、私にとってたいへん旬な話題、有難うございました!(^^)
    また何か情報があれば、よろしくお願いいたします。

  3. JC より:

    ヒロチー様

    コメントを頂き、ありがとうございます。
    私もパックのコースのチラシを見たときには
    びっくりしました。
    監査というと「こまかい」とか「うるさい」というイメージを僕自身持っていたのですが、CIAは監査というものを、もっと前向きに、よりよい仕事を構築するためのサポートであるというようなとらえ方をしています。
    これはこれでなかなか勉強になりました。

  4. JC より:

    Noname様

    ご指摘ありがとうございます。
    確かに実務経験は必要ですね。監査関連、リスクマネージメント、コンプライアンス、内部統制、会計・経理・財務・法務等の2年以上の実務経験という条件はあります。試験合格後に実務経験を積むことでも対応できますね。
    推薦状はCIAの方、あるいは合格者の上司の方でも受け付けているので、それほど高いハードルではないようです。

  5. ヒロチー より:

    こんばんわ。ヒロチーです。

    診断士とCIAほんとに科目が似てるんですねぇ~。

    これなら、確かに、パックのコースが出てくるはずですよねww

    有用な記事ありがとうございました。

    これからもよろしくお願いします。♪

  6. Noname より:

    推薦や実務経験が必要という一番大事なことをすっぽかして紹介しないで下さい。極々限られた人間でしか対象にならないことを明示してください。
    それでも監査人ですか?

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