朝型じゃなきゃダメなんですか?
こんにちは。ZonEです。
私は、Twitterで診断士受験生を可能な範囲でフォローさせていただきており、またコンスタントに「#smec」などのハッシュタグが付いた投稿をチェックさせていただいております。(Twitter ID : zonet0605)
タイムラインを眺めていると、多くの方々が早朝から励まし合いながら学習を開始されていて、色々と刺激を受けます。
とは言っても、以前に道場ブログにも書いたように、私は生粋の夜型人間なので、刺激を受けても朝型にシフトすることはなく、夜頑張るための糧とさせていただくだけですが…。
そんな中、タイムラインを眺めていると
「最近、深夜勉強しかできていない。このままじゃダメだ。」
「朝早起きできない日が続いていて、勉強が進んでいない。」
などの意見も数多く目にします。
では、なぜ朝型じゃなきゃダメなんですか?
なぜ「朝型=美徳」のように感じているのですか?
朝型のメリット
「朝型=美徳」という風潮の一因は、社会人向けの「勉強しようぜ」本の多くが早朝勉強を推奨しているからだと思います。
朝型勉強のメリットには、
1.勉強の習慣付けがしやすい
通常、業務開始時刻は毎日同じなので、起床時間を一定に保てば、一定の勉強時間を確保できます。その結果、「勉強をする」という習慣に繋がりやすいと言えると思います。「勉強しようぜ」本のターゲットである「勉強していない人」を勉強するようにする(ライフスタイルを変える)には、朝型が適切なのは明白です(もちろん動機付けの方がもっと大事ですが…)。
2.効率的な勉強がしやすい
前項同様、業務開始時刻に準じて勉強の終了時刻が決まっているため、だらだらと惰性で勉強するケースが少なくなり、効率的な勉強がしやすくなります。まぁ、パーキンソンの(第一)法則の派生形とも言えるのでしょうが、「お尻が決まっていると、物事が効率的に進む」というのは誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?
3.頭の冴えが良い
十分に睡眠を取ってリフレッシュした脳で勉強に臨めるので、頭が冴えて理解力が増す効果も期待できます。疲労感ゼロの状態で勉強できることで集中力が増すことも、予想できます。
4.いかにもデキるビジネスパーソンっぽい
早朝から喫茶店などで勉強していると、いかにもデキるビジネスパーソンといった感じで、「早起きして勉強している自分に酔うことができる」というメリットも心理的にはあるのかもしれません。
などが挙げられるかと思います。
もちろん、私も朝型勉強のメリットを否定するつもりは毛頭ありません。
「朝型になりたくてもなれない」「朝型にトライしたけどストレスが溜まるだけで続かなかった」夜型の方々にも自信を持って学習を進めていただきたいだけです。
そこで、夜型のメリットとデメリットを抑制するための留意点について考えてみたいと思います。
夜型のメリット
夜型のメリットは以前にも何点か書きましたが、
1.記憶系勉強は寝る前が効果的
用語や数値などを記憶するには、寝る前に覚えた方が記憶に残りやすく効果的…とのことです。夜型勉強の後半に記憶系をスケジューリングすることで、効率的な記憶を図ることができます。
2.脳が疲れた状態で勉強する訓練が可能
本試験は、2日間で7科目(1次試験)や1日で4事例(2次試験)を解かなければなりません。つまり、ほとんどの科目/事例に、脳が疲れた状態で臨まなければならないのです。だったら、朝 頭がスッキリした状態で問題を解くより、仕事で頭を使って疲れ果てた状態で問題を解いた方が、ある意味トレーニングになるハズです。
3.時間的に融通がきく
一見、朝型のメリット2と矛盾するように感じるかもしれませんが、夜型なら「○○が終わるまで寝ない!!」とノルマを課すような勉強方法も可能です。背水の陣ではありませんが、時間的にではなく、タスク的に自分を追い込んで勉強効率を上げる…という効果が期待できます。
などが代表例だと思います。
夜型のデメリットを抑制する工夫
夜型の方は、
- 寝る時刻を決めず、何となくだらだら勉強してしまう。(朝型のメリット2の裏返し)
- 仕事の波に左右され、忙しい時期は勉強が疎かになってしまう。
- 飲み会などがあると、どうしても勉強できない。
などが悩みのタネだと思います。
そこで、私が決めた夜型勉強のルールは、
- 「どんなに疲れていても、終了時刻を決めて勉強する」
- 「タスク型ノルマで自分を追い込むなら、週の始め(日・月など)にする」
- 「飲み会の日は無理せずに早く寝て、翌朝早めに起きて勉強する」
といったものでした。
1は、「仕事の繁閑により勉強の開始時間が変化する」「仕事が忙しいと勉強が疎かになりやすい」といった夜型のデメリットを抑制しつつ、朝型のメリット2を夜型にも適用するためのルールです。夜型でも「○時には何があっても絶対寝る!!」と決めてから勉強すれば、効率的な勉強は可能だと思います。
2は、夜型のメリット3をより強めるためのルールです。週の始めから寝不足になってしまうと、その週は1週間通してツラいですよね?そんなの私は絶対嫌です。嫌だからこそ、早く片付けて寝よう…という気持ちが強くなり、より効率的な勉強が可能になると考えました。
とはいえ、ある程度アルコールが入ってしまうと、どうしても勉強効率は落ちてしまいます。人間関係も大切なので、飲み会は断りたくなかった私は、楽しんだ代償として「飲み会の翌朝ぐらいは我慢して早起きしよう!!」と決意し、ルール3を設けたわけです。
朝型、夜型どちらが良いか?なんて議論はナンセンス
…とまぁ、夜型の方々にもっと自信を持って/胸を張っていただきたかったがために色々と書いてきましたが、ここで大切なのは、朝型と夜型のどちらが優れているか?ではありません。前述した様々な理論が脳科学的に正しいかどうかも、大きな問題ではありません。論理的に筋が通っていて信ずるに足るものであれば、十分です。
自分の勉強法に自信を持って、自分の勉強法が効率的だと信じていれば、偽薬(プラシーボ)効果で、勉強効率も自然と高まっているハズです。
ですから、
「朝型の方が良いハズなのに、自分は夜型でダメだぁ…」
なんてネガティブ発想は、もったいないから辞めましょうよ!!
そもそも朝型と夜型に2分されるという発想自体がナンセンスだと思いませんか?
夜勉強することが多かった(敢えて夜型とは書きません)私が、飲み会の次の日は早起きして勉強したように(そういえば2次試験の超直前期も必要に迫られて早朝勉強したなぁ…)、朝勉強することが多い方も「記憶系の勉強は寝る前にする」など、自分なりの工夫を盛り込んだハイブリッド型の勉強スタイルを確立していった方が、勉強していて楽しいし、効率も上がるハズです。
ステレオタイプに囚われずに、仮説・検証を繰り返しながら、自分の勉強スタイルを確立していっていただければ幸いです。
それでは、今日はここまで。
by ZonE