事例Ⅱ:多すぎる根拠に大忙し

こんばんはJCです。
今週はみんなで事例Ⅱを特集してきました!

事例Ⅰは難解、それに続く事例Ⅱは忙しいとにかく根拠らしきものがたくさんあって、どれを使ってどれを削るか、もちろん全部使ってたら時数が足りないなんてことも。それもそのはず、先週ふうじんが各事例の出題の意図をまとめてくれていましたが、事例Ⅱでは問題整理能力というのも問われています

◆事例Ⅱは得意な人が多い?◆
そうなんでしょうね?watataも得意といってます。確かに題材となっている中小企業B社はスポーツ用品店とか旅館とかテニススクール、美容院、ペットショップ等、身近によくあるお店であることが多いです。だから、与件文に書かれていることは比較的わかりやすい。書かれ方も創業の経緯から現在に至る状況という過去うまくいってたという説明に始まり、「数年前」から大手が参入してきたり、環境が変わったりして、競争環境が激化している現在があり、その中で大手やチェーン店にはできないサービスで将来を乗り切るためのアドバイスを求められることが多い。よく「事例Ⅰはみんなできないけど、事例Ⅱはみんなができる」とか言われる方もいますが、僕にはなかなか手ごわい相手でした。

◆陥りやすい失敗◆
僕が何度もはまった失敗は、お粗末なアイデア解答でした。どのような新規事業が考えられるか?という問いに対して、与件文がわかりやすいだけに、変に発想が広がり、与件や設問が求めている解答ではなく、ほんのちょっとの与件の根拠(と思った点)を使って、どんどん違う方向へアイデアがでまくってしまうということ。事例Ⅱで陥りやすい失敗は題材がきわめて身近な店舗・会社であるために、我々の想像力がみごとに広がって自分ちの近くの実在のお店と勘違いしてしまうこと。もう、繰り返し言ってきていますが、国家試験ですので、筆記試験には必ず解答があるはずであり、その解答は絶対にぼくんちの近くのスポーツ用品店の品ぞろえの問題であるはずはなく、必ず与件文の中の根拠に従って存在しているはずです。

◆多すぎる根拠たち◆
30字以内で二つ答えよ、という問題なのに、根拠が5つも6つもある。この場合には5つを2つにまとめられないか、いわゆる「主体」と「付随」のようなまとめ方ができないか、あるいは1つ答えよ、というときに二つ書きたいことがある場合もなにかでまとめられないか。そんなくくり方にできる言葉を普段から探しておくことは重要かもしれません。先週の記事でも書きましたが、1次試験の知識を簡単にまとめた小ネタ集を作っておくと、こういうときに便利です。

◆サービスと顧客関係性◆
当たり前ですが、事例ⅡのB社も、必ず中小企業です。この場合に地域に参入してきたチェーン店や大手に勝てる要因って、なんでしょう?
やはり、きめ細かなサービスお店が顧客である私のことをよく知ってるかゆいところに手が届く、という顧客との関係性のが求められるんじゃないでしょうか?
そういう意味でも小ネタとしてサービスの基本的な特性、見えない、残せない…とそれに対する対応をもう一度、考えておくことはとっても大事ですよね。
また、中小では広告は費用の面からも限界があるので、口コミやWebを利用することで、費用をかけることなく、双方向のコミュニケーションを構築できれば関係性はぐっと緊密になりますよね。(どーでもいいことですが、ちなみに僕は「インターネット」と書かずに「Web」と書くことで字数を稼いでいました。)

◆2009年本試験事例ⅡJCの場合◆
解答用紙が裏返しで配られた時に配点が透けて見えちゃいました。
第4問30点!これは、正直しびれました。「この問題でおおはずししたら、今年の合格はない!」と。この思いが80分間ずっと頭の中を駆け巡った感じで、第1問・第2問にかける時間を極力短縮して、第3・4問に集中する作戦をとりました。うむむ、事例Ⅱは失敗した感が非常に強かったです。
でも、自分が失敗しているかも?ということは試験が終わって、受験機関の模範解答を見るまで気づいていなかったんです。後から模範解答を見てみると配点の大きい第3問・第4問に目が行き過ぎ、確実にとりたい第1・2問で設問要求とはずれた解答をしてしまったし、第3・4問だって、目が行き過ぎたわりには大した内容がかけていない。イケてないなぁーという印象。発表を見るまではほんとドキドキでした。
でも、試験中には書けるだけ書いた!という気持ちで盛り上がっていて、あとの科目に失敗を引きずらずに済んだことがとてもラッキーに作用したようです。できてないにも関わらず、達成感を感じながら午後の事例Ⅲを迎えることができましたから。
お気楽な性格が幸いしたのかもしれません

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