中小経営はグラフで攻略!

 こんばんは。JCです。

中小経営はご存じの通り、毎年前年度版白書から出題されます。僕らが受験した時は2008年度版、今年受験する皆さんは2009年度版。当然ながら内容が全然違います。さて、困りました。どんな記事を書こうかなと。勉強法とかはこれまで随分語ってきたし…。ということで今回は僕的に思い切って2009年度版の白書を読んじゃいました。今日はそのまとめです。

◆白書でいいたいこと◆
業況が一段と悪化するなか、中小企業の強みである創造性と機動力を活かして苦境を乗り切る。そのために重要なことはイノベーションと人材の確保である。

◆中小企業を取り巻く環境◆
米国発の金融危機が世界規模で拡大し、08年秋以降輸出が急減した景気は02年2月より緩やかな回復を示していたが、07年11月より後退を示す。また急激な円高は輸出に打撃を与えた。雇用は悪化、特に非正規社員で悪化の一途をたどる。資金繰りは一層厳しくなるが、金融機関の貸出は低調。よって政府による支援は今後も必要だ。

◆中小企業が生き残るためには◆
企業が競争力を維持し、発展してゆくにはこれらの環境変化に適応しつつ、最善の戦略を選択することだ。外需の急減速はニーズの変化をもたらしており、イノベーションが必要となる

◆中小企業のイノベーション◆
中小企業のイノベーションの特徴は
①経営者が全体をリードできる
②創意工夫やちょっとしたアイデアを経営者がテイクアップできる。
③ニッチ市場のイノベーションの担い手となりうる。
研究開発に熱心で新製品の割合が高い企業は売上高が増加している。新商品等の顧客ニーズを把握し、販売先との連携により革新的なアイデアや発想を得る。製造業もサービス分野に参入することにより直接顧客のニーズに触れる多角化戦略も有効。<モノづくりとサービスの連携>や、農商工連携で食料品製造業が消費者ニーズに的確に応える取り組みが重要。さらにITの活用による顧客開拓も重要である。海外への新販路開拓は外需減少の中、海外市場で売れる商品づくりが必須であり、そのためには変化しているニーズの把握が一層重要である。

◆知財保護◆
イノベーションができている企業においても知財保護の認識が弱い。コストと技術流出を恐れて特許をとっていないケースも散見される。売上・収益拡大につながったヒット商品を有する企業は特許権の早期取得が業績の向上に貢献したという事象は多く、単なる模造品の排除という概念のみならず、信用力向上・顧客開拓等の効果も見据えての戦略的対応が求められる。

◆人材確保◆
イノベーションを生み出す人材確保と能力・技能の伝承が重要である。中小企業にとっては人材が最も重要な経営資源であり、中長期的には労働人口の減少が予想される中、将来を見据えた人材確保と育成戦略が求められている。従業員にやりがいを感じさせ、意欲を高めることで離職の抑制に取り組むべきであり、経営者は大学・高校等の教育機関との交流が必要で、インターンシップ等を利用して学生の中小企業への理解を深める努力も必要。ライフワークバランスを推進し、女性や高齢者の労働力の活用の点からも中小企業の役割は大きい。

~とまあ、厚さ1cmくらいある白書を凝縮したので、漏れや薄っぺらさは勘弁して下さいね。

◆グラフで攻略◆
ところでタイトルのグラフで攻略って、記事に全然グラフ出てないじゃんと思われた方も多いですよね。実は今日の準備がすごく大変だったのはこちら09年版白書のサブタイトル集です。
2009白書1章①
2009白書1章②
2009白書1章③
2009白書2章①
2009白書2章②
2009白書2章③
2009白書2章④
2009白書3章①
2009白書3章②
2009白書3章③
2009白書3章④

でもすごく重いので今回は皆さん各自で持って行ってご活用下さい。持ってく方はぜひコメントも書いてくださいね。
僕が気になるグラフを白書から抜き出しました。どれも上記、白書の中身を語る上で欠かせないグラフじゃないかと思います。サブタイトルとグラフを見比べて何を言いたいのか大くくりに理解しましょう。更にグラフやサブタイトル上に数値が出ているところはできるだけ記憶に留めるようにしましょう。正確な記憶でなくても構いませんが、だいたい4-5択から選べるくらいのイメージがつかめればよいのかな。やっぱグラフはカラーがいいよね。印刷したりして活用して頂けるとうれしいです。

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中小経営はグラフで攻略!”へ9件のコメント

  1. JC より:

    kokubunさん・hiroさん・かよちーのさん・takaさん

    皆さん、ありがとうございます。喜んで頂けるとすっごくうれしいです。6/19の記事でハカセも言ってくれていますが、これらのグラフから何を読み取れるかを考えてみるようにしてくださいね。あと1次までもうちょっと。風邪など絶対にひかぬよう気合いで乗りきってくださいね。

  2. taka より:

    JCさん

    自分は数字を覚えるのが苦手です。

    カラーグラフで大まかに状況を把握・イメージし、数字をそこに結びつけていく方法で大いに活用させていただきます。

    【カラーのグラフ】しかも直前期のこのタイミング!本当にうれしいです。

    ありがとうございます。絶対に合格します!

  3. かよちーの より:

    JCさん、こんにちは!
    さすが〜JCさんの把握力には脱帽です。

    実はグラフを見てサブタイトルを思い出すとかそういうツールを作ろうかと思っていました。
    ありがとうございます。

  4. hiro より:

    いつも読ませて頂いて、とても勉強になります。
    グラフは見てもよく忘れてしまうので、こちらのグラフを持ち歩いて定期的に見て覚えていきたいと思います!!
    いつもいつも質の高い内容で感謝しています。
    ありがとうございます!!

  5. kokubun より:

    JCさん

    いつもこちらでは大変お世話になっております。
    中小、非常に遅れておりましたので、本当に助かります(・∀・)
    これから本試験までいかなる時でも見られるよう電車の中、風呂の中、トイレの中!常に携帯していたいと思います。ありがとうございました。

  6. JC より:

    まなさん・yamadaさん・スズメさん
    ありがとうございます。サブタイトルだけではやはり記憶に残りにくいので、グラフとともに頭に入れるとやりやすいのではないかと思います。
    白書は買わなくても、中小企業庁のHPからダウンロードできます。会社の昼休み等にちょこちょこのぞくこともとっても有効かと思いますよ。
    ぜひ頑張って、合格のご連絡を下さいね。

  7. スズメ より:

    おはようございます。
    いつも、感心しながら拝見してます。
    自分でもサブタイトル途中まで抜き出してたんですけど、こちらを活用させていただきます(*^_^*)
    グラフもついててメッチャうれしいです!
    ありがとうございます

  8. yamada より:

    毎日見ております。質問にも迅速に回答をもらっておりますので、非常に内容の濃いブログだと感心しております。今回の資料は印刷して活用させていただきます。資料の作成お疲れさまでした。
    元気な中高年より。

  9. まな より:

    こんばんは。
    いつもここを読んでいます。

    中小経営のグラフとサブタイトルのアップ
    ありがとうございます!!

    白書を購入しようか迷っていたところに
    こんな風にまとめてくださったなんて
    感動です!!
    早速プリントして
    イメージをつかんでいきたいと思います。

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