ガチ文系が1次試験で苦労した分野をまとめてみた①経済学(IS-LM分析、上級財など) byまさき

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今回書かれていること

  • IS曲線とLM曲線の傾きの問題を瞬殺できるようになる
  • 超過需要と超過供給が問われている選択肢を瞬殺できるようになる
  • 上級財と下級財、ギッフェン財の違いを見分けられるようになる

2択を失敗するとマイナス4点の世界~経済学~

あー。モラルハザードと逆選択どっちがどっちかど忘れした・・・
言葉は知っているのに・・・

過去問や模試のたびにこんなことを経験してきました・・・

(ちなみに逆選択はマッチングアプリと覚えたのですが、覚え方がコンプライアンスに違反している可能性が高すぎて本ブログでは記載できませんでした。)


あの時、この問題をきちんととれていたら・・・60点越えていたのに。
いま、この分野をちゃんと理解できていたら・・・60点越えるのに。

過去問演習をするたびにこんな思いを繰り返していませんでしょうか。
自分は繰り返していたので、このブログを書きながら手が震えています。

この記事の趣旨は、

「経済学を本質的に理解するのは無理そうなので、
とりあえずの暗記で乗り切りませんか?」
という提案となっています。

そのため、厳密には誤っている、
不足している内容もあるかと思いますが、そこはご了承ください。
あくまで個人の覚え方、学習方法として息抜き程度にご覧ください。

また、貴重な過去問を使ってこんなブログを書くのはさすがに申し訳ないので
公務員試験などを活用させていただき、
自分が実際に覚えた覚え方をご紹介させていただきます。

では、楽しくいってみよー!!

IS-LM分析とか流動性のわなについて

この問題を題材に今回はブログを書いてみようと思っています・・・!

公務員試験 H29年 国家一般職(行政) 36問目

ISーLM 分析に関するA〜Dの記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。ただし,グラフを描いた場合,縦軸に利子率をとり,横軸に国民所得をとるものとする。

A.財政政策により政府支出が増加するとき,貨幣需要の利子弾力性が小さい場合は,貨幣需要の利子弾力性が大きい場合に比べ,財政政策による国民所得の増加幅が大きくなる。これは,貨幣需要の利子弾力性が大きい場合,同じ政府支出の増加に対して利子率が大きく上昇し,民間投資を大きく減らすためである。

B.流動性の罠が生じ,LM 曲線が横軸と平行な部分においてIS 曲線と交わっている場合,流動性の罠が生じていない場合と比較して,財政政策は国民所得を増加させる効果が小さくなる。

C.財政政策による政府支出を市中消化の国債の発行により賄う場合は,貨幣供給量は変化しない。一方,当該政府支出を中央銀行引受けの国債の発行で賄う場合は,貨幣供給量の増加を引き起こしLM 曲線の右方シフトを生じさせる。

D.資産市場が,貨幣市場及び債券市場から成り立っている場合,IS 曲線とLM 曲線の交点においては,財市場,貨幣市場及び債券市場のいずれの市場においても需給が均衡している。

IS曲線とLM曲線は右下がり?右上がり?

自分の経済学のレベルは
これさえ悩むレベルでした・・・泣

そのため、どっちのグラフ(直線)を動かすべきかを悩み、
マイナス4点をくらうこともしばしば・・・

ちなみに超ざっくり言うと

この理屈ではどっちがどっちか
わからなくなっていたので、

IS曲線→Sを書く時、真ん中は右下がり
LM曲線→Mを書く時に右上がりがある


これで覚えました。
すみません。どうしようもなくて。経済が辛い方に届いてほしい。。。

IS曲線、LM曲線の右シフト、左シフトはどっち??

★IS曲線の右シフト、左シフト

IS曲線の左右シフトはIS曲線の式を
思い出すことですんなり覚えられました。

覚え方ですが、まずIS曲線は式になっていて

Y=C+I+G(国民所得=消費+投資+政府支出) ・・・①
C=cY+C₀ (限界消費性向×国民所得+基礎消費)・・・②

拡張的財政政策=政府支出Gが増加→切片が上に来る=IS曲線は右スライド
このように覚えて自分は乗り切りました。(縮小的財政政策はその逆です。)

拡張的財政政策IS曲線を右シフト
縮小的財政政策→IS曲線を左シフト

Warning

限界消費性向や基礎消費も自分には理解が厳しいところでした。
貯蓄=1-c 基礎消費≒固定費みたいなもん って捉えて試験を乗り切りましたので、参考になればと思います。

★LM曲線の右シフト、左シフト

結局、LM曲線もIS曲線の右シフトや左シフトと
同じように動くと覚えました・・・

拡張的金融政策LM曲線を右シフト
縮小的金融政策→LM曲線を左シフト

景気を刺激するのが右シフト(同じ利子率で国民所得が大きくなる)
景気を抑制するのが左シフト(同じ利子率で国民所得が小さくなる)

試験前は一応このように覚えていましたが、
IS曲線と一緒という覚え方であまり困りませんでした・・・笑

IS曲線の傾きが緩やかになる時、急になる時

IS曲線の傾きについて迷ったら分数で考えるのがおすすめです。(貯蓄/利子)
※分数が思い出せない時は「ちり」と覚えていました。

・限界貯蓄性向が大きい→分子が大きい
 →IS曲線は緩やか(金融政策の効果が大きい)
・限界消費性向が大きい=限界貯蓄性向が小さい=分子が小さい
 →IS曲線は急に(金融政策の効果が少ない)

本当は、

・貯蓄率が大きい=消費が少ない=金利を下げても買い物する人が少ない
 だから、傾きが急になるようです。

ただ、自分にはあまりピンとこなかったので、
試験対策時は傾きの分数で考えるようにして

分母が大きくなる?分子が小さくなる?
→傾きは緩やかになる! みたいに問題を解いていました。

Q.【〇×クイズ】投資の利子感応度が大きいほど、IS曲線はより緩やかな形状で描かれる。

やたら長い問題文が理解できなかったとしても、IS曲線の傾きは「ちり」ということを知っていれば、この選択肢は「ちり」の覚え方で正誤判定が可能です。
り(利子感応度)が大きい→分母が大きい→傾きは緩やか なので、この選択肢は⚪︎正当です。

LM曲線の傾きが緩やかになる時、急になる時

LM曲線の傾きは特に分数で考えるのがおすすめです。「しり」なので覚えやすいですし。

Q.【〇×クイズ】貨幣需要の利子感応度が大きいほど、LM曲線はより垂直に近い形状で描かれる

こんな選択肢見かけることがあるかと思います。ウあたりが多いですかね。
利子感応度とかよくわかっていなくても、LM曲線の傾きは「しり」ってことを覚えておけば

り(利子感応度)が大きい→分母が大きい→傾きは緩やか!

と導くことができて、この選択肢は×誤っていることがわかります。

Q.【〇×クイズ】貨幣需要の利子感応度が0のとき、LM曲線は垂直に描かれ、GDPの水準は貨幣市場から決定される

この問題も、LM曲線の傾きは「しり」と覚えることで瞬殺できます。

り(利子感応度)が0→分母が限りなく小さい→傾きは急というより垂直になる→IS曲線が動いても国民所得は変わらない!=財政政策は無効

ということでこの選択肢は〇正しいです。

流動性のわなってどんなこと?

言葉の定義とかいろいろありますが、
結論だけ覚えておくことで何とかなる問題が多い印象です。

流動性のわな

  • LM曲線が水平になる。
  • 流動性のわなのとき、金融政策は無効→金利が下がらないから。
  • 流動性のわなのとき、財政政策は有効→国民所得が上がるから+クラウディングアウトは発生しない(金利が上がらないから)

自分は流動性のわなのとき(LM曲線が水平のとき)に
金融政策しても国民所得変わるじゃん!!!と思っていましたが、
LM曲線が水平の時の右シフトは真横に右シフトするのであって、
上下運動するわけではないようです。

ちなみに正しくは下記のような感じらしいです。

〇流動性のわな

流動性のわなは、金融緩和で金利が非常に低くなったときに、いくらお金を供給しても、人々がそれを貯蓄したいという気持ちが強く、消費や投資に回らないため、景気が回復しない状態。簡単に言うと、お金があっても、誰も使わないから景気が良くならない状態。

そんな状態があり得るのか?と思ったのですが、ちょっと前の我が国はマイナス金利政策だったので、流動性のわなに近い状態だったのかもしれませんね?・・・ね?

ちなみに最初の問題の解答

Aについて

財政政策により政府支出が増加するとき
IS曲線のG(政府支出)が増加する→切片(x=0の時のyの値)が増加する→右下がりのIS曲線が上にスライドする。(そうすると右にスライドするようにグラフを描くため、右スライドともいう)
貨幣需要の利子弾力性が小さい時
貨幣需要が出てくるのはLM曲線!LM曲線の傾きは「しり」で考える。
今回が分母の「り:利子」が小さいので傾きは急≒垂直に近い
すると、財政政策(減税、公共投資 など)により IS 曲線が右に移動した時、利子率は上がっても国民所得(Y)はあまり増えない。なのでAは誤り。

Bについては、LM曲線が緩やかな時(≒流動性のわな)の方がIS曲線を右に動かした時の国民所得(横軸=Y)が増加するので、誤っていますね。これは結論を覚えるシリーズで対処できます。

CとDについては正当です。
財政政策による政府支出が市中消化の国債発行であれば、貨幣供給量は変化しない。また、中央銀行引受国債発行であれば、貨幣供給量増加です。←これは覚えるしかないです。

貨幣供給量が増加する拡張的金融政策はLM曲線が右シフトするのでCは正しいです。
また、IS 曲線と LM 曲線の交点においては、財市場、貨幣市場が均衡です。←これも覚えるしかないですが、診断士試験ではあまり出ない印象です。

超過需要と超過供給を瞬殺で見抜こう!!

超過需要と超過供給で悩む人は上は「キ(供給)」下は「ジ(需要)」で
キジと覚えるだけで基本的には瞬殺できます!!

たとえば、こんな問題を解く時に役立ちます。

Q.【〇×クイズ】IS曲線よりも右側の領域では、生産物市場は超過供給の状態にある

IS曲線よりも右側=IS曲線の上にある
→キ:超過供給にあたるので、この選択肢は〇正当です。
「キジ」を覚えればこういう選択肢は瞬殺できます。

Q.【〇×クイズ】LM曲線の下側の領域では必ず生産物市場も貨幣市場も超過需要の状態になる。

まずLM曲線の下側の領域は「キジ」理論で必ず超過需要の状態になります。ここは瞬殺です。

次にLM曲線の下側の領域がIS曲線から見るとどうなるかを見ていきます。
そうすると場所によってはIS曲線の下にくることも上にくることもあることが分かるかと思います。つまり生産物市場は超過供給にも超過需要の双方の状態になり得ることになります。

よって、この選択肢は×となります。

上級財?下級財?はたまたギッフェン財!?

代替効果と所得効果

代替効果:財の価格が下落した際に、実質所得(購買力)が一定の場合、他の財よりも相対的に安くなったため、その財の消費が増える効果のこと

イメージとしては、ビールの価格が安くなったから、発泡酒よりお得に感じて購入量を増やしてしまう感じです。

所得効果:財の価格下落によって実質所得が増加し、その結果、消費パターン全体が変化するという効果のこと

イメージとしては、ビールの価格が安くなったら、安くなって浮いた分のお金でおつまみも買うようになる感じです。

ギッフェン財のイメージ(まさき流)

上級財と下級財とギッフェン財ですが・・・

自分は
・ビールは上級財
・発泡酒が下級財
・カップ酒がギッフェン財

こんなイメージで覚えました・・・

ヒロ
ヒロ

カップ酒ってコンビニで見たことあるけど飲む人いるんだ・・・

プライベートで悩んで眠れない時でも、
カップ酒飲めばだいたい忘れて眠れるよ!!

この中でもギッフェン財が一番意味がわからないと思います。

教科書的には、ギッフェン財は、
極端に所得効果が大きく、
代替効果をしのいでしまう財のことだそうです。

これをカップ酒で考えることで乗り切れたので、ご紹介だけします。
(正しいかは微妙です。また、ここからは完全なる個人の感想なので、その点もご了承ください。)

例えば、カップ酒の値段が下がったとしても・・・

カップ酒が安い!いつもは1本だけど今日は5本飲むぞー!!

とはあまりならないと思います。
少なくとも自分はならないです。
飲みすぎると普通に翌日が辛いので。。。

またこの時、自分なら

カップ酒が値下がりして余った分を使って
チューハイなどを飲もう!

あれ?チューハイの方が
自分には飲みやすくて美味しいぞ・・・。

チューハイの味を知ってしまった自分は
これまで買っていたカップ酒の購入量を減らして
レモンサワーなどのチューハイの購入量を増やすようになります。

こんな感じでカップ酒の価格が下がったのに
カップ酒の購入を抑えてチューハイを多く買おうとするようになる・・・?
と経済学の先生たちは考えたのだと思います。

つまり、

カップ酒値下がり→実質所得アップ→なのにカップ酒の消費量減少

こんな感じに
価格が下落すると消費量が落ち、
価格が上昇すると消費量が増えるような財のことを
ギッフェン財と呼ぶようです。

(カップ酒の価格が上がると相対的に貧乏になるためカップ酒しか飲めなくなり、
カップ酒の消費量が上がると考えましょう。
イメージしやすい光景があるのですが、ここでは書けません。)

Q.ギッフェン財は上級財?下級財?

正解は下級財です。試験対策的には、カップ酒が上級なわけないだろ!でいけますが、

上級財→価格が下がった時に所得効果がプラス
下級財→価格が下がった時に所得効果がマイナス

なので、ギッフェン財は下級財なのですね。

※(参考)需要の価格弾力性について

こちらの記事をお読みください。
読めば分かりますが本当に秒殺です。

模試や過去問で上手くいかなかった人へ

自分も5月頭に受けた模試は壊滅的でした。
そこからどうやって5月を過ごしたのかを書いたので、良ければ見てやってください。

1つ言えるとしたら、5月の模試の結果なんていくらでも挽回できます。

自分は5月の模試では運営管理が足切り点以下でしたが、本番では9割超えています。

焦っていろいろな参考書や問題集に手を出してしまいがちですが、
1番役立つ対策は過去問であることは間違いないです。
自分もいろいろ迷走してドツボにハマったタイプですが、
過去問のAB問題を徹底する勉強にシフトしてから急激に点数が伸びました。

だけど、この時期の模試不発はかなり心にくるし、
合格できないや…と思ってしまいますよね。

わかる。わかる。自分がそうだったから!!!!

でも、まだまだ挽回する時間はあるし、
なにより診断士の世界にほんの少し足を踏み入れただけですごく楽しいです!!
また、来月からいろいろ始まりそうでわくわくしていやす。

※匿名で質問を受け付けられるもの始めてみました!気軽にいろいろ打ち込んでみてください。
https://querie.me/user/jj_yamavvv

次回予告

※今回の内容は個人の主観も含まれているため、厳密には誤っている内容も含まれているかと思います。勉強の際は必ずお手持ちの参考書などでも確認してください。

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ガチ文系が1次試験で苦労した分野をまとめてみた①経済学(IS-LM分析、上級財など) byまさき”へ4件のコメント

  1. かるぼ より:

    詳細な解説ありがとうございます。
    この時期になると手段を選ばす、とにかく頭に入れたい気持ちになりますので、時々理屈を超えた覚え方のところも参考になります。
    その分、逆選択のマッチングアプリ、、、モラルハザードはどう解釈するの?とか余計に気になりました(笑)
    ブログ、楽しみにしてますので頑張ってください!

    1. まさき より:

      かるぼさん、コメントありがとうございます。
      自分も理屈が大事と分かりつつ、どうやったら点が取れるのかが気になっていました。
      逆選択のマッチングアプリはもったいぶるほどの内容ではないのですが、なにかの機会でお話できればと思います!

      また、ブログへのメッセージの件本当にうれしいです。
      もっと皆さんのお役に立てる記事が書けるようにこれからも頑張ります!!

  2. しまんと1号 より:

    参考になる記事ありがとうございます。未だ1回転しかしていないのでヒヤヒヤしながら復習できました・・・汗
    経済学が爆弾科目になったりするんですかね。忘却曲線が激しくドキドキです。

    1. まさき より:

      しまんと1号さん、コメントありがとうございます。
      経済学、難しい年は爆弾化していますよね。自分はR4の過去問を7月中旬に解いた時に6割切ってしまいすごく焦ったのを覚えています。
      試験が近づくにつれて違うドキドキが増していくかもしれませんが、良い試験になることを本当に祈っています。
      気温の変化が激しい季節ですが、体調崩さずに頑張ってください!

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