「事例Ⅲ安定化マニュアル~+5点の思考法・目指せオールA」 by かます

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今回、お伝えすることが盛り沢山で長文となり、恐れ入ります。
本記事の最後に『一発合格道場の先代からのメッセージ』があります!
またFPのおみやげ、事例Ⅲ編もあります
まずはお知らせです⇩
★お知らせ★
2次試験後の道場恒例企画、一発合格道場慰労会 事例Ⅴ・Ⅵ・Ⅶを開催します!!!

令和6年度の2次試験に挑んだ戦友たちと交流を深めて頂くことを目的にオンライン、オフラインそれぞれ交流会を開催します!
参加申込は道場ブログで近日中にご案内いたします。
道場メンバーも皆さんとお話できるのを楽しみにしています!
頑張った自分を全力で労い、大いに飲みましょう!!!
はじめに
前回の「事例Ⅰ編」「事例Ⅱ編」に続いて、「事例Ⅲ編」も解説させて頂きます!
本日(投稿日)は試験6日前ですが、事例Ⅲはポイントを押さえることで、今からでも安定化可能だと思っています。

事例Ⅲは、製造業が身近でない等で、イメージがしづらい方も多いと思います。
私は、食品製造業経験があり、食品系は想像に走って逆に解答に求められていないことを書いてしまいがち、一方で工業製品は想像つきづらく、的を射た解答が出来ず、得点が最後まで安定しませんでした。過去問でも得点が伸びづらく、最後まで苦戦していました。
ただ、こちらの方法で取り組んだところ、飛躍的に安定したなと感じた次第です。
それでは、参考になるところが一つでもあればというところで、私流マニュアルをご紹介します。
2次試験合格に向けての心構え 7箇条(かます流)
毎回のご紹介になりますが、まずは、こちらを念頭に!
事例Ⅲ総括~解答の方向性~
何を求められているのか、最終的に思ったところです。
コツを掴んだ(開眼?)したあとに、試験直前でまとめました。
事例Ⅲは、生産管理(生産計画、生産統制)を中心に、どこを改善すれば良いかを考えるのがポイントです。
また、従業員のスキルのばらつきがあったり、後継者が育っていない様であれば、教育体制の拡充(標準化⇒マニュアル化⇒OJT等で教育)をし、情報伝達での連携不足、一元管理が出来ていなければデータベース化してリアルタイムで共有するなどです。
とにかく、「当たり前のことができていない。だから当たり前を目指すための解答を書くていないことをただやってください」ということにつきます。
私がノートに書いてファイナルペーパーとしても活用させていただいた、だいまつさんの記事「だいまつが教える事例Ⅲ攻略の極意」にもありますがとっても大事なポイントです。
余すことなく学習の軌跡と対策をご紹介出来たらと思いますので、一例として参考になりましたら幸いです。
もう一度言いますが、事例Ⅲはパターンに当てはめやすいので、一番安定させやすいと思っています。
我ら15代目のMr.事例Ⅲこと、しんのお墨付き!
高得点を獲得したMakiのこちらの記事も必見です!
メモの取り方
事例Ⅲは製造業の事例なので、その業界や製品がどう設計されて、加工され、完成するのか、完成したあとの売り先はどのように獲得するのか、新製品を開発していく上でのニーズはどこから入手できるのか等、抑えるべきポイントが明確です。
事例Ⅲメモ ルーティン 必ずやっていたこと
1. 与件文を読んだ後、事例企業の組織体制を整理する!
2. 改善点(出来ていない事)を羅列する!
3. ゲ(原因)モ(問題)タ(対策)コ(効果)で整理!
業態によって製造の流れや改善点が違い、馴染みの無い専門用語も多めです。
その企業のやっていることがいまいち分からないまま解いてしまうこともありました。
そうすると案の定、的外れな解答を書いてしまい、大失態で落ち込んだことも多々。
その為、少し時間をかけてでも、組織体制をしっかり掴み、どこが改善点なのかに注力しました。
(下記の実例は令和4年度の事例Ⅲ、本番3日前くらいにイメトレも兼ねてセルフ模試をやった時のものです)
濃い青の吹き出し部はⅠ~Ⅲ各事例共通、水色部は事例Ⅲならではのメモの書き方をしています。
(私は24折して枠を作っていますので、これを利用してこのような形になっています⇒詳細はこちらの記事で)

直筆令和4年度セルフ模試時のメモ&令和5年度の本番のメモ
与件文・設問文の読み方(事例Ⅲ)
続いては、与件文をどう読んでいたか、書き込みをしていたかについても解説します。
続いて、事例Ⅲ特有で、読む時に意識していた事です。
最終セルフ模試時の、令和4年度事例Ⅲの与件文・設問はこんな感じでマーク+走り書きをしていました。
令和5年度事例Ⅲの考え方はこちら!
要チェック① ソリューションパターンを覚える
メモ&与件文の読み方からお伝えしている通りですが、問題点を抜き出したら。
どのような問題に対してどう対応するか、勿論与件文をしっかり読まなくてはいけないですが、大体決まっています。
令和4年度 事例Ⅲ 与件文から抜き出してみた問題点や課題
・金型設計が長い
・設計課が板金加工製品の設計も担当しており混乱
・ベテラン技能者の高齢化
・計画は月次(今後の取り組みに合わない)
・プレス加工の段取り作業長期化
・プレス加工の計画だけ立案
・発注元のロットサイズ減少の脅威
・発注元との情報共有が紙ベース
これの対応策は?
⇩開きます
・金型設計が長い ⇒ 2次元CADから3次元CADへ変更し、共有をしやすくし、設計期間を短くする
・設計課が板金加工製品の設計も担当しており混乱 ⇒ 設計課の強化。専任にする。
・ベテラン技能者の高齢化 ⇒ 若手の育成、技術承継
・計画は月次(今後の取り組みに合わない) ⇒ 週次化、短サイクル化
・プレス加工の段取り作業長期化 ⇒ 段取り時間短縮(シングル段取り、外段取、分業化etc)
・プレス加工の計画だけ立案 ⇒ 全行程一貫した生産計画を策定
・発注元のロットサイズ減少の脅威 ⇒ 受注量に合わせたロットサイズに変更
・発注元との情報共有が紙ベース ⇒ データベース化、一元化等で情報を整理する
ということで、改善策を羅列してみると、「そうだよね、これだよね」となるかと思います。
このパターン、一度覚えればめちゃくちゃ使えますので、今一度過去問を見てみてくださいー!
私は、線を引っ張るだけでは問題点ピックアップしきれず抜け漏れの発生が多かったので、上でご紹介している通り、逐一書いていたというところです。
要チェック② 切り分けが難しいときの対処法
第2問にも使えるし、第3問にも使えるし…と事例Ⅲでは解答要素の切り分けに困ることが割とあります。
結論からお伝えすると、切り分けに困った時は「どっちも使ってください!」
診断できることを見せるのが大事です!
令和5年度 事例Ⅲで見る解答要素が同じになる例
第2問
C社の製造部では、コロナ禍で受注量が減少した2020年以降の工場稼働の低下による出勤日数調整の影響で、高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのか、100字以内で述べよ。
第3問
C社では、最近の材料価格高騰の影響が大きく、付加価値が高い製品を販売しているものの、収益性の低下が生じている。どのような対応策が必要なのか、120字以内で述べよ。
⇩開きます
第2問では「人手が少なくなったのにも関わらず、受注量が増えたための対応策」、
第3問では「価格高騰の影響により、高付加価値製品を販売していても収益性低下についての対応策」
ということで、どちらも生産面についての事例になっています。
第2問では「整理されていないレシピに対しての標準化マニュアル化や、教育の方向性」、
第3問では「生産統制の強化」という方向性で切り分けられます。
とは言え、生産効率化を考える上では、「生産計画の週次化、短サイクル化」はどちらの解答要素にもなります。
どっちに入れようか決めかねる時は、両方とも入れてしまいましょう
切り分けられたほうがスッキリするけど、まずは60点死守していきましょう!!
要チェック③ 最終問題は強み(人・ノウハウ)中心に経営戦略を!
事例Ⅲの特徴として、各事例共通で経営分析系の第1問、第2問以降が製造業ならではの生産管理や生産性向上の問題であることが多いです。
そして、事例ⅠやⅡと似ていますが、最終問題は、経営戦略系の「今後のこと」の流れになっています。
しかも割と与件文にヒントが盛り沢山そうな具体的施策を問われる傾向です。
令和5年度 事例Ⅲ 第5問で見る、最終問題の問われ方
食品スーパーX社と共同で行っている惣菜製品の新規事業について、C社社長は現在の生産能力では対応が難しいと考えており、工場敷地内に工場を増築し、専用生産設備導入し、新規採用者を中心とした生産体制の構築を目指そうとしている。このC社社長にの構想について、その妥当性とその理由、またその際の留意点をどのように助言するか。140字以内で述べよ。
⇩開きます
これまで培ってきた食品の製造ノウハウ、人(工場管理者やパートリーダー)の体制という強みがあるので、これを存分に活かす方向の解答を書くと方向性が外れません。
・新人活用すべく、工場管理者やパートリーダーが教育
・作業を標準化してマニュアル化し、生産性向上
方向性は一つ
強みを活用し、Q(品質)C(コスト)D(納品までの時間)向上!
+社長の想いに寄り添う
あとは聞かれていることにしっかり答えればOKです。
この場合は、C社社長の構想についての、妥当性と理由が聞かれていますね。
超直前期にやったこと(+モチベアップおやつの紹介)
メンタル面を重要視し、自分を鼓舞していました。
今年の中小企業診断士2次試験は泣いても笑っても1回限り、だからこそ、出せる力を全て出し切ろうというマインドセットで、「来年も受ける事ができるけど、今年はもうこれだけだ!」と腹をくくっていました。
また、「この試験が終われば勉強から開放される、我慢していたことが出来る!」だからこそやりきろう、と緊張感は持ちつつも割とポジティブな心境でした。
事例Ⅲに関してだと、与件文から出来ていない事を抜き出し、どうしたら改善出来るかなどを空いた時間に確認するようにしていました。
また、試験3日前に有休をとり、本番シミュレーションも兼ねて、セルフ模試をやりました。
それが、今回も紹介している「令和4年の過去問」なのですが、リピートということもあり、高得点が取れました。
その流れで本番も取り組めればというところで、良いイメージトレーニングにもなりました。
試験本番でもお守り代わりに持って行きました。
また、この記事でお土産として置いているファイナルペーパーを作りました。
大変な中と思いますが、体力も温存で!
出来るだけ睡眠時間を確保し、冴えた頭で当日を迎えましょう✨健康第一!
私の場合は仕事終わりの勉強も1時間早く切り上げ、ジムトレは休みの日のみ最小限(程よく疲れるくらい)にして、食事は惣菜などに頼って作る労力も減らし、いつもより睡眠時間を確保するようにしました!
モチベアップおやつ(あくまで、いちファンとしての紹介です)
受験生時代にはとってもお世話になったYouTubeチャンネル「診断士ラボ(←動画に飛ぶので音声などご注意ください)」さんでは頑張る受験生を応援すべく、羊羹をプロデュースされています。
(10月27日までは診断士試験応援パッケージもあり)
「ひとくち羊羹コバラボ」
食べる時間別を意識した3種のフレーバーがあり、おしゃれなパッケージが目を引きますね♪味も勿論👍
厳選素材で低カロリー、ひとくちサイズ、手が汚れずに食べられる設計というこだわりポイント満載です!
本番エピソード(事例Ⅲ編)
お昼休憩では、外に出て、どんよりした天気の中、持ってきていたパンを食べました。
同じように外で食べている人もちらほら、周りの様子を眺めながら、音楽を聴いて、ファイナルペーパーを眺めていました。
20分位前には席につき、せっかく持ってきていたので、問題演習振り返りノートを見て、「これだけやったのだから次もやり切るぞ」と言い聞かせ、その後は寝ていました。
そして、事例Ⅲスタート
「食品工場か、ラッキー。いや待て、日頃の知見が邪魔しない様に注意せねば。。(本業は食品関係です)」
「せっかく工業製品系の演習を積んだのでそっちの方が良かったかな。」などと妙に冷静でした。
今回のマニュアルに沿って淡々とやっていたら、無難な解答になりました。
手応えがあったかというと、それなり。
でもこれは当てにならないので、発表まで不安でしたが、結果65点でした。
模試では20点という酷い点数だったので、だいぶ巻き返しました!!
そして、事例Ⅳ前には、エナジードリンクを飲み、気合注入!で乗り切りました。
終わった後は、色んな意味で魂が抜けた状態でした笑
かますよりメッセージ+♪
試験前最後の投稿なので、元気と勇気が沸く音楽も貼りつけておきます。
「あきらめないで どんな時も 君なら出来るんだ どんな事も 今世界にひとつだけの 強い力をみたよ」
頑張っている人の背中を押してくれる歌詞で私も心が折れそうになった時に聴いています。
最初は仕事が忙しい中で、中小企業診断士試験はおろか、資格試験に挑戦なんて「できっこない」と思ってました。
それでも全力でやれることをやったことで、こんな私でも合格することができました。
週末に試験を控えている皆様は、もう合格の切符を掴みかけていますので、後は本番でやり切るのみです!
合格というゴールは目の前です!
先代からの応援メッセージ

道場の先輩方より、応援メッセージをいただいています!
本日より、順次紹介させて頂きます!!
それでは第一段、どうぞ~✨
本当に素敵な仲間と楽しい世界が待っていますよ。
初代 JCさん
ワクワクしながら、2次試験も乗り越えてこっち側に来て下さいね。お待ちしています。
試験当日の朝は、目が覚めたら深呼吸してください。「今日1日を楽しむぞ!」と心に誓ってください。
8代目 ルナさん
事例企業の社長に敬意をもって、全力で課題にともに取り組みましょう。がんばって!
いよいよ2次筆記試験ですね!
9代目 きゃっしぃさん
ここまで、本当にお疲れさまでした。
あとは普段通りの力を出してくるだけです!
特別な日だから特別なことをしよう、なんて絶対に思ってはいけません。
いつも通りのことを、いつも通りにしてきてください。
平常心で頑張ってきてください!
努力は裏切りません。合格するべき人が受かる試験です。会場にいる全員が初見の問題です。簡単な訳がありません。「ベスト」は狙わず…「ベター」な回答を心掛けましょう。
9代目 よこよこさん
周りの人は意外にも空白答案も多いものですよ。

力強いメッセージをありがとうございます!!
おみやげ(事例Ⅲの思考法)
私が直前に作ったFP(ファイナルペーパー的メモ)です。
解答の方向性を叩き込むために、試験1-2週間前に大事な視点を書きだしました。
本物は手書きで書いていましたが、今回はこちらを、Excelファイル&PDFにしてお届けします。
次回予告

明日は、たいしんです!
息抜きがてらどうぞ~

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ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。
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こんにちは!
にっくです。
自分の部屋から出ることもほとんどない孤独な戦い、道場の皆さんが寄り添って下さっているお陰でここまで来ることができました。改めて、困ったときに寄り添ってくれる人のありがたさを痛感しています。
経営者に寄り添う中小企業診断士の仕事に誇りを持てそうです。
その為にも、まずは合格に向けて集中します!
事例Ⅲは苦手な事例だったので助かりました!今回の記事で得意事例になりそうです!
ありがとうございました!
にっく
にっくさん、いつもコメントありがとうございます!
受験される皆さまを応援したい、伴走したいという気持ちを第一に記事を書かせて頂いており、ありがたいお言葉に心が温まりました。
事例Ⅲは、私も最後にようやく掴めた事例でもあり、最後の追い込み、得点力アップに少しでも貢献できたら幸いです。
あともう一踏ん張りですね!
応援しています!