事例Ⅲが苦手な人の事例Ⅲの解き方~ by Maki
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8月17日(土)開催の座談会にご参加頂いた皆さま、
有難うございました。
明日、20日(火)開催分、まだ数席残枠があるようです。
ご参加頂く際、もしお時間あれば、15代目が心を込めて作成した夏セミナー動画をご視聴の上参加いただけると、
座談会で1歩・2歩進んだ情報収集ができるのではと思います。
17日(土)ご質問頂いた方、有難うございました。
参考書・副読本については、おーちゃんのブログもご参考ください。
蛍光ペンについてはAREのブログも参考にしてくださいね。
17日の私のブレイクアウトルームで実演も行ったメモ用紙については、
しんが詳しく次回のブログで紹介してくれる予定です。
他の試験では、問題用紙と別にメモ用紙が配られるものもあるようですが、
診断士試験ではメモ用紙が必要な場合、自分でその場で「作成」する必要があります。
作成方法を知らずに試験に臨むと、当日試験会場で困惑されるかもしれません。
是非しんのブログを参考にしてくださいね。
メモ用紙の作成方法、
紹介するよ!
では本日の本題です。
本日は、ブレイクアウトルームでもご質問頂いた「製造業経験がない場合の事例Ⅲの解答方法」の参考例をご紹介します。
事例Ⅳについては、次回のブログでご紹介しますね。
私の場合、1次試験後から本格的に2次試験の勉強を始めたので、時間も限られており、
80分で解答する方法として「解答の型」を用意しました。
同じように製造業経験がなく、事例Ⅲにどのように取り組もうか戸惑っていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
(先ほどのおーちゃんのブログや、こちら↓のブログでしんが紹介してくれている「ザ・ゴール」マンガ版を参考にされると、イメージが持ちやすくなると思います)
事例Ⅲとは?
そもそも事例Ⅲって何?
昨年の今頃、診断士試験受験生の間で使われている用語が全く分からず、高い壁を感じていました。
でも大丈夫です。1次試験終了後、10月までの間に徐々に理解が深まります!
「事例Ⅲ」は「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」に関するもので、
製造業に携わっていない場合、問われていることのイメージがわかず、苦手とされる方も多い科目です。
私もそのうちの一人です。
ただ、実は事例Ⅲは、問題の意図が比較的分かりやすく、点数が伸びやすいとも言われています。
私も製造畑ではありませんが、事例Ⅲのおかげで、他の3科目を補って合格することができました。
基本の解き方
事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅳにも言えることですが、2次問題には基本的な流れがあるように思います。
事例Ⅲはここ数年概ね以下のようになっており、
設問ごとに与件文を切り分けながら解答すると良いのではないかと感じました。
- 現状分析
- 生産戦略① 弱みを克服する!
- 生産戦略② IT化
- 成長戦略
実際の中小企業が抱える生産現場の問題に即した設問になっているため、
このように整理できるのではないかと思います。
もしかすると、これから中小企業のIT化が進んだら、問題の傾向も変わるかもしれません・・・。
試験開始!
試験が始まったら、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、
最初に受験番号を間違いなく記入します。
努力を無駄にしないために、
必ず最初に受験番号を記入し、間違いがないことを確認してください。
日頃の練習の時から、まず受験番号(受験票が届くまでは仮番号でOK!)を書いて、習慣にしてください。
「最初に受験番号を書かないと気持ち悪い」くらいになればバッチリです。
受験番号を記入したら・・・
次に、私の場合、最初に設問を確認し、おおむねどの設問の解答に使用するか、ある程度紐づけながら与件文を読みました。
(与件文から読むのが合っている方もいらっしゃるようなので、練習しながら、自分に合った方法を探してくださいね)
80分で全てをMECEに切り分けるのは難しいので、ダブりがあってもよいので、
どちらかというと、漏れがないように気を付けます。
私は強み・機会はピンクの蛍光ペン、弱み・脅威は青の蛍光ペンでハイライトしながら読みました。
色は好みですが、あまり多いとペンの持ち替えで時間をロスしますし、
強み・機会、弱み・脅威のうち、どれに当てはまるのか分かりにくいものもあります。
また、必ずしも蛍光ペンを使わなくても、
AREのように、シャーペンでS・W・O・T等の記号でマークする等、
これも本当にご自分に合った方法を見つければOKです!
現状分析
問われ方は変化球の場合もありますが、SWOT分析や3C分析の形が多いです。
SWOT分析については強み・弱みのみを求められるケースもあります。
3C分析の場合、市場・競合・自社について記載し、自社については強みと弱みを記載します。
SWOT分析については、AZUKIのブログを参考にしてくださいね。
生産戦略① 弱みを克服する
「●●できていない。」「▲▲となっている。」などの書き方に注意し、改善方法を記載します。
あまり難しく考えず「○○して●●できるようにする」「△△して▲▲の状況の改善を図る」とそのまま言い換えればOKです。
生産戦略問題Aは「2-1.生産計画」と「2-2.生産統制」に関する弱みが多いように思います。
2-1. 生産計画
生産計画は、
✓生産計画を立てる周期が月次の場合が多いのでこれを週次・日次に短次化するようにする
✓一部で作成している場合、全社ベースで作成するようにする
例えば以下のような感じです。
「○○部のみで月次で作成している生産計画を、全社ベースで週次で作成することにより△△できるようにする」
2-2. 生産統制
生産統制は、進捗管理・在庫管理・余力管理が挙げられます。
解答の文字数が多い場合は「生産統制」と記載、文字数が足りない場合は、
「進捗管理・在庫管理・余力管理を行い・・・」と記載するなどして調整していました。
これらの弱み(できてないこと)は、基本的にはすべて改善(できるように)してあげるようにします。
設問ごとの切り分けにまよったら、ダブってもよいので弱みを放置しないようにしましょう。
生産戦略➁ IT化
中小企業のIT化も浸透してきたと思うので、そろそろ出題傾向が変わるかもしれませんが、IT化といえば有名な語呂である「DRINK」を使用して回答しました。私はDRINKで覚えはしたものの、このままの順番だと日本語として違和感を覚えたので、解答する際は以下のワンセットで覚えていました。
「D」データベース化して「N」ネットワークで「I」一元管理し、
変更を「R」リアルタイムで「K」共有できるようにする
前半にC社は「現状●●のため」と現状分析に記載したC社のIT面の弱みを記載すると、IT化でこの弱みを克服する、というストーリーが記載できます。こういった自分のフレームワークをいくつか持っておくと、短時間でアウトプットできるようなるため、80分という限られた試験時間を、効率的に活用することができます。事例Ⅲ流の「標準化により効率化を図る一例」と言えるかもしれません😊
ちなみに、私はキーワードや模範解答の暗記用に、おーちゃんも紹介している「ダンシ君【聞き流し】2次試験1問1答シリーズ」などのYoutube等を活用しましたが、かますは自分で読み上げてスマホのボイスメモを作成したそうです。
結構使えるよ~
皆さんも是非取り入れてみてください!
成長戦略
通常最後の設問になることが多いと思いますが(もちろん違うこともあると思います)、
C社の今後の成長戦略を問われた場合は、少し視座を高めて視野を広げ、
現状分析で見つけた機会に、C社の強みを掛け合わせ、C社の目標・方向性(=社長の想い)を成就させます。
とはいえ、あまりに大上段に構えず、あくまで与件に沿った形で述べるのが良いのではないかと思います。
「C社の目標」・「方向性」・「社長の想い」は、与件分を読む際に読み飛ばさないよう、
蛍光ペンでマークします。私はオレンジの蛍光ペンを使用していました。
マークしても解答に盛り込み忘れると、当然ですが点数にならないので、解答に盛り込むのを忘れないようにしましょう。
(私は最後の見直し時に、マークが解答に盛り込まれているか「✓」を付けて確認しました)
おまけ
何年分解くか
「事例は何年分解くか」。皆さん悩まれると思います。座談会でもご質問頂きました。
私は、直近5年分を3回+ふぞろいで遡れるだけ解きました。
ただ、古い事例は近年と出題傾向が異なるので、特に時間的な余裕があまりない場合、
しっかり取り組むのは5年~8年分でよいのではないかと思います。
なにより大切なのは、しっかり復習することです。
復習方法は、私の一押し、たいしん🏇のブログを参考にしてください。
解答の順番
設問を解く順番については、現状分析を成長戦略に合わせて、最後に記載する方もいらっしゃるようです。
私の場合は、事例Ⅲについては、解答欄を順番に埋めていく方が精神的に安心できるため、順番に解いていきましたが、
「解答間のつながりをより強くしたい」と試行錯誤中の方、試してみてください。
事例Ⅲのお作法・ポイントを紹介してくださっている、「神回」まよ先輩の以下の記事も是非参考にしてくださいね。
明日はレジェンド投稿です。
さぁ、どなたが登場するでしょうか !?
明後日のしんの投稿もお楽しみに☆
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こんばんは!にっくです。
「事例3が苦手な人向け」とありましたが、初学者全員が読むといい記事になっていると思います。
事例3を得点源にできるよう、Makiさんの記事を参考にカスタマイズしていきたいと思います!
ありがとうございました!
にっく
にっくさん
コメント有難うございます!
2次試験は1次試験と異なり、採点基準も公開されていないため、自分で情報を集め、自分にあった勉強方法や解法を試して80分で解答できる形に確立する必要があります。
文房具、設問解釈、80分の使い方等、是非道場の記事も参考に、ご自分に合った解法を確立して下さいね。
お時間あれば、15代目の夏セミナーの事例ごとの解法も是非参考にしてください。引き続き頑張ってください。応援しています!