模試18点→本番68点!中小企業経営・政策の挽回方法 by Takeshi

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はじめに

Takeshi
Takeshi

Hello, DOJO!
夏本番になってきましたね!

今日も勉強お疲れ様です!
1次試験まで残り4週間。泣いても笑っても、今が最後の追い込みです。万全の状態を保ちつつも、最後まであきらめずに対策していきましょうね。

ところで、主に1次試験が初めての受験生に質問です。

中小企業経営・政策、勉強始めましたか?

Takeshi
Takeshi

1次試験の最後に君臨するラスボス的科目、それが中小企業経営・政策。疲れた受験生を、暗記系問題がどどっと押し寄せてきます。
暗記メインの対策が必要なため、ストレート合格狙いの受験生の仲には「これから始める!」という方もいるでしょう。
かくいう自分も、中小企業経営・政策の勉強を始めたのは6月下旬でした。

しかし、7月頭に受けた模試はたったの18点
そこから挽回すべく、残り1ヶ月で中小企業経営・政策に特化した対策を取りました。
結果、本番では68点まで得点することができました。

今からでも、中小企業経営・政策は間に合います!

Takeshi
Takeshi

自分の経験談を踏まえて、どのような勉強をすべきか解説していきます。

中小企業経営・政策は、何から攻めるべきか?

中小企業経営・政策は、中小企業白書が中心の「中小企業経営」と、中小企業を支援する政策について問われる「中小企業政策」の2つの分野に大別されます。
このうちどちらが得点しやすいか?

これはズバリ、「中小企業政策」です。
なぜか?僕は出題方法にヒントがあると思っています。

この科目は、大きく3つの出題方法があると考えています。
その名も、トレンド問題ランキング問題ナンバー問題です。
まずはそれぞれどんな問題か、見ていきましょう。

聞いたことねえよな。Takeshiが勝手に作った用語だから気を付けろよ。

Takeshi
Takeshi

トレンド問題、ランキング問題、ナンバー問題の解説

トレンド問題とは、年度ごとの中小企業の指標が増加あるいは減少したかを問う問題を総称します。下に、令和4年度の例を挙げています。

 財務省「法人企業統計調査年報」に基づき、2010年度から2019年度の期間について、小規模企業の1社当たりの売上高と、売上高経常利益率の推移を見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。
 なお、ここでは資本金1,000万円未満の企業を小規模企業とする。

ア 売上高は減少基調の中で、売上高経常利益率が悪化傾向にある。
イ 売上高は減少基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。
ウ 売上高は増加基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。
エ 売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が悪化傾向にある。
オ 売上高は横ばい基調の中で、売上高経常利益率が改善傾向にある。

令和4年度1次試験 中小企業経営・政策 第3問

※正解は


ランキング問題とは、業種などのひとまとまりのグループを、多い順などに並べる問題を総称します。

 総務省・経済産業省「平成28年経済センサスー活動調査」に基づき、製造業、卸売業、小売業について、業種ごとの企業数全体に占める企業規模別の割合(企業数割合)を比較した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
 なお、ここで企業数は会社数と個人事業者数の合計とする。また、企業規模区分は中小企業基本法に準ずるものとし、中規模企業とは小規模企業以外の中小企業を指すものとする。

ア 小規模企業数割合は卸売業が最も高く、中規模企業数割合は製造業が最も高い。
イ 小規模企業数割合は小売業が最も高く、中規模企業数割合は卸売業が最も高い。
ウ 小規模企業数割合は小売業が最も高く、中規模企業数割合は製造業が最も高い。
エ 小規模企業数割合は製造業が最も高く、中規模企業数割合は卸売業が最も高い。
オ 小規模企業数割合は製造業が最も高く、中規模企業数割合は小売業が最も高い。

令和4年度1次試験 中小企業経営・政策 第2問

※正解は


最後にナンバー問題とは、具体的な数字から正解の選択肢を選ぶ問題を総称します。

 飲食店を経営するA氏から融資制度の相談を受けた中小企業診断士のB氏は、A氏に「女性、若者/シニア起業家支援資金」を紹介した。
 「女性、若者/シニア起業家支援資金」の対象となるA氏の属性として、最も適切なものはどれか。

ア 新規開業して1年の40歳の男性
イ 新規開業して5年の45歳の女性
ウ 新規開業して10年の60歳の女性
エ 新規開業して15年の70歳の男性

令和4年度1次試験 中小企業経営・政策 第26問

※正解はこの後!

しっくりきましたか?

Takeshi
Takeshi

どれが解きやすい?

この3つの出題方法で、みなさんはどれが一番解きやすいですか?

僕は圧倒的に、ナンバー問題だと思っています。

トレンド問題ランキング問題は、理解しなければならないことが曖昧です。
ある指標では増加しているのに別の指標では減少しているとか、業種ごとのランキングが指標ごとに逆転しているとか、覚えようと思ってもごちゃまぜになりやすいです。
さらにどれだけ対策しても、本番で見慣れない指標が出てきた途端に焦り始めます。

増加・減少だけじゃなくて横ばいもあるの…。
企業の数じゃなくて割合!?言われても困るよー。
どれも正解に見えてくる、分からん!

本番で焦るTakeshi
本番で焦るTakeshi

一方、ナンバー問題は覚える項目が明確です。
例えば「女性、若者/シニア起業家支援資金」の対象は「開業7年以内かつ、女性または35歳未満か55歳以上の方」であり、そこから根拠を持って選択肢を絞りやすいです。

さっきの過去問、開業して7年以内が原則だからに絞れるね。
その中でも女性は年齢制限なかったよね?だから正解は

ナンバー問題のTakeshi
ナンバー問題のTakeshi



実は「経営」と「政策」で、この出題方式は大きく違いがあるんです。
令和4年度の過去問を見ると、「経営」21問中トレンド問題10問ランキング問題9問ある一方、ナンバー問題は1問しかありませんでした。
対して「政策」は21問中、ナンバー問題が実に13問も出題されています。

実際に令和4年度の問題を独自に分類した表を以下に示します。
ついでに、僕が正解した問題も一緒に並べています。「政策」の問題、特にナンバー問題で得点できていることが一目瞭然ですね。
運の要素もあるものの、片方だけで足切り点を回避できるほど得点できればおいしくないですか?

令和4年度1次試験 中小企業経営・政策の問題分類

次は出題方法別の対策を書いていくよ!

Takeshi
Takeshi

対策①トレンド問題は矢印で理解する!

まずトレンド問題は、矢印を自分で書いて、ビジュアル性とシンプル性を強調して勉強しましょう。

「増加・減少」の文字を見て、すんなり頭に入ってこない人は何人もいると思います。
逆に元データのグラフを見ても、ギザギザしているせいでトレンドが理解しにくいのではないでしょうか?


そんな受験生は、「↗↘」こんな矢印を使って、中小企業がどのような傾向にあるか手で理解してみてください。
勉強にオススメなのは、実は模試です。テキストに書きたくない人も、模試の問題なら躊躇なく書けるのではないでしょうか?
みなさんも手元にあったら、ぜひ活用してください。

対策②ランキング問題はナンバー1を外さない!

次にランキング問題は、各指標のナンバー1業種をしっかり押さえることがオススメです。

「それだけで正解が分からないじゃないか!」、という声もあるかもしれません。
しかし、5択から2択まで絞り込めるだけで、かなりの進歩だと思いませんか?逆にランキングをしっかり覚えようとするほど、ドツボに嵌まってしまう恐れがあります。
出題者もそこまで意地悪ではないので、「2~4番目に多いものはどれか」というひねった問題は出題してきません。

下の表に、各指標のナンバー1業種をまとめました。「数が多くて、開業も廃業も多いのは小売業」とセットで覚えるのも有効です。ぜひ試してみてください!

指標ナンバー1業種
企業数小売業
従業員数(中小企業)製造業
従業員数(小規模企業)建設業
売上高卸売業
付加価値額製造業
売上高経常利益率建設業
開業率・廃業率小売業
中小企業白書等の指標別ナンバー1業種

対策③ナンバー問題は過去問と模試を徹底的に復習!

最後にナンバー問題は、過去問と模試を徹底的に復習することをオススメします。
「中小企業経営・政策に過去問は使えない」と考えるメンバーもいますが、ほかの出題方法と比べてナンバー問題は年度によって正解が変化しません。
(急に補助金の額が増えたりすることはありますが、)過去問や模試において数字をしっかり押さえておけば、今年の問題にも十分対応できると思います。

ほかにオススメなのが、1問1答で反射的に答える練習です。
ベストのブログ記事や、YouTubeの「ダンシ君のサブノート」チャンネルがスキマ時間にちょうどいいので、これも試してみてください!

僕が作った問題もやってみてちょ☆

ベスト
ベスト

まとめ

模試は「経営」4点(!)、「政策」14点だった…

Takeshi
Takeshi

模試がボロボロだった人、ここまでノー勉の人、いろいろいると思います。
ここから合格点レベルまで挽回するためには、問題の出題方法を知ること、そして出題方法別に対策を取ることが重要です。
対策を間違えなければ、7科目で100点伸ばすうちの1科目で50点伸ばすこともできちゃうかもしれません。

状況が特殊過ぎないか…

さたっち
さたっち

残り4週間、1次試験のラスボス対策をしっかり行って、中小企業経営・政策の最後の1分まで得点を目指してください!

Takeshi
Takeshi

中小企業経営・政策の本質をしっかり理解したい方は、さや姉のブログもオススメです。
See you next time!

明日はさや姉が担当です!

残り1ヶ月で記憶をしっかり定着させる方法を教えるよ!

さや
さや






巻末ゴゲン講座 第8回

ゴゲン講座とは、診断士試験のカタカナ用語の語源を解説するコーナー。
受験生の長期記憶に貢献することを目的とする。

一発合格道場 Takeshi 著

前に覚えたのに模試で忘れちゃった!って経験、あるあるですよね。
そんな中で、語源から覚えた用語は大丈夫でしたか?
1次試験本番まで残り少なくなってきましたが、少しでも皆さんの役に立てるよう頑張っていきます!

今日のカタカナ用語はこちら!

Takeshi
Takeshi

MBO or MBI(企業経営理論)

MBO(マネジメント・バイアウト)とは、企業の現在の経営陣が株式を買い取って経営権を獲得すること。
MBI(マネジメント・バイイン)とは、外部マネジメントチームが会社の経営権を獲得すること。

企業が規模を拡大したり事業を多角化したりする際に、M&Aが行われます。その中でもTOB、LBO、MBO、MBIといった手法が用いられます。今のうちに復習しておきましょう。
このような略語は、元の英語に直して理解するのが定石です。MBOとMBIは最後の一文字だけ違いますが、元の英語はそれぞれoutとinで正反対の意味になっています。
しかし、なぜoutとinが使われるか、逆に覚えてしまって困っている人もいるのではないでしょうか。
元の意味に立ち戻って、解説したいと思います。

buyout or buy-in

実は、この2つの単語は似ているようで、成り立ちが違うんです。
まずはMBO。これはbuyoutという一つの単語なんです。意味はズバリ「買収」です。
この語源は、不動産です。「他人の不動産を買い取って、その人を追い出す」という意味で使われるから、outという文字が当てられたと言われています。

逆にMBIは、buy-inとハイフンが付いた複合単語になっています。意味は「買い付けること」です。
buyoutと意味に大きな差がないことがつらいですが、語源から推察してみましょう。
buyoutが不動産から人を「追い出す」という意味なら、buy-inは不動産に人が「入り込む」というニュアンスが読み取れます。

いやいや、「outの方が今の経営陣を追い出してる雰囲気あるだろ!」と思う方もいるかもしれません。
そこは少しイメージを変えてみましょう。

同じビルを5人で所有していたのを、そのうち1人が権利を買い占めました。そのとき、残り4人は追い出されても文句を言えません。
これと同じで、複数人で株式を持っていても、今の経営陣だけで買い占めてほかの株主の権利を奪ったら、その株主にとっては「追い出された」も同然です。これがbuyout、つまりMBOです。

一方、MBIはそれまで株式を持っていなかった外部チームが株式を買い付けて、新規に経営にかかわることになります。つまり、不動産に外部から人が「入り込んだ」のと同じ状況です。

MBOMBIの区別は、「経営陣以外の人(チーム)」の視点に立ってみると、理解が深まると思います。

次回もお楽しみに!

Takeshi
Takeshi

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