拡大版!ゴゲン講座~経営情報システム編~ by Takeshi
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- 1. はじめに
- 2. 1. リバースエンジニアリング or リエンジニアリング
- 2.1. リバースエンジニアリング Reverse engineering⇔リエンジニアリング Re-engineering
- 3. 2. スタック or キュー
- 3.1. スタック Stack⇔キュー Queue
- 4. 3. ラスタ画像 or ベクタ画像
- 4.1. ラスタ Raster⇔ベクタ Vector
- 5. 4. ハウジング or ホスティング
- 5.1. ハウジング Housing⇔ホスティング Hosting
- 6. 5. コンパイラ or インタプリタ
- 6.1. コンパイラ Compiler⇔インタプリタ Interpreter
- 7. まとめ
はじめに
Hello, DOJO!
今回は特別編です!
今日も勉強お疲れ様です!
1次試験まで残り2ヶ月。復習しようと思ったら、「前に勉強したのに忘れちゃってる!」と焦ること、ありますよね。特に2日目に行われる法務、情報、中小は暗記用語が多く、非常に苦労されているかと思います。
そんな皆さんの暗記をサポートすべく始めた「巻末ゴゲン講座」。いろんな方から反響をいただいていましたが、ここにきて大きな問題が!
このままのペースだと、1次試験本番に間に合わない!
まだまだ解説したい用語があるんですが、時間がそれを許してくれません…
そこで1次試験前に少しでも多くの用語を解説できるよう、今回はブログ記事をフルに使って、紛らわしいカタカナ用語の語源をどんどん紹介しちゃいます!
特に着目したのは、横文字宝庫(?)の経営情報システム。一気に5項目10単語紹介するので、頑張って付いてきてくださいね。
ゴゲン講座とは、診断士試験のカタカナ用語の語源を解説するコーナー。
一発合格道場 Takeshi 著
受験生の長期記憶に貢献することを目的とする。
それではいろんなカタカナ用語の語源を見てみよう!
1. リバースエンジニアリング or リエンジニアリング
リバースエンジニアリングとは、過去に開発したシステムのソースコードを解析し仕様分析を行うことである。
リエンジニアリングとは、リバースエンジニアリングを利用して、新システムを構築することである。
最初はソフトウェアの開発に関する用語です。開発においては、リバースエンジニアリング→リエンジニアリングが基本の流れですね。
最近では情報システムのみならず、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)という形で経営全体の話にもこれらの用語が使われています。
初っ端から紛らわしい2つの用語ですが、語源に分解してみたいと思います。
リバースエンジニアリング Reverse engineering
⇔リエンジニアリング Re-engineering
まずはリエンジニアリングから説明します。英語ではRe-engineeringと書き、意味は日本語と同じです。
特徴的なのは接頭辞のre。Retry(やり直す)などでご存じの通り、「再び」という意味があります。一度作ったシステムを刷新して再び作り直すという意味にふさわしい単語ですね。
逆に、リバースエンジニアリングは英語でReverse engineeringと書きます。Reverseはラテン語のreversusが語源で、「引き返す、戻る」という意味です。なんか想像通りですね。
本来の開発プロセスは「ソースコードを書く→システムを作る」ですが、これを逆方向に戻して「システムがある→ソースコードを解析する」というニュアンスで使われています。
まだ簡単かな?それではどんどんいきましょう!
2. スタック or キュー
スタックとは、最後に入力したデータが先に出力されるデータ構造である。
キューとは、最初に入力したデータが先に出力されるデータ構造である。
次は、日本語ではちょっと馴染みの薄い用語です。
例えば、A→B→Cの順番で部屋に入ったとします。この時、スタックとキューでは部屋から出る順番が異なります。
スタックは、最後に入った人が最初に部屋から出ます。つまり、C→B→Aの順番になります。
一方キューは、最初に入った人から順に部屋から出ます。したがって、A→B→Cの順番になります。
スタック Stack
⇔キュー Queue
スタックは英語ではStack。これは「山積み」を意味します。ノルウェーやスウェーデンで、わらを積むときに用いられたことが語源と言われています。わらを上に積んでいったら、下からじゃなく上から取るしかなさそうですよね。
一方、キューはQではなく、れっきとしたQueueという単語です。こちらはフランス語の「尾」が語源と言われています。動物の後ろを表すことから連想して、データ入力についても前から入ったものが後ろに抜けていくことを意味しているようです。
今回はいつもの文字解説にイメージを載せてみました。それぞれの単語と写真をつなげて覚えてくださいね。
3. ラスタ画像 or ベクタ画像
ラスタ画像とは、色が付いた点を集めたデータであり、JPEG、PNGなどのデータ形式が当てはまる。複雑な画像も表現できるが、拡大すると画質が悪くなる。
ベクタ画像とは、2次元で示された情報を数値化したデータであり、SVGなどのデータ形式が当てはまる。拡大しても画質が変わらないが、複雑な画像には適用が難しい。
続いては画像データ形式に関する用語です。
ゴゲン講座の文字解説は最終的にJPEGに変換しているので、ラスタ画像と言えます。スマホ画面を2本指で拡大してみると、画質が悪くなっているようないないような…
そもそも文字解説に画質必要ないじゃん
対してベクタ画像は簡単なデータであれば優秀ですが、複雑になってくると直線や曲線の情報が膨大になり、コンピュータの処理が追い付かなくなります。ベクタ画像は、Illustratorなどで用いられるデータです。
ラスタ Raster
⇔ベクタ Vector
ラスタの英語Rasterは、「画面の水平方向の線」という意味です。これは、ラテン語のrastrum「くし、レーキ」が語源と言われています。くし平行に並んでいることから連想して、色の情報の入ったデータを平行に入れることを表しています。
一方ベクタの英語Vectorは、「大きさと方向」という意味です。数学のベクトルと意味は同じですね。これは、ラテン語のvehere「運ぶ」が語源と言われています。物を運ぶ際は、どこからどこまで、という情報が必要ですよね。ベクタ画像は、そのような情報を数値で表しています。画像を拡大しても始点と終点は変わらないので、画質が落ちないことが想像できるのではないでしょうか。
折り返しを過ぎました!もう少しお付き合いください。
4. ハウジング or ホスティング
ハウジングとは、コンピュータを設置するデータセンターなどの場所のみを提供するサービスである。ユーザは自前でコンピュータを用意する必要がある。
ホスティングとは、場所だけでなくコンピュータのハードウェアまで提供するサービスである。ユーザ自身でコンピュータを用意する必要がない。
次はコンピュータのアウトソーシングに関する用語です。これらに加えて、ソフトウェアまですべて提供するASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)もあります。まとめて覚えましょう。
ハウスとホストって、一見すると似たような意味で混乱しそうですね。どんな違いがあるのでしょうか。
ハウジング Housing
⇔ホスティング Hosting
ハウスは英語でHouse。解説するまでもなく、意味は「家」ですね。古代ゲルマン語のhusanが語源と言われています。一説では、Hide「隠れる」も同じ語源だとか。どこかに閉じ込めて隠す、そんな想像もできそうです。
一方ホストは英語でHost。「おもてなしをする人」という意味です。こちらは古代フランス語のhosteが語源と言われています。お客さんを家に招き入れるだけではなく、料理をふるまったり、娯楽を提供したりすることでおもてなしをします。このように、ホスティングは+αの価値まで提供しており、情報システム分野ではそれがハードウェアになります。隠すための家(あるいは場所)を提供するだけのハウジングとは一線を画しているんですね。
5. コンパイラ or インタプリタ
コンパイラとは、プログラムのソースコードを一括で変換する言語プロセッサである。
インタプリタとは、プログラムのソースコードを1行ずつ解釈し実行する言語プロセッサである。
最後は、プログラムに関する用語です!
プロセッサとは、高水準言語プログラム(いわゆる人間の言葉)を機械語(0と1の組み合わせ)に翻訳するソフトウェアです。翻訳という部分を省略するには、人間が0と1で何が表現されているか理解できるようにするのが一番早いんですが、やりたいですか?
少なくとも僕は嫌です。笑
こんな人間に代わって翻訳を頑張ってくれるのがプロセッサです。その中でも、上記の2つの種類が主に使われます。(そのほかに低水準言語プロセッサとしてアセンブラもあります)
コンパイラ Compiler
⇔インタプリタ Interpreter
コンパイラは英語でCompiler。「編集者」という意味です。~erは人を表すので、「編集(compile)する人」ということです。
ところが、語源をたどると少し違う意味も出てきます。特にpileの部分。ここはラテン語で、「押し込む」という意味があったそうです。これに「ともに」を意味するcomをくっつけることで、無理やり一気に詰め込んだような印象になりそうです。ここから派生して、「一括で翻訳する」という意味になりました。
一方、インタプリタは英語で「説明者」を意味するInterpreterという単語です。これはラテン語のinterpretariが語源です。
ここでinterに着目します。International(国際的な)などに用いられるように、interは「相互に、~間の」を意味する接頭辞です。つまり、2つのもの(今回は言語)を逐一やりとりしているというニュアンスが含まれます。一括で説明しようとしても、それは相互的な関係とは言えませんよね。1つずつ丁寧にやり取りする、それがインタプリタです。
これらの用語のように、接頭辞から用語を理解してみるのも一つの手です。
まとめ
みなさん、お疲れさまでした。一気に10単語も読んでいくのは大変でしたよね。
経営情報システムは、解説しきれなかった用語がまだまだたくさんあります。そのお詫びに替えて、13代目のどらごんさんが去年書いた記事を参考に載せておきます。
診断士1次試験は、どうしても暗記が付き物です。しかし、我慢して丸暗記するよりも、語源を読んでみたり(語呂で合わせてみたり)して、楽しみながら学習していくことをオススメします。
ゴゲン講座は次回から巻末に戻りますが、引き続きみなさんの暗記の手助けをしていきます。
See you next time!
明日はさや姉が担当です!
明日は私の会社と関連した事例Ⅰの話について。待っててね!
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