【養成課程修了者インタビュー】独立志望者には超実践的で為になる!


事例Ⅴ 一発合格道場慰労会
みなさん、2次筆記試験おつかれさまでした!!!
1次試験から長きにわたり、受験勉強本当によく頑張りました。試験の結果はひとまず置いておいて、これまでの疲れを共に頑張った仲間と一緒に飲んで癒しましょう!
●日時 11月27日(土)21:00~23:00
●場所 zoomにて
●募集期間 11月12日(金)12:00~
●参加要件 2021年度2次試験の受験生

こんにちは、池やんです。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
2次試験を受験してきた方は、長い時間を勉強に使ってきたんです。
しばし休息時間をとってください。
本日は、先日TAKUROの記事で触れていた養成課程についてです。
現在参画しているプロジェクトの私の相棒が中小企業診断士なのですが、養成課程を修了していたので、インタビューをお願いしたところ快諾して頂き、今回の記事にさせて頂きました。
2次試験を受験されたあなたの合格を祈りつつ、養成課程についてお伝えいたします。
それでは、早速いってみましょう。
養成課程とは

まず、そもそも養成課程について、ご存じでしょうか。
養成課程は、「中小企業診断士1次試験合格者を対象とした教育機関(学校)」のようなイメージです。
養成課程では、演習・実習を中心に体系的なカリキュラムでもって、中小企業診断士として必要な能力を身に着けます。
そして、養成課程を修了すれば、2次試験合格者(筆記・口述)が必ず行う実務補習・実務従事を経ることなく、中小企業診断士に登録できます。
養成課程の全国一覧
養成課程を受けることができる学校等は、全国に複数あります。
以前、アヤカがまとめた「養成課程という選択肢」に学校一覧がありますので、そちらをご覧ください。
養成課程のポイントは以下です。
・全国に14拠点。(内、半分は東京)
・費用は200~250万円ほど
・修了までにかかる期間は6ヶ月~2年
・時間帯は平日昼間のみ、平日夜間や土日の組み合わせなど
この時点で脱落者が出てきそうですね。
時間とお金がかかるのはもちろんですが、平日昼間の講義を受けるとなると会社勤めは難しいですね。
平日夜間の時間帯を利用して通うにしても、ご自身の覚悟と家族の理解はマスト条件です。
養成課程修了者インタビュー
前置きが長くなりすみません。
それでは、今日の本題である養成課程修了者のインタビューに進みます。
それでは、まず簡単に自己紹介をお願いします。
こんにちは、よっしーと申します。中小企業診断士の資格取得後、転職した会社で企業再生に従事していました。現在は某コンサルティング会社で働く傍ら、中小企業診断士として様々な副業活動を行っています。

よっしーさん、ありがとうございます。
早速ですが、今日は養成課程の体験談についてお聞きします。よろしくお願いします。

まずは養成課程に入学するまでの経緯を教えてください。
私は2次試験を受けましたが、残念ながら不合格でした。
①学習してきたことを資格という形に出来ないことが勿体ないこと
②体系的な知識を習得でき、試験勉強とは違う学びがあること
の2点から養成課程への進学を決意し、日本マンパワーに入学しました。
授業料が高額なのはネックでしたが、「時間を買う」って感覚でしたね。

なるほど。2次試験不合格だったのは知りませんでした。。。
ただ、しっかりと養成課程のことは調べていたんですね。

日本マンパワーさん以外の学校は選択肢として検討したんですか?
平日仕事があることや場所を考慮した結果、私は日本マンパワーの一択でした。
ただ、同期メンバーの多くは複数の学校を検討し、実際に応募していたようです。

確かに平日は仕事があるから、平日昼間の学校を選択することが出来る人は限られていますよね。
それに仕事場から学校までの移動を考えると場所が大事なのも納得です。
長期間通うことになりますからね。

養成課程の入試はどのような内容でしたか?
筆記試験、面接、5人程度でのグループワークがありました。
筆記試験は、1次試験知識から経営戦略や財務などを問われた記憶があります。
面接では、志望動機や自己PR、これまでの仕事の実績などを聞かれました。
グループワークでは、抽象的なお題をもとに10~15分ほどのディスカッションを行いました。

でた、グループワーク!試験官はどういったところをチェックしてるんでしょうかね。

合格するためのポイントは何でしょうか?
ただ資格を取りたい、というよりは中小企業支援に対する思いを重視していると思います。私は受験当時、某商社での仕事を通して中小企業の衰退を見てきたので、支援を通して地域活性化に貢献したい、という思いを伝えたはずです。

ふむふむ。中小企業支援に対する自分自身の経験や思いを言語化して伝えることが重要なんですね。

講義のスケジュールはどうでしたか?覚えてますか?
平日2回、土曜日1回です。
時間帯はだいたい平日が18:30~21:00、土曜日が9:30~17:30くらいだったと記憶しています。(間違ってたらすみません)
期間は、3月下旬~翌年3月中旬までの1年間でした。
平日は夜間の授業だったため、仕事への影響は限定的でしたが、家族や同僚など周囲の協力のおかげで勉強を続けることができました。

最後は模範解答でしたね(笑)ありがとうございます。

生徒の男女比はどうでしたか?男性が多いのでしょうか?
年齢層も教えてください。
同期24人の内訳は男性22名、女性2名と圧倒的に男性が多かったです。
年齢層は20代~60代まで、30~40代を中心にバランスよくいました。
その辺りは学校側が調整しているような気がします。

24人が1年間一緒に演習・実習を共にすると結束が強くなりそうですね。
ちなみに、女性2名はおばちゃん、とお聞きしています。

日本マンパワーの同期メンバーと今でも連絡をとりあったりするのですか?
今でも連絡を取り合っています。
残念ながら現在は大阪に拠点を移しているので、会うことは中々できませんが。
私が養成課程に進んだのはコロナ前だったので、当時は修了者による講演会や同期との飲み会なども行っていましたね。

養成課程を経ることで中小企業診断士の資格取得が出来るのはもちろん魅力的ですが、それ以上に濃密な時間を共にするかけがえのない仲間との出会いが財産になるんですね。

印象に残っている講義はありますか?
よろず相談に専門家として入ったときに実際に行う助言・インタビュー方法は強く印象に残っています。他にもロジカルシンキング、クリティカルシンキング、中小企業向けキャリアパスの描き方なども面白かったですね。

めちゃくちゃ実践的ですね。独立を考えている人には最高の環境だと感じます。ロジカルシンキング等はビジネスマン全般に役立ちますし、体系的に学習できるのは魅力的ですね。

実務診断があるそうですが、どのようなものですか?
はい。通常の講義に加えて、実習が定期的に5回ありました。
実習は同期24人を8人ずつの3グループにわけて行っています。
実習の中で企業訪問がある時は平日日中のため、会社はお休みを頂いていました。
お客様にもよりますが、3、4回(内1回は報告)訪問をするグループもいましたね。

3、4回も訪問出来るんですか。2次試験合格後の実務補習と違いますね。
訪問回数が多ければ、その分濃い現状把握⇒分析⇒提案と繋げられますもんね。うらやましい。

実務診断では実際にどんなことをされたんでしょうか?
いくつか教えて頂けますか。
製造業では、ストップウォッチを使って作業時間を計測し作業効率を考えました。他にも工場のレイアウトを確認し、導線や人の動きを可視化した上で、改善提案を行いました。
小売業では、ゾーニングの検討や看板をどうするか、など色々やりましたね。

本当に色々なことを体験できるんですね。他に面白かった内容に、交通量調査やアンケート調査も行っているそうです。

ところで学費は高かったんじゃないですか?
そうなんです。。。おかげさまで貯金を取り崩しました( ;∀;)
ただし、「教育訓練給付制度」が使えたおかげで負担は減りましたよ。

そういう制度は利用しないと勿体ないですからね。
興味のある方は受験を希望する学校が制度を利用できるかどうかHPでご確認くださいね。

きつ~い養成課程をクリアするために役立つスキルはありますか?
当たり前ですが、基本的なPCスキル(Word、Excel、PowerPoint)ですね。何人もメンバーがいると中には「レポート書けません」っていう方もいらっしゃいました。
ただ、そういう時にメンバー間の結束も強まったりもするのですが、状況によってはイライラするメンバーもいたので、そうならないに越したことはありません。

そういえば実務補習でも診断報告書はWordを使って作成しました。
それに補助金申請なども所定のWordを使って作り込む必要があるので、習熟度をあげておくと良さそうですね。

かなりキツイ養成課程。途中で離脱する人はいませんでしたか?
私の同期は1人も離脱することなく、全員が無事修了しました。
本業が忙しくなって調整がつかなくなったり、急な転勤で通えなくなったりして途中で辞めてしまうケースはあると聞いたことがあります。
また、講義と実習でそれぞれ必要ポイントを修める必要があるのでご注意ください。

全員修了したとのことで良かったです。
養成課程を修了するのは、かなり大変そうですね。

養成課程に通って良かったと思いますか?具体的にどのあたりが良かったか含めて教えてください。
すてきな講師や同期に出会えたので通ってよかったです。マジで!
講義は単に聴くだけではなく、実務的観点で教えてくれ、且つグループワークを行う等カリキュラムがとてもよかったです。
ただ、2次試験に合格できるならそれに越したことはありません。むしろ読者の方は2次試験に合格して診断士になれることを祈っています。養成課程は、時間・お金・体力面において負担がとても大きいので。
企業内診断士で良いという方には、養成課程はお勧めしませんが、将来独立を考えている方であれば養成課程は非常に良いと思います。

よっしーさん、ありがとうございます。
読者の合格もお願いして頂きました。この願い叶いますように!
そして、今回インタビューにご協力頂いたよっしーさんの今後のますますのご活躍を祈っています。
さいごに
いかがでしたか?
私は今回のインタビューを通して、時間とお金、家族や仕事の都合がつくようなら、養成課程はとても魅力的な環境のように感じました。その前提条件をクリアするのが難しいですが・・・。
もしも、あなたが将来独立を考えているのであれば、選択肢の一つにしても良いかもしれませんね。
とても興味がわいたという方は、お近くで養成課程を受けることの出来る学校を調べてみてください。タイミングさえ合えば応募できるかもしれません。
また、養成課程を受けない場合でも、「どんな診断士になりたいのか」、「○年後の自分はどうありたいのか」、「中小企業、地域にどのように貢献していくのか」、等を考えることは大変有意義なことです。答えることができない場合にはちょっと勉強の落ち着いた今の時間に考えてみてはいかがでしょうか。
明日の道場ブログはおやすみで、月曜日はよがです。お楽しみに!
池やんさん、養成課程の記事をありがとうございます。
私は経済的、時間的問題から養成課程を選択することはなさそうですが、studyingで勉強していた際にちらほらと養成課程を選択している人を見かけているので、その中身に関してはとても気になっていました。
費用や時間もそうですが、志望動機や自己PR等で落ちてしまうなどなかなか競争率が高いものだとは思っていましたが、中小企業診断士になってから何がしたいのか、という具体的なビジョンを持っていることが重要なのですね。
また具体的な実務の内容も掘り下げていただいてありがとうございます。
ワクワクするようなことばっかりで、試験合格者には味わえないような経験が積めるんだなぁ、とちょっと羨ましく思えました。
ロムさん
コメントありがとうございます。
記載のとおり、具体的なビジョンが必要だと思います。
そして、それは養成課程を受ける人だけでなく、
これから診断士として活動する私やロムさんも同じです。
ロムさん自身すでにやりたいことが決まっているかもしれませんが、
勉強がひと段落したこのタイミングで今一度、
ご自身のwill、can、must等の視点をもとに掘り下げて考えてみてくださいね。
今回私も養成課程の内容を聞いてみて、
体系的な知識の習得、実践的なノウハウの獲得、仲間との出会い等々
とても羨ましく思いました。
ただ、試験合格者であっても知識も実践値も積んでいけますし、
新たな仲間との出会いもあります。
お互いこれからを楽しみましょう!