【渾身】消費者行動理論 3か月迷ってついにPC買いました(前編) by masumi


こんにちは!masumiです。
5月からTwitterを始めたんだよね。りんのお宝写真もあるのでぜひ見てね。

そうです!りんのあざとい写真付きです(笑)。
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さて今回は、私のPC購入にみる消費行動と、PCを選ぶ際に必要な知識、そして診断士としてはどんなPCがオススメなのか、という一石三鳥のスーパー企画の前編です!!
3か月悩み倒してようやく購入したパソコンネタを鶏ガラの如く使いますよ~
前編・【企業経営理論編】消費者行動理論
後編・【経営情報システム】PCの基礎知識&おすすめPCの条件
でお送りいたします。本日は前編です。
では私がどんな風に商品購入に至ったか、診断士試験に必要な知識の解説をしつつ順を追ってご説明しましょう。
この記事でわかること
1.消費者行動理論の具体的事例による理解
2.消費者心理の理解
3.2次試験、実務に必要なマーケティングの考え方
まず最初に、『マーケティング』とは何か?と聞かれたらどう答えますか?
2次試験を解く上で重要なポイントなのでしっかり理解しましょう。『マーケティング』とは、売れるしくみをつくることです。
どうやったら売れるかを考える上で、最も重要なのが「顧客志向」であると言われます。消費者の視点で製品を作り、販売方法を考え、消費者に響く広告を考えることが売上を拡大するためには必要なことです。そのために、消費者の行動を理解していきましょう。
消費行動プロセス

ではまずコトラーが考えた「消費者の購買行動のプロセス」でみてみましょう。そのプロセスとは、問題認知、情報探索、代替品評価、購買決定、購買後の行動というものです。
問題認知
消費者が問題を認知すること、ですが、分かりやすく言うとお困りごとですね。何か壊れた、無くなったという場合はもちろん購入の動機になりますが、マーケティングとしては消費者に問題を認識させる、ということも必要です。需要喚起というヤツです。
私の場合は、現在使っているPCは2017年に購入したDELLの15インチのノートで、実務補習にさすがに15インチは持っていけないのと、立ち上がりが遅いのが嫌で買い換えたいです。このPCでは私のスピードについてこられなくなっているのです(笑)!
それからzoomをすると顔が黄色や緑になるんですよね。その時にならないと何色かが分からない!!みんなからは「黄色masumi」などといじられ、毎日泣いているので、黄色くならないものがいいです(笑)

これが私のお困りごとです。
情報検索
購入するものによって情報検索方法が変わります。
・最寄品(日用品など)=日常的反応行動
・買回品(洋服など)=限定的問題解決
・専門品(車や宝飾品)=拡大的問題解決
〇日常的反応行動とは、洗剤やティッシュなどの日用品はだいたいどんなものか知っているので、ほとんど考えもせずに買っている、ということです。
〇限定的問題解決とは、洋服など、その商品自体はよく知っているのでそれほど調べることはしませんが、購入にあたって色々お店を見比べて購入する、ということです。
〇拡大的問題解決は、今回のPCのように価格も高く、よく知らないものの場合に、情報収集をたくさんして比較検討をして購入するような購入方法です。題名にもある通り、私は3か月も迷っていました。
ここから完全に余談ですが、おそらく私はかなり特殊な購買行動をする人です。一般的に買い回り品とされるようなものも、私は専門品に近い問題解決方法をしています。
というのも、何かを購入するときに悩むとExcelで表にしています(;´∀`)
診断士の通信講座も診断士ゼミナールとスタディングで内容とサポート、価格などを一覧表にして比較しました。
趣味のレザークラフトの道具をそろえる時も、楽天とAmazonでその道具がいくらでどっちでどれを買えば一番安く買えるか、と表にしたり、飲み会の幹事をやるなら、コースにするか、好きじゃなものがコースに入っているなら単品を組み合わせた方が得なんじゃないか、と表にして比較するくらいマメです。(ちなみに好きじゃないものがコースに入っていたら、その料理だけ他のものに変えて欲しいと言えばだいたい対応してくれます)
アヤカに「時間の無駄!!」と斬られそうですが・・・一番良いものを一番コストをかけずに選びたい欲求がかなり強いのだと思います(笑)ほぼ趣味ということで許してもらいましょう(^^;)
ちなみにこれだけこだわって買回品を比較するくせに、コンビニやスーパーで買う最寄り品は大して検討せずあまり値段も見ていないので日常的反応行動の典型です。
代替え品評価
当初、購入しようと思っていたのはSurfacepro7。なぜかというと、口述試験の時にランチで入ったお店で隣に座っている人が使っていて、「うっす!!かっこいい!!」と思ったからです。Excelの表で比較するくらいマメな人とは思えない単純な動機です。
ネットで検索してだいたいの価格やスペックを知った上で家電量販店に実物を見に行きました。店員さんに話を聞くと、SurfaceLaptopやLAVIEもオススメとのこと。確かに軽い!ただこの時の基準は薄さというデザインが必須条件だったので保留。
後日、ムスメのPCを買いにまた量販店へ。ムスメはMacbook Airを希望。店員さんに説明を聞くと、値段も安くてかっこいいので私もMacbookでもいいかも、、と悩み始めました。
Surfacepro
Macbook Air
LAVIE
※画像はイメージです
というのも、Macbook Airは学割によってポイントが18,000円分つくのと、Mac用officeもPC2台まで使えるので実質10万以下で購入できるからです。
当初検討していたSurfaceは17万くらい、性能は同じくらいで7万差のがあるならMacの方がいいじゃないか、やっぱりデザインがいし持ってるだけでテンションあがるし!!などと考えだしました。
ただ、長年Windowsを使っているのでMacの操作性が分からない。じゃMacでWindowsを使えば良いのでは・・という方法も検討しましたが、、

だったら初めからWindowsで良くない?見た目でテンションあがる~とかでMac選ぶの20代まででしょ。(←ただの偏見です)
いや違~う!!見た目だけではない!!私はいずれWEBデザインも勉強したいんだ!! ただ、今すぐは出来ないけど・・・

WindowsでもWEBデザインできるよね。
はい、そうですね。
そして色々先輩診断士のブログを読み漁り、実務補習はMacは周りと連携しにくい場合があると分かり、特別リテラシーが高いわけでもない私が敢えてそこにチャレンジしなくてもいい、と思って却下しました。
そして、先輩診断士のブログでSurfaceproは移動中にキーボード作業がしにくい、という記事を読み、たしかに!!と。あんなペラペラのキーボードじゃ膝の上に置いて打てないし。(←すでに興味を失っている)
移動中にPC使うことがあるか、と言われれれば無いけれど、やはり頼りないなという結論に。(そもそもキーボードが別売りってなに?)
そんな時、取引先の人が持っていたHPのノートが薄くていいな~、HPもありかな、などと一瞬目移りしましたが、第一候補はSurfaceのLaptop goに。proより価格も安いし、これでいこうと。
surfaceLaptop
HP ENVY
※画像はイメージです
購買決定
さて、代替え品評価をさんざんした後、ようやく購入ですね。ただ、今回は購入に至るまでにまだ2転3転するので、詳細は後ほど(何を買ったかが判明するのは次回です。)
ちなみに、私たちは誰かから影響を受けて購買の意思決定をしているということがありますよね。そのように個人の価値観や態度、消費行動に影響を及ぼす集団を準拠集団といいます。
購買後の行動
購入後には、期待していた通りかどうか、という評価をします。現在は口コミを投稿したりSNSでシェアしたりということも行われていますし、私は今こうして鶏ガラのようにブログのネタにして情報を共有しているという行動をしています。
近年ではインターネットの普及により、購買後に情報の共有が簡単に出来るようになっており、口コミが次の購買行動に与える影響はかなり大きくなっていますね。

このように、コトラーの「消費者の購買行動のプロセス」は5つのステップがあります。試験対策としては、それぞれの名前を覚えるようにしましょう。
では次に消費者行動を表すモデルをそれぞれみていきます!
アサエルの購買行動類型

アサエルの購買行動類型とは、消費者の購買行動を4つのタイプに分類したものです。以下の診断士大好き4つ象限に分かれます。軸となるのは、興味、関心の、「関与水準」と商品の違いがわかるかどうか、という「ブランド間の知覚差異」です。これらの違いが購買の行動を分けている、というモデルです。
それぞれの特徴と、ついでにマーケティング戦略をみていきましょう!

情報処理型(複雑な購買行動型)
製品への関与(興味関心)が高く、ブランドによる違があると分かっているもの、です。一般的にはパソコンや車、と言われます。もちろんPCや車に興味が無い人もいると思いますが、高額なものがこれに該当すると考えれば良いと思います。興味が無くても高額なものが必要になった場合はいろいろ調べたり聞いたりしますよね。
情報収集をしてじっくり検討するので、情報処理型と覚えましょう。
余談ですが、この、車やパソコン、という例、よくテキストで見かけますが、おそらく男性が考えたんだろうな、と思います。女性からしたらパソコンや車に対して興味があるわけでもなく、ブランドの違いも分かっていない場合が多いと思うからです。
女性の場合は、ブランド品のバッグや時計、と考えれば分かりやすいです。正確にいうと同じものでも対象が誰かによって型は変わってくるのでターゲットに合わせた販売戦略が必要ですね。
マーケティング戦略としては、比較検討しやすいよう分かりやすい情報の提供と、ブランド価値の向上です。このブランドなら安心、このブランドをもっていたらかっこいい、などとブランド自体にファンを作るということが購買の動機にもなるからです。
バラエティシーキング型
製品による違いがあることは認識していますが、それほど関与が高くないものですので、新しいものが出たら試してみよう、というような商品です。
私で言えばコンビニスイーツです!!最近しばらくハマっていたのはファミマのスフレプリン!その前はとろける生チーズケーキ!一度試したらもういいかな、と思うものが多いのですが、この2つはリピ買いしていました。
そして食べ続けると太るのでいい加減やめました。(笑)
ちなみにバラエティシーキングの「シーキング」とは探し求めるということです。バラエティに富んだものを購入、よりよいものを探し求めると分かれば覚えやすいですね。
マーケティングの戦略としては、消費者がどんどん新しいものを試すので新商品をどんどん出すのが有効です。ですので、コンビニスイーツは入れ替わりが激しいんですね。私の大好きだった生チーズケーキも期間限定でしたが・・・なんと!!「新商品」として発売されているではありませんか!!新商品??と思いましたがもちろん購入させていただきました。
不協和解消型
比較的高額なもので、関与度は高い(興味関心はある)のですが、ブランドの違いが分かりにくいのがこの不協和解消型です。
例にある白物家電(冷蔵庫や洗濯機、炊飯器など)の場合、どう違うのかが購入前に分かりにくいこと、それからブランドへのこだわりがあまり強くないという特徴があります。
冷蔵庫の性能の違いは?と言われてもそれほど大きな差を認識できないのではないでしょうか。そのため、購入したものの、他に良いものがあったのではないか、、などと不安になりやすいです。
「認知的不協和」に陥りやすい商品ということです。
私のPC購入はこの不協和解消型に近いです。PCの違いについてもよく分かりませんし、ブランドの違いも大まかには好き嫌いがありますが、これじゃなきゃダメというこだわりはありません。ですので、購入した今、本当に良かったのか?と認知的不協和にずっぽり陥っております。
マーケティング戦略としては、購買後にアフターフォローをしっかりすることや広告で良いイメージを与えることで、「買ってよかった」と思ってもらい顧客満足へつなげます。
また、白物家電の場合は、製品の知覚差が少なくブランドイメージを確立しにくいので、芸能人を使った広告によってイメージを高める戦略です。ですので、家電メーカーそれぞれ、誰がどのブランドのCMをしているか想像しやすいのではないでしょうか。
習慣型
関心も低く、製品の違いもよく分からないものですので、いつも買っているものでいいや、または一番安いものでいいやとあまり考えずに買うものです。
例にあげたゴミ袋、ビニール傘にこだわりがある!絶対に「APO」と書かれたビニール傘じゃないと嫌だ、という人は少ないと思います。
よくトイレットペーパーもここの例に挙げられていますが、私はこだわりがあります!無くなって交換するのが面倒なので交換頻度を減らすために絶対に2倍巻きです。そしてムスメがカラカラカラカラカラカラ~!!と大量に使うので、(実際は見ていないけれどカラカラの音の長さより推測)きもち節約のために、シングルに変えました。一般的にシングルの方がダブルと比べて使う量が少なく、節約になると言われています。
マーケティング戦略としては、習慣的に購入してもらえるよう定期購買(1か月に1度配送)などとしたり、選んでもらえるよう大きな差別化を図ったり、ということが有効です。
高級ティッシュの「鼻セレブ」は差別化がねらいだね!


そうだね!
アサエルの購買行動類型の試験対策としては、それぞれの類型の名前と特徴を押さえておくと良いです。
マーケティング戦略の例は私の考察も入っていますのでイメージ記憶の助けとして参考までに。
AIDMA AISAS AISCEAS

続いては、消費者行動を表すモデル、AIDMA(アイドマ)についてです。
A Attention 注意
I Interest 興味
D Desire 欲求
M Memory 記憶
A Action 行動
という風に購買までの行動を表しています。ただ、インターネットが普及した現在では、AISAS(アイサス)やAISCEAS(アイセアス)モデルが主流になりつつあります。
A Attention 注意
I Interest 興味
S Search 探索
C Comparison 比較
E Examination 検討
A Action 行動
S Share 共有
※AISASはAISEASのCE無しです。
インターネット上で探し、比較検討した上でその場で購入、というように、これまで記憶して検討していた時間が短縮されています。また、購入後の評価はSNSの普及でも身近な人以外にも広く伝わるようになっていますね。
実物が見えないインターネット上の買い物では口コミはいまや購入の際になくてはならないものとなっています。
私も口コミが無い商品を買うのはためらいます。
ですので、インターネット上のマーケティングではSNSが大変重要になっていますね。消費者の声がリアルに分かるSNSなどをアーンドメディアと言います。アーンド(Earned)とは=獲得するという意味で、信頼を獲得するといった目的を持つメディアのことです。ここも試験範囲ですので、合わせて覚えましょう!
AIDMA,AISASモデルについては、8代目のゆっこさんがICレコーダー購入の例をとりあげた「【渾身】マーケティング論:消費者購買行動」で分かりやすく説明されていますので、こちらも参照ください。
多属性態度理論・多属性意思決定

多属性態度理論とは、価格、デザイン、性能などの属性の評価を統合したものがその商品の消費者の態度とする理論です。これら複数の属性を検討して意思決定する方法が多属性意思決定です。属性とは、購入を決めるチェックポイントのことですね。
今回の私のPC購入の場合、いろいろ見ているうちに「私は何を求めているのか??」と迷走しだしたので、以下の通り自分の要望をあらためて整理しました。
- サイズ:13インチ前後(家でも外でも使いやすいもの)
- 立ち上がりの速さ:早いにこしたことはない
- 処理スピード:私のスピードについてこられるもの(←せっかちなだけ)
- デザイン:重さにも関係するが実務補習で持ち運びしやすくかっこいいもの
- 価格:同じスペックなら安い方が良い
- Windowsが基本
- ブランドイメージ:なんとなく持っていてカッコ良さそうなイメージのブランドがある
- 重さ(軽い方がよい)
- 色:そこまでこだわりは無いが、できるだけ好みの色や素材感のものの方がやる気になる
- オリジナリティ:みんなと同じよりやや個性があるくらいが良い
と、いろいろ出てきました。ではこれらの属性からどのように選んでいくか、を表したのが多属性意思決定の型です。
では以下の型によってこれまでのPCを評価してみましょう。Surface laptopは、検討している間にlaptop4が発売になりましたので、こちらを対象とし、proは除外しています。
細かい数値の話は次回の情報システム編で比較するとして、今回は私の主観のみでざっと点数をつけてみます。
加算型
すべての属性を検討して点数をつけ、総合得点が最も良かった選択肢を採用する決定方法です。

この場合、総合点の一番高いENVYになります。
加算型には各属性に重要度を考慮して重みをつける場合と、そうでなく均等に考える場合があります。全ての点数を加算した総得点で検討する、と理解すれば覚えやすいですね。
連結型
まず属性ごとに必要条件(最低ライン)を決めます。ひとつでもそれを満たさない場合は選択肢から外します。この方法に基づいて決める場合、全ての属性で必要条件を上回った最初の商品が選ばれて、検討は終了です。

Surfaceから検討していくとします。Surfaceは色の最低ラインを満たしていないので外します。次にLAVIEもブランドイメージを満たしていないので、選択肢から外し、その次のENVYが全て満たしたので、これで決定、検討終了となります。Macbook Airは検討しません。
連結型は検討した順番が関係してくるのがポイントです。属性を並べて連結させて、ひとつも落ちなかったものが選ばれる、というイメージで覚えましょう!
分離型
分離型は属性ごとに、これだけあれば十分、という条件を決めます。1つでもその条件をクリアした属性があれば、もうそれでいい、という考え方です。
この場合、PCの選択だとちょっと考えにくいので・・・突然ですが、他の例え話にしてみます(笑)
ショッピングセンターのレストラン街でランチをしようと思います。お腹がペコペコなのでとにかく早く食べたい!そして以下のような要望(属性)があり、十分条件は100とします。
進行方向から検討していくと、お寿司屋さんは100の属性が無いので✕、カレー屋さんで1,000円以下が100点なのでもうここでいいや、ということになります。
もう少し先に行けばちょっと高いですが条件の揃ったイタリアンレストランがあったんですけどね。。(パスタが食べたいなら最初からイタリアンへ行けばいい、というツッコミは受け付けませんよ!)

分離型は属性をバラバラにして1つで考える、とにかく急いでいるので検討する順番も関係すると覚えましょう。PCでは考えにくいのでお腹ペコペコの時のランチの選び方ね、と覚えれば思い出しやすいですね。
辞書編纂型
辞書編纂型は、まず最も重要だと見なされる属性について比較します。そこで1つに決まればそれに決定しますが、同じくらいだった場合、次に重要視する属性について検討していくやり方です。
話をPCに戻しましょう。

この場合、最も重要視しているのは1.Windows搭載ですが、Macbook以外は同点ですので、3つ残っています。2、3、4、まで同点なのでまだ決まりません。次の5.デザインで一番点数の高いSurfaceに決定、となります。
ポイントは、属性の重要度を加味していることと、重要度が高い属性で決着がつけばその他の属性は考慮していないということです。
EBA型
EBA型は、連結型と同様、属性ごとに必要条件(最低ライン)を決め、属性ごとに最低ラインをクリアしているか見ていく方法です。クリアできないものは除外していき、残ったものを選びます。最初に全てクリアしたものを選ぶ連結型と似ていますが、EBA型は、全ての商品をそろえてから属性ごとに検討します。
また、辞書編纂型との違いは必要条件を設定して勝ち残り戦にしているところです。アイドルのオーディションみたいですね。

この場合は、上から順に属性を検討していき、必要条件を満たさないものを除外します。9.色でSurfaceが必要条件を満たさないので、ENVYになりますね。
感情依拠型
最後に感情依拠型ですが、これは数値や論理的なものは関係なく、ブランドイメージの高いものや店員さんの接客態度などが良い印象のものを選ぶ、ということです。
私がMacbookがかっこいいからWindowsじゃなくててもいいか、と選びそうになったような決定方法ですね。ブランドロイヤルティ(ブランドへの忠誠心)が高い人はこういった選択をする場合が多いです。

多属性態度理論・多属性意思決定について今回かなり細かい内容を説明しましたが、今日を機になんとなく言葉からどんな選択方法かを一度イメージしておくと本番で出た時も検討しやすいと思います。過去にも出題されたことがあります。
精緻化見込みモデル

では最後に「精緻化見込みモデル」について。
言葉がなんだか難しいですが、言いたいことはそれほどでもないのがこのモデル(すみません。。)論理的に意思決定をするか、感情的にするか、という違いです。広告などへの反応の違いで使われることがあります。
中心ルート その商品の機能などを論理的に判断することです。この場合、相手がその機能について知識がある、ということや十分比較検討したいと思っている(=関与度が高い)という条件が必要です。
周辺ルート 機能の説明よりも、その商品のイメージやブランドイメージ、販売員の対応などで商品を選ぶことです。商品について良く知らないので、機能以外の周辺的な情報によって決定しています。
余談ですが実務のお話を少し。男女で分けてしまって申し訳ないですが、傾向として聞いていただければと思います。この中心ルートは論理的思考の強い男性に多く、周辺ルートは感情を大事にする女性に多いと思っています。
私は仕事柄、新商品説明をする機会も多いのですが、データを使った機能の説明やその機能がどれだけ高い技術を使っているか、という話に好感を持ってもらえるのは男性が多いです。女性の場合は、それを使うとどんな良いことがあるか、使ってどうだったか、という体験談が響きます。ですので、同じ商品でも対象相手によって説明する切り口を変えたり、両方の要素を入れるようにしたりしていました。
ちょと盛ってるよね。そんなにうまいことやってたっけ?


あは!バレた?
まとめ

いかがでしたでしょうか。本日は消費者行動理論について私がPCを実際に検討した例を元にご紹介してみました。
1次試験では、今日出てきたキーワードの説明が正しいか間違いかを判断させる問題となりますので、以下のキーワードについて具体例がイメージできるようになっておくと安心です!
- コトラーの消費行動プロセスの順番は?
- アサエルの購買行動類型の情報処理型とは?
- アサエルの購買行動類型のバラエティーシーキングとは?
- アサエルの購買行動類型の不協和解消型とは?
- アサエルの購買行動類型の習慣型とは?
- AIDOMA、AISAS、AISCASのアルファベットの意味は?
- 多属性意思決定とはどんな決定方法?
- 精緻化見込みモデルの2つのタイプは?
- 準拠集団とは?
- 認知的不協和とは?
次回は、PC検討にあたり、どんな機能を条件にしていたか、経営情報システムの知識を実際のPCのスペックを比較しながらご説明します!これでPC選びの知識もついて一石二鳥ですね!(次の記事はこちら↓)
PC全然詳しくないのに説明できるの?大丈夫なの?


だ、大丈夫だよ。(今から勉強するから!)
明日は池やんです!!お楽しみに!
masumiのその他の記事はこちらから
まちがいさがしの答え
1.コーヒーカップが反対|2.時計が違う|3.一番左のファイルの色が違う|4.モニター下にペンがある|5.時計の傾きが違う|6.モニターに狐が映っている
ご自身のPC購入という身近な事例での消費者行動理論解説、ありがとうございます!
自分がノートPCを購入した時は、とにかく大前提としてSSDじゃないとだめだ!っていう気持ちが一番強かったので、辞書編纂型で選んだなぁと思い出しましたw
自分も資格取得して実務補習の際はノートPCを新調しようかなぁ……その場合はどういった消費者行動を起こすんだろう……と、ちょっとワクワクしますw
精緻化モデルについて、論理的か感情的かの意思決定について男女の例えは少し得心するところがありました。
男女から相談を受けた場合の例について、男性は論理的な解決法を望み、女性は解決法というよりは気持ちに同意したり共感して欲しい、という傾向があるそうなので、masumiさんの新商品説明にもこのような傾向が関係しているのかなと思いました(決して男女の傾向について批判しているわけではないです!)
長文になってすみません……実務補習についての話題が出てきましたが、やはり夏の申込についてはすぐに枠が埋まってしまったんですか?
実務補習についての記事、楽しみにしております!
あ、あと、記事の中でバラエティーシーキグ型と記載があったので、バラエティーシーキング型かな、と思います。
ロムさん
コメントありがとうございます。モノを選ぶ時、知らないうちにクセが出ていますよね。それだどの型に当てはまるのか考えると面白いですね。
男女からの相談の話、その通りだと私も思います!ですので、女性は聞いて欲しいだけなのに男性からアドバイスされて揉めたりしますね(笑)
実務補習の申し込みは必死です!
7月の東京は30分もしない間に埋まったようなので、必要事項を全て揃え、(受験番号など必要です)開始と同時に申し込みが必要ですね。
誤記のご指摘、ありがとうございます!その他もろもろあった部分も修正しました!