シリーズGWの過ごし方 そのIII
みなさん、こんにちは。ハカセ です。
「GW の過ごし方」を5人のリレーで紹介しております。
(GWシリーズの一覧はこちら)
その1: JC が 計画を立てて、INPUT/OUTPUT 両方の復習を
その2: ふうじんが 人それぞれのレベルに応じた過ごし方を
それぞれ紹介してくれました。今日は私、ハカセ が紹介します。
ちなみに去年のGW、ボクがどう過ごしたかというと・・・
出張に行っていてGWが半分つぶれていました(涙)
http://ameblo.jp/masatoshi-rmc/entry-10249940579.html
つまり、効率的な GW が過ごせなかった、ということですね。(恥)
その反省も踏まえ、ワタクシが お薦めするGWの過ごし方をご紹介。
◆ とにかく2次チェック模試 ◆
2次チェック模試は受けるべきですか? 評判は? のエントリーでも紹介しましたが、2次チェック模試は「必ず」受けてくださいね。ボクらはTACの回し者では決してありません。でも、この時期に 2次試験の怖さを身を以って体感するとしないとでは、1次試験合格後の「スイッチ・オン」の反応速度が違います。言っていることが結構「ストイック」な当道場の愛読者の皆さんは、きっとご理解いただけると思います。何の対策も要りません。騙されたと思って、そして、国語の試験だと思って、受けてみましょうーっ!
◆ もう一度 GW 後のスケジュールを確認 ◆
ふうじん が言うとおり、「さて、GWなにしようか」と漠然と考えてはいけません。GWとなれば、本試験まであと3ヵ月。もう一度全体工程を確認して、そこから逆算して考えましょう。
ここで以前 TAC講師にだまされないで! もう時間がありません! というエントリーで掲載した日程表を再掲。
正確に言うと、皆さんの GW は4月24日から5月3日の、10日間のことをさしますね。5月4日からは「完成講義&完成答練」が始まってしまいます。この10日間で、何をするか。
◆ 怒涛の7週間が最も大事 ◆
ボクは、「完成講義&完成答練の7週間が最も大事だ」と思っています。ボクはこれを「怒涛の7週間」と呼んでいます。確信を持って申し上げます。この時期が最も大事です。この7週間でどれだけ橋げたを強固に出来るか、どれだけ知識の上積みが出来るか、が合否を分けますっ(断言)。
1週間、丸々その科目に費やしてくださいっ!
出来れば、平日の月曜日か火曜日に「完成講義」を受けて、
それ以降、ひたすらOUTPUTをして、
土曜日か日曜日に「完成答練」を受ければカンペキですっ!
つまり、月曜日から日曜日まで「ひたすら」「専一に」その科目をやるのです。特定の科目だけをそこまで突き詰めてたっぷり一週間勉強出来るのは、この時期しかありません。しかも最後に「答練」という、自分の実力・ガンバリを試す「ものさし」が待っている。これを使わない手はありません。
この7週間に勝負をかけてください。完成答練で好成績を挙げることに全力投球してください。そこで(一旦)燃え尽きても構いません。そこまで気合を入れてこの「怒涛の7週間」を乗り切るべきです。その理由は後日ご紹介します。
◆ 怒涛の7週間の効率UPのための GW ◆
GWは、その「怒涛の7週間」をより有効に過ごすための、いわば助走期間です。下記のグラフをご参照下さい。ボクがイメージする合格へのロードマップです。
今、皆さんは基礎講義を終えようとしています。ですから、ある程度の基礎学力がついたはずです。「橋げた」がカンペキに出来ているとは言わないまでも、その土台ぐらいは出来上がっていたでしょう。
でも、その時作り上げた「橋げた」は、その時点ではある程度満足いく強度だったとしても、前半の科目は結構忘れてますよね・・・(^_^;)。つまり「目減り」があるということです。どの科目でどの程度「目減り」しているかは、個々人の特性に拠るでしょうが、いずれにしろ、「目減り分を補充するのが GW の第一目標」だと思ってください。
◆ 「目減り」の定義 ◆
「そんなこと言れても、全部忘れてるんですけど・・・(^_^;)」。はい、その通りです。「ブルームの期待理論」とか「フィードラーの状況適合論」なんて、「聞いたことあるけど・・・(>_<)」ですよね。でも、そういう知識系の記憶は、一度は頭に INPUT しているわけですから、OUTPUT で呼び起こせます。
それらは怒涛の7週間に「スピード問題集」を、親の仇(かたき)のように、骨までしゃぶるようにして、ストイック学習法を実践すれば大丈夫。よって、それらの科目は怒涛の7週間でやれば十分で、GW に先行してやる必要はありません。
もしも気になる方は、GW中に便利なツール「トレーニング小冊子」を一回転やってください。基本的な論点のチェックはこれで十分です。
◆ 結局「財務会計」 ◆
でも、目減り分を挽回するのが難しい科目がひとつだけあります。
それは「財務会計」です。
ふうじんは、「財務会計は毎日やっているはずだから・・・」と言っていたけど、本当にその通り。唯一目減り分を挽回するのが難しい科目である財務会計の復習がしっかり出来ている方、または すでに業務で経理・財務をやっている方、簿記1級などの資格を持っている方は、GWはゆっくり過ごしてもOK。むしろ、怒涛の7週間を乗り切るためにしっかり体力温存し、周辺環境の整備(家族サービス含む)をしてください。
でも、少しでも「どきっ」って思った あ・な・た。
GWはひたすら財務会計をやることをお薦めします。
◆ 具体的な勉強 ◆
基本的な簿記の仕組みが分かっている人は、この時期、テキストに戻る必要はありません。計算問題集とスピード問題集をひたすら解きましょう。えぇ。怒涛の7週間「でも」もちろんやってもらいます。でもその前の助走として、やっておきましょう。過去問の難易度A・Bの問題もそろそろ手をつけておきたいですね。難しい問題をやる必要はありません。タクシーの買い替えなんて、分かるに越したことないけど、分からなければスルーでもOK。
それよりも、怒涛の7週間に「基礎知識が・・・」とか「仕訳が・・・」なんて言っていると、取り返しのつかないことになりますっ!
怒涛の7週間の期間に、「あ、そうだった~」という嘆きはOKですが、
「え? どうやるの?」とか、「え?そうだったの?」というのはナシにしましょう。
GWの時期にしっかり「目減り」分を補充しましょうね。
◆ 財務会計を制するものは二次試験も制す ◆
先日の 財務会計:「公式」暗記対策ヒント集 でも紹介しましたが、財務会計の出来不出来は、一次試験のみならず、二次試験の合否に直結します。ハイレベルな怒涛の7週間を過ごすために、GWでしっかり財務会計の基礎知識と解き方を確認しておきましょう。テキストで理解するだけじゃダメですよ。問題を解いて理解してくださいね。
◆ 最後に、最も大事なこと ◆
上記のように、GWは受験生に与えられた最後のバッファー期間(緩衝期間)です。充実した怒涛の7週間を過ごせるよう、あらゆることをこの期間にアラインしましょう。「あらゆること」とは、学習習熟度はもちろんですが、体調・家族・仕事、そして最近会っていない友人との交流などの周辺環境も含みます。
勉強が出来るから合格出来るとは限りません。勉強できる環境の有難みを再認識し、家族・職場・周囲へ感謝の気持ちを表現するのも忘れないようにしましょう。これは僕の大いなる反省でもあります(当時の事情は→ こちら)。
道場のGWエントリーが少しでも参考になり、皆さんが充実したGWを過ごせることを、心から祈っております。
by ハカセ
ハカセさま
先日は、スピ問のエントリーを取り上げていただきありがとうございました。
この記事を読んで、悩んだあげく、
私も勇気を振り絞って2次実力チェック模試を
受けることにしました。
DVD通信受講生ですので、試験会場のピリピリ感と、問題に「びっくり」してきます。
Bellaさま。コメントありがとうございます! お! 2次チェック模試へのチャレンジを決断されましたか。診断士試験は一次合格が目標ではありません。早期段階で2次試験の難しさを体感しておくことは決して無駄ではないと思います! よい意味の「びっくり」があることを願っております。これからも頑張ってください! 応援しています!!
ハカセさま
こんにちは。またまたおじゃまします。
2次チェック模試今週末に申し込みます。
本当に参考になります。ありがとうございます。
GWもがんばります。
suzumeさま。再訪ありがとうございます! 2次チェック模試で「びっくり」してきてくださいね。GWも頑張ってください! 応援しております!!