財務会計:「公式」暗記対策ヒント集

こんばんは、ふうじんです。
4/4(日)の記事 今出来る財務会計対策 にMさん より下記質問をいただきました。
(Mさん、大変お待たせしました。もし内容不十分でしたらお知らせください。)

財務・会計の大の苦手で大苦戦しております。公式が沢山あり、まだ憶えきれない状態なのですが、なにか公式を憶えるヒントなどないでしょうか?(今のところ計算問題集は2回転済みです…)
あまりの不出来さにここのところ毎朝計算問題集のうち、経営分析の公式をそのまま使って解けるレベルの問題を毎朝解いています。毎日同じ問題を解いているので、さすがに定着してきましたが、こんな勉強方法でいいのでしょうか?

そう、財務会計の難しさの一つは「公式」の存在。確かに覚えるのも大変なら、いざ問題を解くために何を使うか選ぶのも大変。
これは重大な問題!ということで、もう少し詳しく悩みを教えていただきました。

Q1 「覚えきれない」とは、どの状態が近いですか?
A 数式を覚えるのが苦手
B そもそも数式の意味が理解できない
C どの公式が重要なのかがわからず、覚える対象が多い
D その他
⇒Aの数式を憶えるのが苦手です…。
そもそも、小学校の算数時代から、苦手で数字アレルギーです。法務や運営管理に関しては、イメージや××だから当然××というように理解して憶えるために、比較的得意なのですが、単なる数字の羅列など意味のない?ものを憶えるのがダメです(汗)
株価指標などは、日本語で憶えるよりも英語で憶えていっております。そのほうが私的には楽です。

Q2 「覚えたい」と思う公式はどれでしょう(複数回答可)
A 経営分析における資本・損益概念
B 経営分析指標(収益性・安全性・効率性)
C 生産性分析(付加価値生産性)
D 原価計算全般
E CVP分析
F FCFの定義
G リターンとリスク、共分散・相関係数
H CAPM
I 資本コスト・株価の算定・企業評価
J 財務レバレッジ
⇒正直申しまして全てですが、特に何度やっても憶えられないのは、 C生産性分析・J財務レバレッジ です。あとは公式を憶えるというより、計算パターンで式も憶えていくという感じで進めています。このような状況のために、現在は本試験では足切り40点だけは避けたいと思っております。

うーん、株価指標の覚え方などはそれでOKですね。あと「計算パターンで式も覚えていく」もOK。あえて問題ありそうな点を2つ挙げると「公式を使ってそのまま解く」「公式が数字の羅列で意味ないものに思える」あたりでしょうか。

Mさん、不躾な質問に真摯にお答えいただき大変ありがとうございます。診断士を志す者、みな仲間。お互い助け合って前進しましょう。なお、「自分のわからない状態を言葉にして説明すること」は頭の整理に大変有用でしたよね?なにかもう半分スッキリしたお気持ちのはず。では成果獲得に向け、私たちが後押しいたします。

◆JC◆

Mさんは法務や運営はイメージや合理的な理解で記憶されていますよね。
財務も全く同じです。暗記するのじゃなくて理解する

PERは株価/EPSじゃわかんないので、時価総額/当期純利益こうすれば時価総額(株価の合計)が当期純利益の何倍かというのはMさんの言葉を借りれば「当然」わかります。無駄に暗記するのじゃなくて、理解する及び練習することで対応できると思います。苦手・嫌いという意識の払しょくが必要なだけのように思います。

生産性分析がわからないのは、付加価値の定義がいろいろあるからじゃないでしょうか。これも理解してゆくことで対応可能じゃないかと思うんですが。但し、生産性分析は他の経営分析に比べて比重は軽いと思います。付加価値の定義は省庁によっても異なるので、出される時には付加価値=いくらという問題しか作りようがない。
そこが決め打ちされてたら逆に簡単な問題としてとらえられるのでは?と思います。

財務レバレッジって総資本/自己資本ですよね。これは自己資本比率の逆数と考えればいい。
他人資本を利用することで、てこ(レバレッジ)のように自己資本以上の資産運用ができる。もっと言うと利息を経費に算入できるから、利益が小さくなり、その分税金を節約することもできる。これもてこ(レバレッジ)と言えますよね。

◆ふうじん◆

結論から言うと、公式は覚えない ことが基本姿勢。
(正確に言うと、1)繰り返し問題を解き、 2)理論的に理解することで、 2)丸暗記を避け、 3)身体で覚える。)
「財務会計」の基本講義テキストに掲載されている「公式」らしきものを下記に分類しました。
A 使わないと結果を導けない「公式」
B ものごとの定義を示す「公式」
C 分解タイプの「公式」
D 計算時間を短縮させる「公式」
E 理論の過程・結果を説明する「公式」


※残業しながら考えたものなので、追加修正ご指摘大歓迎!

ほら、丸暗記するものってほとんどないでしょ?
「公式」と思われているもののほとんどは、理論の結果を説明したり、分解によるバリエーションだったりするから、理屈で追っていけば暗記不要。しかも2次事例Ⅳ対策にもなるし。
よって「財務会計」における公式とは、敵ではなく、心強い味方なのです。

※個々の公式については、今後折に触れコメントしていきます。

◆ ハカセ ◆

基本的に ふうじん と全く同意見です。財務会計では「暗記」は殆どありません。

確かに、語呂合わせは使いました。

「当座資産とは?」
= 現金 + 受取手形 + 売掛金 + 有価証券 – 貸倒引当金
げんきん・うけ・うり・あり・だおれ (BY TAC の イケメンH講師)

しかし、それら一部例外を除くと、財務会計は「暗記」ではなく、「理解」や「理屈」で覚える科目だと信じています。時々、キャッシュフロー計算書の営業CFの算出方法を、「xxx の増加額を加算して、yyy は減少額を加算して・・・」と一生懸命暗記している人がいますが、それではきっと大変だろうなぁと思います。

財務・会計が「暗記」だと思っている方は、簿記の考え方が十分でない可能性があります。財務会計をやる上で簿記の理解はMUSTです。いま、この時点で 簿記の理解(=貸方借方の仕分けとその意味) は完璧にしておく方がいいですよ! とアドバイスしたいと思います。(すでに分かっているならゴメンナサイ・・・)

財務会計の完成度は 二次試験の事例IVの成績に直結 します。
事例IVの成績は、二次試験の合否に直結 します。
ストレート合格のためには、なるべく早い時期に財務会計を味方にすることをお勧めします ♪

なお、財務レバレッジの件が話題になっていますが、そんな難しい問題本当に必要ですか? 僕は覚えようとしてことすらありません(きっぱり)。えぇ。昨年の事例IVでバッチリ出てしまいましたね。でも、合格してます (^_^;)。だってどうせみんな出来ないんだもん。あの問題は公式を覚えていたとしても、僕は正解できる自信がありません。きっと他の人もそうだと思う。であれば、僕が出来なくてもマイナスにはなりません

その代り、それを捨てた分、他の基礎論点でしっかり点を稼げば大丈夫。難しいことが分からないことに悩むより、AB論点だけしっかり固めましょうね!

◆アックル◆

私も皆さんと同じように財務は暗記ではなく理解だと思います。それと、ふうじんさんの言うとおり分解などのバリエーション次第で覚える公式は少なくなると思います。

ひょっとしたらMさんが苦手とする財務レバレッジとは、 ROAとROEの関係式である「ROE=(1-t)(ROA+(ROA-i)×D/E)のことでしょうか?
この数式、確かにややこしいですが、ROAとROEについて理屈で理解していれば、公式を忘れてもなんとか算出できます。

まず、ROEは当期純利益/自己資本です。
次にROAは事業利益/総資産です。
数式を見やすくするため、ROE=NP/E・・・①とし、
ROA=R/(D+E)・・・②とします。

次に当期純利益と事業利益の関係式を求めます。
事業利益から利息を差し引いた金額に、1-法人税率を乗じた金額が当期純利益になります。
利息は負債×利率となります。
よって、NP=(R-Di)(1-t)・・・③となります。

この③を①に代入します。すると、ROE=((R-Di) (1-t))/E・・・④となります。

ここで、②の数式を入れ替えると、R=ROA×(D+E)・・・⑤となります。

この⑤式を④に代入します。すると、

ROE=((ROA×(D+E)-Di)(1-t))/E
⇒ROE=((E×ROA+(ROA-i)×D)(1-t))/E
ROE=(1-t)(ROA+(ROA-i)× D/E)

と、自力で完成させることができるのです。

ま~この説明もややこしかったので、申し訳ないです。ですが、受験生の皆さんもこの流れを自分で書いて理解することが重要だと思います
それに、自分で公式を作れるようになると、難問でも応用が利いて解けることが多々あるので他の受験生に差をつけることができます

以上

今日は2テーマ更新。「シリーズGWの過ごし方 そのII」もご覧ください。

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財務会計:「公式」暗記対策ヒント集” に対して7件のコメントがあります。

  1. を~ より:

    算数にがてさま

    こんにちは。お待たせしてしまい申し訳ないです。
    イライラする必要はないですよ。

    ROE=((E×ROA+(ROA-i)×D)(1-t))/E
    の式までは理解されてるんですよね?

    右辺をじっくり眺めてみましょう。

    右辺={E×ROA+(ROA-i)×D}/E ×(1-t)

    とできるのはお分かりですか?
    引き続いて↓のようになります。

    ={E×ROA/E + (ROA-i)×D/E } × (1-t)
    = (ROA + (ROA-i)×D/E)× (1-t)

    いかがでしょうか??

    ちなみに、ROEとROAの関係をグラフに表せ、なんていう問題もあるかと思いますが、ROEとROAに限らず、グラフを書く場合にはタテ軸とヨコ軸の交点(片方はMUST、できれば両方)を書き込んでおくようにしましょうね。

    それでは、試験に向けて引き続き頑張ってくださいね!

  2. 算数にがて より:

    ⇒ROE=((E×ROA+(ROA-i)×D)(1-t))/E
    ⇒ROE=(1-t)(ROA+(ROA-i)× D/E)

    上の式から下の式への展開が理解できないのです。
    途中を含めて教えていただけないでしょうか。
    自分の馬鹿さにいらいらします。

  3. ハカセ より:

    >ランナー様。こんにちは、コメントありがとうございます! 理解で覚えるのが正論とはいえ、試験対策としての語呂合わせで正答へショートカット出来ることは非常に重要ですよね! 「秘伝暗記術」もなかなか使えそうですね! また気が向いたらコメントを残してくださいませ。

  4. ランナー より:

    訂正します。
    当座資産=現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券、引当金控除後

    武士は一刀流(当座/流動、1倍以上が理想)

  5. ランナー より:

    自分は、一応理解をしているものの、試験当日には上がってしまい「あれ?引当金は?」とならないように語呂合わせも併用しています。

    当日券よ受け売りあり、引いてあり
    当座資産=現金、預金、受取手形、売掛金、引当金控除後

    経営分析の安全性などは自作の語呂あわせで覚えました。

    川の流れは二つ、とある夫妻を刺客から守るために一刀流の武士が橋の上で敵を待ち構えている。

    そこで
    『流れは二流、当方一刀流、固定の小路、敵は小路古風、事故死自走し、夫妻無事』

    川の流れは二つ(流動/流動、2倍以上が理想)、武士は一刀流(当座/流動、1倍以下が理想)、固定の小道があるが(固定=固/自)敵が、小道から古風ななりをしてやってくるが(適合率=固/(自+固負))間抜けな刺客は自走して川に飛び込み(自己資本=自/総資)、夫妻は無事(負債比率=負/自)だった。

    指標など略して書いてあり、分かりにくいかもしれません。ごめんなさい。◎◎比率と長く書くと語呂が悪くなって覚えにくいのです。

    その他、秘伝暗記術を活用しながらも特に情報システムなどいっぱい作りました。

  6. ふうじん より:

    Mさん、いやもう嬉しいお返事ありがとうございます!そう、財務会計は「自信を持つ」ことがポイント。「俺に解けない問題は出す方が悪い」くらい思っちゃってくださいね!
    あと、アックルさんの「財務レバレッジ」解りやすかったですねー。ご要望の「公式解説シリーズ」さっそく検討いたします。

  7. M より:

    ふうじんさん
    JCさん
    ハカセさん
    アックルさん

    ありがとうございます。
    ご連絡とても楽しみにしてました♪

    どうやら「暗記ではなく理解」するというのが大切なようですね。

    簿記は基礎知識があるので、仕訳や精算表は得点稼ぎなのですが、どうも苦手意識ばかり先行しているので、(解答みるまであっているかいつも不安)これからは少しずつでも、自信を持って取り組んでいくようにします!!

    財務レバレッジはアックルさんのおっしゃった部分が苦手なので、アドバイスを熟読し参考にしてみたいと思います。

    今後の個々の公式に関しても、是非解説していただけるとうれしいです。

    皆さんお忙しいところ、本当に丁寧で分かりやすい解説、大変感謝しております。

    ありがとございました。

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