【事例Ⅲ】げもたこフレームワークの提唱 by hotman
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みなさんこんにちは。
本日のブログ当番は「あなたのやる気の起爆剤🔥hotman🔥」です
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先日は一発合格道場勉強会を開催し
50人を超える受験生の方にご参加いただきました
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議論も白熱し、個人的にはとても良い勉強会だったと感じました
またみなさん本当にレベルが高い!!
正直指摘に困るくらいの解答が多く、非常にやりがいを感じました
勉強会では令和3年度の事例Ⅰ〜事例Ⅲを取り扱い
受験生の皆さんで指摘をし合い、道場メンバーからも本気の指摘をさせていただきました
先日の勉強会がみなさんの「気づき」の一助となれば幸いです
さて、みなさん勉強の進捗はいかがでしょうか?
試験まであと33日となりました
事例研究も進み、同じ事例を2回3回と解き始めているくらいでしょうか?
みなさんは2回目3回目と同じ事例を解く時どんな気持ちで解いていますか?
複数回解いていると初見の時とはまた違った心持ちで解くことになり
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
2回目解くときって初見じゃないんで本番を意識してどうやったらよいか・・・
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わかります!!
昨年の自分も全く同じ悩みを抱えていました
そこで当時の自分はどうしていたかというと・・・
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初見の気持ちで解くことは最初から諦めていました
いくら初見の気持ちで解いても複数回解いている事実は変わらないので・・・
その代わり2回目以降には2回目以降ならではの視点で演習を行なっていました
2回目以降の過去問演習時に自分が気を付けていたことは以下のことです
2回目以降の過去問演習時に気を付けていたこと
復習に特化した形で演習を行う
・事前に決めた解法で80分以内に解けたか?
・前回の同一年度の演習時にミスをした部分をもう一度ミスしていないか?
・直前の過去問演習でミスをした部分を再度ミスしていないか?
・勉強会での指摘は減っているか?指摘された内容が変わっているか?
とにかく前回の演習時からどれくらい進化したかを確認していました
復習といえば前回のHIKKOさんのブログも復習方法についてのブログでした
また自分の前回のブログでお伝えした通り
これくらいの時期から自分は普段の演習時もファイナルペーパーを読んでから演習を行うようにしていました
演習前にファイナルペーパーを確認することで一気に緊張感が増すんですよね
まさに試験本番を意識した演習を普段から行なっていたわけです
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事例Ⅱと事例Ⅲの点数が安定していた当時のhotman
自分は2次試験の演習をしていた時は事例Ⅱと事例Ⅲが同じくらい得意?でした
(本番で実際の点数には結びついていないのでそこはご愛嬌ということで)
得意としていた理由にフレームワークでパターン化して解答することができていたということが挙げられます
事例Ⅱの解答のパターンとして超有名なものに「だなどこ」があります
もはや説明は不要だと思いますが
事例Ⅱにおいて「誰に⇨何を⇨どのように⇨効果」の順で書けば大外ししないというフレームワークです
詳細はまよのこちらのブログに載っています
このフレームワークは決して万能ではありませんが、
まよの記事にあるように聞かれたことに対してそのまま答えることで威力を発揮します
使いこなせるようになると一気に事例Ⅱの点数が安定します
是非使いこなせるように頑張って演習を繰り返してください!!
では・・・昨年の自分は有名フレームワークの存在しない事例Ⅲはなぜ安定して解けていたのか?
それは事例Ⅲもフレームワークを用いて解答を行なっていたからです
事例Ⅲのげもたこフレームワーク??
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みなさんは「げもたこ」フレームワークってご存知ですか?
知らない?
・・・
・・・・
ですよね。
なぜならhotmanが勝手に命名したフレームワークだからです
「げもたこ」はなんの頭文字かと言いますと
事例Ⅲにおいて使用する解答の型である「原因⇨問題(課題)⇨対応⇨効果」の頭文字です
当たり前のことが出来ていないC社は何か問題があります
その問題を原因とセットで記載して
それに対する対応と効果をセットで記載すると
因果のまとまった読みやすい良い解答になります
(少なくとも因果が崩壊して大外しすることはありません)
最近の事例Ⅲで、課題や問題を答えさせて、その対応策を答えさせる設問が散見されます
その設問の時にかなり威力を発揮するフレームワークです
(個人的には他の設問にも応用できるフレームワークかと思っています)
聞かれたことに素直に問題だけ答えて、その上で対応策を書くとどうしても抽象的な解答になりがちです
そこに問題点にはその原因を、対応策にはその効果をそれぞれ合わせて書くことで一気に具体性が増して因果の通った文章になります
例えば、(極端な例ですが・・・)
(問題点)現場が散らかっている⇨(対応策)5Sの徹底
これだけだとそのかなり抽象的な印象で本当にC社にとって有益な対応かどうかがわかりません
なぜ現場が散らかってしまっているのでしょうか?その答えは必ず与件文にあります
作業スペースが少ない、人員が不足している、レイアウトが標準化されていない・・・などなど
自分は与件文からその問題点(課題)に対する原因を探して必ず書くようにしていました
また対応策についても同様にその対応をした結果どのようなことがC社にもたらされるのか
ここまで書かなければいけません
では5Sを徹底した結果・・・C社はどうなるのでしょうか?
整理整頓され、物が溢れた散らかった現場が綺麗になり、ものを探す手間や片付ける手間が省かれ
結果として納期遅延が無くなったり、より効率的に生産ができるようになり生産性が向上したり、
と良い効果がもたらされるわけです
言うは易し行うは難し
ということで事項以降で実際に過去問を見てやってみましょう
げもたこフレームワークの威力
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実際に問題を見ながら使ってみましょう
令和2年事例Ⅲ
![](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/image-850-1024x598.png)
出ました
ドンピシャで問題と対応策を書かせる問題です
営業部と製造部で分かれている部分と設問要求にある「納期遅延について」に注意して
げもたこフレームワークでもれなく因果の通った解答を作ってみましょう
設問1の営業部について
げ(原因)⇨も(問題)の部分です
営業部の問題点は
・製作期間が不足している点
これら問題点の原因は
・仕様変更や図面変更などによって顧客とのやり取りが頻発する
・造形物のイメージ摺合わせに時間がかかる
・図面承認後の製作段階でも打ち合わせが必要な場合がある
・製作前プロセスに時間を要して製作期間を十分に確保できない
というわけでこれらの原因と問題点をまとめて解答に盛り込むと以下のようになります
(あくまでhotmanの昨年演習時の解答ですのでご参考程度に・・・)
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ふぞろい採点だと8点でした
原因を多面的に2つの切り口で記載して最終的な問題点は製作期間が不足する点につなげています
結果としては納期遅延につながるので設問要求は外していないと思っています
では続いて設問2の営業部のた(対応)⇨こ(効果)について考えて行きたいと思います
ここは設問1で解答した内容へ対する対応と効果を記載しなければいけません
設問1で記載した
①顧客承認段階で顧客とやりとりの回数が多く
②造形物のイメージ摺合わせ等の製作前手順に時間を要し
これらの問題の原因について対応策とその対応をした結果もたらされる効果を考えていきます
⇨顧客の思うイメージ通りの設計ができていない
⇨そもそもモニュメントという立体的な構造物を製作するのに2Dの平面の設計図だけでは意思疎通は難しそう
⇨顧客とつどつど打ち合わせを実施していては会議は踊るされど進まず状態になってしまいます
対応として
・3DCADを導入してイメージ摺り合わせ精度の向上を図り
・打ち合わせを定例化し、打ち合わせ頻度を下げ1回あたりの打ち合わせの精度を向上させる必要がある
これらの対応の効果として「手直しの回数が減り」「製作時間が確保できる」ようになります
これらをまとめると以下のような解答になります
(あくまでhotmanの昨年演習時の解答ですのでご参考程度に・・・)
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![hotman](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/IMG_4984-e1653207363690.png)
ふぞろい採点だと9点でした
対応⇨効果の効果が若干弱い印象なので、この時の演習では「修正手直しを抑制し製作時間を確保する」まで書き切りたいとミスノートに記載しています
さらにもう1問やってみましょう
平成30事例Ⅲ
![](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/image-855-1024x171.png)
これも問題点と改善策(対応)をズバリ答えさせる問題です
120字ですので原因⇨問題で60字程度、対応(解決策)⇨効果で60字程度でまとめていきたいところです
ではまずはげ(原因)とも(問題点)から
この問題は与件分にある図を参考にして解答をしなければいけませんでした
また生産計画上の問題点と設問内に記載がありますので
その設問要求に沿った解答が求められています
図から読み取れる問題点
・生産頻度が不定(決まった間隔で生産していない)
・在庫の変動が多い
与件分から読み取れる原因と問題点
・生産ロットサイズが受注量よりも多いため生産在庫が過大
ではこれらの問題点に対する対応(改善策)
・生産頻度を短サイクル化
・受注量に応じて生産量を決定
・生産統制の強化
・全社的な生産計画の策定
対応(改善策)による効果は
・在庫の適正化によるコスト低減
これらを考慮して解答を作成すると以下のようになります
![](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/image-857-1024x461.png)
![hotman](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/IMG_4984-e1653207363690.png)
ふぞろい採点だと18点でした
今思うと「全社的な生産計画が無いこと」は問題としては抽象度が高く因果の果が抜けてる気がします
もう少し具体的に書いた上で因果を意識して書いた方がよかったと思います
また効果も「コスト低減」まで言及してもよかったとも思います
いかがでしたでしょうか?
げもたこフレームワーク是非活用してみてください!!
原因⇨問題⇨対応⇨効果のより詳しい考え方については先代のTAKUROさんの記事がめちゃくちゃ参考になります
本日の記事が実践編だとするならばTAKUROさんの記事は基礎編だと思います
お時間があれば是非合わせて読んで理解を深めてみてください!
事例Ⅲもう一つのフレームワーク〜DRINK〜
事例Ⅲには既知のフレームワークとしてDRINKのフレームワークがあります
![](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/image-862-760x1024.png)
これは情報共有の設問に活用できるフレームワークです
D:データベース化⇨R:リアルタイム共有⇨I:一元管理⇨N:ネットワーク⇨K:コミュニケーション、の頭文字をとって「DRINK」となります
これらの要素をうまく盛り込むことで、多面的な解答を作成することができます
DRINKの順番は設問ごとに異なったりしますのでご注意ください
直近ですと令和2年事例Ⅲ第3問で活用できます
![](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/image-861.png)
ただこの問題は3DCADのツール活用や生産統制の切り口等も入れなければいけないのでDRINKだけでは満点の解答は作成できません
フレームワークはあくまで補助的な使用にとどめていただくくらいが良いかと思います
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回は事例Ⅲで実際に昨年自分が活用していたフレームワークをご紹介させていただきました
是非活用していただき、事例Ⅲの点数を安定させてください
また事例Ⅲについては13代目も最近立て続けに有用な記事を投稿しています
是非そちらも参考にしてみてください!
事例Ⅲの本質に迫るりいあの記事
事例Ⅲにレイヤーの概念を当てはめたまんの記事
そしてリット渾身の再現答案分析
どれも非常に参考になる記事ばかりです!
今日はちょっとした小技のコラムになります
どうしても課題がわからない時の対処法
みなさんもうこの時期なので「問題」と「課題」の違いは完璧に理解して使いこなせていますよね?
多分大丈夫だと思いますが・・・念のため心配な方は以下のリットのブログを読んでみてください!
これ以上ないくらいわかりやすく詳細に書かれています
問題点と課題の違いについては自分も二次試験学習したての頃は非常に悩ましい論点でしたが
昨年のこの時期になるとばっちりと切り分けができるようになっていました
しかし・・・
当時のhotmanには悩みがありました
![受験生hotman](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/image-672.png)
単純に・・・課題が思いつかない・・・
これは当時、非常に悩んでいました
冷静に後から復習した時に考えたらわかるんですが
80分という限られた時間だとパッと出てこないことが多かったんです
みなさんも同じ悩みを抱えて・・・いますよね?
これを解決する小技を2つ伝授させていただきます
其の壱〜是正を使え〜
![受験生hotman](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/image-672.png)
課題を問われている設問で問題は与件から抜き出しでわかるけど
それを課題に言い換えるのがわからない・・・パッと出てこない・・・
こんな時は「是正」を使います
是正とは・・・悪い点や不都合な点を改めて正しくすることである。是正の「是」には、道理にかなっていること、正しいこと、という意味がある。
つまり
問題点 + 是正 = 課題
という方程式が成り立つのです
問題点をポジティブに言い換えた結果が課題なのであれば
問題点を是正することはまさしく課題になるということ(だと思っています)
其の弐〜解決策を否定しろ〜
![受験生hotman](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/image-672.png)
解決策はわかる・・・けど課題が全然思いつかない・・・
どうしよう・・・・
解決策はわかっているけど課題が思いつかない・・・
そんな時は解決策を否定します
解決策は課題の解決方法であり、つまり課題の裏返しとも言えます
要するに解決策を否定してしまえばいいのです
例えば・・・「多能工化の実施」が対応策なら課題は「多能工化ができていないこと」
といった具合です(かなり苦しいですが、悩んで時間が足らず白紙で提出するより絶対にマシだと割り切っていました)
![hotman](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/IMG_4984-e1653207363690.png)
特に多用していたのは問題点+是正です
あくまで緊急事態の応急処置的な位置付けてで使用して下さいネ
それでは今日もいつも通り最後はテンションが上がる曲を聴いてアゲアゲで勉強していきましょう!!
アーティスト:FLOW
楽曲名:GO!!!
We are Fighting Dreamers 高みを目指して
Fighting Dreamers なりふり構わず
Fighting Dreamers 信じるがままに
![hotman](https://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/IMG_4984-e1653207363690.png)
明日はどらごんです!!
お楽しみに!
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