【法務】データ分析

こんにちは。wackyです。

怒涛の7週間punchも既に終盤、暗記3兄弟が控えているわけですが、暗記科目というだけあって知識の蒸発ぶりに驚いたcoldsweats02方もいると思います。でもそれは基本講義の時に「短期記憶」に頼ってしまったからだと思います。以前から道場でも提唱しているように暗記科目といえど理解が大事で、知識をうまく整理して習得することが重要です。そのようにして得た知識はそんなに蒸発しません。そうやって基本論点をおさえていくことが、暗記科目といえども攻略の近道といえます。

今週は法務WEEKということで、恒例のデータ分析いきます。

1.データ分析

まずは過去の平均点と科目合格率の推移についてです。

平均点や科目合格率は比較的安定的に推移しています。難易度はやや高めですね。そもそも法律に明るい人が少なくとっつきにくいという科目特性が影響していると考えられます。私も法務は7科目の中で最も苦手typhoonでした。

次にランク別の傾向です。

ここ3年はAランクの割合が上昇する一方で、Bランクが減少しCランクが上昇していることから、問題全体の印象としては「難しい」と思えるかもしれません。
※Cランクくらいの正答率の問題が、受験生にとって「できそうでできない」という一番苦しく印象に残るため

次に領域別の傾向です。
※その他には資本市場、倒産法制などを含みます。

法務の主要領域である、民法、会社法、知財はほぼ同じくらいの難易度構成となっています。(会社法はやや難易度が高いでしょうか)意外なことに、基礎的な問題(A,Bランク)の問題も半数近く出題されているので、この辺りを確実に取ることが重要であるといえます。

その他の領域で言えば最近は倒産法制がよく出題されています。ここ数年出題されていなかったのが、H21年にいきなり3問(設問3つ)出題されたのですが「あくまでも例外的」ととらえて、倒産法制については力を入れることはありませんでした。すると昨年はなんと5問も出題されましたcoldsweats02
おそらく今年からは、多少なりともテキストでの扱いも変わったことと思います。リーマンショック以降厳しい経営環境が続き倒産件数も高い状態で推移していることから、中小企業診断士による企業清算や企業再生の重要性が高まっていることの現われかもしれません。

最後は領域別の出題数の割合です。

これを見ると、毎年の出題傾向はほとんど変わらず、民法・会社法・知財でおよそ8割出題されています。とくに会社法の出題が多いですね。最近は倒産法制の出題が増加したこともあり、知財の出題が減少傾向にあります。今年はもう少し知財の出題が増加するように思います…
また、出題総数は大体25問前後ですが、昨年・一昨年と23問出題されています。問題数は減少downしましたが、問題文量は増加upしており、複雑なケース問題が増加していることがうかがえます。

2.まとめ
法務は法律を扱うという科目の特性上難しいイメージtyphoonがありますが、それでも科目平均点は50点半ばから後半で安定していることから、それほど得点に苦しむ科目ではないといえます。ランク別の傾向でも見た通り、基礎的な知識を問う問題(A、Bランク)も多く出題されており、それを得点源とできれば十分60点を狙える科目だといえます。また出題領域にも大きな偏りがあるため、頻出領域を重点的に対応していくことが効率的でもあります。

以前の記事にも書きましたが、経営法務では民法の概念を理解することが最も重要であるといえます。法学とはそもそもどのような学問なのかを理解した上で、中小企業診断士に求められるレベルはどの程度なのかを意識しそれぞれの論点をおさえる必要があります。中小企業診断士は弁護士のような法の専門家ではなく、経営者にとってのよき相談役です。経営者からは場合によっては法律関連の相談を受けることがあるので、相談内容を理解し必要に応じて専門家への橋渡しができるレベルが求められます。よって細かいところをすべて抑えていくというよりはまずは概論をおさえておき、試験対策として頻出論点をおさえていくことが重要です。また暗記に頼るのではなく「なぜそうなるのか?」と理解していくことも重要です。いつも言っていることですけどね。

さらには、法務を攻略するうえで「ケース問題」は避けて通ることができません。「ケース問題」の難しさは、「知っているかどうか」ではなく状況を整理して正しい知識を当てはめて答えを導き出すことが求められる点にあります。つまり問題を「解釈する」時点から勝負が始まっています。

ケース問題攻略のポイントは、

・登場人物の関係を整理する
・時系列に注意する

の2つなんですが、以前aki記事に詳細がまとめられているので参考にしてみてください。

また、法務という科目は意外と思われるかもしれませんが「時間との戦い」 となる科目です。私の場合7科目中最も時間が足りなかった科目でした。難易度も高く、問題文も長いことから焦りsweat01を誘発し、焦るから問題文の内容が頭に入らずさらに焦りsweat01…と悪循環の繰り返しでしたtyphoon。まさか法務で時間が足りなくなるなんて考えたこともなかったのが原因だったので、財務の記事に書いたように法務でもできる問題から取り掛かるようにしました。整理に時間がかかるケース問題は後回しにしたほうが精神的にもよいと思いますよ。

最後に私が受験生時代に参考にした記事を挙げておきます。
記事1
記事2
記事3
記事4

今週は会社法に関する記事もアップするので、今回はこの辺で。

by wacky

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