【法務】原理原則の理解で法務を攻略

こんにちは。wackyです。

みなさん法務の学習状況はいかがでしょうか。法務は苦手sweat01という方は多いようですが、私もどちらかというと苦手sweat01でした。とにかく聞きなれない用語のオンパレードだったのがその要因だったと思うのですが・・・

というわけで、私の昨年の経験を踏まえて法務をどのように攻略していけばよいのかを記事にしてみたいと思います。

まずは近年の科目合格率の推移から。


最近は難化傾向が続いています。難化の要因としては、やはり「ケース問題」の存在だと思います。法務は知識を問われるので、「どれだけの要素を知っているか」が勝負になっていたのですが、「ケース問題」では、状況を正確に整理して対応する法律を適用するという、知識を応用することが求められるため難易度が高くなります。ケース問題については後ほど。

次は昨年の私の成績です。

ご覧のとおり全く安定していなくて、私の迷走振りtyphoonがわかるかと思います。本当に本試験が終わるまで、法務はわかった気がしませんでした。
当時は法務という科目との相性が悪いと思っていたのですが、今思うと法務という科目の特性を理解しておらず、学習の取り組み方が効果的ではなかったのかなぁと思います。

そんな自身の経験を踏まえつつ、以下に法務の攻略をまとめてみます。


1.法務で最も重要な領域は「民法」
法務における頻出領域としては、民法、会社法、知財が挙げられます。(近年は倒産法も増加傾向ですが)その中で最も重要なのは「民法」です。出題問題数からいうと民法はそれほどでもないのですが、「民法」の概念や考え方は会社法や知財など殆どの領域の基礎となっているため、民法の概念が理解できるかどうかが鍵となります。

昨年私が法務の理解に苦しみ、講師に相談した時に下記のようなアドバイスをもらいました。
民法の原理原則を理解すること。その上で会社法や知財を整理すること

当時の私は、こむずかしい民法は後回しにして、比較的手が付けやすい会社法と知財から取り組んでいたのですが、どうしても知識の暗記に走りがちでスピード問題集など歯が立たない状況だったのですbomb

民法では様々なルールがあり、それらのルールと例外事項を覚えねばならず本当に苦労しましたsweat01。でも先のTAC講師のアドバイスによると、民法のポイントは「誰を救済すべきか?」であるということでした。

そうやってもう一度民法を見直してみると確かに共通点があります。それは「弱者を救済するという観点に立っている」ということです。以前のZonEの記事に典型的な例がありますので参考にしてみてください。
ただし法律には何事も例外事項があります。この例外事項を覚えるのが大変なのですが、まずは法律の趣旨(誰を救済すべきか、誰が責任を負うべきか)を理解するようにして民法を眺めてください。そうすれば民法のルールが理解できるようになると思います。あとは、民法により守られるためにはどのような手続きが必要かを知識として習得すればOKgoodです。民法だけではありませんが、まずは原理原則を理解しておくことが攻略の第一歩になると思います。


2.会社法の機関設計は書いて覚える
おっ、どこかで聞いたフレーズcoldsweats01・・・そうです以前アックルの記事にあったのですが、私も同様に機関設計の表を基本テキストをベースに作成して印刷し、何度も自分で考えながら埋めていました。最初は無機質に感じる表も、何度も繰り返し書いているうちに不思議なことに、なんとなく理由をつけながら埋められるようになるんですよね。

あとはJCの記事の、
・経営者の目線→譲渡制限会社
・株主の目線→公開会社
・債権者の目線→大会社
は非常に秀逸。
私はこれで機関設計が理解できるようになりました。この記事を基本講義の時に知っていたら、私の法務の成績はもっとよかったかもしれませんcoldsweats01


3.知財権はまずは特許をおさえる

これも定番です。基本講義の時に講師もそう言っていました。
まずは特許のパターンを理解して、実用新案、意匠、商標はそれぞれ違いを押さえていくことが肝要です。似たような内容が多く大変ですが知財は知識がしっかりしていれば対応しやすい問題も多いので頑張りましょう。

過去の記事で参考になるのは、JCの記事ですね。


4.ケース問題への対応

近年の法務が「難しい」といわれるゆえんはいわゆるケース問題が増えてきたからだと思います。ケース問題は単に知識を当てはめれば正解できるものではなく、知識を活用する応用力が求められています。
対応としてはまずは基本的な知識を身につけた上で、「原理原則に従って考える」「誰が最も救済されるべきか」を踏まえて答えを検討することになります。
あとは多くのケース問題をこなして応用力を磨くことで、正答率は上がってくると思います。


5.暗記に頼るのは危険

法務は暗記科目だといわれます。でも暗記に頼ると大変なことになりますbomb。とてもじゃないけど短期記憶だけで覚えられる量ではありません
ですから、他の科目と同様に「理解すること」を重視したほうがいいです。
私は当初「法務は暗記科目」ということで、基本講義中も覚えることを主体に学習をすすめていました。養成答練の結果もまぁまぁといったところだったので安心していたのですが、直前期の完成答練前に再度復習したところ殆どの知識が忘却の彼方annoyでした。
急いで再度INPUTをしたものの追いつくわけもなく、完成答練は散々な結果bombでした。
そこで、翌週の中小の復習時間を半分削って、法務の理解を主体としたINPUTのやり直しを行いました。これが結果的には良かったと思います。

他の科目でも言われていることですが、理解することで知識として定着し忘れにくくなるという効果があります。今は基本講義の時期なので暗記するのではなく、「理解する事」を重視した学習スタイルで法務を乗り切ってください。法務の学習範囲の民法や会社法、知財などは学問として体系だてられたものではなく、知識とルールの集合体となっているので、理解しながら覚えるというのはなじまないかもしれませんが、「何故このルールが必要なのか?」と考えることで理解が深まると思います。

 
6.暗記を助けるツール

私は昨年ハカセのススメheart04で「メモリボ」を使っていました。
私も使ってみてすごく便利shineだし覚えるには役にたったflairと思います。でも一番覚えたのはメモリボ用のカードデータを作成した時でした。データを作るためには自分の苦手なキーワードを抽出しその内容を打ち込むのですが、その時点で結構頭に入っていました。だからメモリボを使うと結構回答できました。でも苦手な分野はやはり忘れやすいので、定期的にメモリボを使って忘却していないかどうかチェックしていました。

私もアラフォーのオヤジですので暗記は本当に辛かったtyphoonです。でもこれも診断士になるための修行punchだと思って頑張りました。皆さんも負けずに頑張ってくださいねbleah

by wacky

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