【二次試験】この時期の二次準備(独学者向け)

こんにちは、平平です。

4月も半ばとなりましたね。一次試験本番まで4カ月を切っていますが、勉強の調子はいかがでしょうか?

一発ストレート合格を目指す皆さんにとっては、まずは8月の一次試験を突破することが目標であることは当然として、その先にある二次試験のことも何となく気になっているのではないでしょうか。

「二次試験ってどうやって勉強すればいいんだろう?」
「一次試験の終了後から二次試験の勉強を開始して間に合うのだろうか?」
「一次試験の勉強はマンネリ化してきたし、二次試験の勉強にも手を出してみようかな?」

以上は私が去年、この時期に考えていたことです。
きっと同じようなことを考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日はそんな方々のために、今の時期における二次試験対策の具体的方法について書いていきたいと思います。
一応、独学者向けということで、受験学校を利用しなくても行える方法を紹介していますが、考え方としては受験学校を利用している人にとっても参考になる部分もあるかと思います。

ただし、各科目、8割の論点で8割の得点を取る力が身についていない方は、今は二次試験のことは忘れて、一次試験の勉強に集中することをおススメします。
一次試験に合格出来なければ、二次試験は受験資格すら得られないのですから。

一次試験対策の完成度目安についてはこちらの記事も参考にしてください。

 

◆本当にこの時期に二次試験対策をやるべきか?◆
結論から言うと、どちらとも言えません。道場内でも意見が割れていますし、他サイトの情報などを見ても色々な考えがありますので、一概にどちらとは言いづらいです。

しかし、私は、二次試験の正体だけでも知って、少しでも不安を解消するべく、少しばかりの対策を行いました。

元々、ストレート合格を目指して勉強している方にとっては、一次試験の突破だけでなく、二次試験の突破も当然目指しているはずです。

二次試験は試験制度としては6割の得点獲得で合格といいつつも、実際は成績上位約20%の受験者が合格となる相対評価の試験です。
1年以上試験対策をしている経験豊富な多年度受験生もいる中で、上位20%に入る必要があり、ストレート合格を目指す皆さんにとっては、どうしても勉強時間の少なさは相対的に不利となってしまいます。

であれば、少しでもその不利を埋めるべく、今の時期から二次試験の対策も始めた方がよいのではないか・・・そう考えるのは当然のことだと思います。

しかし、今は一次試験の勉強にもまだまだ時間を割かなくてはいけない時期でもあります。
財務会計は定期的に問題演習をやっていないと力が落ちてしまいますし、法務、情報、中小経営・政策などの暗記科目は定期的に触れていないと、せっかく覚えた知識もどんどん忘れていってしまいます。

今の時期に行う二次試験対策は、一次試験の勉強に影響が出ない程度に行う必要があるでしょう。

 

◆具体的な対策方法◆
具体的な対策方法の1例として、私がやっていたこと、またはやればよかったと思ったことを中心にご紹介したいと思います。

大きく分けると以下の3点です。
●二次試験の取り組み方の把握
●実際の問題に触れてみる
●事例Ⅳ対策

では、それぞれについて書いていきます。
●二次試験の取り組み方の把握
まずは二次試験とはどういう試験なのかということの把握が大事です。
敵を知らなければ戦いようがないですからね。
その上でどう取り組むのがベストか、自分なりの戦略を考える必要があります。

では、取り組み方を把握するために、どのように情報収集すればよいのでしょうか?
後ほどいくつかご紹介しますが、道場にも多くの参考になる記事がありますし、書籍も色々出ています。

書籍で私が個人的におススメなのは、「中小企業診断士2次試験事例攻略のセオリー(ダイエックス出版)」です。
この本1冊で、二次試験の内容、必要とされる能力、具体的な解き方の把握と、3年分の過去問演習が出来ます。
私はこの本に書かれている内容をベースに、二次試験への取り組み方を決めました。

 

●実際の問題に触れてみる
これはどういうことかというと、二次試験の過去問3~5年分を一通り読んでみるということです。

事例文、設問文を読んでみることで、どういう内容の問題が、どういう問われ方をされているのかということがわかります。

それから、模範解答、解説についても読んでみると良いでしょう。
模範解答、解説については、同じ問題でもそれを書いている人によってかなり違うので、どれが正解かを決めるのは難しいのですが、解説を読んでみて、自分が納得出来るものがあれば、ひとまずそれを参考にするのがよいかと思います。

 

●事例Ⅳ対策
事例Ⅳは一次試験の財務会計との関連性が深く、事例Ⅳ対策をすることで、財務会計の試験対策にもなるという一石二鳥効果があります。

具体的な対策としては、実際の二次試験過去問のうち計算問題だけを実際に解いてみたり、市販の二次試験用問題集を解いてみたりするのがよいと思います。
私は、「中小企業診断士集中特訓 財務・会計計算問題集(TAC出版)」を使っていました。

財務会計、及び事例Ⅳの実力を合格レベルで安定させるためには、どうしても一定量以上の問題演習が必要です。
今のうちに人より多く財務会計の演習問題をやっておいて、財務会計の実力を安定させておくと、一次試験終了後、二次試験の勉強を本格的に開始する際に少し心の余裕が生まれるはずです。

 

◆注意点◆
今の時期にストレート合格を目指す方が、二次試験対策をする上での注意点を2つ挙げておきます。

●一次試験の勉強を中心に据え、二次試験対策は余力で行う
繰り返しになりますが、今の時期のメインは一次試験の勉強にするべきです。
自分ではもう一次試験は合格水準に達したと思っていても油断は禁物。
本試験では毎年、難易度が例年と比べて高くなる科目があります。(24年度の財務会計、22年度の経済学など)
普段は問題なく合格点を取れる受験生でも、油断しているとその科目で足切りを喰らってしまい、まさかの一次試験不合格の憂き目を見ることにもなりかねません。
そうならないためにも、あくまでメインは一次試験の勉強とし、二次試験対策は余力で行うようにしましょう。

 

●深入りしすぎない
二次試験は奥が深いので、その気になればいくらでも深堀出来ます。
私なども合格はしたものの、まだまだ二次試験の事例演習から学べることは多くあると思っています。

しかし、今の時期に深入りは禁物です。
上でも書いた通り、今の時期は一次試験をメインにすべきです。
二次試験の勉強に深入りしすぎて、一次試験の勉強をおろそかにすることのないようご注意ください。

 

◆関連記事の紹介◆
最後に、道場の過去記事から、いくつか関連記事をご紹介したいと思います。
やり方は人それぞれなので、皆さんが「これいいな」と思ったものを適宜取り入れて頂ければと思います。

【2次道場】2次プロローグ~敵を知っていますか?
二次試験についての全体像を把握するためには、この記事をおススメします。
戦いを始めるにはまずは敵を知ることから始めましょう。

【オヤジ道場】∩【二次道場】∩【スト生】のための2次試験イメージ
二次試験のイメージについて書かれた記事です。また、二次試験の勉強を行うにあたって注意すべき点が書かれており、私も参考にさせてもらっていました。

【2次道場】ストレート生の2次対策について
公開模試、そしてその後に…
今回、私の記事でご紹介した方法と近い内容が書かれている記事です。
こちらも是非参考にしてみてください。

【スト生向け2次対策】過去問読んで「解いたふり」
一次試験終了後に書かれた記事ですが、この記事に書かれている内容は、今の時期の二次試験対策としても適した内容だと思います。

「二次試験を見据えた一次対策」の意味
この記事では、今回私が書いたような直接的な二次試験対策を行うのではなく、あくまで一次試験の勉強をしていく中で二次試験に必要な力を身につけていく方法について書かれています。

 

以上、いかがでしたでしょうか。

人間、正体がわからないモノに対しては不安を感じるといいます。
二次試験も正体がわかるまでは不安を感じる人も多いと思いますが、今日の記事で紹介したことをやるだけで、だいぶ二次試験の正体は見えてくるため、ある程度の不安は解消されるでしょう。

あくまで私の考えですが、今の時期の二次試験対策については、一次試験勉強の合間に、自分が不安に感じなくなる程度の対策を行えば十分だと思います。
決して、一次試験の勉強をおろそかにせず、ちょっとだけ二次試験の予習をやってみてはいかがでしょうか。

それでは次回、またお目にかかりましょう。

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