「不得意科目」って何だ?

こんにちは。マイスターです。

今日は少し緩めの話題として「常識を疑ってみよう」ということで得意科目不得意科目について述べてみたいと思います

 

受験生のみなさんはすでに「不得意科目で失う点数を得意科目でカバーしよう」といったイメージを持たれていると思います。「学習戦略を立てる」「試験戦略を立てる」という観点ではとても大切と言われていますよね。

今日は私が受験を通して得た経験(感覚)をもとに、敢えてその考え方に警鐘を鳴らしてみたいと思います。

 

■みなさまに質問

1、みなさんには得意科目はありますか? 

自分で「得意科目」と認識できる科目を持っていることは、とても素晴らしいことだと思ってます。なぜなら、私は受験している当時、明確に自分自身の得意科目と認識できる科目がほぼなかったからです

診断士受験生にはIT系のバックボーンを持つ方が多いと思いますので、経営情報システムが得意科目(場合によっては免除)という方も多いでしょう。
また、法律系の別資格を既にお持ちの方や、財務会計は得意だよ、という方もいらっしゃると思います。

 

2、なぜ得意科目と認識していますか?

一部前述しましたが、受験生がある特定の科目に対して「得意だ!」と認識するのは、

A:診断士の勉強を始めた時点で、既に専門分野を業務で担当している (経理・IT・工場運営など)
B:診断士の勉強を始めた時点で、既に関連資格の勉強をやっていた (簿記・システム系資格・法律系など)
C:答練などを受けている中で、いつも点数が良いので「アレ、自分はこの科目が得意なのかも・・・」と気づく

といったパターンが多いと思います。

A、Bパターンに当てはまる方は、その経験・知識によるシナジーを利用して1次試験・2次試験を勝ち上がろうと考えられているかもしれません。

 

3、その科目では他の科目をカバーできる点数が取れる確信がありますか?
(1次本試験で70~80点、2次本試験でA評価以上くらい)

 

「余裕だぜ」

という方はこの先は読まなくて結構なのですが、やはりここが本質的な質問なのです。

 

A・Bのパターンですでにシナジーが利かせる自信がある 方は問題ないと思います。自身のバックボーンを裏付けに、勉強の重みづけのバランスをとって、得意科目以外の苦手科目を攻めるのもよいかと思っています。

一方、確固たる自信がない方、つまり「得点戦略に自信がない方」については、得意科目に頼らない別のアプローチが必要かもしれません。

■ところであなたの不得意科目は何ですか?

 

実際のビジネスの場では全然違うと思いますが、試験科目には大きく2つのパターンがあります。

暗記(中心の)科目=運営管理、経営情報システム、中小企業経営・政策
暗記+αが問われる科目 =企業経営理論、財務会計、経営法務、経済学

結構多くの方が「暗記科目・非暗記科目」といった認識で得意・不得意を分類されているんではないでしょうか?

ちなみに私の場合、不得意科目として薄く認識していたのは「自分が今までの経験で特に触れてこなかった科目 」でした。
つまり、生産管理・情報システム・経営法務・経済学・財務会計・中小企業経営・政策です。

って・・・ほぼ全部やんけ

その通り、、、私にとってはほぼ全部不得意科目だったのです。
いや、正確に言うと「不安」だったのです。

 

いくら受験校の授業に通い詰めてインプットしても、スピ問・過去問でアウトプットしても、答練や模試で70~80点取れていても、最後までその不安を拭うことはできませんでした。
ストレート生の方は特にこれからの時期、答練、模試などを通過していくごとに「学習の結果」が”点数”として現れるようになってきます。この点数に一喜一憂してしまうのは仕方ないのですが、あくまで経過は経過。大切なのは1科目1科目に対して「色眼鏡」を持たないことだと思います。
「やたら覚える論点多くてやっぱ法務は嫌だな」とか、「あぁ、財務会計55点だったか。やっぱり苦手だな」とか。私も振り返ってみると、この一喜一憂にともなう”自己認識”が苦手意識を醸成させ、”不得意科目という認識”を持たせたのだと思います。

 

■マイスターからの提案

受験生にとって不得意科目は「作りたくない」代物です。
少なくとも「不得意な状態では本試験には臨みたくない」・・・ですよね?

まず皆様にお勧めしたいのは、もし不得意と認識している科目があるのであれば、

不得意科目 → 「頑張っているけど”不安”な科目」

言葉の使い方を変えること。またはそこに行きつくように学習計画を見直してみてはいかがでしょうか??
幸いなことにまだ4月。時間はたっぷりあります。

 

試験の当日に「まだ不安だけど、頑張ったよな」と思えたらたぶん大丈夫です。

というのも、いざ本試験の扉を開けてみると、得意だったはずの企業経営理論が60点前後だったり、苦手だった生産管理で8割以上取れていたり、答練・模試では安定していたはずの財務会計が足きり寸前だったり。といったような「予想外のこと」がたくさん起きます!!!なんだかんだ言って「得意・不得意科目と本試験で点数が取れる取れないは相関性が高くない」「診断士試験は簡単に作られていない」ということだと思います。
診断士試験は特定の科目で際立った点数をとれる人を合格させること考えていません。もちろん有利にはなりますが、あくまで「平均的に良いこと」を求められる試験です。

 

だからこそ、不得意科目っていう言葉、自分の中から取り去れるように意識してみてはいかがでしょうか?

 

 

それでは今日も1日コツコツと。

マイスターでした。

 

 

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