実務補習のススメ by おーちゃん

まだ「口述試験を受験する資格を得た方」の発表もないってのに、実務補習のお話でございますかよ、とご不満に思われる方もいらっしゃるとは存じますが…。令和７年２月の実務補習は、発表の直後から募集が始まっちゃうんですよ。なので皆様心の準備をばしていただきたく、筆を執った次第であります。なお、２月の実務補習は特に争奪戦が激しいと言われてまして、私も受付開始時間をPCの前で待ち構え、バチっとお申込みした記憶が早１年近く前になります。

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中小企業診断士資格登録までの流れ

中小企業診断士の資格は、実は試験に合格するだけでは登録ができません！

２次筆記試験を通過して口述試験の資格を得た後、口述試験をクリアすると「２次試験合格」の証明書が貰えます。

そのあとさらに、「実務補習」または「実務従事」を15日以上経験して、15ポイントを集めないと、中小企業診断士としての登録申請ができません。

実務補習や実務従事で得たポイントの証明書を連合会に送ると、翌々月初付けで晴れて登録と相成ります。

実務補習とは？

実務補習は、一般社団法人中小企業診断士協会連合会（以後、連合会）が実施するいわば「公式」の実務勉強会。連合会のWebサイトから申し込みを行い、実際の運営は、各実施地区の診断士協会が受託します。

47都道府県すべての地区で実務補習が行われているわけではなく、実施地区が決まっています。令和7年２月の実施地区は「札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡」となっています。

なお、令和７年２月実施の実務補習の受付期間は、「令和７年１月９日（木）～１月21日（火）」となっています。

2次試験合格後、3年以内に登録すればよいことになっているので、２～３年かけて実務ポイントをためる方もいらっしゃるんです。3年目で切羽詰まっている方が優先的に申し込めるように、2次試験の結果が出る前に申込受付が始まるんジャマイカと思っております。

とか思ってたら、ちゃんと公式の情報が出たようなので追記。

実務補習で何をやるかというと、その名の通り、「実務による補習」です。ペーパーテストでは学習ができない、実習でなければわからないことを「体験」し、「学ぶ」場です。5～6人1組の「班」で学びます。各班には「実務補習指導員」という豊富な現場経験を持つ中小企業診断士の先輩が先生としてつきます。場合によって、「副指導員」の先生が付く場合もあります。

詳しくは上記のさや師匠のお話を読んでいただいたりするとわかるかと思いますが、簡単に言うと下記の３ステップです。

1. 社長に現状をヒアリング
2. 実務補習メンバーで話し合い
3. 社長に経営改善の提案

ヒアリングした内容をもとに現状分析を行ない、主に「経営戦略」担当となる「リーダー」が全体の方針を決め、その方針に従って「財務管理・財務戦略」「広報戦略」「営業戦略」「運営管理」「労務管理」などのパートに分かれて提案書の作成を行います。途中何度も班員同士で話し合いをしながら、全体の整合性をとりつつ、最後にみんなの提案書を合体（マージ）して1冊の提案書（だいたい100～120ページくらい）にまとめます。その提案書を印刷し、それを持って、最後にまた会社訪問して社長に経営改善の提案をします。

私が受講したときは①５日間コース（単発）、②15日間コース（５日間×３回セット）がありましたが、令和６年度から改編され、現在は①８日間コースと②15日間コース（７日＋8日セット）という形になっています。

なお、実務補習にはお金がかかります。

コスパ重視勉強法で合格したごりもびっくりの、なかなかの金額が召し上げられます。令和6年度に価格改定となって値上がりしちゃったんですよね。

でも、実際に活動している中小企業診断士の先生に直接指導をしてもらえる数少ない機会であるのと、同期合格者との横のつながりができるのもあり、すんごくためになります。高額を払うだけの価値はあるんじゃないかなと思いますよ！

実務従事とは？

実務従事とは、ざっくりいうと上記の「実務補習以外」の場で、実務診断に取り組むことを言います。実務従事は、大きく2つに分けられます。

1. 実務補習の非公式版（？）
2. 実際に民間企業で診断実務に従事すること

①は、実務補習と同じように、社長ヒアリング～提案書作成～最後は社長に提案、を行います。「実務従事案件募集」という感じで各地の中小企業診断士協会で募集が掛かる場合もありますし、一般企業（診断士のやってる会社など）が募集している案件もあります。主催者によって内容はバラバラで、人数も2～３人でやることもあれば10人以上でやることもあります。実地の場合もあるし、全部オンラインの場合もあります。診断士資格の更新のために受講する先輩方もいたります。従事内容に応じた「診断助言業務実績証明書」を発行して貰えます。

②については、自分の取引先企業や知り合いの企業等、実際の企業で診断業務を行うことで、診断先企業から「診断助言業務実績証明書」を貰います。例えば1つの企業で10日間従事すれば、10ポイント貰えます。コンサル会社や金融機関に勤務している方など、もともと企業にコンサルや診断や助言を行っている業種の方は、この方法でポイントを貯めやすいですね。

①の実務補習の非公式版の実務従事案件も、もちろんお金がかかります。

15代目はどうやってポイント貯めたん？

わたしは一刻も早く診断士登録をして診断士の仕事をしたかったのと、まったく実務がわからないので先生に教わりたいという気持ちがあったので、迷うことなく2月の15日間コースに申し込んで、ハードな修行（精神と時の部屋）を行いました。ちなみに、2月の15日間コースを受講すると、3月に登録申請ができて、5月1日付で診断士登録がされます💡

一方で、15代目メンバーはそれぞれ違ったポイントの集め方をしているので、ここでご紹介させていただきますね！

1. なにでどうやって貯めて
2. いつ診断士登録したのか

ご参考までにどうぞ！

実務補習だけで集めたひとたち

まずは、おーちゃんと同じく、2月の東京15日コースを受講していたこの人から！

実務補習＋実務従事①で集めたひとたち

続いて、公式の実務補習を1～2回受けて、残りを実務従事（非公式版実務補習の方）で集めたひとたちです。

実務補習＋実務従事②で集めたひとたち

お次は公式の実務補習に加え、実務従事②（個別に企業で診断助言業務を行う方）でポイントを集めたひとたちです。

あなたもWordを使いこなそう！スタイル編 by Takeshi

実務従事だけで集めたひとたち

実務補習を受けずに、実務従事①や実務従事②だけで集めても、もちろんOKなのです！実務補習は場所も日程も募集人数も限られているので、実務従事の方が受けやすいというのもあります。

実務補習関連のおすすめ記事

実務補習は公式の情報が限られている（というかほぼ無い）ため、体験者である道場先代の方々の記事が頼りでした！事前に色々準備した方が良いモノなんかもありますので、2月の実務補習に参加するつもりの方は、いまのうちにしっかり把握しておくことをオススメします。

ちなみに私は、車移動が前提の15インチノートPCとデスクトップしかなかったので、新たに13インチの2in1タイプのノートPCを購入しました…。あと、持ち運びやすい延長コードも。

その他、実務補習の準備については、先代の良記事がたくさんありますので、ぜひご参照ください！

これでカンペキ！実務補習の準備・完全マニュアル　by masumi

【実体験！】実務補習であると便利な「三種の神器」　byアストロ

他にもたくさんありますので、ぜひ「メインメニュー＞ちょっと一息＞実務補習」のカテゴリをご覧ください！

おわりに

実務補習について、少しはご理解深まったでしょうか？？ぜひ登録後の自分の動き方をイメージして、自分にあったかたちでポイントを集めてみてくださいね。お金も時間もかかるけど、公式の実務補習はオススメできますよ！そして、大変だけどリーダーをやると、それもめっちゃ良い経験になります。

今回の記事では語り切れていないことも多々ありますので、気になることがあったらお気軽にコメントくださいな。

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