【1次試験】590点の軌跡

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まとめ

150時間の勉強で590点取れた理由は、以下の３点と考えています。

• 他の資格勉強・知識＆経験を活かせた。
• 短期間ながら負荷をかけて勉強した。
• 良い教材に巡り会えた。

そのため、以下の勉強方針をお薦めします。

• 初学者の方は、簿記・応用情報・ビジ法など、診断士以外の資格取得から始めることを検討する。
• 家族への交渉や勉強環境の整備など、事前に集中できる環境を用意する。
• 勉強を始める前に、本屋・ブログ・X・Kindleなどで情報収集する。

お知らせ① 春セミナー 4月26日(土)

16代目の初イベント、春セミナーを開催します！

日時：4/26(土) 13:00～15:00
形式：ZOOM
定員：先着30名（集まり次第終了）
前半1時間は診断士試験の全体的な対策、後半1時間は少人数のグループに分かれる座談会形式でお送りする予定です！

予約開始日時

本日「3月30日(日)20:00」予約開始！！

予約方法：30日20時に公開する記事内のURLよりお申し込み可能です。
　　　　　※Googleアカウントが必須となります。

16代目一同、皆さまのご参加をお待ちしております！

※例年すぐ埋まりますので、お早めに申し込みくださいませ！

お知らせ② 令和7年度診断士試験日程

早速ですが、令和7年度中小企業診断士試験の次の日程が発表されました。※協会のホームページより。

なお、令和７年度から、中小企業診断士試験は、インターネットによる受験申し込みに変更する予定です。それに伴い、従来実施していた試験案内・申込書の配布は行わないそうです。

ブログでも随時案内をしますが、協会のホームページもチェックされてください！

はじめに

なかなか煽ったタイトル書くなぁと思われた方正解です。読んでもらわな始まらん、ということで、少々キャッチーなタイトルを付けたことをお許しください。

さて、私かえるは、1次試験590点獲得できました。700点満点なので、科目平均約84.3点です。勉強を始めたのは2ヶ月前の2024年6月からということもあり、比較的短期間の勉強かつ余裕を持った点数で１次試験突破致しました。

短時間で590点を取れた自分なりの分析と共に、受験生の皆様に役に立ちそうな情報を提供できればと思います。なお、私の文章は、硬くなりがちですがお許しをば。エモーショナルな部分は他のメンバーに任せてます。

1次試験合格までの軌跡

合格体験記では、字数の関係上割愛した部分がありました。内容の被りもありますが、本記事では時系列で書いていきます。

～6月上旬：学習開始以前 簿記１級落ちたけど役立つ

診断士の勉強始める前、簿記１級に挑戦していました。落ちましたが・・・。70点ボーダーの中、61点取れていたので、簿記1.5級（？）程度はありそうな実力での診断士挑戦でした。会計学やCF計算、税効果会計の他、CVPやNPVなど、知識のある状態で診断士の勉強を始めました。

5月半ば頃、簿記１級目指して勉強している中、簿記１級終わったらなにしよ・・・と思って資格試験を探し始めました（簿記１級受かってから言えと。ええそのとおりです）。

色々探していく中で、診断士という試験を見つけ、試験科目が面白そうだし今までの知識活かせそうだし「コレだ！」と思いました。思い立った当日に銀座の診断士協会まで書類を取りに行き、出願しました。

協会に行くと受付が有って、「試験頑張ってください！！」とでも言われ、、、るのかと思いきや、入り口ドアの前に願書が山積みになってて、味気なかったのが印象的でした。診断士試験は、受験料払込時の確認も払い込み領収書だけで、申し込めたのか不安になるタイミングが多いです。

なお、今年からは、ネット試験なので出願書類等不要です。要注意！

6月中旬～下旬：情報収集＆経済基礎学習

6月の簿記1級試験が終わり次第、本屋・ブログ・X・Youtubeで情報収集を始めました。色々調べていくと「まとめシート」が自分に合いそうということがわかりました。6月中はまとめシート内の診断士試験解説の文章を読み、全体をパラパラ眺めてました。

経済学だけは基礎から理解して学びたいなぁと思い、マセマ社のマクロ経済とミクロ経済の2冊で勉強していました。経済の知識がない私でも理解しやすく解説してくれているため、初学者の方には大変おすすめします。AD-AS曲線など、マセマに無い範囲もあるので、適宜Google検索やまとめシートで補完すると良いかと思います。

余談ですが、マセマ社は、理系・工学部出身の私が大学時代に大変お世話になった出版社です。大学の座学の授業はサボってお休みしてマセマや他の参考書で勉強してました。大学時代の数学・物理の各科目の単位は、マセマがくれたと言っても過言ではありません。とても分かりやすく初学者におすすめの参考書シリーズです。

7月上旬：まとめシート&秒トレ

7月に入ってからまとめシートの勉強開始しました。大体1シート10～30分かけ、Google検索を駆使しながら理解に努めました。平日2～3日間で1科目、休日1～2日で1科目ぐらいのペースです。

まとめシートの素晴らしさに感動しっぱなしでした。野網先生に感謝の思いを念じながら正拳突き勉強していったのを覚えてます。ここまで早く勉強が進んだのはまとめシートのおかげです！（ステマじゃないよ？）

また、まとめシートの学習と並行して、スマホの「秒トレ」アプリを活用していました。こちらも素晴らしいアプリで、知識の抜けの確認をスキマ時間で行うことができます！何よりUIとモーショングラフィックが素敵で、触るだけでアプリ自体が好きになります！

7月中旬：スピード問題集（まとめシート&秒トレ）

7月中旬は、まとめシートの残りとTACのスピード問題集（7科目）を解き始めました。まとめシートの範囲外の問題にあたった場合は、AIや検索を活用して素早く理解するように心がけました。間違えた問題にはバツをつけ、全てマルになるまで繰り返し解きました。

7月下旬～8月上旬：過去問

過去問は、まず令和5年度のものを実際の試験と同じサイズで印刷して解き、その後TACの過去問問題集で過去5年分に取り組みました。マイナーな論点はあまり気にせずスルーし、重要な知識に抜けがないかどうかを再度まとめシートなどに戻って復習しました。

8月3日4日：１次試験本番。寝れない。。。

過去問解いた感触だと平均7〜8割程度取れていたので、1次は突破するだろうと思ってました。が、心配性なこともあり、前日はほぼ寝れず、会場近くのホテルに前泊した意味が薄くなりました。1日目は寝不足のまま迎えることに・・・。

2日目は寝不足だったこともあり、ぐっすり寝てから試験に臨めました。試験会場まで距離のある方、お金はかかりますが前泊するのをお薦めします。私は金曜日仕事終わってから直接ホテルに向かいました。ホテルでも缶詰で勉強し、さながら文豪気分を味わってました。

１次試験結果

経済	財務	経営	運営	法務	情報	中小	合計
92	100	96	80	72	84	66	590

1日目の結果が良いですね。寝不足でも緊張感でテンションが上がって力が発揮できた気がします。

なお、得点開示すると上記点数が印刷されたA4の紙が来ます。

申請方法は診断士協会連合会のFAQページの一番下に載っています。切手貼った返信用封筒を同梱したり、書類を書いたり、簡易書留で出したり、若干作業が必要です。1ヶ月程度かかると書いてありましたが、3月18日に提出して3月24日に届きました。協会は仕事が早いです。痺れます。

考察

ここでは短期間で590点獲得できた理由を考察します。

理由１：他の資格勉強・知識＆経験を活かせた

理由の１つ目は、今まで取得した資格やこれまでの知識・経験を活かせたことと考えています。

１次試験に役立った、私の資格や趣味、経験は以下に示します。

• 経済：元々数学が得意科目。微積分は任せて。
• 財務会計：簿記２級取得済。簿記１級挑戦中。
• 経営：マーケティングの基礎を勉強済。
• 運営管理：工学部出身・新卒製造業。工場の動画を見るのが趣味。
• 情報：情報系出身。応用情報取得済。
• 法務：ビジネス実務法務３級取得済。特許や商標の業務経験あり。
• 中小：ものづくり補助金など、助成金申請業務経験有。

こうやって見てると、すべての科目で何かしらのアドバンテージが有ったかのように思います。特に時間がかかると言われる財務会計分野ですが、簿記一級勉強していた関係で、証券投資論ぐらいしか初学のところがなかったことが大きかった気がします。また、情報科目も知識の見直し程度で、新しく学ぶ分野はほぼなかったように思います。

これら事前の知識や経験が短期間合格に寄与しました。上記アドバンテージが無く、全くの初学で診断士の勉強を始めると、やはり1000時間程度はかかるのかなという印象です。1000時間の勉強はなかなか長期になるため、モチベーションが折れがちかと思います。他の資格試験の経験が無い方は、中間目標として簿記や情報系、法律系の資格を取るのも検討してはいかがでしょうか。

理由２：短期間ながらストイックに勉強した

2つ目の理由は、仕事以外を勉強に注ぎ込み、ストイックに勉強したことです。

私の会社は、始業が遅いため、朝早く起きてカフェで勉強していました。また、昼休みもコンビニ等で手早く済ませ、勉強。仕事終わってから寝る時間まで勉強ということをしていました。

試験まで時間が限られる方は、覚悟を決め、仕事と子育て・家事など必要なこと以外、全て診断士の勉強に注ぎ込むことも一つの選択肢かなと思います。私も旅行やYouTube、ゲームなどの娯楽は封印していました。

電車やトイレなどスキマ時間があればスマホで秒トレをし、昼休憩時間ではiPadに入れたまとめシートを読み込み、寝る時の目を閉じている時間でも学んだことの整理をする。試験へのストレスは、勉強以外では解決できないと思い込んで勉強していました。私は何度か夢で問題を解いていました。落ちる夢・受かる夢、交互に見てた気がします。

仕事で疲れて勉強できない方は、朝勉がおすすめです。仕事終わってからの勉強は諦め、家に帰ったらすぐ入眠できるように生活リズムを整えるのも一つの手かと思います。

と、つらつら述べましたが、私は子供がおらず、仕事が閑散期なことも有り、恵まれた環境でした。お子さんのいる方や仕事が忙しい方などは、無理をなさらず長期的な計画を立てるのが良いかと思います。

理由３：良い教材に巡り会えた

最後の理由は、「まとめシート」という素晴らしい教材に出会えたことです。

まとめシートのすごいところを述べていきます。

1. 論点ごとの視覚的な整理

各論点が1枚のシートにまとめられており、図や表、イラストを多用することで、視覚的に理解しやすい構成となっています。これにより、全体像を俯瞰しながら効率的に学習を進めることが可能です。

2. PDF版まとめシートが付属

まとめシートのPDF版がダウンロード可能です。これをスマートフォンなどに保存しておけば、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間に手軽に確認できます。iPadのGoodNoteアプリにPDFを読み込み、追加の点を書き込みしながら覚えていました。本試験の休憩時間も活用できるので大変おすすめです。

3 他の教材との併用で理解度アップ

個人的な感想ですが、まとめシートは、他の教材と併用することで、より深い理解が得られます。私も経済学はマセマを用いていました。まとめシート自体はクセが無く、基礎的な内容を解説する教材やより深く解説する教材など、どのような教材とも相性がいいと思います。

なお、まとめシートの著者の野網先生も道場出身（９代目きゃっしいさん）で、先日オンラインですが機会があり、お会いできて終始感動していました。

なお、簿記１級は、なかなか良い教材に巡り会えず、苦労しています。全ての資格試験でまとめシートのような教材が出たら、日本人はもっと幸せになるのにと思っています。

さいごに

長々と私の１次試験体験談とその考察を記載していました。事前知識が活かせた＆直前追い込める環境があった、となかなか恵まれた状況だったことが功を奏し、高得点に繋がったのかと思います。皆様も情報収集を重ね、自身の経験や環境を検討し、総合的な計画を立てることをお薦めします。

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