1次試験の泥沼脱出法 byサトシ
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みなさん、こんにちは。またまたサトシです。
「あれ?お前さっきも出ていなかった?」と思ったみなさん、さすがです。今日は伝家の宝刀の1日2本投稿です(先日のレジェンド投稿シリーズで使わせていただきました)。
1次試験直後の記事で「私は、1次試験で残念な結果だった方を見捨てる気にはなりません」と書きました。ここで私が2次対策の記事ばかり出していたらおかしいですよね。口だけではなく有言実行です。
そろそろメンタル的にも落ち着いた頃だと思います。大きな意思決定も客観的に行えるようになったと思います。また、予備校の上級講座もそろそろ開始される時期となりました。
そこで今回は2次試験向けの記事とは別に、番外編として1次試験で残念な結果だった方に向けての記事を用意しました。具体的には、1次試験に何度も落ちてしまう方(いわゆる「1次ベテ」の方)が1次試験の泥沼を脱出し、次の1次試験に確実に合格するための方法をお伝えしたいと思います。
もし今、1次試験の泥沼にハマっていて診断士試験を諦めようとしている方がいらっしゃいましたら、今回の記事を読んでもう一度体制を立て直してみてはいかがでしょうか?
確実に!?そんなわけないだろ!誇大広告じゃね?
いや、マジでそれだけ自信あるよ
では、こちらもよろしくお願いします。
- 1. メンタルの調子はいかがですか?
- 2. 普通は点数が伸びる?
- 3. 令和6年度の1次試験の総評
- 3.1. 見た瞬間に「ヤバい」と思ってしまう問題が多くなっている
- 3.2. 明らかに取れる問題、「ヤバい」と思う問題、中間的な問題の3つにハッキリ分かれている
- 4. 泥沼にハマる2つの原因
- 5. 泥沼にハマる2つの原因を引き起こす真因
- 5.1. 勉強のやり方が性格的に合っていない
- 5.2. 勉強のやり方を間違えている
- 5.3. 継続できる環境に身を置けていない
- 5.4. 計画性の不備
- 5.4.1. 「時間があるから大丈夫。何とかなる」という油断や驕りが出てしまう
- 5.4.2. 何の目的もなく惰性で勉強してしまう
- 6. 泥沼にハマってしまうパターン
- 7. 泥沼にハマらないパターンを歩もう!
- 8. 泥沼から脱出し確実に合格できる方法
- 8.1. ①前の講義の内容の暗記
- 8.2. ②問題集・答練・過去問にある問題集の番号をテキストの該当箇所に書いておく
- 8.3. ③横串勉強法でこれらの問題集と過去問を解く
- 8.4. ④知識の定期メンテナンス
- 8.4.1. 習ったら終わり?
- 8.4.2. 知識の定期メンテナンスのやり方
- 8.4.3. 知識の定期メンテナンスの効果
- 8.4.4. 知識の定期メンテナンスに慣れてくると
- 9. 番外編:他の受験生から注目されてしまう人は危険
- 10. 今日の・・・Do As Infinity
- 11. 次の1次試験は必ず合格できます!
メンタルの調子はいかがですか?
まず、メンタルの調子はいかがですか?
そろそろ回復してきましたか?
なんとか来年は合格したいので、もう前を向いて頑張ってますよー
落ち込んでいた期間は終わりましたが、まだそれほど勉強時間は増やせていません
うーん、1次試験直後よりは心境はマシにはなったけど、まだ再開できていないかな
もちろん、まだ回復できていなくてもOKです。しかし、このように道場の記事を見ることができているということは、1次試験直後よりは回復できていると思います。徐々にではありますが、リスタートできる体制は整ってきています。
焦る必要はありません。絶望する必要もありません。諦める必要もありません。ゆっくりメンタルを回復させていきましょう。
ちなみに私は1次試験に落ちてから、9月くらいまでは週末に旅行に行ってました。ちょうど青春18きっぷの時期ですし、四国は近いので香川の讃岐うどんや高知のカツオのタタキを食べに行ってました。こういうことをしていたって構いません。こちらは四国のひろめ市場で食べたカツオのタタキの写真です。
四国は近いって、サトシの住んでる京都からだと遠いでしょ?
そうだね。稚内と、そこからフェリーでいく利尻島、礼文島以外は近場だね(笑)
・・・・・(それは近場じゃない)
まだメンタルが回復していないなら、こうやって思い切った羽の伸ばし方をしてみてください。
「1次試験に合格していないのに、こんな羽を伸ばすのは気が引ける」と思う必要はありません。責任感や申し訳なさは過剰に抱く必要はありません。それは自分だけが思っていることで、家族や職場の方など周りの人はそこまで思っていません。
だから大丈夫です。たまった有給の消化で、思い切って羽を伸ばしてください。
普通は点数が伸びる?
では、ここからはメンタルが回復してリスタートができるようになった方に向けてお送りします。
初学者(ストレート生)が上級生になると、普通にイメージすれば知識の暗記・理解の量(インプット)や問題を解く経験値(アウトプット)が増えるため、点数は上がる気がしますよね。
そらそうよ。おーん
基本的にはそうなります。
しかし、人によっては点数に結びつかない場合もあります。インプットやアウトプットを強化したのに、本試験では点数や合格に結びつかない場合があります。
そうなると、試験に落ちるたびに「俺がやってきたことってなんだったんだ、、」とか「もうどうしたらいいかわからない、、」となってしまい、自信を失ってしまいます。自信を失わないまでも、努力が結果に結びつかずモヤモヤされてしまうこともあると思います。特に上級生2年目以降の方が点数や合格に結びつかないとこのように思ってしまいやすいです。
1次試験を2〜3回やっても合格されない方(いわゆる「1次ベテ」の方)は、このパターンに陥っているのではないでしょうか?
実際、私の受験仲間からも1次試験後にこのような感想・意見をいただいています(すべて上級2年目以降の方のものです)。
- こんなにも自分のやってきたことが出せなかったのは初めてです
- 手応えがなく、科目合格無しという結末になりそうです。今はただただショックで…
- 点数が取れません。もう諦めがつきました、、
- 愚痴になるならまだいいですよ、不甲斐ないです
- 何の差が出ちゃっているんだろうと思います。できる人と自分みたいに燻っている人の差はどこなのか
- いつやっても7割近く得点される人と、僕みたいになかなか60点に届かない人の差は何なのか
また、1次試験当日や翌日にX(旧Twitter)を検索しても、「何をしたら受かるんだ!?」、「努力が報われない、、」などの書き込みがありました。
今回は、このように何年やっても努力が合格に結びつかず、1次ベテのようになってしまうことを「泥沼にハマる」と表現させていただきます。
ちなみに、今回は1次試験の泥沼にハマる方を対象にしています。2次試験の泥沼にハマる方は私の「2次ベテにならないための教訓シリーズ」をご覧ください。
2次ベテ対策は4回にわたってお送りしましたが、1次ベテ対策は今回の1回で終わります
令和6年度の1次試験の総評
1次試験の合格に結びつけるために、まずは敵の状況を知りましょう。
私も令和6年度1次試験の問題を7科目解いてみました。その感想が以下のとおりです。おそらく、この傾向はあと数年は続きます。
見た瞬間に「ヤバい」と思ってしまう問題が多くなっている
平成の頃に比べて、見た目が難しそう、とっつきにくそうな問題が増えています。今回は経済・財務と、企経の戦略論部分など最初に「ヤバい」と思う問題を出してきました。最初に「ヤバい」と思う問題が出ると受験生のメンタルが折れやすいです。おそらく令和6年度はこれを行うことで受験生を戦意喪失させ、全体の難易度は変えなくても平均点を下げてきたのだと思います。
「ヤバい」と思う問題は、①見た目通り難しい、②見た目は難しいが解いてみたら中身はそれほどでもない(論理的に導ける、選択肢に救われるなど)ため意外といける、のどちらかです。このうち、①のほうは(TACで言う)D・Eランクになるので取れなくていいのに対し、②のほうはB・Cランクになるので4〜5割くらいは取りたいです。
また、「ヤバい」の問題の中には複合的に知識を問うものもあります。個々の知識はあってもそれが複数積み重なると間違えてしまうわけです。テキストの太字のところ、枠で囲っている結論やまとめのところだけ覚えていればできる問題は減りつつあります。
1次試験のランクについて
私の記事ではA・BランクとかD・Eランクというフレーズがよく出てきますが、これはTACの表示方法に準じています。こちらが各ランクの具体的な内容です。
- Aランク…正答率80%以上(ほぼパーフェクトに取らないとダメ)
- Bランク…正答率60%以上80%未満(数問程度は間違えてもいいが取らないとダメ)
- Cランク…正答率40%以上60%未満(ここが勝負!半分は取りたい)
- Dランク…正答率20%以上40%未満(頑張れば取れるが、基本的に取れなくてOK)
- Eランク…正答率20%未満(カンで合えばいいくらいで、取れなくてOK)
【対策】
「ヤバい」と思う問題が出たら「耐えろ」。後に簡単な部分が必ず出てくるため、それまで耐える。最悪、カンで2〜3割くらい取れれば何とかなる
明らかに取れる問題、「ヤバい」と思う問題、中間的な問題の3つにハッキリ分かれている
先ほど触れたような「ヤバい」と思う問題が出る一方で、テキストの太字のところ、枠で囲っている結論やまとめのところをど真ん中で聞いているような簡単な問題も出ています。こういう明らかに取れる問題は、見た目も簡単でテキストの知識のままいける、常識でいけるなど極端なくらい簡単になっていて確実に取れるようになっている(A・Bランクになる)ため、落とすと厳しくなります。
中間的な問題はCランクになりやすく、半分合えば十分です。ここを6割以上取れると安定して合格できるレベルになります。
【対策】
テキストの基本的な内容の暗記や理解を確実にしていく(ここを軽視するとダメ)。知識の安定感を高めることで上記の「ヤバい」と思う問題が出ても慌てなくなるし正答率も上がる
泥沼にハマる2つの原因
では、このように泥沼にハマってしまう原因はどこにあるのでしょうか?
もちろん、令和6年度なら財務や情報のように、前年よりも難化してしまって点数が思うように取れなかったということもあります。
しかし、それを加味しても原因はこの2つです。少なくともどちらか片方は該当しています。
①インプット不足
→テキストの知識の暗記・理解の不足
②アウトプット不足
→問題を解く経験値、論点ごとの問われる内容や引っ掛けのネタの不足
→適切・不適切な選択肢を嗅ぎ分ける嗅覚の不足もあるが、これは余裕があったらでOK
いや、おそらくそうだろうと思うよ。当たり前じゃないの?
いやいやサトシさん、インプットもアウトプットもやってますよ!
そう来ると思いましたので、この泥沼にハマる2つの原因を引き起こす真因をさらに深掘りしてみましょう。
泥沼にハマる2つの原因を引き起こす真因
泥沼にハマる2つの原因を引き起こす真因は、以下のとおりです。
勉強のやり方が性格的に合っていない
そもそも、ご自身が取り入れている勉強のやり方自体が性格的に合っていない可能性があります。例えば同じ暗記作業でも人によって合うやり方は異なります。音読をしながら覚えることが得意な人もいれば、テキストを繰り返し見て覚えることが得意な人、紙に書いて覚えることが得意な人がいます。
どんな人にも向いている勉強法は少ないです。講師が「この勉強法でやりましょう」と言っても、それが万人に合うわけではありません。
コツコツやる派の人もいれば、短時間で一気に集中してやる派の人もいるよね
そうそう!体育会系の人は短時間で一気に集中してやる人が多いね
ご自身にとっての向き不向きの適性を知りましょう。2次試験にも言えることですが、何年も合格できない方は勉強法がご自身に合っていない可能性が高いです。要は無駄に遠回りしているということです。
暗記の仕方は人それぞれなので、自分に合ったやり方でやることが重要です。コツは高校受験や大学受験など、うまくいった受験生時代に採用していた勉強法を採用することです。成功例でもあるし、馴染みがあるので確実性があり効率も良いです。ご自身と相性が良い勉強法を採用していたからうまくいったのですから、それをここでもう一度取り入れてみればいいのです。
最近はスマホアプリなどITツールを使った勉強法もありますが、アナログ的な勉強法のままでも構いません。例えばテキストの暗記箇所にマーカーで線を引き赤シートで隠すやり方を高校受験や大学受験のときに採用していてそれがご自身の性格的に合っているなら、そのやり方で暗記をしましょう。
なんだ。無理にITツールを使わなくてもいいのか
勉強のやり方を間違えている
ご自身の性格的に合っている勉強法を採用していても、そのやり方を間違えていたら意味はありません。例えば、ご自身には「テキストを繰り返し見て覚えること」が合っていたとしても、テキストを見る頻度が少なったり、暗記すべきところを暗記していなかったりしたら意味がありませんよね。
正しいやり方を知り、それを実行することが重要になります。
ちなみに、正しいやり方をしてもうまくいかないなら、今は急激に伸びるために力を溜めている(しゃがんでいる)段階ですので、焦る必要はありません。もう少ししたら結果が出てきます。
急激に伸びると言えば、企業経営理論に出てきた技術進歩のS字曲線だね
継続できる環境に身を置けていない
「仕事が忙しくて勉強の時間が取れません」、「出張やイベントが多くて安定して勉強できません」というやつですね。これを言い訳にして勉強の計画が立てられない(これは次の項目で見ていきます)、勉強が継続できないというわけです。
こちらの記事でも「忙しいことを言い訳にしている人は2次ベテになりやすい」ということを述べております。
しかし、総理大臣や大企業の社長のような分刻みのスケジュールの方でも勉強時間は確保できます。要は工夫とモチベーション次第です。勉強が継続できないのなら、継続できる工夫をしましょう。
1日2時間ではなく1日5分だけでもいいからコマ切れ時間に勉強する、問題集全部を解くのではなく1日5問ずつでもいいからスモールステップでやるなどの工夫をしましょう。5分くらいやってみると、意外と10分、20分、30分・・・1時間と勉強しています。5問ずつ問題を解いても、ランナーズハイになって意外と10問、20問と解けたりします。
但しこれだけだとモチベーションが上がらず継続ができませんので、受験する科目を好きになる工夫をする、勉強を楽しむ、やった痕跡がわかるようにするなど、モチベーションを上げるやり方を取り入れましょう。
私も仕事がすごく忙しいけど、仕事の忙しさや通勤時間の長さは言い訳にしません
計画性の不備
運営管理で言うと生産管理(生産計画と生産統制)が不十分な状況です。日程計画と進捗管理が疎かになっています。具体的に言うと、学習の計画を立てていない、もしくは計画を立てているけど短サイクルで計画を見直し(リスケ)をしていないことが挙げられます。
そして、計画性がないことで以下のような事態を引き起こします。
「時間があるから大丈夫。何とかなる」という油断や驕りが出てしまう
楽観的な方で泥沼にハマってしまう方はこちらに該当しています
例えば、こちらの記事で「1次からやり直しの人はすでに5合目にいるから大丈夫」と述べました(ついでにこの記事で1次の得点戦略も確認しておきましょう)。
しかし、そこで「俺はもうすでに5合目にいるし、何とかなるだろ」、「テキストの知識の暗記や理解は初学のときにやったから大丈夫だ」、「問題集はもう解かなくてもわかるわ」などと思ってインプットやアウトプットを疎かにしていると、頂上を目指すどころかどんどん山を降りていくことになり、泥沼にハマってしまいます。
ここがインプット不足になる方の要因として最も多いです。「テキストの知識の暗記や理解は初学のときにやったから大丈夫だ」と思ってしまい、暗記や理解の強化、定期的な確認(メンテナンス)を疎かにしていることがインプット不足になる典型例です。
いやいや、ちゃんとインプットもやっていますよ
じゃあ、テキストはどれくらいの頻度で見ていますか?
例えば経済のIS曲線がなぜ右下がりになるか説明できますか?
う、それは、、
いやいや、なかなか忙しくて、、、
テキストの内容の暗記や理解の量が不足している、質が低い、安定感がないと、確実に取るべき問題(TACで言うA・Bランクの問題)を落としてしまいます。そうなると点数は伸びなくなります。
また、令和3年度くらいから経済や運営では理解を伴っているかを試す問題や、基本知識をストレートに聞くのではなく捻って聞く問題が増えました。これらは単に結論だけ暗記していても解けません。
そういう問題を落としてしまうことに加え、暗記も不足しているため基本知識をストレートに聞く簡単な問題も取れないことから、ダブルパンチで点数が伸びなくなり、50点台や40点台を取ってしまいます。そして、その科目が足を引っ張ってしまい、合格につながらない結果になってしまうわけです。そうなると「努力しているのにいつも1次試験に合格できない」という泥沼にハマってしまいます。
やはり、試験において油断や驕りはNGです
予備校の上級講座を受けても合格できない方は、インプット不足が原因であることがほとんどです。
TACを含め、予備校の上級生向けの講座は「アウトプットが不足しているだけで、基本的な知識の暗記や理解(インプット)はある程度できている」という前提で進めていきます。つまりインプットには重点が置かれません。前年度が初学者(ストレート生)の方で上級講座を受ける場合だと、初学のときにインプットした知識はテキストを見たらすぐ思い出せるため、いくつか苦手な論点はあったとしてもこの前提を満たしています。しかし、泥沼にハマってしまう方はインプットをしばらく真剣に行っていないため、その前提ができていないことがあります。チラッとテキストは確認しても、暗記や理解は放っておいていることが多いです。
特に基本的な論点の知識です。難しい論点に意識がいきがちですが、実は重要性が高い論点の知識の暗記や理解ができていないことが多いです。
つまづいている人は基礎の基礎ができていないことが多いです(事例Ⅳも同じです)
逆に言えば、インプットをコツコツと行えば知識の暗記や理解の量・質・安定感が向上し、インプット不足が解消します。そうすれば、1科目あたり8〜12点は上がります。
テキストの内容の暗記や理解の量が増える→暗記や理解の質が高まる→暗記や理解の安定感が出る→「ヤバい」と思う問題、理解を聞く問題や捻られた問題が出ても正解できる→点数が高いエリアで安定
というわけですね。
何の目的もなく惰性で勉強してしまう
真面目な方で泥沼にハマってしまう方はこちらに該当しています。また、先ほどの「性格的に合っていない」や「正しいやり方をしていない」があるとこのようになりやすいです。
とりあえず問題集を何周させる、テキストを何となく見るなど、目的もなく惰性で勉強していると、PDCAサイクルを回せないため、インプットやアウトプットの効率が下がってしまい、実力は伸びにくいです。
ここがアウトプット不足になる方の要因として最も多いです。問題集や答練を解く経験は増やしているのですが、解くこと(問題集や答練の回転数を増やすこと)が目的になっていて、論点ごとに問われることや引っ掛けのネタのストックに意識が回っていません。
泥沼にハマってしまう方が上級生になってやりがちなのが、とにかく手当たり次第問題を解きまくることです。
ヤフオクやメルカリ、ブックオフなどを使い、可能な限りの過去問や問題集を集めてひたすら解くことや、解いた回数を増やすことにこだわってしまいます。
手あたり次第問題を集めて解くやつ、私もやったことがありましたが無意味でしたね
なぜこのように問題を解きまくるのでしょうか?
これは初学者(ストレート生)のときに講師や合格者などから「1次直前期になったら問題を解いて解いて解きまくれ」と言われたことから、それを上級生になっても続ければいいと思ってしまっていることが原因かと思います。
しかし、初学者の1次直前期の理屈を上級生としての1年にそのまま当てはめても空回りに終わります。
なぜなら、アウトプットの目的が異なるからです。
初学者の1次直前期は、まだ問題を解く経験値が絶対的に足りないため、問題を解く経験値を増やすことを優先した指導をします。
一方、上級生になったら問題を解きまくるよりも、論点ごとの問われるネタなどの把握をし、アウトプットの安定感を高める指導をします。
つまり、ここで初学者の1次直前期のように闇雲に問題を解いてしまうと、上級講座のカリキュラムの効果が半減してしまいます。
アウトプットを行う際は、先ほど申しました「論点ごとの問われる内容や引っ掛けのネタ」を把握していきましょう。この「論点ごとのネタの把握」をし、アウトプット不足が解消すれば、1科目あたり8〜12点は上がります。
スケジュール管理はしっかりしよう!
「油断や驕りがあった、惰性でやっていた」と聞くと、このような反論が返ってきそうですね。
いやいや、ちゃんと勉強してたし、油断なんかしてないよ!
ではお伺いします。ちゃんと学習計画は立てていましたか?何の科目のインプット(アウトプット)をどの日にやるか決めていましたか?そのあたりを曖昧にしたまま、ただ講義や問題集をこなしていませんでしたか?
いや、学習計画だって立てていたよ。「年内にインプットを終わらせる」とか
それだと大雑把すぎます。「年内にインプットを終わらせる」みたいな大雑把なものだと、計画を立てていても「まだ何とかなる」という驕りが出やすく、インプットをなかなか行いませんし、アウトプットも惰性で終わりやすいです。
ご自身もしくはお子さんの夏休みの宿題を考えてみましょう。「7月中に宿題を全部終わらせる」と言っている人に限って8月31日に慌てて宿題に取り組んでいませんでしたか?
あ、それオレだわ(笑)
計画は大雑把に立てるのではなく、「この1週間で企業経営理論の問題集を最後まで解く、来週1週間は財務のテキストで知識を確認する」など、もっと短いスパンでの計画を立て、短サイクルで計画を策定していきましょう。何なら日ごとに何をやるか決めてもいいですよ。
夏休みの宿題にガントチャートを取り入れて日程計画策定と進捗管理をやるイメージです。ちなみに、私はカレンダーアプリに日ごとにやる学習内容を入力していました。仕事でリスケが必要になったらその都度リスケしていました。
「小ロット・短サイクルでの生産計画の作成と生産統制」は事例Ⅲの生産管理の改善策の定番ですね
大学受験の世界にもある
実はこのような「上級生なのに勉強がうまくいかずに1年間を過ごしてしまうこと」は大学受験の世界にもあります。
高校を卒業して浪人生(診断士で言う上級生)になると、普通は現役生(高校3年生)のときより実力は上がります。なので現役生のときよりも上のランクの大学に入ることができます。
しかし、「浪人生だから時間はたっぷりあるから大丈夫だろ」と思って予備校の講座に身が入らない方がいます。また、目的意識をもたず予備校の講座を受けるだけで終わらせている方もいます。講座で出た課題や問題集を適当に解いている方もいます。
そういう方はインプットやアウトプットが疎かになり、実力がつかないどころか、現役生のときよりも実力が下がってしまいます。
結果的に現役生のときより下のランクの大学に入るか、二浪・三浪というコースに行ってしまいます。
ちなみに私は大学受験で一浪しています。浪人時代はずっと予備校で勉強していました。また、計画についても講師やチューターに相談していました。油断していたらすぐに講師やチューターから指摘されていました。
こちらが、私が浪人時代に通っていた予備校(東進ハイスクール千葉校)です。なのでこの写真を見ると今でも勉強する気になりますね。毎日22時まで勉強していました。
大学受験で頑張っている高校生・浪人生もがんばれ~
泥沼にハマってしまうパターン
ここまでの流れを整理すると、泥沼にハマってしまうパターンがわかると思います。
・勉強法が合っていない
・勉強法は合っているけど正しくできていない
・勉強時間を確保できていない
・油断や驕りが出てしまう
・目的意識をもたず何となく対策をしている
↓
(本人にその気はなくても)①インプット不足を軽視し、②アウトプットも適当に行っている
→①インプット不足、②アウトプット不足(少なくともどちらか片方は該当している)
↓
1次試験の泥沼にハマる(1次ベテになる)
こういうことをやると1次ベテになっちゃうんだね
●●の鬼?
今回の記事、15代目メンバーが勢揃いしています。そして全員に「●●の鬼」というフレーズをつけています。
「●●」の部分はネタ半分ですが、「鬼」というのは割とマジです。
もちろん、みんなが鬼のような性格という意味ではありません。「みんなどこかしら・何かしらで鬼のように勉強している」という意味です。僕は移動中の電車の中ではずっと勉強していました。
みなさんも、9年かかった私みたいにダラダラやりたくはないですよね?先ほど見たように、「まだ●ヶ月あるから何とかなる」という意識が出るようではなかなか受かりません。
「この1年で受かる!」と決意して、できる時間だけでもいいですから鬼のように試験対策に取り組んでいきましょう!「人生の中でこれ以上勉強した期間はなかった」というくらい勉強してみましょう。きっと良い結果がついてくるはずです。
泥沼にハマらないパターンを歩もう!
ここまで見たことの裏を返せば、泥沼にハマらずに1次試験(+その先の2次試験)に合格できる方法が見えてきます。
ご自身に合った勉強法を正しく採用し、隙間時間でもいいので安定して学習できる環境を作った上で、学習計画をきちんと立て、短サイクルでリスケする。そして油断や驕りがなく、目的意識もきちんともって対策をしていくことにより、①インプット不足を適切に解消しつつ、②アウトプット不足も解消できます。
具体的に言うと、テキストの知識の暗記や理解を強化し、その後も定期的に確認(メンテナンス)をすることで、①インプット不足を解消できます。
また、問題集や答練を解く経験を増やすことで、論点ごとに問われることや引っ掛けのネタがストックされるため、自信をもって解答できるようになり、②アウトプット不足を解消できます。
この2つを実行できていれば、点数が上がります。そして、1次試験に確実に合格できます。
これが泥沼にハマってしまう方(1次ベテの方)にとっての「あるべき姿」です!
泥沼から脱出し確実に合格できる方法
ではここから具体的に、泥沼から脱出し次の1次試験に確実に受かるコツをご提案したいと思います。
次の講義までに必ず、以下のことをしましょう。
①前の講義の内容の暗記(インプット不足の解消)
②問題集・答練・過去問にある問題集の番号をテキストの該当箇所に書いておく
③横串勉強法でこれらの問題集と過去問を解く(アウトプット不足の解消)
④知識の定期メンテナンス(インプット不足の解消)
上級生ならストレート(初学)のときと比べてスケジュール的に余裕があるので、これらの作業もやりやすいと思います。しかし、「まだ時間あるからいいや」などと油断してこれをサボってどんどん溜めてしまうと徐々に苦しくなってきて、点数や合格率がどんどん下がっていきます。仕事を言い訳にする人や講義を欠席する人はこうなりがちです。
①前の講義の内容の暗記
暗記すべきところはフレーズ、太字の部分、説明内容のキーになる部分です。場合によっては講師が言ってくれますし、問題を解いているうちにわかってきます(問題を解いて暗記すべきところが見つかったらテキストに加筆しておきましょう)。
また、予備校によってはテキストやレジュメに「今回のポイント」などの内容が書かれていますので、その内容も押さえながら暗記をすると効率的です。
上級生なら時間がある分で理解を深める
経済学のグラフ論点や財務のファイナンス(MM理論、リスクとリターン、デリバティブ)、運営の処理系論点(ジョンソン法、PERT、販売管理の計算式)、情報のSQL・正規化は、結論だけ覚えるのではなく導出過程の理解までしていきましょう。
このあたりの論点は近年では結論だけ押さえていてはダメで導出過程を理解していないと解けない問題が増えています。泥沼にハマっている方はこういう問題で点数を落としています。なので、暗記量を増やさなくても導出課程を理解して暗記の質を高めれば60点を超えます。
②問題集・答練・過去問にある問題集の番号をテキストの該当箇所に書いておく
こちらについては、時間がなければ最悪パスしてもOKです。しかし、なるべくならやりたいですね。過去問の問題番号についてはテキストの該当箇所にすでに印刷されていると思いますが、問題集や答練の問題番号については書かれていませんので、これを書いていきましょう。なお、問題集や答練、過去問で問われたところをテキストにマーカーなどで線を引き、その上でテキストの内容を暗記していくと、問題集などの消化も同時にできて効率的です。
どれくらいの量の問題番号を書けばいい?
この作業は、今年度の答練の実施・問題集の配布・発売があるまではできません。ですが、昨年度の答練や問題集があれば今のうちにその問題番号を記入しておきましょう。中小の白書部分以外は使えます。
昨年度より前の年度の答練・問題集、他の予備校の答練・問題集の番号は入れなくていいです。それをやると無限に記入することになってしまうので。
また、過去問についてはおそらくどの予備校のテキスト(市販のテキスト)にも直近5年分の過去問番号は論点ごとに書いてあるでしょうから、そちらは記入する必要はありません。昨年度のテキストを使う方(法務と中小以外はそれでも大丈夫です)は昨年度の1次試験の問題番号は入っていないので、そちらを記入しておきましょう。
③横串勉強法でこれらの問題集と過去問を解く
こちらについては、TACの上級テキストや、市販の「過去問マスター」を使うのもいいですね。上級テキストや過去問マスターなら論点ごとに横串しで過去問が掲載されていて論点ごとの出題パターンを効率的に把握できますし、悪問や二度と出ない問題は省かれているので効率よく過去問の確認ができます。
横串勉強法
②の作業ができたら、横串勉強法で論点ごとに書いてある過去問・答練・問題集を見ていきましょう。
例えば企業経営理論のドメインの論点なら、テキストに記入したドメインの問題を連続して見ていきます。過去問だけでなく答練・問題集の問題も入れればおそらく10問くらいありますよね。同じような問題を10連続で見ていけば、論点ごとに同じような問題が何回も繰り返し出てきていることに気づきます。
論点ごとに横串し方式で問題を解いていくことで、論点ごとに問題のパターンを把握できます。問題のパターンを把握しておけば、「ここで間違えさせるだろう」とか「このフレーズが違うんだろう」など、出題者の意図がわかってきます。もちろん問題を正解できる確率や安定度も高まります。
問題と選択肢を見て、「これじゃバレバレだろ!なんでもっと難しく作れないんだ!」、「またこのパターンかよ!もうちょいバリエーション増やせよ」と良い意味でイライラできる(ツッコミを入れられる)ようになると、もうその論点の出題パターンやオチをマスターしている証拠です。
慣れてきたら、財務の計算問題や中小以外は、選択肢ごとに「なぜ×になるのか、どうなると⚪︎になるのか」まで考えてみましょう。これができる人は本試験を含む新作問題にも太刀打ちできて、60点以上を安定的に取れますし、70点レベルに達します。5月からの直前期にはこのレベルに達していたいです。
ただし、インプット(知識の暗記と定期メンテナンス)を軽視していると最大で65点くらいです。そこから先まで点数を伸ばし圧倒的な貯金をしたいならインプット不足の解消(知識の暗記と定期メンテナンス)が必要になります。
嗅覚を鍛えることまでできると理想
ここからは理想論になります。ここまでできなくても合格できます。
闇雲に解くことなく、きちんと「論点ごとの出題パターン(ネタ)の把握」をしながらアウトプットの経験を積むと、「不適切な選択肢の雰囲気」というのが徐々にわかってきます。文章の中に「必ず」や断定口調の表現があると不適切というのが有名ですね。
暗黙知としてわかることもあるので、論点ごとのネタの把握ができてからは、不適切な選択肢の雰囲気を把握することに使いましょう。この「不適切な選択肢の雰囲気」の把握までいくと、1科目あたりさらに4〜8点上がります。
④知識の定期メンテナンス
1ヶ月に1回のペースでテキストを最初から最後まで確認していきます。運営管理でやった「定期保全」ですね。知識の定期メンテナンスをしないと、講義のときには暗記していたものの、期間が経つにつれどんどん忘れていきます。この状態で問題集や答練を解くと、一度解いたものなら問題を覚えているから解けますが(だから本試験もいけそうだと錯覚してしまう)、本試験を含む新作問題だとなかなか太刀打ちできません。泥沼にハマっている方はこのパターンが多いです。
知識の定期メンテナンスをやるかやらないか(サボるか)で点数が大きく変わります。知識の定期メンテナンスにより基礎が固まるので、本試験でも70点以上を取れるようになります。
この定期メンテナンスについては説明が長くなるので、この後で別に見ていきます。
①で導出過程の理解で④の定期メンテナンス、②で問題番号の記入を行った上で③の横串勉強法で出題パターンを押さえれば鬼に金棒です。60点を超えるどころか80点クラスも見えてきます。特に残り2〜3科目の方はここまでやってみてはいかがでしょうか?
習ったら終わり?
知識の定期メンテナンスのやり方
これから知識の定期メンテナンスのやり方を説明していきます。知識の定期メンテナンスのやり方は、以下のとおりです。
ここで、ストレート生向けの補足をします。
ストレート生向けの補足
ストレート生は、各科目のすべての論点を扱っていたら、科目が進むにつれて復習の時間が取れなくなり、ジリ貧になっていきます。そうすると知識の定期メンテナンスどころではなくなってしまいます。
そこで、ストレート生に関しては、出題可能性の低いところや、理解や暗記をするのに時間がかかる部分(これは講義の際に講師が言うか、講義レジュメに書かれていますので識別はできます)はとりあえず無視しましょう。一旦パスです。
そもそも、こういう部分は本試験で出題されても正答率が低く、合否を分ける問題にはなりません。つまり、時間対効果が悪い部分となっています。ストレート生の場合、こういう部分に時間をかけていると知識の定期メンテナンスをする時間がなくなってしまいます。
出題可能性の低い部分や理解するのに時間がかかる部分をパスすると、そこにかける分だけ時間に余裕ができます。その余裕分で他の部分の理解・暗記や、前の科目を含めた知識の定期メンテナンスを行っていきます。
なお、パスした部分は他の部分の暗記が十分できて時間に余裕ができた段階で行えば大丈夫です。最悪、パスした部分は本試験までに理解や暗記ができなくてもいいです。それよりも、パスしなかった部分の理解・暗記と知識の定期メンテナンスを優先していきましょう!
知識の定期メンテナンスの効果
知識の定期メンテナンスをすると、テキストを読む回数や復習の回数が増えていきます。それにつれて徐々に知識の質が高まり、アウトプットの安定感も高まります。
最初は絹ごし豆腐くらいすぐに崩れそうな知識でも、知識の定期メンテナンスを繰り返していくうちに木綿豆腐くらいの硬さになり、こんにゃくゼリーくらいの硬さになり、やがて歯でなかなか噛めない煎餅くらいの硬さになります。
そうすると、多少捻られたくらいではびくともしない安定した知識になります。
そうして知識の定期メンテナンスを行った上で、問題集や答練を使ってアウトプットを3回転くらい行えば、1次試験なら70点台・80点台も平気で取れるようになり、十分お釣りがくるほどになります。今までは60点近辺の点数だった人なら、70点以上に得点のレンジが上がることを明らかに実感できます。
2次ベテ向けの補足
2次ベテ(超多年度生)の方なら、過去問や答練などアウトプットは十分やっています。過去問は問題を見た瞬間に答え方や答えの選択肢がわかってしまうかもしれません。
そのため、2次ベテの方はアウトプットのウエイトは減らしても問題ありません。その代わりにインプットのウエイトを増やし知識の安定感を強化することで、各科目で10〜15点くらいは点数のレンジが上がります。
先ほどに見たように、ほとんどの受験生は「習ったら終わり」の状態です。そのため、「知識の定期メンテナンスができていること」は、他の受験生との差別化につながります。確かに慣れるまでは大変かもしれませんが、明らかに有利な状況になりますから、頑張っていきましょう!
知識の定期メンテナンスに慣れてくると
知識の定期メンテナンスに慣れてくると、1次に必要な知識の確認はもちろん、事例Ⅰ〜Ⅲの要求解釈や事例Ⅳの計算問題集も定期メンテナンスができるようになります。
私は「せっかく覚えた知識を忘れるのはもったいない」ということで、合格後の今でも1次7科目と、2次の事例Ⅰ~Ⅲの要求解釈、知識の暗記、事例Ⅳの計算問題集の定期メンテナンスを、1ヶ月に1回のペースで行っています。
サトシのそういうところ、本当に強みだと思うよ
番外編:他の受験生から注目されてしまう人は危険
ここから1年間勉強していくみなさんに、インプット不足・アウトプット不足以外に気をつけていただきたいことが1つあります。
それは「目立つな」ということです。
目立つな???
私は合格までに9年かかり、予備校生をたくさん見てきました。また、他の難関資格の勉強をしていたこともありますし、大学受験予備校での勤務経験もあります。そのため、あれこれ20年以上「受験生」を見てきました。
その経験則から言えることとして、「他の受験生から注目されてしまう人」は受かりにくいです。
これは決して偶然ではなく、明らかに傾向として存在します。私の長年の受験歴の中でも、(良い意味・悪い意味問わず)目立つ人は受かりにくかったです。他の難関資格でもそうですし、大学受験でもそうです。
例えば、予備校の自習室(独学の方なら図書館やカフェ)に、机を広々と使って7科目のテキストや問題集をタワーのように置いている人っていませんか?
貧乏ゆすりがひどかったり、筆圧が強く書くたびにカツカツうるさかったり、小言をブツブツ言ったりしている人っていませんか?
いるいる。たまにこういう人。イライラするんだよなー
こういう人は悪い意味で他の受験生から注目されてしまいます。いわゆる「悪目立ち」ってやつですね。
そういう方は他の受験生からの敵意が集まってしまうため、余計なメンタルの負担がかかり(本人も周囲からの不快な視線を感じ取っています)、受かりにくいです。
オリンピックでも、実力はメダル級でも素行が悪くてアンチが多い選手は意外とメダルは取れませんよね。「ちっ。反省してまーす」と発言した某スノーボードの選手とか、、
世間から袋叩きにあったよね、、、
また、予備校のクラスのムードメーカーやリーダー的存在の方もいたと思います。
ん?それってサトシさんじゃないですか?
はい、それって私です(笑)
こういう人は良い意味で他の受験生から注目されてしまいます(私が「良い意味」かは置いといて)。
しかし、そういう方も意外と受かりません。良い意味で注目される場合は「あの人は受かるだろう」という余計なプレッシャーが集まってしまうからです。
こちらもオリンピックで例えると、マスコミから「金メダル確実」と言われていた人が途中で負けてメダルすら取れなかったケースは毎回ありますよね。これは本人に想像を絶するほどのプレッシャーがかかってしまうからです。
私もプレッシャーはかかりました。他の受験生や講師から「サトシさんは絶対受かるだろう」という期待が毎年集まっていました。実際に何人からも直接言われていました。しかし、(こちらの記事にあるように)私はメンタルが弱かったため2021年・2022年はプレッシャーでメンタルがやられてしまい、戦う顔をもっての受験はできませんでした。
また、良い意味で目立つ存在になっている人は、目立っていることに満足してしまう傾向もあります。試験に受からなくても、今の心地よい「目立っている」空間が維持できればいいと考えてしまい、意識のベクトルが試験合格から離れてしまうのです。これも私はありました(2次ベテあるあるです)。
そんな私をよそ目に試験に受かる人は、「目立っている人の影に隠れて淡々とやるべきことをやる人」です。
私がいたTAC名古屋校で私より先に合格した人(当然今は診断士の先輩)は大抵がそのような人でした。
オリンピックでも、「え!誰やねん」って選手がメダルを取ったりしますよね。マスコミが金メダル確実の選手に注目するため、ファンの注目やプレッシャーがすべて金メダル確実の選手に集中し、他の選手はのびのびとプレーができるからです。
「コミュニティで目立つこと」ではなく、「試験合格」のほうに全集中しましょう!
今日の・・・Do As Infinity
いつもは「今日のgre4n boyz」としてGre4n boyz(旧Greeeen)の曲を紹介していますが、今回は私の大学受験の浪人時代に通っていた予備校の話をしたということで、私が浪人時代に予備校の行き帰りの電車の中や予備校の自習室で(当時はCDやMDで)聞きまくっていたDo As Infinityのこの曲をお届けします。
この曲は今でも多くのプロ野球選手の入場曲に使われています。なので、聞いたことがあることもいらっしゃるかもしれません。遠回りでもきっといつか必ず1次試験合格、そして2次試験合格にたどり着きます。私も9年かかりましたがたどり着きました。なので、もう迷わずにまっすぐ歩いていきましょう!何もかもが全部このままじゃ終われないですよね。
確かに1年遠回りになってしまいましたが、合格後に活躍するための糧を得たと思えば相殺できますので、この1年でぜひ決めましょう!
この曲を聞くと私の地元の千葉の電車を思い出します
(他にも「Desire」とか「深い森」とか「冒険者たち」を聞いたら大興奮です!)
次の1次試験は必ず合格できます!
いかがでしたか?
①インプット、②アウトプット、この2つの面を解消していけば、泥沼にハマることなく、きちんと努力が結果に結びつくようになります。この2つの原因を解消できていたら、きちんと点数は取れるので、自信と強気の姿勢をもって受けてきてください。
大丈夫です。今度は確実に合格できますから
今回もありがとうございました。
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サトシさま
2024/08/13の遅くまでコメント返信を戴きありがとうございます。
再び、ストレート本科生: 不合格の4科目だけに絞って受講、が9月から始まりました。
一方で先週(10月13日)は、本業の知識低下防止のために、応用情報試験(6度目: 現在4勝1敗)を受検していました。経営情報システムは貯金科目として回避しないつもりでもあるので。午前だけはクイズ形式の準備、午後無勉でしたが、昨日の授業で解説のあった「サービス・プロフィット・チェーン」がほぼテキストと同じで午後(問2)に出題されていたり、午前はアンゾフの成長マトリクスでケアミスしたり反省は多いです。午前は突破しているので、午後の結果待ちです。
さて本記事についてです。3点
1. ツールの利用については、積極的活用に転換しました。
前年までのアナログを止めて、今年はデジタルでMicrosoft365(Word, Excel)を多用していく方向です。他にも変えていることがありますが、ここでは割愛します。
久しぶりにストップウォッチを購入し、トレーニングの問題を解く際に、時間測定をしています。(以前、TOEICや日商簿記をやっていたときも、時間測定してました。なので、どのような試験でも節目で時間はメモっています。)今年度の1次試験については、明らかに時間経過が遅くて、時間切れで30秒前勘マーク”ウ”×5ということが目立ったので。
2. 前回の記事もふまえて、学習方法は見直しました。
講義の内容はそうは変わらないので、先にトレーニングの問題を1周してから授業に臨むようにしています。「見た目が難しい問題」と「インプット不足」と「アウトプット不足」をケアするには、早くに問題に慣れる、反復するしかないと考えました。
3. 少し意見が異なるのは「目立つことのリスク」です。
私は講義が終わったアトの他の方の質問を見届けた後に、先生には話しかけるようにしています。現在の講義は、企業経営理論なのですが、最近のプロジェクトマネージメントの超上流工程の実施内容や思考が、まさに人的資源管理や組織構造の話であったり、マーケッティングの話などは、情報処理試験のITストラテジスト試験(午後の現代国語と小論文)と被る部分もあるためです。2次試験は未知の領域ですが、先生からは事例Ⅱ: 売上拡大、事例Ⅲ: QCD向上的なところでの情報処理試験との類似点や、昨今の2次試験の傾向などもお話戴いたりしています。こういうところ、ちょいと目立っているかもしれません。
来年の今頃は、受験会場に居たいと思っています。
以上、いつも有用な記事をありがとうございます。
コメントありがとうございます。
3つ目のものですが、私も講義後に講師に質問や雑談をしにいったりしていましたので、そういう意味では目立っていたと思います。
このくらいの「目立つ」なら影響ありませんから、大丈夫ですよ。
ここでの「目立つな」は、「空気の読めない出しゃばりになってはいけない」というイメージですね。