事例Ⅳ総仕上げ! by AZUKI
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はじめに
こんにちは、AZUKIです。今日から10月!受験勉強も終盤戦に入ってまいりました。
そして今週末は2次試験直前リアルセミナーですね! 15代目一同、気合を入れて準備しています!
僕は大阪会場でお待ちしています、皆さんにお会いできるのがとても楽しみです!
さて今日は、本番前こそ注意したい事例Ⅳのポイントをお伝えします。お伝えするポイントは下の5つです。
事例Ⅳで注意するポイント
- 受験番号は必ず記入する!
- 経営分析はとにかく焦らない!
- CVP分析は前提条件をきちんと把握する!
- NPVは完答できなくてもOK!
- 記述問題は与件文をよく読む!
それでは早速まいりましょう!
受験番号は必ず記入する!
これを忘れたら、一発アウトです!!!!
事例Ⅰ~Ⅲをいくら頑張ったところで、最後の最後、やらかしたらアウトです!演習でも受験番号を書くようにし、クセをつけておきましょう!
※受験番号を書き忘れても何とかなる場合もありますが、特例中の特例です。絶対に書き忘れないようにしましょう。
経営分析はとにかく焦らない!
「事例Ⅳは時間との勝負」とはよく言われますが、焦っては負けな事例でもあります。
経営分析は解き方はワンパターンですが、設問の問い方で引っ掛けようとしてきます。実際に過去5年間の問われ方を見てみましょう。
過去5年間の問われ方
R1:①悪化していると思われるものを 2 つ、②改善していると思われるものを 1 つ取り上げ、
R2:①優れていると思われるものを 1 つ、②劣っていると思われるものを 2 つ取り上げ、
R3:優れていると考えられる財務指標と D 社の課題を示すと考えられる財務指標を2 つずつ取り上げ、
R4:優れていると考えられる財務指標を 2 つ、D 社の課題を示すと考えられる財務指標を 1 つ取り上げ、
R5:悪化したと考えられる財務指標を 2 つ(①②)、改善したと考えられる財務指標を 1 つ(③)取り上げ、
どうでしょうか?あえてマーカーなどを加えずそのまま抜粋してみましたが、頭がこんがらがってきますよね。
改善・悪化の順番や、挙げなければいけない点数が引っ掛けポイントです。解答用紙には、①②③のような通し番号しか書いていません。
僕も日頃の演習から気を付けていたのですが、本番で悪化2点・改善1点の順番で解答しなければいけないところを、改善1点・悪化2点の順番で解答を書いてしまいました。
途中で気づき、冷や汗をかきながら直そうとしたのですが、解答を消した後も
あれ?結局、悪化と改善どっちやったっけ?
とめちゃくちゃにテンパりました。
事例Ⅳ、急ぐのは大事ですが焦る必要はありません。
もし自分で「ちょっと焦りすぎだな」と感じたときは、5秒手を止めて落ち着きましょう。それで10秒遅れを取り戻せば、5秒のリターンがあります。
CVP分析は前提条件をきちんと把握する!
CVP分析も、焦って解こうとする受験生を引っかけるためのトラップが満載です。
CVP分析は、設問自体をひねり揚げ並みに捻ってくるパターンと、設問条件で引っ掛けようとしてくるパターンがあります。
まずは、設問条件で引っ掛けてくる例を見てみましょう。
設問条件で引っ掛けてくる例
- 小数点第△位を四捨五入して、小数点第○位まで表示すること。
- 変動費率は、設問1で解答した値を用いること。
- 千円未満を四捨五入して表示すること。
- 税率は40%とする。
どうでしょうか?皆さん一度は、小数点が第10位くらいまである変動費率を使ったり、税金のない国の解答になったことがあるのではないでしょうか。
この設問条件で引っ掛けてくるパターンの対策は簡単です。問題文を一旦最後まできちんと読んだのを確認してから、計算に取り組むことです。
というか、僕たちが勝手に焦って勝手に引っかかっているだけだと試験委員からは思われているかもしれませんね・・・
次に、設問自体を捻ってくるパターンですが、まずは設問例を見てみましょう。
※令和3年度 事例Ⅳ
第3問(配点 20 点)
D 社は現在、新規事業として検討している魚種 X の養殖事業について短期の利益計画を策定している。
当該事業では、自治体からの補助金が活用されるため、事業を実施することによるD社の費用は、水槽等の設備や水道光熱費、人件費のほか、稚魚の購入および餌代、薬剤などに限定される。D社は当面スタートアップ期間として最大年間養殖量が 50,000 kg である水槽を設置することを計画しており、当該水槽で魚種 X を50,000 kg 生産した場合の総経費は3,000万円である。また、この総経費に占める変動費の割合は60%、固定費の割合は40%と見積もられている。D社がわが国における魚種 X の販売実績を調査したところ、1kg 当たり平均1,200円で販売されていることが分かった。
(設問 1 )
D社は、当該事業をスタートするに当たり、年間1,500万円の利益を達成したいと考えている。この目標利益を達成するための年間販売数量を求めよ(単位:kg)。なお、魚種Xの1kg 当たり販売単価は1,200円とし、小数点以下を切り上げて解答すること。
こちらの問題は、設問中に「変動費の割合は60%、固定費の割合は40%」と書いてあるので、一見、変動費率は60%のように思えます。
しかし、この変動費の割合はあくまで「経費に対する変動費の割合」であり、「売上高に対する変動費の割合」である変動費率ではありません。
このパターンの問題については、やや閃きが必要な部分もありますが、行き詰った場合は一度落ち着いて設問文の通りに計算式なりP/Lなりを書いてみると、思考が整理されて正解までの道筋が見えてくると思います。
しかし、なんでこんなにうまいこと引っ掛けられる問題を作れるのでしょうか?試験委員に心理学を専攻している先生がいるとしか思えません・・・
NPVは完答出来なくてもOK!
多数の受験生にとって鬼門?奇問?キモッなNPV問題ですが、完答できなくてもOKです。
ちょうど先日、たいしんがNPVの部分点の取り方の記事を書いてくれていました。これを参考に1点でも多く部分点をもぎ取っていきましょう!
個人的には、お手元のテキストの基礎問題で基本的な論点を押さえて、ふぞろいで「勝負の分かれ目」レベルになっている問題が解けるようになっていれば、本番も十分戦えるレベルになっているかと思います。
余談ですが、僕はTAC事例Ⅳの解き方を3周ほどし、過去問も極端に難しい問題以外は解けるようにしたりと、結構しっかりめにNPV対策していたつもりでした。
自信満々で本番を迎え、運転資本の登場にも動揺せず、ちゃんと計算できたと思っていたのですが、再現答案を見直すと解答がトンチンカンすぎてかなり恥ずかしいです・・・。おそらくまともに点数入ってないんじゃないでしょうか。
また、先日15代目最高得点の一蔵と、公認会計士のせーでんきの事例Ⅳダービーの模様が記事になっていましたが、70点超えのこの2人ですら、NPV問題ではほとんど点数が入っていません。
つまり、NPVで点数を稼げなくても、それ以外をきちんと取れていれば十分60点以上を狙えるいうことです。
記述問題は与件文をよく読む!
記述問題は、何が出てくるのかわからないので対策しづらいとよく言われますし、実際僕も最初はとっつきにくかったです。
しかし、事例Ⅳの記述問題は事例Ⅰ~Ⅲと同じく「与件文の根拠を使って」「1次試験の知識を織り交ぜながら答える」ということを意識するようになってからは、得点が安定するようになりました。
事例Ⅳの与件文は1ページしかないですし、SWOTもかなりわかりやすく書かれています。設問文だけを読むと抽象的に思えますが、与件文を読んで企業の現状やSWOTを踏まえると、自ずと解答の方向性が定まると思います。
とはいえ、「いやそれが難しいねん!」という方もいるでしょう。
そんな方は、記述問題だけを皿回しして問題のパターンを体に染み込ませ、設問文を読んだ時点で解答のアタリをつけられるようになりましょう。
皿回しする年数としては、直近10年分くらいで十分と思います。下記のぴらりんの記事に過去10年分の記述問題の傾向が記載されているので、参考にしてみてください。
おわりに
今日は事例Ⅳで注意したいポイントを紹介しました。
事例Ⅳは1点1点を積み重ねていく科目であり、前提条件の見落としや、計算ミスによる得点ロスは非常に影響が大きいです。
理論は理解できているけどミスが多くなかなか点数が伸びないという方は、下記のせーでんきの記事も合わせてミスの原因を突き詰めていきましょう!
明日はおーちゃんです!2次試験とは切っても切れない「文字数」に関する記事みたい?
文字数調整技紹介(もじすうちょうせいわざしょうかい)!!
(らんま1/2の技?)
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こんばんは!
にっくです。
事例Ⅳの注意ポイントの記事、ありがとうございました!
メモって本番前にもう一回見直しますね!
ありがとうございました!
にっく
にっくさん
コメントありがとうございます。
事例Ⅳはいかにミスを減らすかの事例ですので、ミスしやすいポイントを試験前に振り返ると落ち着いて試験に臨めるかと思います!
AZUKIさん
こんにちわ。
事例Ⅳの注意点がキレイにまとまったブログありがとうございます。
CVPのひねり揚げ並みの捻り、ナイス表現ですね。
設問例の令和3年は二次初受験でしたが、変動率60%の呪いから抜け出せず、撃沈でした。
設問の内容をメモでキレイに整理するようになってから、捻りに引っ掛からなくなってきたので、今年の本試験はうまく立ち回れる気がしています。
あと、記述は与件根拠からも重要ですね。
次回、ブログも楽しみにしております。
tomi
tomiさん
コメントありがとうございます!
メモで内容を整理するのは大事ですね。思考が整理されるだけでなく、ミス防止にも役立つと思います。
今年はどんな問題が出るのか、出たとこ勝負なところもありますが、NPV以外を間違えなければ60点は取れる科目です。
tomiさんが最後の最後まで力を出し切れるよう、祈念しております!
おはようございます!
記事の投稿ありがとうございます!
めちゃめちゃ初歩的な質問で申し訳ないのですが・・・
損益分岐点売上高等の計算途中で出てくる変動費率(%)の四捨五入ってどのタイミングでやればいいのでしょうか?
テキストによってタイミングが違うような気がして、ちょこちょこ答えがずれてしまいます・・・
(私が設問すっ飛ばしてる可能性もあるかもですが・・・)
良かったら、教えていただければと思います。
テセさん
コメントありがとうございます。
また、質問もありがとうございます。僕も変動費率等の四捨五入のタイミングで迷っていた時期がありますし、変動費率を間違える=連鎖的に大量失点の可能性があるので、非常に大事なところだと思います。
結論を言うと、指示があるまでは勝手に四捨五入しないでください。
例えば、変動費率を電卓で計算して「0.44186046511…」と出た場合、問題文に指示がない限り、この値をそのまま使います。
ちなみに僕は長ったらしい変動費率をいちいち紙に転記していました笑 電卓のメモリー機能を使いこなせるのであればぜひそちらを使ってください!
もし過去問で解釈に迷う部分などがあれば、またコメントいただけると幸いです!