どうする対策 ~第12回「事例Ⅲが苦手です」~ by さや
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皆さん、こんにちは!
戦略的2年合格の「不惑の自称ストレート生」さや です。(何ソレ?!と思われた方はコチラ)
中高生の夏休みも終わり、通勤電車の乗客平均年齢が下がってきた今日この頃。
9月になると「もう夏も終わりだな」という雰囲気が漂いますが、実際にはまだまだ暑いですね。。。
引き続き、熱中症には気をつけていきましょう!
さて、今日は、去年の今頃わたしがぶちあたっていた「事例Ⅲのイメージが湧かない問題」について書いていきます。
苦手意識は試験当日まで払拭出来ませんでしたが、諸々の対策をとった結果、点数だけ見ると4事例のなかでは1番の高得点(69点だけど)をとることが出来ました。
お土産に、事例Ⅲのファイナルペーパーもご用意しましたので、よろしければご活用下さい^^
この時期にぶつかっていた壁
この記事のテーマ
「2次試験で解答が書けない」の要因を大別すると、①そもそも書くことが思いつかない と ②書きたいことはぼんやりあるけれどうまく言語化出来ない、指定字数の文章に纏められないの2つに分けられます。(「書けるけど内容が見当違い」は、また別の問題なので置いておきます)
この記事では①の「そもそも書くことが思いつかない(わたしの場合は事例Ⅲ)」にフォーカスをあて、わたしがとった対策等をご紹介します。
(②については、前回の記事をどうぞ)
わたしの勉強スケジュール
わたしがぶつかっていた「壁」の話の前に、1次試験が終わり、2次試験対策を始めた頃のわたしの勉強スケジュールについてお話ししておきたいと思います。
週単位で、ざっとこんな感じです。
- 8月2週目
- “「まとめシート」流!ゼロからはじめる2次対策” を読んだ程度
- 8月3週目
- 道場セミナーに参加して焦る ⇒ 超速で情報収集 & とりあえず過去問1年分を解いてみる
- 8月4週目
- 事例ⅠメインWEEK(+事例Ⅳの演習)
- 8月5週目(9月1周目)
- 事例ⅡメインWEEK(+事例Ⅳの演習)
- 9月2週目
- 事例ⅢメインWEEK(+事例Ⅳの演習)
8月4週目以降、「事例〇メインWEEK」として1科目ずつ勉強していたのは、一定期間集中して同じ観点で考え抜いた方が、その観点での思考を鍛えやすいと思ったからです。
事例Ⅰなら”人事・組織脳”、事例Ⅱなら”マーケティング脳”を鍛える、といったイメージ。
2次試験対策の早期からファイナルペーパー・MyBest解答(※)を作ってブラッシュアップしていくという点でも、この1点集中型は合っていました。(「昨日解いた事例にも、同じようなこと書いたな」等、頻出論点や自分のクセに気付きやすい)
※ファイナルペーパー・MyBest解答についてはこちら
ちなみに「事例〇メインWEEK」に具体的に何をやっていたかと言うと、
- 「合格者の頭の中にあった全知識」で、事例〇の1次試験知識を2次試験向けにアップデート
- 事例〇の過去問演習
- 事例Ⅳの演習(日課!)
といったことを中心に勉強していました。
去年の今頃のわたし
さて、去年の9月2周目、前章に記載の通りわたしは事例Ⅲ対策に勤しんでいました。
そして、大いに絶望していました。
何を書けばいいのか見当がつかない設問が多数だったからです。
事例ⅢメインWEEKに突入する前は、事例Ⅰ・事例Ⅱをメインにやっていましたが、
事例Ⅰ(組織・人事)は
人事の経験がある & そもそも自分自身が組織(企業)の一員なので「自分事」としてイメージが湧く!
事例Ⅱ(マーケティング・流通)は
マーケティングの経験はないけれど、消費者の立場から想像はできる!
といった感じで「うまく言語化出来ない、指定字数の文章に纏められない(※)」といった問題はあれど、書くべきことの方向性はなんとなく見えることが多かったので、練習を繰り返せばなんとかなりそうかなという(か細い)希望の光は見えていました。
※「うまく言語化出来ない、指定字数の文章に纏められない」の対策についてはこちら
ところが、事例Ⅲ(生産・技術)。
書くべきことの方向性が全く見えません。
模範解答(とされるもの)を見ても、「なんでそうなるの?」といまいち腑に落ちないものも多いし、何より自分で書ける気がしない。
1次試験の「運営管理」はけっこう高得点(74点)だったのに。。。
そう、事例Ⅲに出てくる「製造業」に縁のなかったわたしは、1次試験は暗記で乗り切れていただけで、その知識を活かすべき「現場」のイメージが全く出来ていなかったのです。
わたしがとったアプローチ
まず試したこと
どこかの記事にも書きましたが、わたしは資格全般、
とにかく受かればよい。勝てば官軍。
ではなく
きちんと理解して合格したい。
と思っている派です。
なので、このイメージの湧かない事例Ⅲについても、なんとか解像度を高めようと諸々試みました。
- 「ザ・ゴール」を読む
生産現場のイメージをするのに良いと定評のある「ザ・ゴール」のマンガ版を読んでみました。
⇒ 製造工程における”ボトルネック”のイメージは湧きましたが、目の前の霧が晴れるような体験は出来ませんでした。 - 「トヨタイムズ」をみる
SNSで「生産現場を知るのに最適」と紹介されていた「トヨタイムズ」をみてみました。
⇒ 職人さんの技術力の高さや製造業の奥深さ、TOYOTA社における「カイゼン」の位置づけなどは十二分に感じることが出来ましたが、製造現場全体(業務フロー)を鮮明にイメージするには至りませんでした。 - 工場見学にいく
横浜市にある某ビール工場、湯河原にある某お菓子工場の見学に行ってみました。(息抜きも兼ねて。。。)
食品工場の業務フローについてはイメージが湧きましたが、事例Ⅲによく出る工業製品の製造現場のイメージはボンヤリしたままでした。
どれもこれも、やらないよりはやってよかったと思っています。
ただ、事例Ⅰ・事例Ⅱと同レベルの解像度でイメージを掴むことは出来ませんでした。
方針転換
諸々試した結果、わたしはこう決めました。
事例Ⅰ・事例Ⅱレベルでイメージすることは無理だな。
よし、諦めよう!
「製造業で働いている方たちも、(規模にもよるけれど)実際に現場に出て、数ヵ月~数年かけて、製造工程の全体像を把握していくはず。」
「現場に出たことのないわたしが、ちょっと本を読んだり映像をみたりしたくらいで掴めるはずがない。」
と、自分に求める「理解のレベル」を下げることにしました。
もちろんプロのコンサルタントとしてはこんな言い訳は通用しないでしょうが、この時点ではまだ受験生。
自分のポリシー(理解して合格したい)を曲げるのは悔しくもありましたが、とにかく目の前の試験をなんとかしないといけないので、方針転換することにしました。
どう対策したか?
方針転換したわたしがとった対策は、主に以下の2つです。
1. 指針となる道場記事を繰り返し読む
初心者は先生に教えを請うのが近道です。
対策に迷走していたときに出会った以下の記事を指針にしようと決め、繰り返し読みました。
「事例Ⅲは難しく考えてはダメ」
「C社が出来ていない”当たり前のこと”を、出来るようにしていくだけ」
というスタンスについて、記事を繰り返し読んで心に刻みました。
2. お決まりパターンを覚える
「出来ないことを出来るようにするための基本は”模倣”だ!」と思っているので、やったこと自体は前回の記事と同じ。
「さっさと模範解答を見る!」です。
模範解答(とされるもの)から「こういう設問のときは、こういう方向で解答を考える。こういうキーワードを使う。」といったパターンを作り、ファイナルペーパーに纏めて1次試験対策の如く徹底的に暗記をしました。
今回、お土産で事例Ⅲのファイナルペーパーを公開していますが、事例Ⅰ・Ⅱのファイナルペーパーと比較し異常に細かいことからも、当時のわたしが悪戦苦闘していたことが感じていただけるかと思います。
こうして繰り返しパターンを追い、過去問演習でお決まりフレーズを使い続けた結果、最終的にはなんとなく製造現場がイメージ出来ているような気になってきましたし、冒頭にも記載したように、試験本番で4事例中最高点をとることが出来ました。
お土産!
前々回・前回に引き続き、お土産として、わたしが作った事例Ⅲのファイナルペーパー & MyBest解答(H26~R3年)をダウンロードしていただけるようにしました。
とある事情で手元に紙の状態でしかなかったものを、皆さんが編集して使えるよう頑張ってExcelにしたので、誤字脱字などはご容赦いただけますと幸いです。
よかったら「パクッてカスタマイズ」してみて下さい!
※MyBest解答は、あくまで”My”Best解答です。これが絶対的な正解だと思っているわけではありませんので、「ここのポイントが入ってないよ?これじゃ点数もらえないよ?」といったご指摘はどうかご勘弁を。。。
↓ファイナルペーパーには過去問・設問のネタバレは含まれませんが、”あるある”は記載しています。
朱書きは、わたしが忘れがちだったり大切だと思ったポイントです。
↓MyBest解答は、1枚に4年度分の解答を記載しています。見たくない箇所は「行の非表示」などで隠していただければと思います。
朱書きは、最初に解いた時に解答から漏れていたポイントです。(今見返すと「ここは漏らしちゃダメでしょ!」とつっこみたくなるところ多数です)
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました!
ここまで「製造業のイメージが湧かない」だのなんだの散々書いてきてこんなことを言うのはアレですが、2次試験案内をみると、事例Ⅲのテーマは「生産・技術」です。
そう、C社=製造業とは限らないのです!
例年のように製造業の企業が出てくる可能性が高いとは思いますが、もしかしたらIT企業が出てくることもあり得るかも?と思っています。(お客様からの受託開発と自社ソフトウェア製品開発の両方をやっている企業とか、設問が作りやすそう)
いつぞやの事例Ⅱで美容業のB社が出てきて面食らった方もいると思いますが、中小企業診断士試験においては解答に必要な業種固有の情報は与件文に書いてあるはずです。
ですので、仮に事例Ⅲで製造業の以外のC社が出てきても、「生産・技術」がテーマであることには変わりはないので、皆さんが努力して身に着けた知識・ノウハウで十分に対応出来ると思います。
何が出てきても、焦りすぎずに自信をもって対応して下さいね^^
試験まであと2ヶ月強、一つ一つ積み上げていきましょう!
ブログ更新は火曜定休なので、明日はお休み!
明後日は トロオドン です。
好評の「負けに不思議の負けなし」シリーズ!
トロさん、よろしくね!!
事例Ⅱを題材に書いていきます。
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