【70点超】事例ごとの特徴【前編】事例Ⅰ・事例Ⅱ byりいあ

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来たる9/25(日)、一発合格道場13代目、最初で最後の勉強会を開催します(*’▽’)

人数に限りがある関係で、参加条件をつけさせていただいている点、ご容赦ください。

昨年度、道場勉強会を通して開眼&合格に至った私としては、受験生の役に立つ側に回れることとても楽しみにしています。

ぜひご参加ください。

はじめに

りいあ
りいあ

こんにちは。りいあです。

今回は、事例ごとの違いについてお伝えします。

私が、2次試験勉強中から試験を解き終わる瞬間まで心に留めていましたものたちです。

短期間で各事例の特徴をつかみ、合格点をとる為、あえて端的に表現したものになっています。

正確性には欠けるかもしれません。80点や90点の高得点が取れるような精度の高いものではありません。

時間がないけど、どうしても今年度の2次試験で合格したい方は、参考にしてみてください。

私はこの特徴把握をしたことで、勉強を進める方向性がわかり、最終的には全科目70点代をとることができました。

事例Ⅰ

事例Ⅰは、慣れれば最も得点を安定させやすい科目だと思います。

必要となる定番の知識やノウハウがあり、それらを武器に得意科目にすることが可能です。

私の場合も、事例Ⅰは得意科目と思っていました。

高得点が取れるというわけではなく、多少の不調や傾向変化があっても、定番の武器を使えばほぼ確実に合格点が取れるという安心感がありました。

事例Ⅰの心がけ

そんな事例Ⅰを解くときに認識しておくべき怖~いことはこちら、

  • 1事例目の緊張
  • 書きあぐねてのタイムアウト

あくまで私の場合ですが、2次試験の1科目目という緊張状態や、組織・人事の難解な問題から、全く筆が進まず時間切れになってしまうことが多かったです。

高得点を狙おう、完ぺきな解答をしよう、とどうしても思ってしまいがちですが、80分間で狙って高得点なんてとれません(私は)。

それよりも優先度が高いことは、空欄を作らず、設問全てに均等に力を注ぎ、安定して本来の力を出し切ることです。

なので、事例Ⅰの心がけとしては

  • 時間注意!!60点以上の解答を確実に進めていく!!
  • 変な迷いやこだわりは捨てて思い切って書く

この二つが重要です。

これは特徴というよりも、心がけです。

試験本番も、過去問演習時も、必ず事例を解く前に読むようにしていました。

事例Ⅰの特徴

さて、今回の本題です。ここから、私が気を付けていた事例Ⅰの特徴をあげていきます。

  • 事例Ⅰのテーマは『事業拡大(事業存続)』

事例Ⅰの企業は、事業拡大や事業存続を最大の課題としていることが多いです。

事例Ⅰの内容は「組織・人事」です。

そして、明記はされていなくても、チャンドラーの組織論『組織は戦略に従う』の概念をふまえると、「経営戦略・組織・人事」を内容とする事例といえます。

「経営戦略」といえば、レイヤーでいうと最上位にあります。

『経営戦略』の永遠のテーマは、(少し乱暴ですが、)「その事業の経営を成功させること」です。

だから、事例Ⅰの企業は『事業拡大(事業存続)』がテーマとなることが多いのです。

  • 経営戦略(+組織・人事)の話である!

先ほどもお伝えしたとおり、事例Ⅰは「経営戦略・組織・人事」に関する内容となっています。

レイヤーでいうと『経営戦略>組織>人事』の順番ですね。

では、レイヤーの判断をどうすると良いでしょう。

ここはいろんなやり方があると思うのですが、私の場合は、視点をまず『経営戦略』のレイヤーに置いておくよう注意していました。

その中で、特別『組織論』や『人事施策』に言及しているもののみそちらで考えるというやり方です。

「組織・人事」という試験内容からすると、少し変かもしれません。

ただ、私の場合だけかもしれませんが、特に勉強初期のころ、設問で何を聞かれているかもよく理解できず、反射的に、与件文のキーワードと「幸の日も毛深い猫」などのフレームワークだけを詰め込んで解答するような傾向がありました。

りいあ
りいあ

事例Ⅰって、出てくる言葉はそこまで難しくないけど、設問で何を聞かれているのかわかりづらいんだよね…。

りいあの場合、設問の意図が掴めないと、すぐわかりやすい「幸の日」に流れてしまっていたね。
勉強初期の頃は、設問1から設問5まで全部「幸の日」をねじ込んで対応していたり…。懐かしいね。

内なる中小企業診断士
内なる中小企業診断士

それを矯正するため、あえて視点はまず経営戦略のレイヤーに置いておくよう戒めていました。

ちなみに、そうしなくても、過去の実績でいうと、設問1は経営戦略、設問2以降が組織・人事である可能性が高いです。

ただ、例外となる年度もあるので、自分で判断できるようにしておいた方が良いです。

  • 最重要点は『強み』である!次に『環境変化』

事例Ⅰでは与件文の中の『強み』がとても大事です。事例企業の『強み』が何かは確実にピックアップしておくべきです。

事例Ⅰ全体では『事業拡大(事業存続)』がテーマだとして、それを具体化するには事例企業独自の『強み』がなければなりません。

基本的には、既にある『強み』を活かす『経営戦略・組織・人事』で解答が進みます。

また、事例Ⅰでは『経営戦略』という高いレイヤーでの判断が求められる状況にあります。

つまり、事業存続の危機事業拡大の好機が訪れているといった『環境変化』が重要なポイントになってきます。

与件文の中の『環境変化』も正確にピックアップしておく必要があります。

  • 過去の成功体験や失敗体験は活かす!

事例Ⅰの特徴として、事例企業の歴史が語られることが多いです。

さきほどの『強み』と同様に、過去に成功体験があれば、それを活かす必要があります。

  • 最大の敵(味方)は与件文と設問の『分析』である!

事例Ⅰでは、与件文や設問の情報整理が大半です。

事例Ⅰの場合、「時点、流れ、関係性、登場人物、環境変化、課題、現状」などについて、

あえて与件文内にわかりづらく散らばらせて、かつ長い文章で書いてあります。

時点、流れ、登場人物等は余白に年表や整理表を書くことで整理するのがおススメです。

また、設問については、解答骨子作成までに、設問間の住み分けができるように注意します。

漏れなくダブりなく住み分けが出来たら、その設問解釈は正しい可能性が高いです。

  • 課題に対し『変化』『強み』を意識した解答とする

事例Ⅰの定番のストーリーは、「抗えない外部環境の変化により、人事・組織面での課題があぶりだされ、事業は存続の危機にある。強み(成功体験含む)×脅威で人事・組織を改め、危機を乗り越え事業拡大する。」です。

もっとポジティブなバージョンもありますが、大筋はこの流れが多いです。

与件文から『課題』『変化』『強み』を押さえると、このストーリーに対し具体に根拠づけすることができます。

  • 組織論の王道のメリデメや人事施策はいつでも引き出せるようにしておく

事例Ⅰの世界観を知る

  • 全知識、抽象化ブロックシート

事例Ⅰの場合、チャンドラー『組織は戦略に従う』等の組織論に関する書籍は分厚くて、試験対策として今から読むにはコスパが良くないです。

事例Ⅰの世界観に馴染むには、1次試験知識を整理して確かなものにするのが近道だと思います。

事例Ⅱ

事例Ⅱは、とっつきやすく、初心者でもそれなりに良い点数が取れる可能性があるものの、本番での点数を安定化させるのが難しい科目です

私は慎重派(ビビり)のなので、苦手と感じていました。いくら時間を使っても賭けになると感じたので、かけた勉強時間は最も少なかったです。

事例Ⅱの心がけ

そんな事例Ⅱを解くときに認識しておくべき怖~いことはこちら.

  • 突然のポエム
  • 解答の方向性迷子で大失点

事例Ⅱといえば、かなりの割合の方が、『ポエム』(与件文の意図に沿わない画期的な思いつき)が突然空から降りてくるのを経験したことがあるのではないでしょうか。

わかってはいても、試験本番の非日常かつ初見問題では、『ポエム』が降りてきがちです。

りいあ
りいあ

気負うほどに、よし、閃いた!…ってなるんだよね。

りいあは本番でもちょっと怪しいのあったよね。
リットの再現答案分析記事で突っ込まれていたね。

内なる中小企業診断士
内なる中小企業診断士
りいあ
りいあ

ギリギリセーフでよかった!結果、77点取れたよ。

なので、事例Ⅱの心がけとしては

  • 創作注意!!与件文以外の話を急に勝手に作らない!!
  • ターゲットを外すの要注意!!与件文・資料に忠実に、ターゲット範囲は広めにとる!

この二つが重要です。

事例Ⅱ特徴

ここから、私が気を付けていた事例Ⅱの具体的な特徴をあげていきます。

  • 事例Ⅱのテーマは『売上向上』

事例Ⅱの企業はマーケティング・流通に問題を抱えています。

マーケティング・流通は売るためにあるので、基本的には売れれば問題解決です。

費用のことは横に置いておきます。

主眼は『売上向上』に置いて、事例Ⅱにあたります。

  • 外部環境に注目!!『ニーズ』が大事

事例Ⅱでは『売上向上』をテーマとするので、買い手の存在が大きいです。

事例Ⅰは、どちらかというと、変えようのない外部環境の変化(機会・脅威)に対し、強みを活かし内部環境(組織・人事の課題)を変えて打ち勝つイメージでした。

事例Ⅱでは、外部環境の変化(機会・脅威)に対応し、強みを活かした策で、外部環境(買い手)を取り込むイメージです。

  • 与件文の最終段落にヒントがある

事例Ⅱでは、最終段落に今後社長がどうしたいのか明確に書いてあることが多いです。

他事例では、課題が書かれているにとどまることも多いです。

このヒントは必ずピックアップして、社長の想いや方針を叶えらえるような解答を作成する必要があります。

  • 事例Ⅱは具体性が大事!

事例Ⅱでは、他事例より1段深い具体的な策を展開することが必要です。

例えば、事例Ⅰでは「成果報酬制度を作ってモチベーションアップ」でいいかもしれませんが、事例Ⅱでは「相互コミュニケーションをとって顧客との関係性強化」だけでは足りません。「SNSを活用し」などの具体策までないと十分とは言えません。

  • わかっていてもダナドコ忘れやすい

  • ターゲットだけは絶対に外せない!

ターゲットを大外しすると、即アウトの可能性があります。

注意して確認すべきは、

  • 新規or既存 … 設問から把握
  • ニーズの把握 … 与件文から把握
  • 最終消費者段落の経営者ニーズに合うか…与件文から把握
  • 論理的に正しいか(AならBだからC等)…解答を判断

  • SWOTなどの分析問題はあと回し!

事例ⅡではSWOT分析が出題されることが多いのですが、私の場合、解く順番は最後にしていました。

理由は、最後に書くことで、他の設問との一貫性をもたせやすいから、また、最初に解くと、悩んで時間をかけてしまうからです。

事例Ⅱの世界観を知る

事例Ⅱの場合、息抜きを兼ねて上記の本を読んでみるのがおススメです。

マーケティングの定義から、中小企業の進むべき方向性まで、読むやすい文体で書かれています。

ボリュームも少な目で、ちょこちょこ読んでいれば読み切れます。また、途中まで読むだけでも十分に事例Ⅱの世界観理解に役立ちました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

あくまで、私が気をつけるようにしていた事例ごとの特徴なので、皆さま全員にしっくりくるものではないかもしれません。

しかし、どなたかの合格点突破の一助になると嬉しいです!

りいあ
りいあ

明日は、YOSHIHIKOが身を削ります!

事例Ⅳを振り返り~

HIKKO
HIKKO

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【70点超】事例ごとの特徴【前編】事例Ⅰ・事例Ⅱ byりいあ”へ4件のコメント

  1. TH より:

    とても参考になる記事をありがとうございます!

    事例毎の特徴と得点の安定性は今の私の大きな関心ごとでした。

    さて、差し支えなければ質問したいことがあります。
    りいあさんは当日試験結果はどの科目も70点越えとのことですが(スゴイ!)、勉強中はどうだったんでしょうか?
    過去問は数回解くうちにふぞろい採点で安定的に90点位で、当日は70点越えみたいな感じなのでしょうか?

    ちなみに私は恥ずかしながら、過去問は結構回していますが事例1〜3はギリギリ60点が多いです。70点をこえることも出てきましたが、方向性を外して40点台もちょくちょくあります。(自己採点のさじ加減の甘さを差し引くとこの先がおそろしい・・・)

    勉強会、参加したいですが、過去問を解くのに一杯一杯で申し込みは見送りました(とはいうものの、独学の悪い癖に気付くためにも申し込めばよかった)
    よろしければレポート紹介をお願いします

    1. りいあ より:

      TH様

      ご質問ありがとうございます。私の2次試験勉強期間中のふぞろい採点結果は以下の通りです。
      ・試験約40日前:【事例Ⅰ~Ⅲ】複数回目の過去問で平均60~70点くらい、【事例Ⅳ】40点くらい
      ・試験約1週間前:【事例Ⅰ~Ⅲ】複数回目の過去問で平均80~90点くらい、【事例Ⅳ】70点くらい
      あくまで平均なので、試験40日前時点で60点を切ることはもちろん普通にありました。
      採点結果気になりますよね!私も受験生時代にはそうでした。しかし、今思うと、ふぞろいの醍醐味は、採点結果で合格への距離を測ることよりも、自分の弱点を発見・克服することにあるのかもしれません。
      私の場合、採点時には以下のように考えていました。
      例えば、ある設問が10点配点で、3点のキーワードが3つ、1点のキーワードが5つあったとします。
      採点結果が10点満点であっても、3点のキーワードを2つ、1点のキーワードを4つ拾っていたとしたら、見た目は満点でも克服すべき重大な弱点があります。
      なぜ3点のキーワードを1つ入れられなかったのか。原因を深く追求する必要があります。今回の演習では採点結果に影響しなかった弱点であっても、本番では致命的な失点になる可能性があるからです。
      逆に、採点結果が6点であっても、3点のキーワードを2つ拾えていたとしたら、見た目は6割ですがセンスの良い回答です。もっとキーワードを盛り込めなかった原因と、3点のキーワードを1つ入れられなかった原因を考えます。ゴールは意外に近いかもしれません。
      私の場合、弱点の発見・克服を繰り返していたら、あるとき急に伸びる時が来ました。
      勉強会は、客観的な指摘を受けられて役立ちますが、必須ではありませんし人によりますので、ぜひ焦らず自分に合ったやり方で進めてくださいね。
      TH様が合格されることを心から祈っています。これからも頑張ってください。

      1. TH より:

        りいあ様

        >>弱点の発見・克服
        そうですよね!
        りいあさんが言うところの3点(とくに1位の3点)のキーワードが「なぜ」拾えなかったのか、改めて追求したいと思います。

        効果を書き損ねた
        理論を書き損ねた
        拾ったが飛んだ
        冗長で文字数が不足した
        編集する際に削った
        拾ったけど選ばなかった
        他の設問で使った設問の制約条件が飛んで違うものを拾った
        時間が不足し書けなかった
        与件文読解で拾えなかった
         他のキーワードが近くてこっちも拾うと思わなかった
         想起不足
         読み落とし

        私なりに対策しやすい順に並べてみました。
        効果ならわかっているだけにもったいない。
        でも効果ならなんでも書くわけでもないので加減も難しい。

        勉強中の採点結果を教えていただきありがとうございます!
        試験1週間前の点数はさすがと思いましたが、アリと恐竜ほどの違いはないと思いました。
        「オレとこいつらの3人で戦えばなんとか勝てるぞ!!」の意気でがんばります。

        センスはないので数をこなしています。
        そして皆様の道場記事を参考に、センスのヒントを探します!

        1. りいあ より:

          TH様

          お返事ありがとうございます。重要キーワードが拾えなかった理由、早速の分析お疲れ様です。いいですね。
          なぜ拾えなかったのか⇒どうしたら拾えたか⇒例:今の解き方の手順を変えれば拾える⇒実際に手順を変えて類似の問題で通用するか試す
          といったような流れでどんどんブラッシュアップしていけると素晴らしいですね。
          試験まで残り一カ月強となりますが、2次試験はここから直前までが伸び時になる試験だと思います。
          こなした数は確実に力になります!合格されることを祈っています。がんばってください!

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