2次筆記試験「独学」①お化粧と2次筆記合格ライン【中小企業診断士試験】
<セミナー告知>
一発合格道場夏セミナー、略してオン夏!を開催します
一発合格道場 オンライン夏セミナー2020 日曜の回:7月26日(日) 14:00~17:50 (13:50から接続可能)
→終了しました。ありがとうございました!
平日夜の回:7月29日(水) 20:00~21:30 (19:50から接続可能)
Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!
日曜の回(7月26日)の申し込みはこちら ※満員御礼!
平日夜の回(7月29日)の申し込みはこちら ※満員御礼!
~参加者の皆さまへお願い~
29日のセミナーに使用するzoomのリンクと
セミナー資料を26日に送付しましたので、
届いていない方はこくちーずの連絡先までご連絡をお願いいたします。
29日のセミナー冒頭で事前送付資料に関する質問会を行いますので、
事前に内容の把握をお願いいたします。
セミナー当日は、資料の中身に関する説明の時間は設けませんので、ご注意ください。
カワサンです。(自己紹介、合格体験記)
今日は雑談交じりな独学生向けの話です。
セミナーや勉強会にも頼らず、独学で2次筆記試験へ挑もうとしている方、まずは2次筆記試験の合格者がどんな風に合格したのかをリサーチしましょう!
①まずはチェック道場の合格体験記
経験者の意見を比較検討し、自分にフィットしそうな方法を考えることをお勧めします。年齢、受験回数、シチュエーション…ご自身に近い合格者を探してみて下さい。
②2019年 2次筆記試験合格体験記まとめを読む
体験記1個1個読むのは大変!という方は、こちらで直近合格者の手法を俯瞰できます。
③独学合格者の合格体験記まとめを読む
独学合格者のトレンド、共通項をできるだけまとめています。「独学しか選べないです」という方は、こちらを参考に。
先日、2次筆記試験を独学合格するためには以下の3点を徹底し、各論は次回から!と書きました。
①徹底的に情報収集し、活用する参考書やWebサイト(=先達)を複数選ぶ
②複数の模範解答・再現答案と自分の答案を徹底的に比較分析
③日本語の表現や言葉づかいに徹底的にこだわる
ということで、今日は①を取り上げます…と思ったのですが、
2次試験の作法?ふぞろい活用法?そしてミスノート作成のすゝめ【2次試験の準備】(べりー)
↑を読んだら、情報収集のスタートラインには立てますので、今日は触れません。
今日は「合格ラインのイメージを、どう持っておくか」という話をします。
1.PDCAサイクルから合格ラインに近づけ!
初めて2次筆記試験に向き合う方には、まず合格ラインのイメージをもって欲しいです。
「事例Ⅰ~事例Ⅳで各科目60点以上を取るためには、どんな形の回答を書かねばならないか」
それを持たぬまま、過去問をやっても…何を目指さなきゃいけないか、分からないじゃないですか。
特に、独学は「誰も教えてくれない」という弱みを補っていかねばなりません。
なぜ記述式の試験に「イメージ」なのかというと
いきなりテクニックやロジックをインプットした所で、解答にたどり着けるはずがないから。
もっというと、技術から学んでしまったら、中途半端でぎこちない、全体感を踏まえない答案になってしまうと思うのです。
野球だって、まずキャッチボールから教わります。
いきなり「ストレートの握り方」「流し打ちのやり方」なんて教わりません。
まず、試験全体のイメージを押さえる。相手の全体像を知っておく。そこから手を付ける。
個人的には、独学の方は参考書等の最初のほうに載っている「試験の傾向」や「そもそも2次筆記試験とは」といった解説を読んで、スケジュール感や試験の全体像把握をお勧めします。
①まず試験の全体像(≒野球ってなに?)を知り、スケジュールを立てる
②テクニックやロジック無しで過去問に手を付る(≒まずボールを投げてみる)
③模範解答と自分の回答を対比する中で、その差(≒不足する技術やテクニック)を明確にする
④理想の形と自分の立ち位置とのギャップ(≒野球が求めるボールの投げ方と自分の投げ方の違い)を埋める方法を考え、次の問題に生かす
①~④は、PDCAサイクルになっています。
もしセミナー等参加された方が読まれていましたら、気を付けて欲しいのは「いい事教わったゾ!」と思って過去問や問題集にとりあえず手を付けること。そのまま闇雲に10月25日の試験本番に臨む…
これはP(Plan)が欠け落ちています。
これでは、8月や9月でどこまでできた方が良いのか(≒マイルストーン)あいまいなまま突っ走ることになり、前倒しで出来たのか、遅れているのかを自認できません。
================================
もう少し話を掘り下げます。
今から60%書ける必要はありません。
8月に0%でも、10月25日に60%以上書ければ合格です。
問題に着手してみると、最初は「わかんねーマジで。笑」状態です。
どんなに考えても白紙答案、という方もいるのではないでしょうか。
最初の半月は模範解答や「ふぞろい」のAB答案に2割くらい掠るレベルでした。
そこから「なぜ模範解答のような理屈に至るのか」という思考のプロセスを、「うーん、うーん」と深夜のマク○ナル○で唸りながら、「自分は何をはき違えたんだ」と反省し続ける。
そうすることで、2次筆記試験で求められる理想の「思考のプロセス」を自分に形作っていく。
具体的な話は、またの機会に取りあげます。
2.2次筆記試験の合格ライン=ノリの良いお化粧に同じ
先日、同期合格者の方と会話して気づいた話をします。
試験本番への向き合い方・スケジュールの話なんですが、独学ストレート合格者には、まれにスケジュールが「メチャクチャ」なまま挑んで合格する人もいます。
・仕事で時間が確保できなかった
・模試の出来が悪すぎて1か月ほどゲームに没頭して現実逃避した
・2次試験の前日に友達の結婚式で12時過ぎまで飲んで、試験会場に引出物を持ち込んだ
これでも受かる人は受かるんです。そして本人曰く「受かったんですよね~」と涼しい顔。
様々な感情が交錯しますが、これもまた現実なのです。もちろん、結果論と言えば結果論。
2次筆記試験の合格率は、毎年約20%です。
なぜ、上記のような方も「約20%圏内」の合格ラインに「入り込める」のか。
そんな疑問に迫るべく、彼らに話を迫り続けた結果、共通するのは以下の事だと分かりました。
・試験直前期には時間を取って勉強して、無意識のうちにノウハウをガッチリ吸収している(≒自然とPDCAが回せている)
・自分なりにテクニックやコツを確立し臨んでいる(≠予備校等で教わるノウハウ)
・手広くやらず、手を付けたものはしっかり掘り下げていく(≠回数をこなす)
別に、試験前日にゲームしまくってたわけじゃないんです。
何かの理論をそのまま鵜呑みにしていたわけじゃなく、自分で考えていたのです。
闇雲に数や時間を投じていたわけじゃないんです。
2次筆記の合格ラインっていわば「お化粧」と同じなんです。
・何もわからない→すっぴん;どう回答して良いのか分からない
・やりすぎる→厚化粧;部分を掘り下げすぎて全体のバランスを失い、結果的に的外れな回答
・ちょうどよい→今日もバッチリ☆彡:合格約20%圏内
先日某芸能人のメイク動画を見ながら、2次筆記試験の合格ラインは同じ概念だなと。
といっても、世間の約20%だけお化粧上手で、約80%の方がお化粧が下手と言いたいわけではないです。
「与件文を読む、事例を掘り下げる」というのは、シチュエーションに合わせてどんなメイクにすべきか考えるようなもの。
結婚式ならラメ入りかな。弔事ならナチュラルに。そういう事です。
「設問を解釈する」というのは、どこの部位に何を塗るのかを考えるということ。
瞼に口紅塗らないじゃないですか。そういう事です。
「解答を作成する」というのは、塗る順番を組み立てる様なこと。
チークの後にファンデーション塗らないじゃないですか。そういう事です。
予備校で「解答のフィードバックをもらう」というのは、デパート1階の化粧品コーナーの方からアドバイスをもらうようなもの。
勉強会は「合格経験者」なんで、モデルさんからアドバイスをもらう、みたいな感じですかね。
鏡の自分(=答案)を見ながら評価してもらわないと、いいメイクか分からないじゃないですか。そういう事です。
私のように勉強会もセミナーも経験なく合格した経験をなぞると、
「自分で化粧してみて、ファッション誌やYouTubeの動画を参考に、鏡を見ながら自分のメイクの良し悪しを徹底的に分析し続けた」
という感じです。
先の「短期集中で一気に合格した人」は、いわば
「朝が弱くて短時間ずぼらメイクでもバッチリ決めちゃっている人」
みたいな感じです。私もこのタイプになりたい。
朝1時間かけようが、10分で済ませようが
「ちょうどよいメイク」を決められるかどうか。
その上位約20%が合格圏内です。
やみくもに過去問○年分やるとか、2次筆記向けの参考書を通読するとか、そういうことでは無いんです。
試験本番に「バッチリメイク」を決めるための練習を計画的にするのです。
そりゃ確かに短時間でマスターしたいですが、それで確実に「バッチリメイク」できる自信はありますか?
しかも相手は、すべて初見です。
どんなシチュエーションにも対応できるよう、練習し準備するに越したことはない、ですよね?
3.今は分からなくて全然OK
初めて過去問を解くと、自分の回答と模範解答の共通項が「とりあえずマス目に何か書いてあるくらい」という感じです。
前述のとおり「わかんねーマジで。笑」状態です。
「こんなんで10月25日間に合う?」ってなります。
でも、この状態はチャンスなんです。
それでいい。○平慈英さんにも「いいんです」って言ってほしいくらい。
全くできないというコトは、何もできていないから一から学べば「いいんです」
さっきのお化粧で言えば「化粧水の塗り方から始める」という感じです。
個人的には、過去問に取り組み始めた段階から模範解答やふぞろいのキーワードが引っかかる方のほうが注意すべきと思います。
たまたま、それっぽいことを書いて「まあまあ、こんな感じかー」と、設問や論理構成もよく理解もしないまま、過去問を回し続けるリスクがあるからです。
これもまた、PDCAがちゃんと回っていないから起きることです。
この状態で試験に臨むと、先日のべりーの「因果」の話みたいな事が起きます。
================================
肌の調子なんて毎日どうなるか分かりません。相当に気を遣わないと。
それと同じです。たまたま「今日がノリが良かった」で合格した方も居るかもしれませんが、誰しも「たまたま」を狙っている訳ではない。
今は何を試しても上手くお化粧ができない!
でも、10月25日には「確実に」ノリ良くお化粧するイメージで試験勉強に向かってほしいです。
そんなイメージを掴みつつ、次回からは独学で過去問を解く際の留意点を説明しようと思います。
繰り返しますが、まずは参考書等の冒頭文や情報収集の中で「2次筆記試験とは何ぞや」というコトをしっかりイメージして計画を立てて下さい。そこが最初です。
4.となりのふぞろい
昨年の1次試験終了後、ネット上の情報で「ふぞろい」は買うべしとの話を受けて買いました。(道場メンバー以外の)同期合格者の方と話していても、予備校生や通信の方も使っている方は多いように感じます。
そもそも「ふぞろい」って何なん?という方はこちらを参考に
(記事の後半に詳しく書いてありますよ)
私の活用法は以下の3点です。特に(2)のC・D答案から学べる点は「ふぞろい」の良さだと思っています。
(1)過去問を解いた後、合格者のAB答案、ふぞろい流ベスト答案から「自分でも書けそうな」文章に注目
ふぞろいに掲載されている再現答案を見ると「これはすごいな」「よく試験本番でここまで書けるよな」と思う回答に出会いますが「自分もこれと同じような答案が試験本番に書けるか?」という視点を持って答案分析のページ(冊子の前半部分)を見ていました。
自分の実力からして、A答案のような論理構成・着眼点まで考えつかないと思ったら「これは天才が書くやつだから無理っす」と割り切ってました。背伸びしても試験本番で書ける自信が無かったからです。
他方、B答案なら書けそうだったと感じたら、論理構成を書きだして理解し、文章の流れを把握したうえで写経しました。
B答案も50点以上~60点未満なので合格ラインに届いていませんが「先ず隗より始めよ」精神で徐々にA答案に近づける、というスタンスでしたね。
(2)C・D答案がダメな理由をチェック&考える→反面教師にする
合格した方の再現答案はネット上に多数ありますが、失敗答案はネット上であまり見かけません。
C・D答案はいわば「届かなかった解答」であり、このためにお金払って買っていると考えても良いです。
もしC・D答案を書いてしまっていたら、それはダメな答案を書いてしまったというコト。
なんでダメなのかを徹底的に調べてる。後ページの会話も読みながら、論点を確認。
加えて、何がダメだったのかを自分なりに考えてみる。「4Pの要素が1個抜けていたな」「因果の『果』が分かりにくいな」「理由の背景が抜けていたな」など。
私はそれでも不足すれば、「全知識」あたりで解法のお作法も確認して、ダメなポイントをしっかり掘り下げるように心がけておりました。
試験本番では「自分で考える」ことが出来ないと何も書けません。テキスト類も参照できませんから、今のうちに「どう考えるか」を徹底的に刷り込みました。
(3)合格者の勉強方法、80分の過ごし方をチェック
冊子の後半は(※「10年データブック」を除く)合格者の80分間のドキュメントと、その方の勉強方法等が記載されています。
こちらは(個人的には)読み物として、どんな人が合格したのか、10月の試験までどんな過ごし方をしたのか、大変参考になりました。
たしかにネット上でも同じようなものはいっぱい存在しますし、道場も10年分の合格体験記というノウハウが蓄積されているんですが、これらはフリーフォーマットで好き好き書いており、比較しにくいです。
他方、「ふぞろい」の場合同じフォーマットで勉強方法や個々人がポイントとして考えている事が書いてあり、比較しやすいです。私はこの点がとても好きでした。
5.今日のまとめ
・参考書等に載っている「試験の傾向」や「そもそも2次筆記試験とは」といった解説を読んで、試験のイメージをつかむ。
・PDCAサイクルを回しながら、「ちょうどよいお化粧のノリ」に同じ答案作成能力を身につけていく。
・「ふぞろい」は失敗事案から学べる点が良い
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!↑