2次試験の作法?ふぞろい活用法?そしてミスノート作成のすゝめ【2次試験の準備】
<セミナー告知>
一発合格道場夏セミナー、略してオン夏!を開催します
一発合格道場 オンライン夏セミナー2020
日曜の回:7月26日(日) 14:00~17:50 (13:50から接続可能)
平日夜の回:7月29日(水) 20:00~21:30 (19:50から接続可能)
Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!
日曜の回(7月26日)の申し込みはこちら ※満員御礼!
平日夜の回(7月29日)の申し込みはこちら ※満員御礼!
~参加者の皆さまへお願い~
当日になっても最終案内メールが届いていない方は、
お問い合わせの前に必ず受信設定の確認をお願いします。
合格に十分な実力発揮の準備!
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ
おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。
1次試験を受験された方は、改めまして大変おつかれさまでした。
2次試験専願の皆様、大変お待たせしました。
いよいよ明日と29日(水)は一発合格道場が主催するオンライン夏セミナー当日です。
大変ご好評を賜りました春セミナーに続いてのオンラインセミナーとなり、皆様と2次試験に向けた勉強方法や心構えなどの情報交換、そして盛大な景気付けをリアルな会場で行いたかったのですが、その点では非常に残念です。
けれども、今年はもう抗いようのない天災に襲われてしまったため、今年受験生である皆様と今年道場の当代メンバーである私たちはオンラインで繋がり合う宿命(大げさですね💦)と思い定め、明日はオンラインでも目一杯楽しんじゃいましょう!
私たちも資料作成やプレゼンを全力でやらせていただきます。
皆様も道場メンバーから必要な情報を引き出すとともに、令和二年度の2次試験を共に戦う同志であり、未来の診断士同期となる皆様との出会いをお楽しみ下さい。
※今回も長文ですみません。お急ぎの方は申し訳ありませんが目次から記事を選んでご覧下さい
contents
2次試験の準備
準備の重要性
私の担当回としては本日から完全に2次試験対策に模様替えということで、個人的にひっそりと掲げていた冒頭の看板をかけ替えました(どーでもいい話でスミマセン!)。
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合格に十分な実力発揮の準備!
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ
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「2次試験の事例研究とは?」については、もしよろしければ下記の過去投稿をお読み下さい。
私自身の実体験をサンプルに、受験校とは?模試と本試験の違いとは?本試験に必要な準備と実力とは?そして、事例研究とは結局何なのか?を整理してお伝えするために書いた過去記事です。
2次試験の準備と実力の話【診断士試験の模試と過去問と本試験】
もう一つの「対策を~」の方ですが、非常に重要なことだと私自身思っていることです。これは後半で触れます。
ちなみに「合格に十分な実力」とは、自己満足な実力ではなく、仲間内や予備校内順位で最高位の実力でもなく、いわゆる「合格レベルの実力」ということですが、2次試験の場合はどこまで行けば合格レベルか?が明文化できません。
私も2次試験直前(9月)のMMC模擬試験で事例Ⅰが1位、4事例総合でも上位20%以内に入り「これで合格レベルかな」と安心したものでしたが、落ちました(MMCとは2次試験専門の受験校です。当然ながらMMCに落ち度があるのではなく自分の準備不足と実力不足が原因であり、その辺りを上記の過去記事で書かせていただきました)。
この「ゴールが見えない感」が中小企業診断士試験で「1次と2次は全くの別物」と言われる所以です。
次に「実力発揮」とは、文字通り実力、つまり「自分の持てる知識とスキル、経験をフル動員して答案を作成する力を普段通り発揮すること」に他なりませんが、2次試験の場合、これも簡単ではありません。
繰り返しますが様々な意味で「1次と2次は全くの別物」です。
この辺りは本試験までの3カ月間で沢山書いていく予定ですが、普段通りの実力を発揮することも難しいということだけ頭の片隅にしまっておいて下さい。
最後に「準備」ですが、「合格に十分な実力発揮」を可能にできるのが「準備」です。
「十分な準備」はあなたが育て上げた「合格に十分な実力」を試験会場で「普段通り存分に発揮」する上で必要不可欠な役割を果たします。
2次試験に関しては実に様々な準備があります。知識面、テクニック面、メンタル面、武器面(みんな大好き文房具 笑)、、、等々。
今回は知識面における準備の一つのお話です。
道場記事から2次試験の作法を知る
まず、2次試験の各事例には「作法」というものがあります。
初めて2次試験に挑戦する人はコレが分からずに苦労します。
今の時期、初挑戦する方(初学の方)は一発合格道場の過去記事を読み漁ることを強くお勧めします。
検索機能を利用いただくのも良いですし、下記の「カテゴリ」からリンク先に飛んでいただきタイトルに「2次試験」が含まれる記事をご覧いただくのも1つのやり方です。
ちなみに(カッコ)内の数字は、カテゴリ内の記事の数です。
二次試験 (1,279)
事例 I (190)
事例 II (171)
事例 III (183)
事例 IV (247)
ちなみにこの数字、日々増え続けています。
直近では昨日のTomatsuの記事で事例Ⅰの作法を説明していましたが、今後も私たち11代目メンバーが続々と充実させていく予定です。
なお、当サイト「一発合格道場」は過去10年間に渡り100名以上の”前年合格者”がほぼ毎日記事を書き続けてきたブログサイトです。11年目を担当する私達12名が「11代目」と名乗っているのもそのためです。
一発合格道場には「パクってカスタマイズ」という言葉があります。
他人の知識や解法をパクり(拝借し)、自分流にカスタマイズ(改良)して取り入れちゃおう!という意味です。
代々の道場記事+α(参考書や受験校)からパクってカスタマイズで学んできた「学びの系譜がバラバラのメンバー」が、合格後に自分にとって役立った情報を10年間毎年投稿し続けてきた結果蓄積した「年数×多様性」こそが一発合格道場の強みであると感じています。
パクってカスタマイズ(70件)
※2015年に6代目が提唱して以来、道場の奥義の一つになりました
この時期、道場記事の読み漁りをお勧めするのは「自分に合う解法や80分の過ごし方」を見つけていただくためであり、見つけたら遠慮なくパクってカスタマイズして本試験に臨んで下さい。
なお「作法」とはどのようなものか?をイメージしていただくために、私も「事例Ⅳの第1問」の作法について説明した記事を書きましたので、参考までにご覧いただければと思います。
ビジネス実務に直接役立つ経営分析の知識と2次試験対策とは?!
第1問だけでCheckポイントが1~11までありますが、これを知ってるのと知らないのとで差がでるのが2次試験です。
ちなみに明日のセミナーでは事例Ⅰ~事例Ⅳの作法はもちろん、それ以外の「準備」についても沢山お話させていただく予定ですので参加予定の皆様はぜひ楽しみにして下さい。
以上は「道場記事から2次試験の作法を知る」についてでした。
ミスノート作成のすゝめ
まず作法を知り、自分なりの対策として吸収し身に着けていく訳ですが、その過程で皆さんが行うことの中心に置くべきなのは「過去問学習」です。
例えば事例Ⅳの令和元年度の過去問を解いたら「1事例解いた」とカウントするとして、4事例の5年分を3回ずつ解いた場合は「60事例解いた」ことになります。
ここからが大事なのですが、「解いた事例の数が多いほど実力がついた」ということには絶対になりません。
個人的には「5年分を3周回す(60事例)」のはぜひやっておいた方が良いレベルだと考えますが、肝心なのは「数」ではなく「いかに事例と向き合うか?」だと思います。
よく言われることですが、各事例の出題委員は学者の先生方であり、先生方が作成する事例文は読み込むほどに「こんなところにそういう意図が!」といった「気づき」が得られる「深さ」があると感じます。
事例文の「言い回し」や「キーワード」、突然語られる「社長の想い」だけでなく、設問の順番や設問文に込められたヒントなど、非常に考え尽くされて作問されていると感じることが、私も多々ありました。
事例文を研究し、設問文を研究する。
それも、重要度で言えば「過去問>>>予備校答練・模試」だと私は考えます。
念のため申し上げますが、予備校の答練や模試も過去問をよく分析して作問されているのは間違いありません。過去問以外の初見の問題が入手できるのも予備校のメリットです。しかし、学者の先生方が1年間じっくり時間をかけて作問するのに対し、予備校講師講師や関係者の皆様は次々と作問する必要に迫られるはずで、その両者を比較すること自体に意味がないと考えます。
過去問の話に戻ります。
ご存じのように2次試験は正答が発表されません。では過去問を解くのは良いとしてどうやって採点するのか?という疑問に直面するのですが、私はこの目的において「ふぞろいな答案分析」(以下「ふぞろい」)を超える教材を知りません。
過去問学習法
過去問を解く
→ ふぞろいで採点する
→ 点数は参考。犯したミスはライブラリ化。
自習とはいえ、自己採点した結果が高いと嬉しいでしょう。
しかし、サッカーのシュート練習でゴール右上隅にボールを放り込めたとしてもピッチを走り回って喜ぶことはないはずです。
練習は練習。なぜうまく蹴れたのか?良かったのはイメージの持ち方?軸足を置く位置?ボールへの足の当て方?インサイドの強いキックを選択したから?・・・等々、様々な要因分析を積み重ねて身に着けようと心がけるはずです。
なお、上記は「上手くいった要因の分析」ですが、診断士試験の過去問学習の場合はこの「上手くいった要因の分析」が難しいと感じます。
例えば過去問学習で何度も同じ事例を解くうちに「この年の事例問題のふぞろいで加点になるキーワード」を覚えてしまう事が多々あります。
そうした状態で過去問学習した時に、
「覚えているキーワードを沢山盛り込む→ふぞろいで採点する→高得点だ、ひゃっほう→成功した要因(キーワード)を振り返る」
という学習を重ねてもあまり意味がないと思います。
逆に「ミスを徹底的に振り返ること」、これをお勧めします。
私はミスを一元化するために「ミスノート」を作っていました。
ミスノートは2冊。1冊は事例Ⅳのみ、もう1冊は残りの3事例のミスを書き溜めます。
事例Ⅳのミスノートは10ページ位ずつページを空けて「経営分析」「CVP分析」「CF計算書」というようにブロックを分けて、「何年度の事例で、ミスの種別は何で(計算ミス、知識不足、思い込み、大事故みたいな分類)、ミスの内容は何か?」をミスする度にこのノートに記入していきました。
そしてミスを記入したら必ず対策を手順に落とし込んで併記し、以後の過去問学習でその通りに手を動かし体で覚えるまで繰り返します。
ミスをミスのまま放っておかない。非常に重要です。
これを今回、冒頭と末尾の看板に載せました。
なお事例Ⅳのミスノートですが、1事例で1冊は枚数が多すぎて余ると思いますか?
とんでもない。事例Ⅳは自分で自分が信じられなくなるほど多彩なミスを、心が折れそうになるほど繰り返したりします。
どんどん埋まっていくノートに心が冷え冷えとしていく感覚が味わえます。
注意点としては、初学者の場合は各事例の作法が身に着くまではありとあらゆるミスをしでかすため、ある程度作法が理解できてくるまではミスノートを取ることはお勧めしません。
そこまで焦らなくても大丈夫です。5年分の1周目はミスノートなしにして、2周目からどんどんミスを記録していく形でも問題ないかと思います。
「9月からミスノートを始める」でも良いでしょう。
この「ミスノート」。過去問を解く前にざっと読み返して自戒したり、隙間時間の確認ツールにするのも良いのですが、最も役に立つのが「自分専用のファイナルペーパーのネタ元」になることです。
ミスノートのミスは、あなたの弱点が詰まっています。
体調が良いとき悪いとき。仕事が快調な時、行き詰った時。様々な心理・シチュエーションで過去問学習した結果、多面的な記録として蓄積された自分の弱点をファイナルペーパーとして一元化すれば、最強のツールが出来上がるはずです。
ミスノート作成、ぜひお勧めします。
となりのふぞろい
自分も「ふぞろいな合格答案」は毎年買っていました。
特に最終年度、私は予備校も通わず模試も受けず独学で臨みましたがふぞろいが無かったら全く成立しませんでした。
上では次のことを書きました。
そうした状態で過去問学習した時に
「覚えているキーワードを沢山盛り込む→ふぞろいで採点する→高得点だ、ひゃっほう→成功した要因(キーワード)を振り返る」
という学習を重ねてもあまり意味がないと思います。
これは「ふぞろいを使った学習に意味がない」と言っているのではありません。
ふぞろいを使って自主学習する場合、キーワードの暗記量をチェックする使い方ではなく、「どういう時に点が取れてどういう時に点が低かったかの違い」に注目し、ミスを徹底的に振り返る学習の仕方を「超個人的に」お勧めしているのです。
繰り返しますが、ふぞろいは決してキーワードを覚えるための教材ではないと思っています。
多面的な切り口で、その事例で逃してはならない要点をピックアップできているか?を確かめるツールだと私は考えました。
具体的な事例を使って振り返ります。
【過去問徹底学習】ふぞろい活用法
平成21年 事例Ⅱ 第3問(設問1)と(設問2)
私がふぞろいの凄さを感じたのは、例が古くて恐れ入りますが平成21年の事例Ⅱです。
X銀座商店街のスポーツ用品店が近隣の銭湯とコラボ、っていう割と無茶振りな事例です。
この事例問題の第3問が2つの設問で構成されていたのですが、(設問1)と(設問2)でふぞろい採点の結果が大きく分かれた時に、本気で「何故だろう?」と考えました。
これだけ古いと「初見問題はなるべく取っておきたい」と考える皆様にもご迷惑をおかけしないで済むと思いますので、以下をお読みいただくにあたってはぜひ実際の問題文(コチラ)を先にご覧頂けたらと思います。事例文と第3問の設問文を読んで、自分なりの答えをイメージしてみて下さい。
・・・読みましたか?では、設問文は次の通りです。
第3問(配点40点)
B社は顧客の拡大と自社へのロイヤルティ(愛顧)を高めるために、新しい事業を考えている。どのような事業が考えられるか。
(設問1)
B社は自社だけで行えるサービス事業を考えている。それはどのようなものか、120字以内で答えよ。
(設問2)
B社は商店街の裏通りにある銭湯との共同事業を考えている。どのようなサービス事業が考えられるか。120字以内で答えよ。
設問を読む限りどちらも「新規事業」を答えさせようとしています。
私の場合、事例Ⅱで新規事業が問われたら「予めピックアップした経営資源」を活用して、次の「型(かた)」にはめて解答することを「作法」としていました。
事例Ⅱの新規事業問題への対応(私流)
誰に(ターゲット)
何を(4P)
どのように(経営資源を活用して)
※必要あらば「効果」も書く(施策系の設問)
ということで作法は頭に入っている。
なのに私が書いた過去問の答案は設問1と設問2でくっきりと明暗が分かれました(失敗例としてご覧下さい)。
設問1が6点(MAX20点)、設問2が18点(MAX20点)です。
最初は「経営資源を拾うと決めたのに全く使えていないのではないか?」と考えました。
ちなみに私が事例文から抽出した「経営資源」は次の通りです。
<経営資源>
①学校や団体との関係
②顧客対応の評判
③本社裏土地
④観光客
⑤体操ユニフォーム一手に注文
⑥B社本店事務局→安定受注
⑦ミニコミ誌、HP
⑧フットサル需要
こうしてみると、抽出した資源を使えていないわけでも無さそう。
なのに点に開きが出たのは何故か。
そこで私は答案から離れて再度「ふぞろい」を開き、「●解答ランキングとふぞろい流採点基準」をしげしげと眺めてあることに気付いたのです。
(設問1)
出典:ふぞろいな合格答案10年データブック
これ ↑ と、これ ↓ です。
〇が付く場所が全然違うのが一目瞭然です。
(設問2)
出典:ふぞろいな合格答案10年データブック
上に書いた通り私は「新規事業=誰が、何を、どのように(経営資源)」と考えていたのですが、ふぞろいは「活用する経営資源と機会」と「新規事業の具体案」を切り口に答えよ、と言っているのです。
しかも私は設問1で新規事業の提案をがっつり書いたのですが、配点の割合を見ると
・活用する経営資源と機会・・・60%
・新規事業の具体案 ・・・40%
となっており、自分は配点60%側で1つも要点を押さえられず、配点40%側でちまちまと2つの要点を挙げていました。
一方、高得点となった設問2は、配点60点側で3つの要点を押さえて13点を稼ぎ、配点40点側で1位で5点の要点を1つのみ挙げている。
この結果、設問1と2でこれだけの点が開いたのです。
設問1と2で要点の押さえ方が違っているのは分かった。では何故その違いは生まれたのか。
ていうか、何故ふぞろいは「活用する経営資源と機会」に6割も傾斜配点しているのか?を考え、ようやく自分の理解が足りていないことに気付きました。
事例Ⅱの新規事業問題への対応(ふぞろい流?)
【配点60点】
活用する経営資源と機会:
因(この資源と機会があるから)
【配点40点】
新規事業の具体案(施策):
果(誰に、何を、どのように)
※施策は、誰に(ターゲット)、何を(4P)、どのように(経営資源を活用)
自分はどうも事例Ⅱの点が安定しないと思っていたのですが、今回の設問1のように「因果の”因”」をすっ飛ばしてしまう癖が強くあったのだと気づきました。
恐らく本試験の設問委員の先生方にとっても「因があっての果、活用できる資源と機会があってこその新規事業」として「因」により高い配点を割り振っている可能性は高いと私も思います。
これをふぞろいが気づかせてくれました。
整理すると...
【今回の失敗】
・設問1は全く因を活用できてなく、設問2はたまたま因果で書こうと思いつけた
・設問1は因を押さえてないから新規事業案も一か八かのギャンブル
・因を押さえていないと事例文から離れた「思いつき答案化」リスクが高い
・自分はこうして思いついた「施策」だけを書き連ねようとする癖がある!
・設問1は配点4割の施策だけで勝負し、最初から配点6割12点を捨てていた!
・なぜ設問1で「因」をすっ飛ばして施策を書いたか?はヒントが見つからず諦めたため
これに対し、この事例からの学びとして自分の中の「事例Ⅱにおける作法」を以下のようにアップデートしました。
【失敗から得た気づき】
・新規事業(施策)の提案は絶対に事例文中から「因(資源・機会)」を探す
・「因」を押さえることは即ち「事例企業に寄り添うこと」
・「因」を押さえることは即ち「思いつき答案化を避けること」
・自分の癖を知ることは重要で、因をすっ飛ばす癖は多年度の素(もと)
・施策を問われた事例で「経営資源」を探すときは「ニーズと機会」は最重要!
・経営資源(ニーズと機会を含む)を見つけたら、目立つ印をつけ逃がさない!
・「経営資源」をリストアップして終わりにせず、「経営資源があるから(因)、この施策をやる(果)」とセットで書くこと
・因が見つからなくても諦めない、絶対に事例文中から見出した因を絡めて解答する
これだけの気づきを大問1問から得られたことは、自分にとって転機となりました。
事例Ⅱのファイナルペーパーにも取り入れたほどです。
こういう言葉を聞いたことはありますか?
「ふぞろい=キーワード主義」
もしかしたら今後こうした言葉を聞く機会もあるかもしれませんが、私はこの平成21年度の事例で「自分の重要な弱点」を気づかせてもらった経験から、ふぞろいは「設問ごと」から更に掘り下げた「設問内の多面的な切り口の特定」と「切り口ごとへの配点の割り振り(傾斜配点)」が真骨頂であると勝手に考えました。
そして、それを自主学習に落とし込むための「より具体的な手段(ツール)」が「キーワード」であり、この「主従」を取り違えると、ふぞろいの本当の価値を見誤ってしまうのかなと思いました。
切り口と配点の視点でふぞろいを読み「ふぞろいメンバーは何故そのようにしたのか?」を考えることは、私にとっては「事例を研究することの1つ」だったと言えるのです。
と、格好つけたことを言った割には令和元年の事例Ⅱは59点の「未達のオヤジ」なわけですが、本番でやらかした「第2問」も、ある意味で徹底的に事例文に寄り添った結果の珍解答(泣)であったと言えます。言えるはず。いや、苦しいかも・・・。
ふぞろいの真価がどういうところにあって、例えばどのように活用することができるのか?の一例として、皆様の学習の一助となれば幸いです。
ということで、本日は「2次試験の作法」「ミスノート作成のすゝめ」そして「ふぞろいの活用法」の視点から「2次試験に向けた今の時期の準備」について書かせていただきました。
皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。
【合格に十分な実力発揮の準備】 ✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか? ✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ |
今回の記事でも片鱗を表していますが、2次試験対策の勉強は「できない自分と向き合う」場面の連続です。これは1次試験対策時の比ではありません。
ですがいま皆様がそれぞれの年齢にあって、現業以外の部分でこの辛い経験を得られることは何にも代え難い貴重な機会なると信じています(自分がそうだったので)。
明日の夏セミナーもそのような機会にできるようお互いに楽しみましょう!
べりーでした。
☆☆☆☆☆☆☆
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ベリー様
青森で独学している者です。
いつも投稿を拝読し、大変参考にさせていただいております。
先般、3ch様には、御礼の投稿をさせていただきましたが、ベリー様にもぜひとも御礼をさせていただきたく、投稿させていただきました。
あと一つ、御礼がついでのようになってしまい申し訳なく心苦しいですが、教授いただきたいことがあり、、教えて幸いでございます。
3ch様のシステムに関する投稿と同じく、ベリー様が投稿された「運営管理の計算問題制覇シート」をプリントアウトし、運営管理の試験が始まる直前まで見直しししていました。いろいろな参考書で、計算式をまとめたものがありましたが、ベリー様の作成されたものが、一番コンパクトで、その一方、すべてを必要な計算式を網羅しており、本当にありがたかったです。
また、6月4日の財務会計の<平成25年度 第19問>の無差別曲線に関する説明は、これで理解できました。問題集の解説では、まったく納得できませんでしたが、ベリー様の解説で、曲線の読み方がわかりました。これも「モヤモヤが氷解する、霧が晴れた」感じでした。
本当にありがとうございました。
心から感謝、御礼申し上げます。
これまでの投稿でさんざんお世話になっていながら申し訳ございませんが、一つ教授いただければ幸いでございます。
【ご質問】
6月17日の投稿で、
・「スッキリわかる 日商簿記1級 直接・CVP・予算実績差異分析編」、
・「スッキッキリわかる 日商簿記1級 意思決定・特殊論点編」
を勉強された、とございました。
私も見習って購入、事例Ⅳに関連ある本文部分を着手しました。よくわかっていなかったCIF、COFが理解できたようなが気がしています。
1点教えていただきたいのですが、ベリー様は、後半の「問題編」も解かれたでしょうか。今の時点で、時間と「問題編」まで割くべきか、それとも事例Ⅳの過去問か他の事例に割くべきか迷い、投稿させていただいた次第です。
「アンタの確保できる勉強時間と理解の程度次第だ」と、自分自身の問題だとはわかっているのですが、どこまで活用されたか参考にさせていただきたくて、ご多忙なところ、古い投稿について伺い心苦しい限りでございますが、質問させていただきました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
暑くなってまいりました。どうかご自愛ください。
kochan様、コメントありがとうございます。
どちらの記事もそこまで使い倒していただいて、本当に嬉しいし有難いです。
計算問題制覇シートは、自分が手書きで使っていたのをほぼそのまま清書しました。
自分にとって「あったらいいな」が市販になかったので自作しましたが、試験直前まで見直していただけたなんて声は初めて伺ったので、ちょっと感動しています。
無差別曲線も「矢印とラグビーボールなんて言ったら読者の方に怒られるかな」と恐る恐る記事にしましたが、書いてよかったです!
わざわざここでフィードバック下さり、心から感謝申し上げます。
反応を返していただくことを目的に記事を書いているのでは決してありませんが、本当に励みになります。
ありがとうございます。
ご質問の「スッキリわかる」シリーズですが、時間と理解度次第というよりは、相性だと思います。
私にとっては前半部分は理解を深めるのに役立ちましたが、後半はちょっとピンと来ない感じでした。
なので後半には手を出さず、前半を2回繰り返しました。
あと私の場合は受験校MMCの問題集を持っていたので、そちらにかなりの時間を割きました。
事例Ⅳも腹落ちする教材は躊躇なく取り入れて、ピンと来ない教材には手を出すべきではないと考えていました。
もし自分がMMC問題集を持っていなかったら後半の問題編に手を出したかというと、仰る通り過去問の回転数を増やす方に行ったんじゃないかなと思います。
最後に宣伝じゃないですが、今日8日の記事は事例Ⅳについて書きましたのでもしかしたら参考になるかもしれません。
もしよかったらお時間のあるときに覗いてみて頂けたらと思います。
ということで以上です。暑さが厳しいですが、体調に気を付けて勉強を頑張って下さい!
べりーさん、ご丁寧な回答、ありがとうございます。今後も分からないこと質問するかもしれませんが、よろしくお願いします。
また、夏セミナー、とても為になりました。皆様にオンラインではありますがお会いでき、今後記事を読むときに顔が浮かび親しみが持てるようになります。
ありがとうございました。
JIJIさん、こちらこそどなたかが読んで下さっている筈なのに、たまに暗闇に向かって投稿している感覚になる事もあったので、26日は皆様と笑い合ったり話したり道場の感想を伺うことができて、画面越しとはいえ本当に有り難かったです。
皆様が悔いなく試験を終えられることを願って、私達はここにあり続けます。
お時間許す範囲で気が向いたときに、質問感想、何でもコメントいただけたらと思います。
べりーさん、大変ためになる記事、ありがとうございます。
因果の書き方で、一つ教えてください。
今回のべりーさんの記事で改めて因の書き方を考えてみました。事例ーIIでは、私も”誰に何をどのように、効果”(ダナドコ)で書くようにしており、この切り口でほとんどの因は、”誰に”や”どのように”で書けるのではと思いました。具体的に言うと平成21年第3問、設問1では
”人気が高まっているフットサルの愛好家を対象にに、本店裏の土地を利用してフットサル場を設置し、事務局運営のノウハウを活かしてリーグ戦の運営を引き受ける。以上で顧客との関係性を深め、愛顧を高める。”と書くことで、ふぞろいの経営資源と機会の1位から3位までは書けると思いました。
”経営資源と機会を意識して書く。そして、ダナドコで書きにくい因(例えば設問2の銭湯の混雑解消)は別途書くようにする”と捉えればよろしいでしょうか。
長い質問で申し訳ありません。よろしくお願いします。
JIJIさん、コメントありがとうございます。
読者の皆様からの反応は日々記事を書き続ける私たちにとって本当に励みになります!
ご質問ですが、書かれた回答案は私の回答案より段違いに良いと思います。
私の勘違いは「ダナドコを書こう」と考えていたことですが、正しくは、
(◯◯だから)誰に、
(◯◯だから)何を、
(◯◯だから)どのように、
(その結果の)効果
と考えて、◯◯には与件文に書かれている「機会や資源」を当てはめるべきだ、と気づいたと言うことです。
その点JIJIさんの記事は因果が捉えられているので段違いに良いと思いました。
あとは、書くべき要素の抜け漏れがないか?多面的に書けているか?をふぞろいや予備校の模範解答から確認していけば、大枠を外さない学習が進められているのではないでしょうか。
引き続き頑張って下さい!