【中小企業診断士】直前期はアウトプット力を磨く│予備校模試を活用しよう
お礼
一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました。
ご参加いただきましてどうもありがとうございました。
どうも、Tomatsuです。
先週のオンラインセミナーでは、多くの方にご参加頂き誠にありがとうございました。
いろいろ不備等があったかと思いますが、今回の学びを基に精進してまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。
厳しいご指摘含め、運営上のアドバイスなど、思いつくことなどございましたら随時ご指摘頂けますと幸いです。
さて、オンラインセミナーのQ&Aセッションでは「本試験で420点以上取る勉強法、これから試験日まで何をするべきか?」というご質問に対して、「アウトプット力」を身につけるべきと解説させて頂きました。
本日はこのポイントを深堀りして「アウトプット力の磨き方」について書かせて頂きます。
contents
1.「アウトプット力」とは?
「アウトプット力」とは一言でいうと試験日当日に「ベスト解答を置いてくる力」を指します。
こう書くと「7科目の基礎学力がしっかり身についているか?」みたいなことを思い浮かべてしまいますが、アウトプット力はそれだけではありません。
他にも下記ポイントを含みます。
【アウトプット力に含まれる要素】
- ケアレスミス防止・正解をもぎ取る類推力(再現性)
- 60分、90分以内に納得できる解答を作り切る力・手順(迅速性・正確性)
- プレッシャーに打ち勝つ力(精神安定性)
- 疲労に打ち勝つ力・疲労対策(持久性)
+ 7科目の基礎学力
もちろん基礎学力が一番重要なのは言うまでもありませんが、試験では「その学力を本番で制限時間内に発揮できるか?」が問われます。
そのためには、試験中に起こりうるあらゆる罠
- ど忘れ
- 初見問題トラップ
- 疲労・プレッシャー
- 外乱(屋内空調、交通機関の遅れ、周りの受験生の騒音)
に対応するための準備が必要です。
まあ、受験テクニックと言い換えても良いかもしれませんね。
言うまでもなく、他の資格試験同様、診断士試験にも受験テクニックがあります。
そしてこの受験テクニックを身につけるには『テキスト学習では不十分』です。
そこで紹介したいのが予備校公開模試の活用です。
本日はこれらの活用法について解説したいと思います。
2.予備校の公開模試
アウトプット力を身につけるには『模試を通して本番を模擬(シミュレーション)すること』が最も効果的です。
さいちゃんの「模試の受け方&道場10年の強みを活用する②」にも書かれていますね。
以下におすすめ模試をリストしましたので是非受けてみてください。
• LEC1次ステップアップ模試 [〆切済み]
– 実施日:4月11日(土)~12日(日)
– 申し込み〆切日:4月11日(土)
– 価格:5,090円(7科目、Web解説有り)
• LEC1次ファイナル模試
– 実施日:6月6日(土)~7日(日)
– 〆切日:未定
– 価格:未定
• クレアール1次公開模試(自宅受験のみ)
– 実施日:6月25日(木)~7月1日(水)
– 〆切日:5月上旬
– 価格:3,500円
• TAC1次公開模試(自宅受験のみとするか検討中とのこと)
– 実施日:5月30日(土)~31日(日)
– 〆切日:未定
– 価格:未定(昨年度は6,200円)
公開模試で最も重視すべき目的は「とにかく本番に近い状況を経験すること」。
受ける場合は、これが「本番」というメンタリティで取り組んでほしいと思います。
診断士試験は7科目・計8時間半を2日間でやり遂げるという過密スケジュールです。
おそらく多くの方々にとって、ここ数年間でMAX級の疲労度を経験することになるかと思います。
しかもどこかに爆弾科目が仕掛けられている可能性が高く、メンタルをやられた状態で残りの科目に着手するのは正直キツイです。
また、試験前日は寝たいのに寝れないし、プレッシャーで吐きそうになるし、試験当日は「自分の100%の力が発揮できない」という状況が起こりうることを知っておいて欲しいのです。
私の場合は、昨年度、LECの1次ステップアップ模試(自宅受験)とTAC1次公開模試を受けて、万全の準備をした状況だったので無事乗り越えられましたが、「ぶっつけ本番で挑んでいたら?」と想像するとぞっとします。
十分すぎて困る準備はありませんので、是非、模試を活用して本番に強い体質を獲得して欲しいと思います。
*コロナウイルスによる外出自粛要請に伴い、公開模試が自宅受験になる状況も考えられますが、この場合も本番を意識したタイムスケジュールで実施することを強くお勧めします。
(a) 公開模試で確認すべきこと
公開模試を受けるにあたって確認すべきことをまとめてみました。
✅各科目の手順・時間配分の改善点
手順・時間配分は予定通り実施できたか?
おそらく初めての本番環境ではかなり難しいと思います。
予定通り遂行できなかった部分は後日見直しを行って自分なりの取り組み手順を固めていってください。
それが「安定的な実力」に繋がります。
例えば、私の場合、模試を受け終わった後、財務は1問目から順々に解く方法では難しいと感じ、瞬殺できる問題から着手し3回転させる前提で解く方法に見直しました。
べりーの記事とほとんど同じ方法です。
他の科目についても同様で、予定していた手順通り実施できなかった科目については見直し・改善を行いましょう。
✅ケアレスミスの原因分析
ケアレスミスの振り返り、「超重要」です。
ケアレスミス論点は「あとほんのちょっとのテコ入れ」でポイントゲッターに出来るからです。
出るか出ないか分からないD,Eランクの論点補強を行うよりも、あともうちょっと頑張れば会得できそうな論点に力を入れた方がよっぽど効率が良いです。
ケアレスミスの原因が、「知識不足」だったのか「手順ミス」だったのか「単純に時間が足りず慌ててしまった」のか原因分析をしてみてください。
ミスの原因が分かればおのずと対策が見えてきます。
一次知識が定着していない状況での実施かと思いますので、模試ではケアレスミスが目立ち、かなりへこむかもしれませんが、「ケアレスミス論点は宝の山」といった意識でしっかり振り返りを行ってみてください。
✅選択肢を適切に絞り込めたか?
診断士試験では、どうしても最後の2つ(または3つ)の選択肢で迷ってしまう問題が出てきます。
これは「診断士試験が難しい」ということで、嘆くのではなく、ある種の割り切りが必要になってきます。
むしろここで着目すべきは、「選択肢を適切に絞り込めたか?」どうか。
なぜなら「選択肢を絞り込む力=安定的な力に繋がる」からです。
例えば選択肢が5つある問題の場合、確率論に任せると正解の可能性は20%ですが、選択肢を2つに絞りこめたら可能性は50%まで向上します。
最後の2択まで絞り込んだら、あとは鉛筆に運命を任せれば2回に1回は4ポイントゲットできるわけです。
解答を絞り込む力が身についているかどうか?も自分の実力を確認する上で重要項目になりますので、模試を受ける際は選択肢のヨコに「〇・×・△」を用いたメモを残すことをおすすめします。
- 〇=マークシートに記入した選択肢(正解だと思った選択肢)
- ×=真っ先に排除した選択肢
- △=最後まで迷った選択肢
模試後にはこのメモを振り返って、補強が必要な論点をあぶり出して頂きたいと思います。
✅3日間(前日も含む)の過ごし方の改善点
模試は、前日含む3日間の過ごし方をシミュレーションするとても貴重な場です。
- 「前夜は何時に寝るべきか?」
- 「当日は何時に会場入りすべきか?」
- 「交通機関の遅れがあった場合の対処法は?」
- 「空調が寒過ぎたら(暑過ぎたら)どうする?」
- 「ファイナルペーパーはどのタイミングでチェックするか?」
- お昼ご飯、おやつは何を用意すべきか?
など確認すべき項目はかなり多いです。
後日見直し・改善が行えるよう、前夜あたりから、あらゆることに意図を持って行動することをおすすめします。
私は模試当日の朝、コーヒーを飲みすぎて経済開始後5分後にトイレに行きたくなり、地獄のような時間を過ごしましたので、本番の朝はコーヒーを一杯に制限するなどの改善を行いました。
くだらないことのように感じますが、こういった些細なことが本番当日のパフォーマンスに影響しますので抜かりなく準備を進めて下さいね。
(b) 公開模試の得点で一喜一憂しない
最後に、公開模試の得点は「低くても」「高くても」一喜一憂しないようにしましょう。
「本番のつもりで受けて下さい」と言っておきながら矛盾しているように感じるかもしれませんが、模試はあくまで模試です。
低かったら「模試で良かった」と割り切り、逆に高かった場合も「私は安泰だ」と思ってはいけません。
特に得点が高かった方は、気が緩んでしまい、勉強のモチベーションが下がってしまう傾向がありますので要注意です(私もそうでした)。
また、得点が低かった方も諦めないでください。9代目へんりーの「模試で420点以上取れなくても、やるべきことをやろう。」にも書かれている通り、公開模試から1次本試験までに100点アップした方もいらっしゃいます。
模試はあくまでも「アウトプット力向上のための手段」と位置付けて、本番当日までコツコツやるべきことを積み上げていきましょう!
3. おまけ:診断士系YouTuber「ほらっち先生」による激励
今年は新型コロナウイルス感染症の情勢に伴い「本当に試験があるのか?」という不安とも向き合わなければならず、例年よりも厳しい環境を強いられているかと思います。
ただ、こんな時だからこそ「自分が置かれた環境を憂うのではなくポジティブに考えること」を意識すべきかなと思います。
先日、診断士YouTuberとして人気を博している洞口先生の「ほらっちチャンネル」で「令和2年度 診断士 1次試験の概要」という動画が期間限定でアップされました。
ここで洞口先生は、下記のようにおっしゃっています(部分抜粋)。
“受験生としてやるべきこと・取り組むべきことは変わらない。試験があることを前提に粛々と準備を進めていったものが合格を勝ち取る。”
私は受験生の立場でこの環境を経験していないので、薄っぺらく聞こえるかもしれませんが、洞口先生の意見に同感です。
そして、一つ付け加えるとすると、「診断士勉強の過程で勝ち取った成長は誰からも奪われるものではない」というポイントです。
万が一試験が実施されなかったとしても、来年度の試験では必ず活かせますし、これまでの勉強で身につけた知識は本業で活きます。
これを思う存分楽しんですし、そのためにも今後も勉強を継続して欲しいと思います(合格後だって勉強は続くのですから)。
最後に上記動画のコメント欄に素敵なコメントが投稿されていましたので紹介させて頂きます。
“何事も資格試験はそうなのですが。試験を受けるのは自分の能力を上げるため。それが私の場合の資格試験勉強を行う意味です。結果として自分に自信がついたり転職しやすくなるということもあります。しかし、本質は自分の知識をアップさせて成長するということが第一にあります。試験勉強から自己マネージメントする能力を鍛えることにつながります。例えば、試験が今年実施されなかったとしても、結果として自分の能力が上がっている状況に変わりない。だから、私は、試験が今年仮になかったとしても来年に向けてさらに自分の能力を上げる努力を続けるだけ。そのように個人的な考えですが思っております。”(貴田中さんコメント引用)
超ポジティブですね。最高に素敵と思います。
感覚値で恐縮ですが、やはり合格する人はポジティブな方が多いです。
ポジティブな精神は先天的なものではなく意識的に作れるものなので、「最近、自分、ネガティブ思考だな~」という方は、荒療治的に身の回りのあらゆることをポジティブに考えることを意識してみてください。
意外に、合格への最短ルートはそういった所から始まるものだと思っています。
以上、Tomatsuでした。
最後まで読んで頂き有難うございました!
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