記憶定着:reminDOの活用法

 

皆様、こんにちは。3chです。今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

 

道場のZoomによる春セミナーの余韻冷めやらぬ中ですが、今回は、無料の暗記ツール「reminDO」を活用した記憶定着の一例をご紹介します。

1次試験までラスト約3か月になりました。1次試験の学習範囲は広く、覚えることも多いですが、その分、忘れることも多いと思います。

どうやって膨大な範囲を覚えていくか。記憶力が決して強くない私にとっては、切実な問題でした。そこで「reminDO」の通知機能を使って1次試験で苦手科目の記憶定着を図りました。

 

1.エビングハウスの忘却曲線

著名な「エビングハウスの忘却曲線」は何度も見られたことがあるのではないでしょうか。人は意味を持たないアルファベットの羅列をどれくらい覚えているか、という実験結果です。

「代表的な忘却曲線」(出典:Wikipedia)

これによると、

20分後 :覚えた内容の42%を忘れる
1時間後:覚えた内容の56%を忘れる
1日後  :覚えた内容の74%を忘れる
1週間後:覚えた内容の77%を忘れる
1ヶ月後:覚えた内容の79%を忘れる

とされています。

つまり、1カ月後には何もしなければ8割方忘れてしまっている、ということです。この実験はあくまで意味のないアルファベットの羅列の記憶定着を調べた結果であるため、診断士試験の勉強のように意味のある記憶に一概に適用できないと思いますが、覚えたことは忘れるということを前提に復習を徹底する必要はあります。

理論的には、忘却曲線が落ちすぎない一定の期間の後に反復すれば効率的に定着できることになります。実際には、どうしても仕事が優先になると、突発的に負荷がかかったり、残業が増えたりと、定期的に決まった時間に記憶を呼び戻す機会はなかなか思うように持てません。

緻密に計画して意識していたとしても、記憶定着にとって適切なタイミングで復習する、とうことは相当難しいです。実際に自分もそうでした。この日にマクロ経済をやったからこの時期に復習を・・など忘却曲線の最適なタイミングで復習するなど、いろんな科目を並行してやっていくうえで、都合の良いやり方は実際には不可能です。

 

2.忘却曲線で暗記アプリ-reminDO

そんな中で、エビングハウスの忘却曲線に沿って通知をしてくれる暗記アプリ「reminDO」を見つけ実際に使って見ました。(他にメジャーなツールで「Anki」を利用されている方が多いようですが、比較まではできていません。)

 

忘却曲線で暗記アプリ-reminDO

 

使い方は簡単で、ユーザ登録して単語登録していくだけです。スマホからも登録できますが、登録はPCでする方が早いでです。

 

メリット

・無料
・iOS、PC両方で使用可能(Androidは未対応)
・自由に「タグ」を設定できる(3つ)
・クラウド上にデータが保存されるため、PCや別端末からもアクセス可能
・画像ファイルを保存できる
・必要なタイミグで通知ができる

デメリット

・CSVデータなどの一括取り込みやエクスポート機能はない
・タグ管理なので階層構造での管理ができない
・一覧形式では表示できない
・クラウド保存なので障害時に利用できないリスクがある

 

初期設定では、エビングハウスの忘却曲線の周期に従って通知が来る「間隔反復」という設定になっており、1日後、3日後、7日後、2週間後、1ヶ月後と通知をしてくれます。他にも、毎日、3日毎、毎週、2週間毎、毎月と通知パターンを選ぶことができます。通知の時間もカスタマイズできます。この反復間隔の通知機能を活用して、忘れかけたころに思い出していく、という反復復習に活用し、1次試験対策ではかなり助けられました。

 

3.診断士試験での活用方法

3-1.登録

このツールのポイントは、通知機能をどう活用するかにあります。科目や目的別にタグで絞り込んで学習するということを念頭に登録をしていくと効率的です。以下、私が実際に昨年度使った実例です。

(1)登録した対象

<1次>

・スピ問や模試、スタディングで1回でも間違えた論点
・「一発合格まとめシート」の中小企業政策のキーワード

<2次>

・抽象化ブロックシート
・記述で使うフレーズ

<登録数>

・1次、2次含め結果的に1085個登録

(2)タグ付けのポイント

・1次知識については科目名のタグを入れておく

→科目横断的にチェックできる。タグには科目名を省略せず正確に登録しておく。(「経済学・経済政策」「中小企業経営・政策」など。「経済」とかの登録だと本文を含めて経済を拾ってくる。)逆に科目名のタグがないと、登録数が増えてくる直前期に復習しにくい。

・問題で実際に間違えた箇所・記憶違い、ミスした行動や癖

→「間違い」タグを入れて記録。

 

(3)登録時の工夫

・必要な場合、参考書や模試問題などの写真を添付しておく。
時間のないときはキーワードと参考書の写真のみをUPし、スキマ時間に思い出しながら要点をテキストで入力して思い出す。

・模試・問題集、過去問の場合、本文に何のどの問題かわかるように記載。
できれば問題文を入れて間違えた個所を穴埋め問題にしておく。キーワードだけで隠し説明だけだと、記憶できていたかたどうかの判断が曖昧になる。

・実際にいくつか登録していくとわかるのですが、意外とタグ付けや登録に時間がかかります。時間のないときは、間違えたキーワードそのものを忘れてしまうので、とりあえずキーワードだけ登録しておいて、後日時間のある時にタグや内容を追記するやり方をしていました。

 

3-2.活用方法

(1)1次試験直前期:~2週間くらい前まで

・朝出勤前、通勤中、昼休みなどのスキマ時間に通知が来ている分を確認して暗記(iPhone)

・通知タイミングは「間隔反復」

 

(2)1次試験超直前期:2週間前~当日

「間違い」タグは最優先でチェック、完璧になるまで覚え直し

・間違いタグや中小など直前暗記を強化したい科目は10日前くらいからリピート間隔を「1日毎」に変更、毎日朝の通知をさばく

・試験直前に振り返り用に「ファイナル」タグをつける

1次試験の最終週は「間違い」「ファイナル」をひたすら反復

・試験開始直前まで「ファイナル」を復習

 

(3)2次試験対策

「2次試験」のタグをつけておく

・抽象化ブロックシートの記憶

「抽象化ブロックシート」タグをつけて全ページ、写真を撮って登録。後から自分なりにポイントを本文に記載。(意外と時間がかかるが、結構鍛えられた。)

・模試や本試験で使う言い回し、切り口の具体的な表現方法など、今までの自分では出てこなかったフレーズを「フレーズ」タグで記録。

 

3-3.効果

忘れかけたころに通知が来るので、私はバタバタの直前期の記憶定着に非常に役立ちました。試験1,2カ月前からはスキマ時間をひたすら活用していました。途中から忘れそうなことは「reminDO」に突っ込んで後から復習するというサイクルができ、サブノート代わりに使っていました。

試験が近づくにつれ時間の重みが増してきます。記憶定着の効率化の一案として「reminDO」を活用してみてはいかがでしょうか。

 

記憶定着とスキマ時間活用の参考になれば幸いです。

 

 


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