1次試験教材をどうするべきか

 
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みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

皆さん、1次試験対策は進んでいますか。

 

先日、ゆうさんの記事(コチラ)で、養成答練と本試験結果に相関がある、との話があったので、私も気になって結果も並べて見ました。その結果、相関はあるような、ないような・・・(滝汗)。

 

・養成答練の結果

経済 財務 経営 運営 法務 情報 中小 合計
84  80  96  96  89  97   90  632

 

・1次試験本番の結果
経済 財務 経営 運営 法務 情報 中小 合計
84  88  66  76  68  80   78  540

 

ただし、いずれの科目も養成答練で80点以上を取れていたため(強固な橋げたが完成したため)、試験本番で60点を割込む科目はありませんでした

 

養成答練で80点以上 = 強固な橋げた完成 ⇒ 科目合格まっしぐら

 

という認識は間違いないと思います。

 

受験校に通われている方は、各科目の最後に実施される養成答練(テスト)で80点以上を目指しましょう

 

さて、皆さん1次試験のテキスト問題集購入されたでしょうか?

 

購入された方は、既に購入されているテキストや問題集に全力で取り組んでいただければと思うのですが、まだ、「全部買ってないよ(揃えていないよ)」という方がいらっしゃいましたら、今回の記事を教材選びの参考にしてください(といってもTACの教材+αしか紹介しないのですが)。

 

以前の記事でも書きましたが、私はTACなんば校に通学していました。そして、本試験で540点という結果を残せましたが、使用していた教材はTAC通学用のテキスト、トレーニング(難易度の低い基礎問題中心の問題集)、過去問題集(5年分)だけ、です。

 

この経験を踏まえて申し上げておきますが、7科目合計で420点を取るために、あれやこれやと、色々な教材に手を出す必要はありません

 

私が受検した感想では、診断士の1次試験に関してはかなり受験対策のための研究が進んでいます。ちゃんと研究して作られたテキストや問題集を選んで、それだけをガリガリやれば420点は確実に取れます

 

私は決してTACのまわし者ではありませんが、そんな研究され尽くした1次試験に関しては、最大手校であるTACのテキストと問題集を選んでおけばまず間違いないと思っています。

 

【テキスト】

最速合格のためのスピードテキスト【2019年版】(全7巻)

実はTACは通学時に使うテキストと、このスピードテキストの内容は「全く同じ」です。TACの通学・通信講座を受講しなくても、同じ教材が使えるのはありがたいですね。1次試験対策が必要な個所をしっかりと押さえてくれています。

ちなみに私が通学していた当時は「サポートレジュメ」なる出題範囲毎の重要度が記された冊子が配布されていました。この「サポートレジュメ」があれば強弱をつけて勉強できるため、効率が上がるのですが、流石にそこまでの内容は掲載されていません。ここら辺は時間をお金で買うかどうかの判断でしょう(なくても効率が落ちるだけでなんとかなります)。

経済学、情報、法務、中小の4冊はまだ2019年版が出版されていないようですね。発売を待ちましょう。

 

【問題集】

最速合格のためのスピード問題集【2019年版】(全7巻)

通称「スピ問」。比較的難易度の低い基本問題ばかりで構成された問題集です。テキストを読んで、基本問題(スピード問題集)をやって基本的な論点を整理することは極めて重要です。基本(基礎)ができずに、応用はできませんから

それと、テキストを読んだ後に、いきなり難易度の高い過去問をやってしまうと絶望してしまうことになります。そういった意味でも、間にこのスピード問題集を挟むことをお薦めします。

 

最速合格のための第1次試験過去問題集【2019年版】(全7巻)

過去5年分の過去問題を丁寧に解説してくれている問題集です。TACの過去問題集の良いところは受験生から集めた正答率に基づき問題を5段階でランク付けしてくれているところにあります(ABCDE)。

そして、以前の記事でも書きましたが(コチラ)、私はDEランク問題(正答率が4割未満)については、「やらなくて良い」と考えています。

不安に思われる方もいらっしゃるでしょうが、本試験会場においてDEランク問題ではほとんど差がつきません差がつくのはABCランク問題(正答率が4割以上)の問題です(みんなが正解できる問題で如何に正答率を高められるか)

また、たまに5年分で良いのか?と聞かれるのですが、5年分で十分です。420点を取るためには過去問題は5年分以上やる必要はありません。くどいようですが、私は5年分しかやっていませんが540点を取ることができました。

ここからは、よく皆さんから聞かれる内容をまとめてみました。参考にしてみてください。

 

【最初はテキスト?それとも問題集?】

さて、最初にテキストを読むか、問題をやるべきか、これもよく聞かれるのですが、好みの問題でどちらでもよいと思います。

 

★最初にテキスト派
テキストを読む → スピード問題集 → 過去問 → テキストに戻り確認

私は「最初にテキスト派」です。まずはテキストを読んで大枠を簡単に把握した上で、基本問題から難易度の高い過去問へと分け入り、そしてテキストに戻って再びインプットするという方法です。

 

★最初に問題派
スピード問題集で頻出論点(基本問題)を把握 → テキストを読む → スピード問題集 → 過去問 → テキストに戻り確認

最初にテキスト読んでもなかなか頭に入ってこない人向け。まずはどんな感じで問われるのか、よく出てくる分野の問題を通してイメージした上で、テキストに入る、という方法です。こちらの方がインプットの質が上がるとおっしゃる方も多いですね。
ちなみに、過去問は難易度が高めでDE問題も交じっており頻出論点が少し掴み辛いため、過去問は最初にもってこない方がよいでしょう。

 

【爆弾科目へはどうすればよい?】

ここ最近は、毎年「爆弾科目」と言われる難易度が極端に高い科目が登場しています。

 

そのため、この爆弾科目にどのように対応すべきかを苦慮されている方も多いでしょう。

 

中には、苦手科目での足切を避けるために(不安から)、さきほどご紹介したテキストや問題集以外にも手を伸ばしてしまっている方も結構いらっしゃいます

 

可能なら幅広く勉強すればよいと思いますので、完全に否定するつもりはありません。

 

ただ、個人的にはあれこれ手を伸ばす必要はないと考えています。

 

ちなみに私がどれくらい必要がないと考えているかと言えば、自分の子供がやっていたらその教材を取り上げて燃やしてしまうくらいに、です(あくまでも例え話ですからね!)。

 

なので、変に手を広げるくらいなら、超頻出論点を徹底的に、100%押さえるようにしましょう。具体的には、スピ問の全選択肢と過去問5年分のABC問題について、なぜ正しいか、なぜ誤りかを説明できるようなレベルにまでする、というイメージです。

 

私が受験した2017年試験では運営管理(科目合格率3.1%)法務(8.3%)と企業経営(9.0%)の難易度が高かったと言われていますが、私はいずれの科目も60点以上を取ることができました。ちなみに今年の法務の科目合格率は5.1%です(得点調整後の数字だと思います)。

 

私と60点未満だった他の受験生の方との違いはなにか」と聞かれれば、私は「基礎的な知識の違い」、言い換えれば「基本問題への対応力の高さが違う」と答えます(なんだか偉そうですいません)。

 

同じテキスト、同じ問題集を使用していても、基本的な論点を徹底的に暗記して解けるようになっているかどうかで、大きな差が付きます

 

例えばですが、基本問題で正解の選択肢を見つけられるか、二択までしか絞れないかの違いは極めて大きい差です。全てが基本問題だとして前者なら100点、後者なら50点です。

 

実際の本試験での出題確率がABCランクの問題が75%、DEランク問題が25%と仮定すると、ABC問題の正答率が半分なら37.5点、DEランク問題の正答率が4分の1(鉛筆転がしと同じ正答率)とすると6.25点、合計43.75点しか取れません。運が悪ければ足切りになってしまうでしょう。

 

しかし、ABC問題の正答率が8割なら60点、DEランク問題の正答率が同じく4分の1とすると6.25点、合計66.25点となり科目合格することができます。

 

DEランク問題で正解を引き当てることは至難の業です。なぜなら、みんなが正解できない問題(=正解させないための問題)だからです。2018年試験の法務の様に診断協会が「やり過ぎてしまった(みんなができなかった)」場合には、ちゃんと得点調整が入ります。

 

だからこそ、みんなができる問題をしっかり押さえておくことが大切(つまりABC問題)です。爆弾科目に対応するために、アレやコレやと、みんながやっていないところにまで手を出して、そして「みんなができるところが疎かになる」という状態は、本末転倒と言わざるを得ません。

 

7科目を受ける初受験組であればなおさらそんな余裕などないはずです。基本をしっかりと押さえましょう。また、科目合格制度を活かして2~3科目だけ受験する方も、重要なのは基本をしっかりと押さえることです。私は(545点のきゃっしいも)、7科目すべてで基本をきっちりと押さえていました。だから、全ての科目で60点以上を取ることができたのです。

 

【独学か通学か】

独学と通学(通信含む)を比べれば、予備知識が少ない方の場合や勉強習慣のない方の場合は、圧倒的に通学の方が学習効率がよいと思います。例えば、理解系科目の財務・会計や経済学のことを全く予備知識のない人が、自分でテキストや問題集の解説を読んで、理解を深めて行くには相当な時間が必要になります。また、暗記系の科目についても、膨大な試験範囲の中で「特に押さえておくべきポイント」を教えてもらえるのと、そうでないのでは学習効率に圧倒的な差が出てきます

 

一方で、ある程度予備知識がある方勉強慣れしている方の場合には、独学でもそれほど時間をかけずに合格できるでしょう。

もともと持っている知識や、理解力・暗記力の差など、人によって違いはあると思いますが、合格レベル(420点)に到達するための勉強時間は、独学だと通学に比べて1.3倍~1.5倍くらいの時間が必要なのではないでしょうか(超感覚です)。

 

【おっと、忘れちゃいけない】

なお、もし「ノートをまとめるのが苦手だ」、「頻出論点をコンパクトにまとめていくれている書籍はないか」と言われれば、きゃっしいが出版している「まとめシート(コチラ」がオススメです。

 

私はノートを作るのが苦手だったため、テキストの頻出論点部分にマーカーしたり、書き込んだりして復習していました。

 

もし、頻出論点がいまいちつかめないという方や、ノート作りに時間をかけたくないという方は、「まとめシート」を検討してみては如何でしょうか(お金をかけて補う、時間をお金で買う)。

 

ちなみに、まとめシートも私が宣伝をしたからといって全くお金は発生しません。ただしこちらは「きゃっしいと私の人間関係」が絡んでいますので、あしからず。

 

以上、だいまつでした。

 

 

 

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1次試験教材をどうするべきか”へ9件のコメント

  1. だいまつ より:

    スギちゃんさん
    ご質問ありがとうございます!
    だいまつでーす。

    1.について
    全く必要ありません。テキスト・トレーニング、そして養成答練、完成答練2回分で十分です。これを完璧に仕上げれば当日に十分80点以上を取ることができます。

    2.について
    以前にヘンリーが書いてくれたブログが参考になります。
    ポイントは「表」を横に覚えることです。
    以下の過去記事を参考にしてみてください。
    https://rmc-oden.com/blog/archives/105287
    https://rmc-oden.com/blog/archives/106097
    また、私のこちらの記事も参考になると思います。ポイントは人間の記憶の仕組みをしっかりと理解して対策をすることです。
    https://rmc-oden.com/blog/archives/106201
    以上です。法務はしっかりと時間を掛けながらインプットすることが大切です。

  2. スギちゃん より:

    毎朝、楽しみに拝見しています。
    さて、1次試験対策に関して以下の2点につき、ご教授お願いします。

    1.中小企業経営・政策の教材について
     tacに通学していますが、テキスト・トレーニング以外に白書も必要でしょうか?
    2.法務の勉強方法について
     テキストの各表の暗記がなかなか頭に入らず苦労しています。良い対策がありますか。

  3. かとうぐり より:

    だいまつさん
    丁寧なご回答ありがとうございます。トレーニング教材を信じて学習します。ありがとうございました。かとうぐり

  4. だいまつ より:

    かとうぐりさん

    ご質問ありがとうございます。返信が遅くなりました。厳密に言えば、難易度、問題量、見やすさなどに若干の差はあるでしょうが、受験生の立場からすれば「ほぼ同じもの」(立ち位置はテキスト→過去問の間をつなぐもの)と捉えて差し支えありません。
    通信コースに通われているということなので、トレーニングだけで十分です。スピード問題集を購入しなくても合格できます。

  5. かとうぐり より:

    質問です。
    TACの教材のトレーニングと別売りのスピード問題集はほぼ同じもの(問題の難易度、問題量、見易さなど)と考えていいのでしょうか?
    私はこの度1.5年通信コースで学習中です。教えていただけると助かります。

  6. だいまつ より:

    キャッツさん

    今回の記事がお役に立ったようで何よりです。
    私の経験から申し上げて、1次試験に関してはTACを信じて大丈夫です。
    私の場合、多少財務や情報、法務の知識がありましたが、全科目についてほとんど知識がないところからスタートされた方でも7科目同時合格をされていました(たくさんいました)。
    「隣の花は赤い」という言葉があるように、他の受験生がやっているTAC以外の教材がよく見えたり、ネットで知ったおすすめ書籍をやってみたくなることがあると思います。
    しかし、手出し無用です。目も前のTACの教材すらやり尽くすことはできません。どこまで行っても完璧にはなりません。
    教材はテキスト、トレーニング、過去問5年分(しかもABCだけ!)に絞ってガリガリやりましょう。
    長丁場ですが頑張ってくださいね!

  7. キャッツ より:

    だいまつさん、
    明快なアドバイスありがとうございます。
    私はTACに通っていますが、アウトプット学習にトレーニングを使うか、スピ問を使うか、もしくは両方やるべきか迷っていました。今日、だいまつさんが言われるようにどちらでもしっかりとやりつくすほうが大事だということが改めて分かりました。これからは迷わずに、だいまつさんと同じようにトレーニングをやりつくすことに決めました。
    改めてありがとうございました。
    ちなみに、私はノート作りがうまくないので、きゃっしーさんのまとめシーを先日購入し、試験直前確認などに活用しようと思っています。

  8. だいまつ より:

    アヒルチャンさん

    コメントありがとうございます。
    私は独学ではありませんが、自分が独学だったらという仮定でアドバイスさせていただきます。
    答練を受けられるのであればもちろん受けてもよいと思いますが、「模試」だけでもよろしいのではないでしょうか。
    答練を受けたとしても、全ての分野を網羅的に勉強できる訳ではありません。それなら過去問のABC問題を全選択肢に渡って潰し込みし、そしてLECやTACの模試(初見問題)で、習熟度を確かめながら実力を高めてはいかがでしょうか。
    確実にABC問題の潰し込みができていればその結果はおのずから模試の結果、本試験の結果に表れてくるものと考えます。
    再チャレンジ、頑張ってください!

  9. アヒルチャン より:

    合格道場の先生方へ ご無沙汰しています。アヒルです。今年はダメだったのでヘコンでいましたが、「ヘコんでいる場合ではない!」と思い直して勉強を再開しました。独学なので何とか答練と模試だけでも受験しようと思っています。独学で勉強された先生がいらしたら、アドバイス等頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

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