【2次道場】事例Ⅰ~Ⅲに対する取り組みの本質

こんにちはhappy01 しばらくぶり投稿のくれよんです。

2次本科生はそろそろ実力養成演習の最中、いよいよ 実戦が始まりました。
皆さん、ほどよい緊張感が出てきたところではないでしょうか?

久々なので、まずはここまでくれよんの2次道場で書いてきたことpenをおさらい。

①事前準備で差をつける
スケジュール作成モニタリングの仕組み対応フロー作成
財務鉄板化で隙をなくす

これだけと言えばこれだけ。 でもこれをやっているかいないかが大きな分かれ道。
やっている方、自信を持って下さい。
やっていない方、相当焦って下さい。GWまでに仕上げる必要有りです。
道場は予備校とは違うので最後まで「まだ大丈夫です」とは言いません。 確実に合格するつもりならば「もう危険ですdanger

さて、今日はこれまで触れてこなかった事例Ⅰ~Ⅲについてのお話。

■つまり、事例でやることとは?
2次試験に合格した達人から飛び出す名セリフの数々。
出題者の意図を当てにいくゲーム」、「素直に対応するだけ」、 「聞かれていることだけに淡々と答える」、「事例のルールを把握し、事例のゴールに到達する」等々・・・

皆、達人ゆえにひと言にまとめてしまっていますが、 私なりにもう少し砕いてみると、事例(特にⅠ~Ⅲ)でやることとは以下の3つのステップに分解できると考えます。


ここでちょっと言葉を置き換えると、これはコンサルティングという 診断士の業務のステップそのものであることがわかる。


こうやってまとめてみると、一つの疑問が浮かんでくる。

「たったこれだけの事なのに、しかも6割を取ればいい試験なのに どうしてこんなに苦しむのか?」

■6割水準を満たすとは?
安定した結果を発揮できない方々の取り組みを見ると「答え」 を必要以上に追い求めているように思えます。
皆さんが感じているように、「解答の基準が曖昧」、 「模範解答よりもいい答案だってある」、「他人(作問者)の考えなんて わかるわけがない」というのは事実。
よって「答え」を追い求めようとしても その先にゴールは無いことは自明。

では、どのように取り組めばよいのか?

私の答えは以下の通り。

「設問に対する受け答えと構成(解答フレーム)を完璧にすること」
↓ その上で
「構成要素を6割程度ヒットさせること」

逆に言えば、6割水準でいいのは「構成要素のヒット率」だけであって、 「設問に対する受け答えと構成(解答フレーム)の出来」は6割ではダメということ。

誤解の無いように申し添えると、構成要素そのものを軽視しているのではなく、 「設問に対する正しい受け答え」、「構成(解答フレーム)」の土台を 完璧にしない限り、安定した結果を発揮することが難しいということ。
下の例で言うと、A、B、C、D、Eが採点される構成要素であるものの、土台となる青文字箇所の 解答フレームが安定していないと、「伝わる答案」になりづらい。

例:H22年度事例Ⅱ第2問
大手スーパーへの差別化として、B社の現社長は2つのターゲット・セグメントを設定した。
そこでB社が採用した戦略は各々のターゲットにどのような便益を与えようとしたのか。
<解答フレーム例>
Aをターゲットに、Bという戦略を採用した。
結果、C、D、Eという便益を与えようとした。

以上のように考えると、まず磨くべきスキルはStep1、3の「設問に対する正しい受け答え」「構成(解答フレーム)の作り方」であることがわかる。 これらは修練できるスキルなので、やることは明確。ぜひすぐに取り組んで下さい。

■まとめ

・事例Ⅰ~Ⅲでやることはシンプルな3ステップ。難しく考えすぎない。
・まず、「設問に対する受け答えと構成(解答フレーム)」を完璧に。
・その上で、「構成要素を6割程度ヒットさせる」力を磨く。

今更ですが、1次試験は「診断士に必要な知識を問う」のに対し、 2次試験は「社長からの相談(インプット情報)に対して、的確に助言(アウトプット情報)を提供する 力を問う」試験。

早速、自分の実力養成演習の答案が、「正しく受け止めて、伝わるように答えられているか」、 今一度確認してみてはいかがでしょう。

では今日はこれまでclover

by くれよん

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【2次道場】事例Ⅰ~Ⅲに対する取り組みの本質”へ2件のコメント

  1. 青空取立屋 より:

    2010年度に合格したものです。
    『構成(解答フレーム)』について共感するものがございましたので、記載させて頂きます。
    回答を書く前に必ず行っていたことがあります。それは、『(①原因・根拠)の為、(②施行・行動)したことで、(③期待・効果)がある』にまず問題文を当てはめることです。必ず問題文は①~③のいずれかに当てはまります。回答に求められるものは、字数によってそれ以外の①~③を記入します。これを行うことで、回答の的を大きく外さない効果があると思います。
    例えば、「A社が○○を行った原因とそれを行った効果を述べよ。」という問題であれば、問題文に②は記載されているので、その箇所を除いた①と③を記載すれば良いというものです。

    1. くれよん より:

      青空取立屋さん
      くれよんです。コメントありがとうございます!
      合格者からのコメントは心強く、嬉しいです。
      この構成フレームは汎用性が高くて、いいですね!
      皆さんもぜひ活用してください。

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