【二次試験】合格に必要なスキルとは?
katsuです。
前回の記事ではまず“スタートダッシュ”が大事だと書きました。
しかし、順調にスタートしてもゴールに近づかないこともあります。
変なことを言うようですが、いくら進んでもゴールにたどり着かない一番簡単な方法があります。それは、「ゴールとは間違った方向にダッシュすること」です。
というわけで、方向性を間違えないように「スト生が何をまずは重要視してスキルを磨いていくべきなのか?」をテーマに今回は記事を書いていきたいと思います。
◆事例の開眼??解脱??◆
「2つの合格タイプ」
Aランク合格(開眼レベル)
「事例の開眼」を一言で言うなら、
何を聞かれているかを察し、必要な要素で解答を構成すること。
ここに気づいた瞬間から、事例演習の得点は急速に伸びる。
Sランク合格(解脱レベル)
「開眼」した者同士で力を磨くと、自ずと
周囲が書く答案を察し、加点要素を押さえて解答を構成するようになる。この時、採点者が採点しやすい答案を自然に作るのがSランク。
【二次試験】スタートダッシュのその先 by ふうじん より抜粋
「事例の開眼」、またAランク合格・Sランク合格の話。
私が昨年、道場の読者である頃、読んでいてイマイチよくわかりませんでした。この間の道場2次セミナーに向けて意見を交わしながら、2次試験について考えていくにつれなんとなくわかってきたのですが、この時気づかされた重要なことがあります。
それは、この「開眼レベル」に達するために磨くべきスキルと「解脱レベル」に達するために磨くべきスキルには優先度に違いがあることです。
では、これらに必要な能力っていったいなんなんでしょうか?
◆2次試験のコアスキル◆
さて、次は最近道場にて見かけるこの図を登場させたいと思います.
【2次道場】演習前の今こそ!2次に求められるスキル全体像のまとめ by くれよん (2012.3.24)より抜粋
「2次試験に受かるにはとにかくこれ全部磨けばいいんだよ!以上!!」
と言ってしまいたくなるような素晴らしい図なんです!!これ。
しかし、ストレート生の方には気づいてほしいです。
この図には“違和感”があることに・・・。
違和感の正体は・・・
〝長期戦を支える仕組み”という表現!!
「スト生のみなさん時間がありません!」なんて言っておきながら長期戦ってなんなんだ!と気づいてたアナタ。
きっと与件文を読んでいてもいろいろな違和感に気づけるんでしょうね。素晴らしい!!
さらに引用の出典を書いたところにこの記事の書かれた年月をあえて書きました。
2012.3.24
コレで、気づきましたか?これはくれよんが多年度生向けに書いた記事の図なのです!!
この図のスキルはいわば2次試験の完成形・・・。最終的に「解脱」Sランクレベルの方には全部備わっているのでしょう。
でも、「開眼」Aランクレベル合格の方には全部は備わっていなかったでしょう。
そして「ストレートで何で合格したんだろ?」なんて感じの人はきっとAランクレベルを少し超えたくらいのところの人なんだと思います。(私はこんな感じの合格者です。足りていないスキルはたくさんありました・・・。)
◆開眼に重要なスキル◆
じゃあ、「開眼」Aランクレベルにもっとも必要なコアスキルというのはなんなのか??
考えていきたいと思います。(財務スキルについては今回除外です。)
まず必要なのは、 ひろいんの記事 と はんたの記事 で最重要として挙げてくれた「読むスキル」です。理由はそれぞれの記事を読んでいただければわかると思います。
そして次に、「考えるスキル」。これもとても重要でないかと思います。
なぜなら、開眼とは・・・・
何を聞かれているかを察し、必要な要素で解答を構成すること
だとすれば必要な要素で解答を構成するために「与件文等から解答に必要な内容(要素)を整理分析する”考えるスキル”」が次に重要になはずです。
さて、ここで私が取り上げたいのが3つ目のコアスキル、「伝えるスキル」です。
これは「開眼」までには注意が必要だと思います。
採点者に伝わりやすいように解答を書くスキルである“伝えるスキル”が目指しているものは、
採点者が採点しやすい答案を自然に作る
という「解脱」レベルの状態だからです。
伝わるスキルを最初に重視しすぎて「書く練習」に序盤に没頭してしまうと大事件が勃発する可能性が秘められていると私は思います。
「何を書けばよいのかイマイチわからないまま、それとなく良さげな答案」が書けるようになってしまうというような事件です。
〝事件”に関してはまっきーのお株なので私からはこの辺にしときますが・・・
「読むスキル」「考えるスキル」があってこそ、「伝えるスキル」が意味をなしてくるのであり、また「読むスキル」「考えるスキル」がある状態で「伝えるスキル」を成長させることが飛躍的に点数が伸びる状態をつくりだすのではないかと思います。
◆開眼。そして解脱へ・・・◆
「実は、開眼まで辿りつくのは意外と早いのかも・・・」
なーんて最近思いはじめています。
さらに、自分が「開眼した」ってこと気づけて、「解脱へ移行しよう」ということに気づくことは、私は意外と難しいのではないかなと思います。
そして昨年、私がこの「開眼」と「解脱」についてもっと理解していればもっと早くに「開眼」から「解脱」へ移行できたのかな??と感じたりもします。具体的に、私の場合はもっと早くに他人の答案を見ることで、「自分に足りていないスキル」にもっと早く気づけば「解脱」へ近づけたかもしれないと思います。
私は最後まで「伝えるスキル」が足りていませんでした。スキルを本格的に磨こうとしたのはもう試験の2週間くらい前まで来てしまっていました。
みなさんはいち早く「開眼」Aランクレベルまで到達し、到達したことに気づきさらに「解脱」Sランクレベルを目指してください。
◆最後に◆
今日の話をまとめると、最初は「読む」「考える」が重要なんだから一切「書かなくて」いいんだよな!!
今日の記事を書いてみて、例えばこんな風な誤解をしてしまうのがちょっと恐ろしかったです。
でも、きっと事例演習をやっていればそれなりにもちろん書く練習はするし、「伝える」スキルを磨くことも普通には意識してくれるはずだろ・・・誤解を恐れちゃだめだ・・・
なーんて、自問自答もしました。
そういえば、私も書くことがおろそかになっている時期があったことを思い出しました。それが「解脱」に行くまでに時間が足りなくなかった原因なのかもしれません。
結局、「開眼」までは「読む」「考える」が重要度が高く、「解脱」へさらに進むには「伝える」が重要度が高いというのも単なる1つの意見にすぎません。これが何人かの参考にはなったとしても、“万人の絶対解”であるわけがない。
余裕があるなら、もちろん「伝える」スキルも少しづつ磨いた方がいいに決まっている。ただ念を押しますが、最初に「読む」「考える」スキルを磨くことを怠ることだけはオススメできません。
迷わないためには、お薬ハックも言っていたモニタリングをしながらセルフコントロールをしっかりして2次合格まで突き進むことが重要です。(記事を読んだ限り、昨年の私はあまりできていなかったな・・・と反省。)
このブログには2次試験の合格のためのヒントがたくさんあります。
しかし、それをどのように使っていくかはご自身でいろいろと考えてみてください。
「他人に全てを委ねるなんて運否天賦・・・」
それでは、また。
by katsu
rann様
横から失礼します。
僕は使う派でした。メリットはkatsuが書いた通り書きやすい点です。文字数も圧縮できますし、分かりやすい答案を作りやすいのが最大のメリットだと思います。
デメリットに関しては僕は感じていません。ただ、表現の幅を持っていないと、問題によっては答案が作りにくいので、様々な模範回答(ふぞろいを含む)から使えそうな言い回しをいろいろ探してパクってました。
テクニックの世界なので、人によって向き不向きがあると思いますが、もし試していないのであれば、試した上で使えるかどうか判断してみるのはいかがでしょうか。多くの合格者が使うテクニックなので、試す価値はあると思います。
rann様
こちらこそ記事をご覧いただきましてありがとうございます。
質問に関してですが、私は“利用しない派”でした。
メリットはたくさんあると思いますが、一番は「単純に書きやすい」ということでしょうか。
デメリットは最初からこれに依存しすぎるとこれ以外で書いた方がわかりやすい設問でもこの方法でしか書けなくなるということでしょうか。
実は私もずっと利用したい方法だなと悩んだいたのですが、結局使わなくてもかけるようになってきたので使いませんでした。
使おうと思えば、ある程度直前からでも利用できる方法な気がしますので、もう少し使わない方法でやってみても良いような気がします。
こういった記述テクニックみたいなものは人それぞれだと思いますので、情報を集めながら自分に合った方法を模索して欲しいと思います!
では、開眼目指してガンバっていきましょう!!
いつも参考になる記事をありがとうございます!
お作法について質問です。
よく○ぞろい内の解答に
「理由は①~、②~である。」
など、箇条書きで書かれているものを目にします。
この箇条書き記述法について、
皆さんは利用されていたか、また、皆さんの考えるメリットデメリットをもしよろしければ教えてください。
まだ全く開眼レベルに達しておらず、程度の低い質問で申し訳ございません…。