勉強は楽しい?—苦手意識防止策(後編)

こんばんは。ZonEです。

前回に引き続き、今回も苦手科目を作らない…をテーマにお話しさせていただきます。

前回、苦手意識を持ってしまう主な理由として、

  • 先入観
  • 必要性を感じない
  • 理解できない
  • 記憶できない
  • 正解が導き出せない
  • 面倒臭い

を挙げさせていただきましたが、今回は後半の3つについて、考えていきましょう。

 

記憶できない

講義を聞いたりテキストを読んで、内容について理解できても、その知識を記憶して、アウトプットとして問題を解けるようにならないと、残念ながら試験には合格できません。

理解したことを記憶に定着させる前に問題に取り組むものの問題が解けず、結果として苦手意識が芽生える…というのもよくあるパターンですよね。

ここで「理解は出来るけど、用語などを記憶できない…」とお嘆きの方にお尋ねしたいのは、

  • 本当に、記憶しようと努力しているのか?
  • 記憶する必要の無い事項まで記憶しようとして苦しんでいないか?

という2点です。

受身の姿勢で情報のシャワーを浴び続けても、知識がなかなか定着しないのはご存知の通りですが、アウトプット学習を効率的に進めるには、問題集を解く前に努力して記憶するプロセスが不可欠です。このプロセスをすっかり飛ばして、「問題を解いているうちに何とな~く覚えるだろう…」と期待しても、効果は薄いと思います。

まずは興味を持つ、脳科学的に記憶効率が良いと言われている「寝る前」に記憶する、関連する知識は横串を通して覚える語呂合わせを活用する…などの工夫を取り入れつつ、地道に記憶すべき情報のみを効率的に記憶していきましょう。

ここで大切なのは、

  • しっかり記憶しようという決意を強める(気持ちの問題)
  • 記憶する必要の無い事項まで、無理して覚えようとしない(不必要な努力は無用)
  • 時間と共に記憶が薄れても再度記憶できるように、記憶すべき情報を一元化しておく

という3点です。

記憶ツールとしては、単語カードや記憶ペン(濃い緑色のマーカーで、赤い透明な下敷き越しだと塗り潰した箇所が見えなくなるもの)などがありますが、ご自身に合ったものが1番だと思います。できれば、メリットやデメリットを意識しつつ、色々と試して、自分に合ったものを探していただきたいと思います。

  単語カード まとめ資料+記憶ペン
メリット
  • 記憶できなかった項目を重点的に学習できる。
  • シャッフルにより、ランダムに記憶学習できる。
  • 小さくて持ち運びに便利。
  • 関連項目に横串を通して、まとめて記憶しやすい。
  • テキストやまとめプリントを活用すれば、時間を節約できる。
デメリット
  • カードが独立しているので、関連記憶が困難。
  • 単語カード作成に時間がかかる。
  • 記憶した項目と記憶していない事項をパっと判別することが困難。
  • 記憶できない項目を重点的に学習するのには適さない。

ちなみに、私は単語カード派でした。何といっても、記憶できなかったカードのみを束ねることで、記憶しづらい項目を重点的に学習できる「時間効率性の高さ」がイチオシのポイントですね。

なお、モビリオやiPhoneアプリなどデジタル単語カードの類も試してみましたが、私には合いませんでした。いずれにせよ、大切なのは実際に色々と自分で試してみることだと思います。私に合わなくても、あなたには合うかもしれませんし…。

 

正解が導き出せない

用語や理論などを記憶していても正解が導き出せない問題には

  1. 言い回しが特殊で、身に付けた知識をどう適用してよいのかわからない
  2. 解答プロセスの途中で不明点やミスが発生する
  3. 解答を導き出すプロセスが全く思いつかない

などがあろうかと思います。

答練や模試で低い点数を取らなければ苦手意識はそうそう芽生えないハズですので、これらの対策も重要だと思います。

1の例としては、企業経営理論の前半部によくある、「自社技術の拡散スピードが速い」や「価格ライン別の価格設定」など、一見何を言っているのかよく分からない言い回しが代表格です。
対応策としてはベタですが、過去問と向き合って、「自社技術の拡散スピードが速い」=「模倣による他者の追随が激しい」、「価格ライン別の価格設定」=「プライスライニング」など、出て来た言い回しが何を意味するのかを記憶してしまうのが手っ取り早いと思います。

2は財務会計に多いですが、キャッシュフロー計算書の作成などが好例だと思います。
対応策については、過去に書いた別エントリーを参照していただきたいのですが、ポイントは苦手意識を生じさせないように、出来るようになった点にフォーカスしつつミスする点を潰していくことです。また、もしミスしてもミスに気づける仕組みを用意しておくことも大切だと思います。

3については、持っている知識を応用できないかくらいの検討は必要ですが、この問題はきっと皆が解けない問題」だと割り切ってしまうのも、幅広い分野を勉強しなければいけない診断士試験では有効だと思います。割り切ってしまえば、苦手意識も湧いてこないですしねcoldsweats01

 

面倒臭い

それを言っちゃ、元も子ないのは十分承知しているつもりでも、多忙なビジネスパーソンですから、業務が忙しくなってくると、ついつい勉強するのが面倒臭くなってしまうことがあります。

そんな時期に講義が重なってしまった科目は、予習復習もおぼつかず、結果として苦手意識を醸成する可能性が高くなってしまいます。知識積み上げ型の科目は、なおさらです。

でも、よくよく考えてみてください。

受験をする事を決めたのは自分。誰かにやらされて始めた勉強ではないハズです。

自分に対するコミットメントに対して、面倒臭いなんて言い訳は成立するはずがありません。

モチベーションが下がって勉強が面倒な時こそ、なぜこの資格を目指したのかを思い出し、初心に帰って勉強を楽しんでください

 

…とまぁ、二週にわたって色々と書かせていただきましたが、苦手科目を作ってしまうのは百害あって一利無しなので、苦手意識が大きくならないうちに手を尽くして対処していただきたいと思います。

それでは、今日はここまで。

 

by ZonE

 

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