勉強を習慣化する方法

はじめまして、平平と申します。
このたびご縁があって、道場4代目執筆陣として参加することになりました。

私は2012年の一次試験、二次試験共に独学で合格することが出来ました。(詳しい内容は合格体験記に書いてあります)
道場をご覧になっている方の中には独学で勉強されている方も多くいらっしゃると思いますので、特に独学で勉強されている方々にとって参考になることや、励みになることを書いていければと思います。

これからどうぞよろしくお願い致します。

 

◆勉強の習慣化の必要性◆
短期間で合格できる試験ならともかく、一般的に勉強期間が長期にわたる診断士試験では、長い間勉強し続ける必要があります。

長期間の勉強というのは、勉強の習慣が身についていないと、なかなか継続は難しいのではないでしょうか。
しかし、財務会計のように、長期間の問題演習による積み上げがないとなかなか得点に結びつかない科目があったり、暗記系の科目についても、出題範囲が広いため、何度も繰り返し同じ論点を勉強しなくてはならないため、診断士試験に合格するためにはやはり一定期間の継続学習が欠かせないでしょう。

 

◆勉強の習慣化の難しさ◆
しかし、勉強の習慣化は口で言うほど簡単なことではありません。

私などは、お恥ずかしい話ですが、勉強だけしていればよかった学生時代でさえ、ほとんど勉強の習慣はありませんでした。

親や教師からは散々、「毎日1時間でも2時間でも机に向かうこと習慣をつけることが重要」などと言われていたのですが、机に向かったはいいものの、隠れてゲームで遊んだり漫画を読んだりしている始末でした。

それでも、たまにはそろそろ真面目にやらなければということで、思い出したように勉強をすることもあったのですが、飽きっぽい性格もあって、なかなか長続きしませんでした。 

時間に余裕がある学生時代でさえこんな体たらくだったのだから、社会人になってからはなおさら勉強の習慣を身に付けるのは大変です。

普段は仕事や家庭のことで忙しい社会人の方々は、元々自由になる時間が少ない上に、日々発生する突発的事情により突然、貴重な時間が奪われてしまうことがしばしばあるでしょう。

たとえば、従事しているプロジェクトが炎上して毎日終電帰りになったり、なかなか断りきれない仕事関係者や友人からの飲み会の誘い、配偶者のご機嫌を損ねないための家族サービスなどなど。

そんな中で勉強を習慣化せよと言われてもなかなか難しい。「忙しいのだから仕方がない」と諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。

 

◆勉強の習慣化をする方法◆
しかし、ある時知ったのですが、勉強の習慣化には、きちんと方法論があるのです。

最初は私も半信半疑で、自堕落の性格の自分には難しいだろうと思っていました。
ただ、このままの自分ではいけないと思い、人から教わった方法本で読んだ方法自分なりに考えた方法を色々取捨選択して取り組んでみたところ、相当の効果があることがわかりました。以下にそのいくつかの方法論を記します。

●目的、目標、手段を明確にする
●生活パターンの中に勉強を組み込む
●誰かに見ていてもらう
●己への誓い

 

●目的、目標、手段を明確にする
当たり前のことかもしれませんが、この「目的」「目標」「手段」の3つを明確にして、決してごっちゃにしないということです。私の診断士試験受験の場合は、以下の通りです。

目的→将来に渡って企業経営を軸とした仕事に従事し続ける。
目標→1年でも早く目的を達成できるように2012年の診断士試験に合格する。
手段→診断士試験合格に向けて必要な勉強を行う。

 

これらをはっきりさせると、自分がいったい何のために何に向かって何をしなければならないのかが明確になり、勉強に対するモチベーションが上がります。

是非、この目的、目標、手段については、ご自分の手帳なり、ケータイのメモなり、すぐに見ることの出来るところに文章で書いておいてください。
もし途中で勉強に飽きた、モチベーションが上がらないといった時には、それを見ることで初心を思い出して、もう少し頑張ってみようかという気になってくるはずです。

 

●生活パターンの中に勉強を組み込む
これは端的に書くと、勉強を意識しないで出来るくらいに生活の一部にしてしまうということです。

例えば、食事をした後は歯を磨くと思うのですが、歯磨きを意識しなければできなかったり、継続が難しいと感じる人はあまりいないと思います。これと同じように、勉強も生活の一部として意識しないでも出来るようになると勉強が習慣化できたと言えるでしょう。

これをやるコツとしては、勉強の前に何かきっかけを作ることです。
例えば、朝起きて朝食を食べた、電車に乗って座ることが出来た、ちょっと時間が出来て喫茶店に入った、夜帰宅して風呂に入ったなどでかまいません。そしてその後は必ず勉強の時間にしてください。最初は意識しないと出来ないと思いますが、これを何度も繰り返していると、いつの間にか電車に乗って座ったら無意識にテキストを開く自分がいることでしょう。

このきっかけとなる行動をした後、勉強が出来ていないと気持ち悪いと感じるようになっていれば、習慣化できたと考えてよいです。食事をした後、歯を磨かないと気持ち悪いですよね。それと同じです。

 

●誰かに見ていてもらう
人によっては、これが必要だと思います。
私などは典型的な自堕落タイプなので、誰も見ていないとついつい甘い方楽な方へと流されてしまいます。

見ていてもらうといっても、自分が診断士試験に向けて勉強していることや、やった勉強内容、答練や模試の点数を定期的に報告するだけでかまいません。報告する相手が診断士試験の内容をあまりわかっていなくても大丈夫です。ただ、自分が診断士試験に向けて勉強しているのだということを認識してもらえればよいのです。

見ていてもらう人は、なるべく「この人に自分のだらしないところは見せたくない。カッコいいところを見せたい」と思えるような人が望ましいです。尊敬する人ライバル想いを寄せている人自分の部下や後輩子供などでしょうか。
そのような人たちの前で、「今日はちょっと色々で勉強できなかった、昨日もちょっと・・・」などと言い続けるのはかなり辛いものがあるはずなので、勉強を継続する効果は抜群です。

ただ、これはそれなりに精神的なプレッシャーになるので、万人にはおススメしません。

私が取った方法は、診断士受験ブログを開設して、同じ診断士受験生に見てもらうようにするということです。
ある程度ブログを続けていると、見に来てくれる人もそれなりに出てくるので、十分誰かに見られている感を実感することは出来ます。
さらにコメントのやり取りなどで受験生同士の交流をすると、独学だとなかなか得にくい「一緒に頑張っている感」が得られるため、勉強を継続するためのプラス要素になるのでおススメです。

誰かに見ていてもらうことで、自らを律し勉強を継続するのです。

 

●己への誓い
最後の方法は、「こいつ頭おかしいのか?」と思われかねないので、紹介することを躊躇していたのですが、なかなか思ったように勉強が続けられなくて悩む受験生のために、我が最終兵器を紹介します。

題して「己への誓い」
まずは勉強する内容を決めて自分自身にこの内容を達成することを誓ってください。
例えば、「明日は過去問1年分一回転する」という感じです。そして次にこうつぶやいてください。
「この約束が守れなければ今年の試験は放棄する」と。

私は特に信心深いわけではありませんが、これは強烈な効果があります。
もちろんここで約束したことは一度も破ったことはありません。

ただ、恐ろしいので滅多なことでは使いません。
どうしてもスランプに陥って勉強がさっぱり進まず、このままではまずいといった、ここぞという時にのみ使うのです。(最終兵器たる所以です)

私は朝型で、朝起きて勉強していましたが、やはり気が緩んでくると寝坊が続くようになります。
そんな時は、「明日の朝起きられなければ、今年の試験は放棄する」とつぶやくのです。少なくともその翌朝だけはしっかりと起きることが出来ました。

注意点として、約束についてはプロセスだけにして、結果を約束として使わないようにしてください。
例えば、「次の答練で80点取れなければ、今年の試験は放棄する」はいけません。
これで万が一、次の答練で80点未満の結果が出てしまったら、そこで今年の試験は終了してしまいます。それはいくらなんでもあんまりです。
なので、「テキストを○ページ読む」とか、「問題演習を○問やる」といったプロセスについてのみ約束するようにしてください。

この方法は真面目な人ほど効果が高いです。
ただ、真面目な人は精神的に苦しくなってしまうので、あまりやり過ぎないように注意が必要です。
逆に約束なんて守らなくても全く気にならない、というタイプの方ですと、あまり効果が無いかもしれません。
あらかじめご了承ください。

 

勉強の習慣化については、道場の過去記事で、らいじんの「気持ちを切り替える仕掛け」、wackyの「学習習慣は身に付きましたか?」も参考になると思います。
また、道場基本理論の1つである、ハカセの「ストイック勉強法」にも是非目を通しておいてください。勉強を習慣化するうえで必要な考え方が書かれています。

 

また、先日の記事で告知したように、2/27(水)に道場セミナーを行います。
こちらに参加して頂ければ、直接、合格者である執筆陣に勉強の習慣化方法を聞いちゃうことも出来ますよ!

 

以上、いかがでしたでしょうか。もちろん、皆様それぞれの性格や生活環境によって、今日ご紹介した方法が使える使えないはあるかもしれませんが、ご自身の勉強に少しでも参考にして頂ければ幸いです。

 

最後に、私が好きな言葉をご紹介します。
「人の足を止めるのは絶望ではなく諦観。人の足を進めるのは希望ではなく意志。」
(キース・バイオレット「ARMS」より)

 

結局のところ、最後まで諦めることなく、やり遂げる意志を持つことが、勉強の継続につながるのだと思います。

それでは次回、またお目にかかりましょう。

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