他資格との関連~応用情報技術者~【経営情報】

こんにちは!このたび4代目執筆陣に加わりましたまっすーと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介
および合格体験記を書いていますので、よろしければご参照ください。

私は一昨日まで、中小企業診断士の実務補習を受けていました。受験勉強とは違った意味でのハードさがありましたがやりがいも比べものになりません。診断士の二次試験では、解答を提出してから結果が出るのに1ヶ月半位かかりますが、自分が出した解答に対する反応が、ダイレクトに相手企業の社長さんから返ってくるのはとても新鮮です。

ちなみに、実務補習は1グループ5~6人でチームを作り、1人または2人の先輩診断士の方について頂くのですが、色々な得意分野を持っている人が集まっていて、それぞれの持ち味を発揮しながら診断報告書を作成していきます。仲間のいいところを吸収しながら、自分が成長していくことを感じられる、中小企業診断士の魅力を存分に味わえるものだと思います。
受験生の皆さんも、来年の今頃、実務補習を受けている自分を想像しながら、頑張っていきましょう

さて、ここからが本題。2月も中盤に入り、一次試験まで半年を切ったこの時期、4代目執筆陣からもこの時期に何をすべきか?ということが語られていますね。一次試験科目は7科目あるので、もう1科目に1ヶ月を使えない状況ということになり、あれもこれもやらなければならない状況の中、効率的な勉強が求められてきます。

計画通りに勉強が進んでいる方も、出遅れたけどこれからペースを上げていこうという方も、まず自分の置かれた状況を確認して、これから何をやっていくべきかについて考えて、きちんと方向性を決めてから、その方向に突き進んでいきましょう

ちなみに、まだ自分の方向性が決まらないという方は、昨日のこぐまの記事にありました通り、道場にて初学者の方向けセミナーを開催しますので、是非ご参加ください。

私が昨年の今頃何をやっていたかについて語らせていただくと・・・実はまだ診断士試験「として」の勉強はしておらず、応用情報技術者という資格の受験勉強をしていました。診断士試験については、これを取れば科目免除が受けられる、ということは知っていたので、応用情報技術者に合格できたら診断士を受けてみようかなと思っていました。

今振り返ってみると、他資格の勉強をやっていたとはいえ、結果的に診断士の勉強もやっていたことになると思うんですね。
この応用情報技術者試験を受験して合格したことは、その後に決意した中小企業診断士受験、ストレート合格への弾みになった、と今でも思っています。
その理由は下記の3つです。

1.経営情報システムに絶対的自信が持てた
2.(限定的だけど)企業経営理論や運営管理の学習ができた
3.プチ事例問題による二次試験シミュレーションが可能だった

前もって言っておきますと、結果的に、応用情報技術者→中小企業診断士と進んだ者の考えであり、診断士試験を有利にするために、応用情報技術者を受験するべき、という考えは全くありません。方向性を定めたのであれば、寄り道せずその資格に向けて一気に突っ走るのがベストだからです。

まず、応用情報技術者試験について軽く触れておきます。この試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が行う国家試験で、かつては第一種情報処理技術者試験と言われており、平成13年にソフトウェア開発技術者試験と改称・試験範囲変更、平成21年に応用情報技術者試験と改称・試験範囲変更がありました。移り変わりの激しい情報技術の資格だけあって、国家資格にしては変革のスピードが速いです。

平成21年の変更時には、従来のソフトウェア開発者だけでなく、ユーザー側にも対応した試験となり、出題範囲はテクノロジ系がほとんどだったものが、ストラテジ系やマネジメント系の問題が加わりました。簡単に言うと、診断士試験側に近づいたということになると思います。

試験は春と秋の年2回行われ、1回が午前と午後の試験に分かれており、午前は四肢択一式80問、午後は記述式で2問中1問選択+10問中5問選択の計6問に答えるというものです。

以下、先ほど述べた3つの理由につき解説していきます。

1.経営情報システムに絶対的自信が持てた

これは間違いないです。免除を受けるか受けないか、というのはこの記事この記事など、色々と意見が分かれるところですが、この資格に合格するくらい勉強しておけば、経営情報システムは怖くありません。私の場合、応用情報技術者合格後に診断士試験の経営情報システム5年分(H19~H23)の過去問をやった際に、7科目中唯一、初見で5年とも60点超となりました。

ちなみに、資格免除を選択する際の難点は、春の試験(4月下旬)にこの資格に合格したとしても、合格証書受領(6月下旬)のタイミングで、同年の診断士一次試験での科目免除ができないことです・・・(診断士試験の受験申し込みが6月上旬までのため。私の場合、中小企業診断士の受験申し込みをする際に初めてそのことを知り愕然としました)。

2.(限定的だけど)企業経営理論や運営管理の学習ができた

試験範囲がマネジメント系やストラテジ系とあることで、例えば運営管理で勉強するQC7つ道具や経済的発注量、企業経営理論のSWOT分析、PPM等を、あくまでもかる~くではありますが、勉強する必要があるため、企業経営理論や運営管理の勉強する際に、少しは知っている知識があるということで自信につながります。

3.プチ事例問題による二次試験シミュレーションが可能だった

午後の部の試験なのですが、第1問(100点満点中の20点)で、例えば平成22年春には外食チェーンの設備拡張工事の財務分析を行う問題や、平成22年秋には旅行会社の販売戦略を問われる問題等、診断士二次試験のような事例問題が出題されます。解答方法は選択式や20~50字程度の記述式であり、当然二次試験ほど難しくはありませんが、プチ事例問題の演習をやっているような感覚です。(もちろん、それ以外の問題は技術者っぽい問題が並びます)。過去問題はIPAのホームページに公開されていますので、興味のある方はご覧ください(模範解答もありますのでご安心を)。

というわけで、応用情報技術者試験は私にとっては診断士試験に通じる試験となっていました。寄り道をしてとる必要のある試験ではありませんが、今目指している、またはすでに持っているという方は、その強みを活かしてその勢いのまま、診断士試験合格に突っ走ってください

by まっすー

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他資格との関連~応用情報技術者~【経営情報】”へ2件のコメント

  1. まっすー より:

    ちぇるしー様

    初めまして。コメントをいただき、ありがとうございます!
    私と同じ、応用情報技術者→診断士ルートを歩まれているのですね。しかも、マネジメント系やストラテジ系はばっちりとのこと。素晴らしいです。

    テクノロジ系については、診断士試験だけの場合、そこまでの勉強は必要ないかもしれませんが、一次試験まで半年という少し中だるみしがちなこの時期に、どっぷりと一つの分野の勉強に浸かって、得意分野増加+勉強の習慣をしっかりとつけておくことは、5月以降にスパートをかけていくのに有効だと思います。

    頑張ってください!!

  2. ちぇるしー より:

    はじめまして。今年度の診断士と同時に春期の応用情報技術者を目指しています、ちぇるしーと申します。
    応用情報の過去問をひたすら解いていく中で、企業経営理論や財務、運営との相乗効果でストラテジとマネジメントは9割程度解けるのですが、テクノロジが難解で(文系なので…)挫けそうになっていました。しかし、まっすーさんの記事を読んで、経営情報システムに対する自信をつけるためにも、やはりまずは応用情報技術者の合格を目指そうと改めて奮起しました。どうもありがとうございました!

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