気持ちを切り替える仕掛け
GWも、もう終わり。思ったような成果は得られましたか?
こんにちは、らいじんです。
GWを振り返るにあたっては、今更ですが「やったこと」ではなくて「達成したこと」で評価してくださいね。「遅れ気味だった科目の苦手意識を克服した」、「財務会計のファイナンスについては解答プロセスを習得した」、「自分の知識レベルを認識して8月6日までの計画を練り直した」、はたまた「ストレート合格について体系的に考え、答えを出した」でもいい。まさか道場読者にはいないと思うけど、「毎日10時間勉強した」なんてのは、自己満足以外に何の意味も持ちませんからね。
ま、終わったことを長々と考えていても仕方がないから、現状把握はさっさと終わらせて、再びPDCAを回していってくださいな。
気持ちを切り替えることの大切さ
さて、明後日からは通常勤務に戻る方も多いと思いますが、生活のリズムが変わる時、時間を効率的に使うことができない場合が多いみたい。
人にもよると思うけど、週末休みの人が月曜日の午前は仕事が捗らないというのは、よく聞く話。またGW後などは、休み気分が抜けずに頭が働かない、なんていうことも良く聞きますね。
この原因を考えるに、多分に職場の雰囲気や体力的な要素もあるんでしょうが、でも一番の要素は気持ちの切り替えを上手にできるか、できないか・・でしょ。だから、
しっかりと気持ちを切り替えて、仕事や学習に取り組みましょう!
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なんて話が巷にはあふれていますね・・・ハイ素晴らしい、その通りです。
でも、そんなこと言われなくてもわかってるでしょ。それなのに、その気持ちの切り替えができない人が圧倒的に多い。ということは、上記アドバイスらしきものなんて、ほとんど何の役にも立たないってことだよね。
診断士学習において、よく受ける質問に「仕事も家庭もあるなかで、どのように気持ちを切り替えて勉強していたんですか?」というのがあるけれど、これに対して「仕事は仕事、勉強は勉強と、しっかりと気持ちを切り替えようと努力しました」なんて答えても何の参考にもならないよね。
ということで前置きが長くなりましたが、今日の話題は気持ちの切り替えをうまくする方法についてです。特に学習を開始するときの気持ちの切り替えについて中心に。
上手に気持ちを切り替える方法
はじめに結論を言っておくと、これは自分で見つけるしかない。最初は他人のやり方を真似ることから始めてもいいけど、どうやったら自分にスイッチが入るかは、やっぱり自分でないとわからないから。だから、これから書くことは単なるひとつのヒント。大事なことは、効率的に時間を使うことを考え、気持ちの切り替えを常に意識しておくこと。これを続ければ必ず何かしらの気付きが得られるから。
・目的を明確化する
まずは、当たり前のことから。その日(または、その学習時間)で達成することを予め明確にしておくこと(=やるべきことを明確化すること)は、最初から効率よく動けるための基本中の基本。もちろん、その計画は、前回学習の終了時に考えておく。勉強を開始してから、「さて、今日は何をしようかな」ではお話にならない。
・習慣化する
人は思っている以上に変化を嫌うもの。もちろん個人差はあるけれど、毎朝の通勤電車の乗車位置だって、つい同じところになりがち。であれば、学習を開始するまでの行動を習慣化してしまえば、気持ちの切り替えもうまくいく。以前、スポーツ選手から学べることとして自分の行動に決め事をすることで心をコントロールするということを書いたけど、考え方としては同じこと。
ちなみに私は診断士の学習に取り掛かり始めてから暫くの間、TACの授業開始前など学習を開始する前にスニッカーズを必ず食べていました。
もちろん空腹を満たすという目的もあったけど、それ以上に仕事頭から学習頭への切り替えのスイッチにすることが目的だったんだよね。まわりの学習仲間に薦めても、全くウケなかったけど・・。
・一度にできることはひとつであることを認識する
これは、当たり前のことなんだけど意外にできないこと。仕事もしなきゃいけない、家族との時間も必要、でも勉強もしないと・・・ってなると、これらを同時にしないといけないと思って、どれも中途半端になってしまいがち。
私が昔思っていたデキル人のイメージは、これらを並行してできてしまう人、いってみればマルチコアCPUが組み込まれている人だったので、何かをやっている時に、その他のことが止まっているというのは、とても気持ちが悪かった。けれど、ちょっと考えれば一度にできることは誰だってひとつなわけで、沢山やることがあるからこそ貴重な時間を区切って、ひとつのことに集中することの重要性を認識したわけ。
診断士学習では7科目を同時に学んでいくのだけれど、やっぱり一度にやれることはひとつなんだよね。ひとつひとつ、しっかりと学習していく必要があるから、だらだらと勉強したり不安になったりしている暇なんてないわけね。
ところで、最初に切り替えが必要な例として仕事と診断士学習を挙げたけど、実はちょっと注意すべきポイントは異なる。詳しくは書かないけれど、診断士試験の学習においては、スケジュール通りに学習を開始するというハードルがある点が大きい。
会社員の場合、仕事は報酬の対価として提供する義務のあるものだけど、学習は任意だから優先度が低くなりがち。よって、仕事を完了させた後の空き時間で勉強するという意識では学習時間の確保すら難しくなる可能性が高い。であれば、○時から勉強するから、この仕事はあと△時間で完了させる、というような意識で生活を組み立てていくことのメリットは容易に想像できますよね。
最後に
時々、ちょっと信じられないくらい沢山のことを仕事でも仕事以外でもしている人を見かけますが、知識がずば抜けているというよりも、この切り替えをうまくやりながら、自身の時間を上手にマネジメントする能力が長けている人が多いですね。
その意味でも、忙しい中、1次試験7科目+2次試験という膨大な量の診断士試験にトライするということが、どれだけ自分を伸ばす機会になっていることか。
合格することが素晴らしいことは間違いありませんが、そこまでのプロセスには、もっと素晴らしいものが得られる機会があるってことも心の片隅に置いておいてもらいたいですね。
では、今日はこれまで。
by らいじん
リチャードまるさん
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コメントありがとうございます。
本当にスニッカーズにそんな意味が隠されていたか・・さぁどうでしょうね。想像にお任せしますよ。ただ少なくとも試験後にはスニッカーズを箱単位で買うことはなくなりましたね。
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スニッカーズ以外にも、答練や模試の開始直前には腕と肩のストレッチをして、手首を回しながら開始を待つ・・なんてことを決め事としてやっていました。これを繰り返していると、やっているうちに、だんだんと集中力が高まっていくのが感じられるようになるんですよ。
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テクニック系の話は、単に苦手というか嫌いなので、あまり書いていませんが、少しくらいは使える記事も書くように努力します。応援ありがとうございます。
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by らいじん
いつもながら言うことが深いですね。
スニッカーズには本当にそんな意味が隠されていたんですか?後付けではないですか?
僕は必ずサンドイッチを食べていましたが、スイッチの切り替えを意識して食べてはいませんでした。習慣が無意識にスイッチを切り替えていたのかもしれませんが。
ちなみにテクニック的な話よりメンタル的な記事が多いので、らいじんさんの記事好きですよ。