【2011年合格目標】~これから学習を始める方へ

こんばんは。JCです。

今日はこれから診断士の勉強を始める方へのメッセージです。一発道場では2010年の2次試験が終わるまでの間、ほとんどの記事は本年度受験される方を対象とするリアルタイムな記事を中心としてゆこうと考えていますが、時々、日曜日には2011年目標の方向けの記事や、試験に合格した後の話題も盛り込んでゆこうと考えています。先週はふうじんが2011年目標の方の記事を書いてくれています。こちらも参考にして下さいね。

◆診断士1次試験の概要◆
このブログに到達した方はもう把握されていると思いますが、1次試験は①経済学・経済政策②財務・会計③企業経営理論④運営管理・店舗管理⑤法務⑥経営情報システム⑦中小企業経営・中小企業政策の7科目です。企業経営理論・運営・中小は90分、その他の科目は60分。点数配分は全て100点で700点満点の試験です。1次の合格基準は各科目で40点を切らずに合計420点以上を得点すること。科目合格という制度もあって1科目60点を超えれば、その科目は合格済みと見做され、3年間有効です。ですので、当初から2年かける計画で初年度に4科目、翌年に3科目の合格を目指すことも可能です。

◆試験範囲の幅広さ◆
7科目はとても幅広く、学習前から全ての科目で合格圏にいる一般の会社員というのは極めて少ないように思います。財務は仕事でやっているけど、システムはちんぷんかんぷんという方がほとんどでしょう。一方で仕事でやってるから大丈夫という試験でもなく、極めて細かな論点が問われたりもしますので、システムエンジニアの方が本番の情報システムで苦労するというケースも珍しくはないようです。逆に言うと、この試験の勉強をきちんとやれば、皆さんがお勤めの企業を取り巻く外部環境と企業の内部環境をきちんと分析して、会社の進むべき道を考えるに足る知識の土台が得られると言っても過言ではないでしょう。

◆学習の進め方◆
今から2011年を目指す方は、各科目を順々に学んでゆくこととなるかと思います。1次試験は来年の8月ですから、相当の時間があります。ここで僕ら一発道場がお勧めの学習法は強固な橋げたを一つ一つ築いてゆくことです。詳しくは<道場の基本理論>をご覧になって下さいね。今学んでいる一つの科目に集中して、しっかりした理解を得てゆくことは、強い記憶を残してゆくこととほぼ同義です。1年前に学んだことは確かにかなり忘れている部分も出てきます。でも、今しっかり理解して記憶したことは1年後でも少しの努力で、明快に記憶を呼び戻すことができるのです。そのためには最初から突っ走ってゆくことも大事です。どこの受験期間でも科目講義の最後には理解の度合いを測るテストが実施されると思います。7-8割の正解率を得るくらいの深い学習が望まれます。最終的には7科目を同時に勉強しなければならなくなりますので、1科目毎の記憶の新鮮な段階ではこの程度確保できれば、1次試験はそれほど恐るるに足らない目標となると思います。えっ!?60点でいいんじゃないの?という疑問が当然出てくると思います。

◆1次試験の位置づけと2次試験◆
1次試験だけでも結構な学習量が必要だし、これだけでも大変なのも事実ではありますが、あくまで1次試験は通過点でしかありません。その後の2次試験を突破しなければ、診断士にはなれないんです。なおかつ、この2次試験がまた、恐ろしく難しい…2次試験は事例ⅠからⅣまで各80分です。配点は各100点でこちらも合格基準は平均6割以上で4割を切らないことと1次試験と同じです。しかしながら、各問題の配点は公開されているものの、採点基準も正解も公開されていません。合格発表時に<出題の趣旨>は発表されますが、その趣旨に自分の解答がどれだけ即しているか否かは全くの謎です。筆記試験合格者には口述試験の案内が届くのみで自分の結果がどの程度だったかは知らされることはありません。不合格だった方には各事例ごとにABCDの判定と総合判定が同じくABCDで通知されます。但しこの基準も公開されていません。

◆ストレート合格に必要なこと◆
まずは1次試験をクリアするだけの知識の積み上げです。単に丸暗記というよりも、論点ごとにきちんと理解して、科目の枠を超えて関連付ける高い視点での理解・記憶が望まれます。なぜならば、2次試験は一見、1次とは何ら関係ない試験のように見えますし、1次の知識をひけらかすような解答は失点になりがちでもあるんですが、やはり1次の知識の深い理解で、これらの知識を結び付け、運用してゆく作業がどうしても必要だと思います。ですので、1次をらくらくクリアできる方は2次の学習も極めてスムーズに進んでゆくように感じられます。これは英語の学習に例えると一次試験は読んでわかる英語の知識であるのに対し、2次試験は話す・書くの英語のレベルが求められるんです。どんなに英語が得意な方も読める単語と話せる単語では圧倒的に前者が多いはずです。漢字でも薔薇は読めるけど書けない。でも2次試験では書けるレベルを求められるんです。雑多なデータの寄せ集めはそれだけでは意味をなしませんが、きちんと項目ごとに整理してゆくと情報になります。これを自分のものとして理解された段階で知識になります。さらにこの知識をきちんと他者に対して論理的説明し納得を得られる段階に至って知識は知恵に変わります。合格するためには、この知恵のレベルに達することが必要です

◆とても有意義な1年間◆
皆さんはこれから1年を大いに勉強してとても有意義に過ごされることと思います。ぜひ、知らないことを知るということを素直にたのしんで下さい。勉強を楽しくするには仲間の存在も非常に有効です。1年間、まじめに勉強した仲間とは本当に強いきずなが生まれます。これまで会社が生活の中心だった方は少なくないと思います。僕もそうでした。でもこの勉強で多くの社外の友人ができました。老若男女を問わず、本音を語りあえる友人ができるということはとても得難い機会だと思います。ぜひぜひ、素晴らしい学習の時間を経験して、来年にはストレートで合格した!という喜びを味わってほしいと思います。

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