【ゆるわだ】事業再生のススメ③ by なつ

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なつ
なつ

みなさん、こんにちはなつです!
12月も中盤になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか??

飲み会や年末にかけての追い込み業務でへろへろだよ…

飲み会三昧のかえる
飲み会三昧のかえる
社長もこなすダイキ
社長もこなすダイキ

今年は新しい出会いも多く、年末も研究会やらその忘年会で忙しくさせてもらっているメンバーが多いよねー!

診断士になった後の姿に思いを馳せでもらうことも兼ねて、事業再生のススメを第3弾で締めくくりたいと思います♪

再生モードのなつ
再生モードのなつ

(注)今回も個人的な見解がふんだんに盛り込まれていますが、道場の公式見解ではないです!

因みに事業再生のススメシリーズは以下3本立てとなっており、ラインナップは以下の通りです。第1回・第2回を読んでいない方はぜひそちらを読んでから戻ってきてください♪

★事業再生のススメ★

第1回 事業再生とは何か??求められていることって??

事業再生に「特別感」を感じていませんか?

これまで2回にわたって、「事業再生のススメ」というテーマで記事を書いてきました。

第1回では、「そもそも事業再生とは何か」「なぜ今、重要なのか」について。第2回では、事業再生の現場で実際に何が起きているのか、そのリアルな側面をお伝えしました。ここまで読んでくださった方の中には、

「事業再生って、やっぱり大変そうだな…」
「正直、自分が関わるイメージが持てない」

そんな感想を持たれた方もいるのではないでしょうか。

実は、わたし自身も事業再生業務に携わる前は、同じようなことを感じていました。「事業再生」と聞くと、「立て直す」「救う」といった強い言葉が思い浮かび、どこか「特別な人がやる仕事」のように感じてしまっていました。先日、16代目メンバーと話していたときも、こんな声がありました。

りょう
りょう

事業再生って、失敗したら怖くない?

自分にできる気がしなくて…

ヒロ
ヒロ

でも実際の事業再生は、専門家がカリスマ的な才能を発揮していきなり劇的なV字回復を目指すものばかりではありません。多くの場合、経営者と一緒に考え、悩み、少しずつ前に進む「伴走支援」の積み重ねです。
今回は、そんな伴走支援の視点も踏まえながら、「中小企業診断士が事業再生にどのように向き合うべきか」について、私なりの考えをお伝えしたいと思います!

なつ
なつ

伴走支援って何だろうという方は、コチラのサイトにも記載されているので参考にしてみてください♪

中小企業診断士は「事業再生の主役」ではない

まずお話したいのは、「中小企業診断士は事業再生の主役ではない」ということです。事業再生の主役は、あくまで「経営者本人」です。どんなに優秀な専門家が関わったとしても、最終的に決断し、行動するのは経営者しかいません。

診断士は、経営者に代わって判断を下す存在ではありませんし、会社を「救ってあげる」なんていう立場でもありません。

むしろ近いのは、経営者の隣で一緒に状況を整理し、考え続ける「伴走者」という立ち位置だと思っています。第2回の記事でも触れたように事業再生の局面では、経営者は強いプレッシャーの中にいます。誰にも弱音を吐けず、正解のない選択を迫られることも少なくありません。そんなときに、

  • 感情ではなく構造で話を整理し
  • 数字と現実を結びつけ
  • 選択肢を一緒に考える

その「隣にいる存在」であること自体が、診断士の大きな価値なのだと思います。

社長に寄り添うさくら
社長に寄り添うさくら

寄り添う姿勢はみなさんが試験勉強でも意識してきたことだよね!

診断士が事業再生に関わる意義

では、主役ではない診断士が、なぜ事業再生に関わる意味があるのでしょうか。

教えるモードのなつ
教えるモードのなつ

それは、ズバリ診断士ならではの視点があるからです!

第1回の内容を少し思い出して欲しいのですが、事業再生局面の事業者と接する際に大切なのが、「事業がどれだけ毀損しているか」を見極めるという視点です。事業再生と一口に言っても、事業者の状態はさまざまです。

  • 資金繰りは厳しいが、事業自体はまだ回る
  • 赤字が続いているが、改善の余地はある
  • 債務超過が深刻で、法的整理も視野に入る

こうした段階によって、主軸となる専門家は変わってきます。
個人的なイメージも入っていますが、毀損が深くなればなるほど、弁護士や再生専門家、金融機関主導の色合いが強くなります。

だいだい
だいだい

中小企業診断士はその資格取得の試験の段階から財務・事業・組織・外部環境分析など幅広く横断的に捉える訓練を積んでいます。
より幅広い視点を持ちたいという観点から、中小企業診断士の資格取得を目指す会計士、弁護士の先生方もいらっしゃいます!!

一方で、比較的「傷が浅い」段階、つまり、

  • 早めに課題に気づき
  • 本格的な再生局面に入る前

このフェーズでは、中小企業診断士に期待される役割は非常に大きいと感じています。
先ほどお伝えした点に少し加えてその理由を示すと、以下の点が挙げられます。

  • 事業と財務を同時に見られる
  • 経営者と伴走しながら改善策を考えられる
  • 外科手術ではなく「内科的治療」に近い支援ができる

事業再生は、重症化してから始まるものではありません。重症化させないための支援も、立派な事業再生です。

事業再生に向き合う上で大切な3つのスタンス

ここからは、私が事業再生に向き合う上で、特に大切だと思っているスタンスを3つご紹介します。

なつ
なつ

診断士特有ではないかもしれません、悪しからず笑

  1. 常に10パターンを想定する
    事業再生局面においては、想定外の事象がよく起こります。第2回でお示しした通り、利害関係者が多く、各人が自分の利益を守るために動くからです。
    ただ、Aさんが想定外の動きをしたからここで再生は諦めなければなりません、だなんていうと従業員やそのご家族はどうなってしまうでしょうか。もともと想定外のことが起こるのであれば、我々はプロとしてそれを「想定内」にすべきなんです。

    どこかの記事でお話した気がしないでもないですが、わたくしなつの事業再生の師匠が常に言っていたのが表題の「常に10パターンを想定して再生シナリオを描け」という言葉です。
    事業再生の世界に入ると事業と雇用の残し方が様々あることを学ばれると思います。事業再生局面において、特にその毀損度合いが進行しているとひとつの選択肢がダメだったから、改めて別のプランBを選ぼう、という時間とお金が残されていないことが殆どです。したがって、あらかじめ10パターンと、何をトリガーにプランを切り替えるのかを入り口で十分に練っておく必要があるのです。
  2. 一人で抱え込まない
    上記①で少し驚かしてしまったかもしれません。「そんなのできないよ…」という方もいらっしゃるかと思います。ただ、事業再生は中小企業診断士1人が頑張って行うものではありません。主役は経営者、そして事業者を救うために集った専門家たちがワンチームになって力を尽くすことで成功します。適切なタイミングで、「このフェーズは別の専門家が主軸になる」と判断して繋ぐこと、役割分担をすることで困難な局面を乗り越えていきます。

    大切なのは、同じ目的に向かって関係者が10パターンとその背景を理解し各人が持ち場で役割期待を果たすことです。ひとつの案件をやり終えると多くの学びが得られ、次の案件に結びついていきます。
  3. 経営者の腹落ちが絶対条件
    事業を続けるか、畳むか。どの道を選ぶにしても、最終的に決断するのは経営者です。経営改善・事業再生の局面においては程度の差はありますがこれまでの経営を変えることが求められます。
    金融機関や専門家が「この方法が望ましい」と思ったとしても、当事者である事業者本人がその方針に納得していないと上手くいきません。
なつ
なつ

取引先に対して値上げ交渉が必要です、と周りが言っても実際に取引先にお願いするのは企業本人です。どうして、どのくらい値上げが必要かを事業者本人が理解して取引先にお伝え出来ないと実現できませんよね。

どんなに実績のある専門家を集結させたところで、やはり一番きつい立場になる経営者の方の覚悟が決まるまで無理矢理進めることはオススメできないです。
この覚悟を決めることを経営者の首に「鈴を掛ける」、という表現を使ったりします。もしかすると中小企業診断士となるみなさまも「鈴を掛ける」タイミングがくるかもしれません。

診断士の卵である今、何を意識しておくか

ここまで読んで、「とはいえ、今の自分にはまだ遠い世界だな」と感じている方もいらっしゃいますよね。

今すぐ事業再生の専門家になる必要はないですが、試験勉強の中での意識しておいて欲しいことがあります。それは、「正解を当てにいく」ことよりも、全体を構造で捉えることです。過去問の事例問題で、

  • なぜこの会社は苦しくなったのか
  • どこから立て直すべきなのか

を考えるプロセスは、事業再生の思考とそのままつながっています。

また、中小企業診断士の強みは、「事業が完全に行き詰まってから」ではなく、「少しおかしい」と感じた段階で関われることにあります。だからこそ、中小企業診断士の卵である今は、

  • 会社全体を俯瞰する視点
  • 早めに違和感に気づく感覚
  • 小さな改善を積み重ねる発想

を意識してみてください。将来必ず役に立つ…と信じてわたしも頑張っています!

さいごに:事業再生は、診断士としての覚悟が問われる仕事

中小企業診断士は、事業再生の主役ではありません。しかし、伴走者として果たせる役割は確かにあります。特に、事業の傷がまだ浅い段階で、経営者と一緒に立ち止まり、考える。
それができるのは、診断士ならではだと思います。

繰り返しにはなりますが事業再生は、特別な人だけの仕事ではありません。診断士としてのスタンスを持って向き合えば、誰にでも関わる可能性のある領域です

これから診断士を目指す皆さんが、いつか事業再生の場面に向き合うとき、少しでもこのシリーズが参考になれば嬉しいです!

なつ
なつ

本日は以上です!また次回お会いしましょう!
明日はじょにーです☆

はーい☆みなさんの好きなアーティストは誰ですかー??

じょにー
じょにー

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