【永久保存版】令和6年度事例Ⅱ 再現答案分析(俺がやるしかないか・・・) by ダイキ

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【永久保存版】再現答案分析とは

「【永久保存版】再現答案分析」とは、9代目だいまつさんの「超高得点シリーズ」の流れを汲んでおり、内容をブラッシュアップしつつ、脈々と受け継がれてきた記事になります。

今回は、tomiの令和6年事例Ⅲの再現答案分析の流れを汲んで、16代目の中でなぜか事例Ⅱが最高得点だった私ダイキが、頑張ってみようと思います。

令和5年度事例Ⅱの問題用紙・解答用紙、出題の趣旨は、下記からダウンロードできますので、ご活用ください。
(*ダウンロード元はAASの過去問ダウンロードサイトになります。)

事例Ⅱ_問題用紙

事例Ⅱ_解答用紙

出題の趣旨

本記事は完全なるネタバレ記事です。
令和6年事例Ⅱの過去問をまだ解いていない方は、この記事をブックマークの上、このまま回れ右をしていただいて構いません。

去年のダイキも、憎き令和5年の過去問は、試験日二日前まで寝かしていたので。
同じように「まだやってないよー」という方も焦らず、超直前のご自身の実力試しに活用いただくのもありかと思います!

解答者紹介

まずは今回の再現答案分析にご協力いただく16代目メンバーの紹介です。

1人目は70点台の枠。
ワタクシ、代表取締役社長のダイキです。
肩書と点数は一切関係ありません。

実際の得点:72点
キーワード(ふぞろい)採点:62点

2人目は、ボーダーライン枠。
「やらまいか精神」の申し子であるsevensea。

実際の得点:61点
キーワード(ふぞろい)採点:59点

3人目は、足切りに一番近かった枠。
まさかのAIマスターひでまるが該当でした。

実際の得点:47点
キーワード(ふぞろい)採点:48点

参考情報として、AAS再現答案で最高得点89点(!?)を叩き出された回答(以下:AAS89点様)も、掲載はしませんが参考にさせていただきます。
https://www.aas-clover.com/tokyoblog/16446

ちなみに、AAS89点様のふぞろい採点は77点でした。

今回の斬られ役はまさかのAIマスターひでまる。
どんな内容になるのかお楽しみに!

tomiと同じく、キーワード採点は『ふぞろいな合格答案18』(同友館)を使用しています。
が、キーワード判定の基準が人によって異なるため、採点結果に差が生じる点、ご理解下さい。

私は(自分以外の答案には)厳しめの採点する方だと思います。

古代の兵
古代の兵

・・・・・・・・・・ (無言の圧力)

冗談やって!!!全員厳し目に採点してるって!!!

高得点になる解答の傾向

tomi先生に同じく、先に今回の答案分析結果の傾向を示しておきます。

1. 高得点者は全ての設問で得点が高い。

2.SWOTはすべての要素で「良い」「悪い」の結論 が明確に記載されていると点数が入る

3. 「感覚価値」「観念価値」のような、ノーマークなキーワードは、捨てても5点~10点のマイナスにしかならない(はず・・・)

4. 設問ごとに変わる「主語」をずらしてしまうと、点数が入らない(他事例も同様)

5. 新規事業の企画提案は「顧客ニーズを正しく捉える」ことと「B社の強みを活かす」ことの両立が加点のコツであり、notポエムのコツ。

6. 設問文にある「社長の思い」に真摯に向き合い、回答で思いに応える。

7. 第一問で取り上げた要素を、その他設問で上手く活用できれば、プラスアルファでの加点要素が見込める。

8.誤字は誤字前後の文脈のロジックも狂わせる可能性が高く、単純な文字間違いの減点以上に、ロジック面で大幅に減点されているかもしれない。

事例Ⅱは点数が上振れしにくいと言いますが、AAS89点様の再現答案を見るとものの見事な内容です。
あれを模範解答と言っても過言ではないでしょう。

まずは第1問から

■出題の趣旨

※画像のリンクが切れていました。失礼いたしました・・・

回答一覧

◯72点のダイキ(S:4点、W:1点、O:4点、T:4点)13点
S:①3代目のデザインセンス、X焼への想い②自社ECサイト、カフェスペースでの直販
W:①窯元の零細化、陶工の減少②2000年から経営悪化
O:①陶磁器祭りの20万人の集客力クリエイター志望の移住者等新規作風受入の土壌
T:①高齢化、人口減少で内需不振、販路減少②安価でデザイン性高い外国製陶磁器輸入増加

◯61点のSevensea(S:2点、W:3点、O:1点、T:4点)10点
S:①見栄えを考え抜いて料理に合わせる食器提案力②高い動画発信力③新しい自社店舗
W:①ホームページの内容不足②大消費地の卸売業者からの不評③窯元縮小による業績低下
O:①クリエイター志望の移住者の新規窯元参入②デザイナーズホテルの経由の提案依頼増加
T:①庵かな外国製陶磁器の流入と100円ショップによる流通②高齢化と人口減少で需要縮小

47点のひでまる(S:3点、W:4-2=2点、O:3点、T:3点)11点
S:①X焼で朝食提供できる自社店舗②3代目の料理に合わせた食器の提案力動画制作力。
W:①X焼の価格が高い事自社ホームページやECサイトが発展途上な事。
O:①クリエイター志望移住者による窯元開業動画への若者や海外の人からの問い合わせ。
T:①コロナ禍でのホテル等での食器提供依頼の減少②窯元の零細化とX焼産業の規模縮小。

AAS89点(S:4点、W:5点、O:3点、T:4点)16点
※解答内容はAASさんのHPをご参照ください。

第1問に関しては、取り上げている要素としては全員大きな違いはなさそうでした。
しかし、SWOTの各要素で細かく見ていくと、結構点数に違いが出てきます。

まずダイキのWは論外です。

当日も最後まで書けなかったのがWでした。
新鮮味の無さとか、価格競争に弱いとか、落ち着いたら拾える単語あったのに。。。

次にsevenseaのSです。
自社店舗に触れているのですが、、、この書き方ではおそらく加点ができません。
この書き方は「店舗が新しいこと」が強みになってしまっています。店舗が新しいだけでは売上につながりません。
「カフェ併設」や「顧客接点」など、売上につながりそうな強みキーワードとセットになっていれば、、、

またsevenseaのTも「流通」止まりの部分が惜しかった。。。
「流通の縮小」など、悪い要素をセットにできると加点できていたと思います。

そしてひでまる、道場愛読者はご存知かもしれませんが、、、

「朝食」事件。

Sも朝食ではなく「カフェ併設」とかにできていれば・・・
そんな後悔が滲み出る回答でした。

AAS89点様の答案も含め、

4つの答案を見比べてみたのですが、
一つ気づいたことが。

SWOTで点数伸びない人は「良い」「悪い」の結論が記載されていない傾向が高そうです。

SWOTは「内部環境/外部環境」「良いこと/悪いこと」のフレームワークで考えたほうが、診断士二次試験的に良い回答が書けそうですね。
Sが「内部環境/良い」、Wが「内部環境/悪い」、Oが「外部環境/良い」、Tが「外部環境/悪い」ですね。

続いて第2問

■出題の趣旨

※画像のリンクが切れていました。失礼いたしました・・・

回答一覧

◯72点のダイキ(12点)
企画は①地元ホテルの地元食材料理と、B社X焼オリジナル食器をセットにした返礼品を限定販売②X市移住クリエイター志望者の窯元食器を返礼品化X市X焼の新作風受入土壌をアピール、でX市X焼のファンを増やす

◯61点のSevensea(9点)
企画は、動画サイト上で陶磁器の利便性を伝える動画やX焼や市が歩んだ歴史や思いを伝える動画を配信する。以上で他の地域と異なる発信で目立ち、共感を集めることで市とX焼ファン増加を図る。

47点のひでまる(5点)
顧客が考えたオリジナル食器を作れる企画を提案する。①3代目が盛り付け・写真映えする食器の作り方を教え②地元窯元と連携して窯元見学で食器ができる所を見せる事で、若者に訴求し、X市とX焼のファン増加を図る。

ASS89点(9+9+0+2)=20点
※解答内容はAASさんのHPをご参照ください。

ここで出ました「感覚価値」と「観念価値」。
この設問を見てフリーズした受験生は数知れずでしょう。
しかしみなさんご安心ください、私ダイキもそうでした。

私は正直なところ、本番でこの問題を見た瞬間に、
「感覚価値と観念価値に触れなかったら0点になるわけではない、悪くても-5点だろう。25点満点の問題が20点満点になっただけだ。普通に回答しよう!」
で本番当日は切り抜けました。

それでも、、、ふぞろいで25点中、12点。半分しか入ってない。。。

ダイキは本番であきらめた「感覚価値」と「観念価値」。
しかし、とはいえ感覚価値と観念価値を上手く活用した答案の場合、大きく加点されているようでした。(ふぞろいやAAS調べ)

第2問に限り、道場16代目メンバー全員の回答を独断で分析してみました。

①回答に「感覚価値」「観念価値」の
キーワードが入っている
りょう、だいだい、まさき平均点数:12点
②回答に「感覚価値」「観念価値」の
キーワードが入っていない
ダイキ、ヒロ、ひでまる、ダーヤス
かえる、tomi、なつ、じょにー、
さくら、sevensea
平均点数:10.1点
(a)「感覚価値」「観念価値」の両方について、
意味を正しく回答に表現できた
りょう
さくら
平均点数:15.5点
(b)「感覚価値」「観念価値」のどちらか一方について、
意味を正しく回答に表現できた
ひでまる、ダーヤス、かえる、
だいだい、じょにー、sevensea
平均点数:9.67点
(c)「感覚価値」「観念価値」の両方について
意味を正しく回答に表現できなかった
ダイキ、ヒロ、tomi、なつ、まさき平均点数:9.6点
ダイキ(②/c):12点ヒロ(②/c):12点ひでまる(②/b):5点ダーヤス(②/b):10点りょう(①/a):17点
かえる(②/b):16点tomi(②/c):7点だいだい(①/b):11点なつ(②/c):9点
じょにー(②/b):7点さくら(②/a):14点sevensea(②/b):9点まさき(①/c):8点

ダイキ個人の判断による採点なので、判断は人によると思いますが、上記のような結果でした。

「感覚価値」「観念価値」のキーワードを回答に含め、かつ意味を正しく理解できていたりょう が、17点で第2問の最高得点でした。
そして、AAS89点様も、すごく綺麗に感覚価値、観念価値のキーワードと意味を回答で表現されています。

キーワードを含める場合は、意味を正しく表現できているか?が点数の分かれ目でした。
他のメンバーでも、感覚価値と観念価値のキーワードを回答に含めている場合があるのですが、意味を正しく表現できていない場合は点数が伸びてません。

キーワードを含めれていないが意味を正しく回答に表現できたさくらは14点。

キーワードを回答に含めず、かつ感覚価値、観念価値の意味を片方だけ正しく表現できていたメンバーでは、かえる が16点。

結果を見る限りでは、「感覚価値」「観念価値」のキーワードが回答に含まれているだけでは点数が伸びていないです。
逆に「感覚価値」「観念価値」に真正面から解答せずとも、点数をもらっているメンバーもいました。

では何が点数を分けたのでしょうか?

完全に主観ですが、解説します。

この設問、感覚価値と観念価値以外に大きなポイントが2つあります。

一つは、出題の趣旨にもあるように「ふるさと納税の返礼品に関する”商品企画”の助言」です。

設問で「ファンを増やしたい」と言っているので、みなさん効果として「ファン化を図る」と書いていると思いますが、本当にX市が求めているのは「ふるさと納税の納税先としてX市がたくさん選ばれるような企画を考えてほしい!!(語弊ある言い方ですが「ふるさと納税の売上伸ばせ!!!」)なんです。

なのでまず!!!

「返礼品による納税額の増加、を増やす企画を考える」ところから始めないと!!!

返礼品の販売量を増やすには、

①:今の返礼品より魅力のある新しい返礼品を商品企画する
②:今の返礼品にさらなる魅力付けを行い、返礼品の販売量を増やす。

のどちらかです。

ダイキのように①を選ぶのであれば「(機会と強みを生かした)返礼品を販売」のように記載すべきですし、sevenseaのように②を選ぶのであれば「(強みを生かした)動画とともに返礼品を訴求」のように記載すべきです。

そしてこの問題の大きなポイント二つ目。

それは「X市の課題を解決する」ことです。

R6年の二次試験は、事例1でもY社、Z社が出てきて、Z社が主語の問題(問3)が出てきたように、設問によって主語がコロコロ変わるのが特徴のように思います。

この問題で「B社の売上向上の施策」と考えてしまうと、途端に点数が伸びなくなる状況に陥ってしまいます。

この問題は「感覚価値」と「観念価値」に振り回されがちですが、「本質的に何を問われているのか?」「誰のどんな悩みを解決できればいいのか?」という、二次試験においてとても大事な要素が詰まっている、個人的には良問だと思っております。

第3問、いってみようー!

■出題の趣旨

※画像のリンクが切れていました。失礼いたしました・・・

回答一覧

◯72点のダイキ(10+3+4点=17点)
事業内容はサブスク形式で定期的に新食器を配送、手元の食器と交換することで①あれもこれも欲しい②収納スペースがない③今あるものを捨てられない、ニーズに対応し顧客満足度向上、長期的関係性を構築し売上向上。

◯61点のSevensea(6+4+4点=14点)
事業内容は、愛好家向けの陶磁器レンタルサービスを提案。強みの提案力を活かし、季節や料理に合う食器を自社店舗で顧客と選ぶ。以上で顧客ニーズを満たして関係強化させ、LTV向上による売上拡大を図る。

◯47点のひでまる(6+6+2点=14点)
食器のレンタル事業を提案する。3代目の食器の提案力を生かし、顧客の料理に合わせて様々な窯元の食器を貸し出す事で、様々な食器を使いたい顧客ニーズを満たし、窯元の商品アピールに貢献すると共に固定客化を図る。

◯ASS89点(10+7+4)=21点
※解答内容はAASさんのHPをご参照ください。

この問題の顧客ニーズを分解すると

・あれもこれも欲しい
・食器の収納スペースがない
・今あるものを捨てたくない

の3点です。
(ダイキの回答そのままです。)

この全てのニーズを満たさなければ、顧客の満足度は上がりません。
ニーズの一部しか満たさない、中途半端なサービスを展開してしまったら、逆に不満ばかりが溜まることになります。

sevenseaとひでまるの回答だと「収納スペースが無い食器愛好家に新しい食器を送りつけるサービス」になってしまいます。
今あるお気に入りの捨てたくない食器はどこにやればいいのでしょうか???
ストレス発散に床に叩きつけてしまえ!!!!ということでしょうか!?!?

繰り返しになりますが、ニーズの一部のみを満たすだけでは、顧客は満足せず、逆に不満ばかりが溜まることになりそうです。

一方ダイキの回答では、一応顧客ニーズはすべて満たした事業を提案できています。
しかし、B社の強みを全く記載できていません。

AASの高得点者の回答では、新規事業を2つも提案されており、その2つが顧客の3つのニーズをすべて満たす内容になっており、かつB社の強みにも触れられています。
「これは誰が見ても加点要素高いわ・・・」となる回答でした。

質問「新規事業企画への助言って”ポエム”になりがちじゃないですか?」

掲題はセミナーで実際に聞かれた質問です。

今回の設問のように「新規事業の企画を助言する」という切り口の設問は、今後も出てくることが予想されます。

受験生の方からよくいただく質問で「よく”ポエム回答を書くな!”と言われますが、新しく企画を考えるとどうしてもポエム回答になってしまう」があります。

企画を考える系でポエムにならないためには、上記で述べたように「顧客ニーズをきちんと捉え」「B社の強みを活かす」企画を回答に記載することがポイントかと思います。

新規事業は、自社の強みだけで企画してしまうと、プロダクトアウト的な思考に陥りがちです。ニーズを満たさない事業は顧客から選ばれません。

一方、顧客ニーズだけを考えた新規事業の場合、自社のケイパビリティが活かせず、他社が容易に模倣できる事業になってしまいます。
ダイキの回答の事業なんて、お金さえあれば誰でもできそうですよね?

「自社の強みも、顧客ニーズもどちらも満たす新規事業を企画し助言する」が、この設問のような新規事業企画系の回答のコツかと思います。

最後の第4問

■出題の趣旨

※画像のリンクが切れていました。失礼いたしました・・・

回答一覧

◯72点のダイキ(2+6+6+6点=20点)
クリエイター志望窯元の新作風商品をECで販売。店舗での窯元と顧客の交流イベントで購入者の来店を促し関係性強化②X市郷土料理実演イベントを店舗で実施、動画視聴者満足度を向上させ購入促進、売上向上③デザイン評価の高い食器をカフェスペースで使用、他商品と差別化、高付加価値化して販売し売上と満足度向上

◯61点のSevensea(2+14+6+4点=26点)
施策は①若者や外国人向けにECサイトか自社店舗の片方で購入した人に、反対のチャネルで使える割引券を渡す②ECサイト経由の購入者向けに自社店舗を案内するツアーを企画。それらを強みの動画の発信力を活かして動画サイト上で告知。以上でオンラインで知った人を自社店舗に誘導し、新規顧客獲得による売上拡大を図る。

◯47点のひでまる(2+6+6+4点=18点)
施策はECサイトの顧客に対し①自社店舗のX焼を使った朝食や対面での盛り付け・写真映えする食器提案をサイトで訴求し、②X市と連携し陶磁器祭りへの参加ツアーを企画しX市来訪を促し③店舗とECサイトで顧客DBを共有し、ECで得た顧客ニーズに用いて店舗で提案を行う事で、自社店舗への来店を増やし売上向上を図る。

◯ASS89点(2+6+6+6点)=20点
※解答内容はAASさんのHPをご参照ください。

オンラインチャネルとオフラインチャネルの相互送客の問題です。

この問題の肝は、設問文にある三代目の思いです。
「EC サイトの新規顧客は増えたが、3代目は顧客の顔を直接見ながら販売できない寂しさも感じ始めた。」
「今後は、X 市の地元で開く店舗と EC サイトの両方を利用する顧客を増やしていきたい」

この2つの思いを実現する施策を提案する必要があります。
そのため大前提、相互送客について触れなければアウト。

しかし、ECへの流入増加施策ばかり記載してしまっている回答を書いてしまっている場合は、思った以上に加点されていないのでは・・・?と推察します。
顔を直接見ながら販売したいんだから、「自社店舗への誘導による売上向上」も効果として記載しておかないと、思ったより点数は伸びていないはずです。

その点、sevenseaの回答は、「チャネル相互送客の施策」「EC顧客の自社店舗誘導」のどちらも明確に記載されています。
点数がバチンと入ってるのも頷けます。

対してダイキとひでまるの回答、「X市来訪の促進」「来店を促し」というキーワードは入っていますが、sevenseaのように「オンライン顧客の自社店舗へ誘導」まで明確に書けていません。

実はAAS89点様も自社店舗への送客については「促す」止まりでして、ダイキ的ふぞろい採点では20点になっています。sevenseaと6点も点数に開きがあります。

バチッと明確に「相互送客」「ECから店舗への誘導」を記載することで、三代目の思いに真摯に向き合っていることを、回答文でアピールすることが重要な設問でした。

(ついで)第一問の要素(強み・機会)を活用できているか?

キーワード採点の対象にはならないので、実際に加点されているかは不明ですが、第一問のSWOTの要素がどのくらい活用できているか?も見てみます。

全要素みるのもあれなので、SとOだけ見てみます。

ダイキのS(再掲)
①3代目のデザインセンス、X焼への想い②自社ECサイト、カフェスペースでの直販

「3代目のデザインセンスやX焼への想い」をいの一番に書いているにもかかわらず、その強みを明確に活かしている記述は他の設問からは見いだせませんでした。

ポエム野郎
ポエム野郎

この頃は「想い」って単語が好きだったんだよ。
「思い」ではなく「想い」っていう漢字が醸し出す感じが素敵やん?

お嬢
お嬢

なんか「重い」なぁ・・・

sevenseaのS(再掲)
①見栄えを考え抜いて料理に合わせる食器提案力②高い動画発信力③新しい自社店舗

「食器提案力」は第三問でバチッと使えています。
「高い動画発信力」も、第四問でバチバチッと使えてますね。
ただ「新しい自社店舗」について、もちろん自社店舗には各設問で触れているのですが「新しい」要素は触れられている傾向がありませんでした。

第一問の考察で述べたように、自社店舗の強みを、別の言い方にできていれば、もう少し加点が期待できたかも知れません。
(やはり「新しい」だけでは、強みにはならなさそう・・・)

ひでまるのS
①X焼で朝食提供できる自社店舗②3代目の料理に合わせた食器の提案力③動画制作力。

「朝食」は間違いなく、加点されてません。
・誤字のせいで第一印象が悪い
・誤った単語のせいで、前後の文章のロジックが通らなくなり、単語以外の要素も加点されなくなってしまう。

など、やはり与件文、設問文の固有名詞を間違えてしまうのは、点数が伸びない要因になりそうです。

とはいえ、「三代目の提案力」は問3で触れているので、こちらは加点要素になっていそうです。
しかし「動画制作力」については、動画には触れていても「制作力」に触れれてなかったですね。これが採点にも響いているかもしれません。

AAS89点様
3代目のセンスと食器提案力の高さ。窯元との良好な関係性。自前店舗の顧客接点。

提案力も窯元の関係性も自前店舗もすべて触れています。
そりゃ点数伸びるわ。

ダイキの機会
①陶磁器祭りの20万人の集客力②クリエイター志望の移住者等、新規作風受入の土壌

あれ、陶磁器まつり、使ってないじゃん・・・
しかし、クリエイター志望の移住者、新規作風受入の土壌は、触れれてますね。

Sevenseaの機会
①クリエイター志望の移住者の新規窯元参入②デザイナーズホテルの経由の提案依頼増加

これは・・・機会が活用できていない・・・!?
活用できていればもうちょっと点数UPが期待できたか・・・!?

ひでまるの機会
①クリエイター志望移住者による窯元開業②動画への若者や海外の人からの問い合わせ。


ひでまるの機会も、各設問で活用できていなさそうです。
このあたりがキーワード以外の加点が少ない要因か???

AAS89点様
コロナ禍で家庭に関心を向ける若者や海外の人々、オリジナル食器を求める宿泊施設等。

あれ・・・89点様も多分活用できてないな・・・
ここがマイナス10点の減点要素の一つだったのかも???

第一問の回答と、各設問の回答の関係性は、ふぞろいでは表現できない部分なので、、、
参考程度に上記見ていただけるとありがたいです。

(小話)AAS「みんなの再現答案」をのぞいてみると勉強になるよ。

ここまで必死に2次試験に向けて勉強されてきている皆さん、特にストレート生に伝えたいです。

AASさんの「みんなの再現答案」、絶対に見ておくべきです。

誤解を恐れず直球で言いますが、特に「40点以下の人の回答」を見ることをオススメします。
「この設問、この回答じゃそりゃ点数はいってないだろうな。」という感覚を持てるようになると、みなさんの2次試験スキルが高まっている証拠です。

やはり上を見すぎるとしんどくなる。。。こんな素敵な答案を書けない。。。となってしまうので。
「こう書いたら加点されないんだ」を知っておくことをオススメしたいです。

我々2次多年度生は、2次試験を落ちた経験があるので、点数が入ってない答案を見れるんですよ。(=自分の落ちた年の再現答案)

しかし、ストレート生の場合、落ちた答案を見れる状況ではないですし、自分の落ちた答案なんて人生で一度も見ないに越したことはないので。
他人の点数入ってない答案で代用することをオススメします。

次回予告

明日はヒロの予定だったんですが、かえるが何か仕込んでるようです。

何事も入念な仕込みが大事!!!

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