【事例Ⅳ】なんとか合格点をとる！弱者の戦略　byヒロ

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事例Ⅳは超重要！！

2次試験は、採点基準や模範解答が公開されないのが大きな特徴ですが、計算問題が中心の事例Ⅳは唯一、明確な正解がある事例といえます。

明確な正解があるということは、実力が出やすく安定化しやすいため、非常に重要です。

昨年の合格者である16代目メンバーも事例Ⅳは高得点のメンバーが多く、なんと16代目の平均点は69点でした。

「事例Ⅳを制するものは、2次試験を制する」と言っても過言ではないかもしれません。

想定読者は、苦手意識を持っている人

重要な事例Ⅳですが、財務・会計の計算力、応用力が問われる問題であり、苦手意識を持っている人も多いかと思います。

9月末に開催したセミナーでも、事例Ⅳに苦手意識を持っており勉強方法に悩んでいる方が多かったです。

そこで今回は、事例Ⅳに苦手意識を持っている人に向けて「戦略」と「勉強方法」を紹介します。

執筆時点だと、試験まで残り約1カ月なため、残り時間で出来ることを意識してご紹介していきます。

戦略

戦略①：みんなができる問題を絶対に落とさない

2次試験で合格点を取るには、難しい問題を解けることより、みんなができる問題を落とさないことが重要です。

頻出論点をしっかりと対策し、ミスなく解けることが合格への鍵です。

頻出論点の中でも、経営分析は毎年出題されますし、配点も高く難易度も高くないため、まさしく「みんなができる問題」といえる最重要分野です。応用問題が出題された場合を除いて、全問正解を狙いたいです。

また、CVP、NPVに関しても難しい問題まで解ける必要は無いものの、基礎的な問題については「みんなができる問題」といえる内容です。参考書でいうと少なくとも「30日完成」の基礎問題レベルまでは「みんなができる問題」です。

経営分析は応用問題が出なければ全問正解する、CVPとNPVは基礎問題までは正解することを目標に、勉強を進めていきましょう。

■経営分析は、じょにーの記事をチェック

【事例Ⅳ】もう迷わない！経営分析の指標の選び方＆私の電卓活用法　byじょにー

戦略②：部分点が生命線

事例Ⅳでは計算問題に加えて、記述問題があります。また、計算問題でも単に数値を記載させる問題だけでなく、枠内に計算過程を書かせる問題もあります。

これらの問題で、完答できない場合でも部分点を狙いましょう。

難しい問題を完答するのは難しくても、部分点を一部取れるように訓練するのは、残り1カ月でも可能です。

たとえば、NPVの問題が最後まで解けなくても、減価償却とCFまでは記載して部分点を確保するなど、部分点を積み重ねて合格点を目指していきましょう。

戦略③：自分の型を身に着ける

限られた時間内にミスなく得点するには、自分に合った方法を身に着ける必要があります。

経営分析で指標を選定する際を例に挙げても、

• 与件分を読みながら、使う指標を考える方法
• 指標を機械的に計算して、使う指標にあたりをつける方法

と大きく分けて2つの方法があります。

筆者は初めは①でやっていたのですが、以下の動画に出会ってからは②に変えてから、短い時間で正確に解けるようになりました。

解き方の他にも、問題の解答順番やメモの取り方、ペンやマーカーの使い方など、　自分に合った方法を探してみて下さい。

■合格者の型を知りたいときは、だいだいの記事をチェック

＜事例Ⅳ＞33点アップ！本番で“いつも通り”解くための3つの工夫 by だいだい

勉強方法

筆者のおすすめテキストを例に、具体的な勉強方法を紹介します。

試験間近であっても、基礎をしっかりと固めてから過去問で本番の練習をすることが大切です。

筆者の初受験時の失敗談として、基礎が出来ていないのにいきなり応用テキストに挑んでしまい大きく時間を無駄にしてしまいました。簿記2級を持っているし、1次試験の財務会計が高得点だったこともあり、調子に乗って応用テキストから解き始めた結果、初受験では不合格となってしまいました。

残り1~2カ月となると、試験が間近に迫っているため焦り、基礎が出来ていないのに過去問を闇雲に解いている方もいるかもしれません。一見遠回りに見えるかもしれませんが、基礎からしっかりと固めることが重要です。

勉強方法①：基礎編～30日完成で基礎固め～

まずは、入門書で基礎固めをしましょう。

基礎固めには、30日完成がおすすめです。

30日完成は、事例Ⅳの入門書的な存在です。独学受験生の中では、支持率が非常に高いテキストです。

短期集中型の教材で、計算問題に特化しており基礎固めにはうってつけのテキストです。

戦略でも記載しましたが、「みんなができる問題」を落とさないことが重要です。応用問題を除き、この参考書に記載されている問題は「みんなができる問題」です。応用問題以外はミスなく解けるまで、解きなおしましょう。

勉強方法②：必要に応じて補助教材を活用する

30日完成で基礎固めが完了した！という方には不要ですが、疑問が残る論点は、補助教材を活用しましょう。

「事例Ⅳマスターガイド」や「第２次試験事例Ⅳの解き方」などがありますが、個人的には、CPA ラーニングで分からない論点の理解を補うのがおすすめです。

CPA learningは、会計のスペシャリストである公認会計士試験予備校大手のCPAが提供しているオンライン動画サービスです。

テキストを読むよりも、講義を耳で聞く方が理解しやすい場合もありますし、何より会計のプロの授業は分かりやすく、おすすめです。僕は簿記2級をこのサービスで合格しました。

会員登録は必要ですが、テキストも含めて無料で受講できるのが大きな特徴です。お得に受講できるのは嬉しいですよね。

■おすすめ講義

　・日商簿記2級工業（植田）：13章　CVP分析

　・日商簿記1級 工業/原計：第18章　意思決定会計

　・日商簿記1級 商業/会計（登川）：35章　個別キャッシュフロー計算書①②

■他テキストが気になったら、tomiの記事をチェック

事例Ⅳのおすすめ　問題集、過去問、間違いノート by tomi

勉強方法③：応用編～全知全ノウで応用力を鍛える～

基礎が身に付いたら、試験に対応できる応用力を鍛えましょう。

応用力を鍛えるには、「全知全ノウ」がおすすめです。

全知全ノウは、過去問解説の定番書であり、論点ごとに縦解きが出来るのが特徴です。頻出論点は、論点ごとに対策するのが正攻法なため、縦解きは有効です。

こちらも独学受験生の中では、支持率が非常に高いテキストです。

当問題集の活用方法でおすすめなのは、ふぞろいと併用して活用することです。当テキストは、解説が丁寧で考え方の手順まで記載してあるテキストですが、部分点については記載がありません。

難関問題については、ふぞろいを併用して振り返りを行い、単に正解か不正解で判断するのではなく、計算過程や途中式の記載にも気を配って、部分点を意識して解いていきましょう。

勉強方法④：実践編～過去問で実践力を鍛える～

応用力が身に付いてきたら、過去問で実践力を身につけましょう。前記の戦略①～③を意識して過去問を解き、次回は同じ間違えを繰り返さないような振返りを行いましょう。

模試を解く上で、注意してほしいポイントは「解答用紙を原寸大で印刷して解くこと」です。

部分点を狙うためには、枠線内に計算過程を記載させる問題が鍵になってきます。解答は枠内に記載しなければいけませんが、枠は想像以上に小さく記載できることは限られています。学習段階から、実際の枠線の大きさを踏まえて過去問を解くことが重要です。

解答用紙は下記サイトにアップされているので、必ず印刷して取り組みましょう。

https://www.aas-clover.com/testinfo/download-2

おわりに

いかがでしたでしょうか。

「事例Ⅳを制するものは、2次試験を制する」です。

高得点まではいかなくても、苦手意識を克服して合格点を取れるように準備していってください。

試験まであと少し、体調に気を付けて勉強を頑張ってください！！合格を祈っています！！

それではまた！

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