【合格体験記】~やると決めたら猪突猛進!一発合格目指してがむしゃら独学勉強タイプ~ by ゆたやんさん

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受験生情報

ハンドルネーム・年代

  • HN:ゆたやん
  • 年代:40代

勉強スタイル

やると決めたら猪突猛進!一発合格目指してがむしゃら独学勉強タイプ

受験回数

  • 1次:1回
  • 2次:1回

勉強時間

  • 1次:900時間
  • 2次:350時間

学習開始時期

2022年11月

得意科目・不得意科目

  • 1次
    • 得意科目:運営管理
    • 不得意科目:企業経営理論、経営法務
  • 2次
    • 得意科目:事例Ⅳ
    • 不得意科目:事例Ⅱ

職務経験・保有資格

職務経験:造船会社勤務

保有資格:簿記2級

診断士に挑戦した理由・きっかけ

入社して20年間、設計一筋で歩んできたものの、設計だけでこの先戦っていけるのか自分から設計を取ったら何が残るのか、コロナの第7波が落ち着いた2022年10月、そんなことを考えながら漫然と新たな資格を探していたところ、中小企業診断士という資格を発見。これまでザ・理系で歩んできた自分とは完全に別世界でしたが、逆に好奇心に駆られて深堀して調査しました。ただ、調べれば調べるほど難易度の高さに圧倒され、同時に長期間にわたり家族と過ごす時間が割かれることは容易に想像できたため、好奇心と不安、成長欲求と罪悪感、いろいろな感情の狭間でかなり葛藤しました。

最終的には妻と子供に相談し、やりたいことをやればいいよ、応援するよ、と背中を押してもらったことで、診断士の勉強をスタートさせました。

合格までの学習法

1次 独学(模試を1回自宅受験)

使用した教材:スピードテキスト、過去問マスター

序盤(2022/11月~2023/1月)

まずはネットで独学用教材をこれでもかと検索。全7冊という物量の多さに躊躇したものの、最終的には内容の充実しているスピテキを購入しました。最初はインプット学習としてスピテキ7科目を1か月でワンスルー。しかし身についている実感は皆無で、このままではマズいと急いでアウトプット学習に切り替えるべく過去マスを購入。毎週日曜日の地元クラブチームのサッカー活動も休部し、平日2時間、土日8時間の勉強体制に切り替え、その後2か月間で過去マスをワンスルーしました。過去マスでの演習+スピテキで周辺知識を深堀、という学習を続けましたが、自信を持って正解できる問題は限定的で、壁の高さに心が折れかかっていました。

中盤~終盤(2023/2~6月)

2月からは過去マス2周目に突入。同じ箇所でのミスを繰り返しつつも、何とか3月までに3周目まで完了。また、財務・会計の対策として、過去に取得した簿記2級の復習も並行して進めました。

4月からは1か月かけてマイノート(7科目の各論点を自分なりに手書きでまとめたノート)の作成に着手。1科目でA5 25枚もの物量になりましたが、知識の定着に非常に効果的で、その後の隙間時間の勉強用、さらにフリクションペンで書いていたため、キーワードを消して穴埋め問題とするなど、終始有効に活用できました

GW明けからは早朝学習も取り入れ、週30時間体制にペースアップ。過去マス回転を継続すると同時に、移動時間のYouTube聞き流しも追加し、プライベートは極力排除して仕事か勉強かの生活にシフト。この時点では持続的な成長を実感でき、学ぶ楽しさを感じながら勉強を進められました。

直前期(2023/7月)

7月初旬に模試を自宅受験。実は直前にスランプを経験していたせいもあってか、苦手の企業経営理論と経営法務で足切りの不合格判定。正直焦りましたが、まだ1か月あると気持ちを切り替え、初心を貫き過去マス回転を加速させ、最終的には8周まで到達。本試験前には自信を取り戻すことができ、一発合格に成功しました。

2次 独学

使用した教材:ふぞろい、30日完成!事例Ⅳ、事例Ⅳの全知識&全ノウハウ

序盤~中盤(2023/8~9月)

1次試験終了後は燃え尽きかけましたが、自己採点による合格判明後は急いでネットで情報収集。難易度の高さに怯えつつも、ここまで来たら絶対合格してやる、という強い意志のもと、週30時間以上のハイペースで独学を再開しました。事例Ⅰ~Ⅲはまとまった時間の取れる週末を中心に過去問を解くも、的外れな回答で採点不能レベル。事例Ⅳは早朝や隙間時間に30日完成と全知全ノウを毎日継続しました。

9月に入り、1次試験同様マイノートも作成しましたが、事例Ⅰ~Ⅲに大きな進展はなく、過去問1周目で60点台は皆無に等しく、2周目ですら60点に届かない問題も。それでも勉強当初よりは多少マシになっていたので、今までの学習は無駄ではなかったと過去問を続けましたが、成果が出ないまま勉強を続けるのは本当に苦しかったです。

直前期(2023/10月)

残しておいた直近3年分の過去問に着手。マイノートも充実してきて、事例Ⅰ~Ⅲは1周目で60点前後が取れ始めていたものの、20点台もあるなど得点が安定しませんでした。令和4年度の過去問を通しで自己試験したところ、DACA判定の204点と不合格レベルで絶望感を味わいましたここから先は得点を気にして一喜一憂している場合ではないと切り替え、直近3年分に集中して回答の質を高める学習にシフト。さらに中小企業白書やマーケティングの本を読んだりと、遅ればせながら視点を変えた学習も取り入れました。一方で事例Ⅳは全知全ノウを最終的に5周目まで回すことで、安定して60点台を取れる得点源に成長していました。

いわゆる「開眼」を経験したのは試験1週間前。直近3年分の過去問も3周目に入った頃、「あれ?これって前の問題と同じ方向性の回答では?」と、違う問題でも回答の本質は同じであることに気づき始め、しっくりきた感じがありました。それでも1次試験前のような自信はなく、不安な気持ちを抱えて2次試験を受験。試験終了後も本当に手ごたえが分からず、合格発表日までモヤモヤした気持ちで過ごしました。

購入後に毎日1問はやりました。事例Ⅳ初見問題の対応として、「事例Ⅳの解き方」を購入し解いていました。

なぜその学習方法を選んだのか?

過去に経験した受験は全て独学でしたが、診断士はかなり難易度が高いため、初めて通信講座も検討対象に入れました。ただ独学で合格した方も一定数いることが分かったため、最後は自分の勉強スタイルを信じて独学を貫きました

学習時・受験時のエピソード

月並みですが、本当にこの資格は長期戦なのでモチベーションの維持が重要です。そのため、私の学習法も心情の変化を含めてお伝えしたつもりです。特に2次試験の勉強中は本当に心が折れかかりました。でもこの勉強をまた来年もやるのだけは本当に嫌だったので、1年目で絶対受かるんだ、という気持ちをモチベーションに変え、日々の勉強に没頭したことが功を奏しました

なお、1次試験では、近くの受験生が試験中にブツブツ呟いて集中が切れかかるというプチハプニングが。また2次試験では机があまりにも狭くて用紙配置に大苦戦。このような想定外の外乱要因は少なからずあるかと思いますが、積み重ねた努力は決して裏切りません。最後は自分を信じて目の前の一問一問に集中し、合格をつかみ取って下さい

私の体験談がこれから勉強を始める方々に少しでもお役に立てれば幸いです。

おわりに

s.t.o
s.t.o

ゆたやんさんの心の動きが非常に伝わってくる体験記でしたね。
1次試験、2次試験ともに絶望を味わいながらもモチベーションを維持して一発合格したエピソードは、多くの受験生の心の支えになるのではないかと思います。
「自分の勉強スタイルを貫いて」とありますが、その根底には徹底した情報収集があると感じました。
これからも猪突猛進で中小企業を応援してほしいと思いました。

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