企業経営理論:まとめ+α
こんにちは。ZonEです。
今週は「怒涛の7週間」の第1弾「企業経営理論Week」…ということで、
- 月曜日:データ分析(ハカセ)
データによる傾向と対策 - 火曜日:企業経営理論の学習戦略(アックル)
2次を意識した学習法 - 水曜日:経営戦略(ZonE)
「理解して記憶」実例で学ぶ経営戦略 - 木曜日:組織論・人的管理(ハカセ)
組織論はアウトプットで! - 金曜日:マーケティング(JC)
「理解して記憶」実例で学ぶマーケティング 用語 - 土曜日:企業経営理論の試験対策(ふうじん)
分かりにくい言い回し対策
といった内容で、企業経営理論に関する学習法や試験対策をお届けしてまいりました。
日曜日の今日は、企業経営理論について、簡単にまとめておきたいと思います。
このように、「怒涛の7週間」の期間中は、毎週1科目ずつ
- 月曜日:該当科目の傾向をデータ分析
- 火~土曜日:メンバが1人ずつ該当科目の学習法などについてアドバイス
- 日曜日:該当科目の学習法などについて簡単なまとめ+α
といった流れで、各科目の学習法や試験対策について、じっくりと取り組んでいく予定です。
■まとめ■ 企業経営理論への取り組み方
それでは、この1週間に5人のメンバが企業経営理論について語ったことを簡単にまとめたいと思います。
まず、ハカセのデータ分析から
- 企業経営理論は難しい科目とは言えない
- 各分野の中では、マーケティングが一番正答率が高い
などの傾向が見受けられました。
1については、診断士を受験しようという気持ちを持っている方々が
- 企業と経営というテーマに対して興味を持っている
- 志すくらいだから、もともと好き
- 自分の仕事の中、生活の中で実例を見つけやすい
などが大きく作用していると考えられます。
そんな取り組みやすい企業経営理論ではありますが、2次試験に直結した内容を多く含む科目ですので、
- 表面的な知識としてではなく、実例などを通して「腑に落ちて身に付く」まで深く理解する
- 暗記科目ではないが、2次試験でも使えるフレームワークや切り口を記憶しておく
- 自分から知識の引き出しを開けられるように記憶を能動的に呼び出すための訓練をしておく
など、今から2次を意識した学習を心がけておくと、ライバルと差がつきます。
余力のある方は、ぜひ実践していただきたいと思います。
また、2から問題を解く順番を考えると、「後半のマーケティングから解く」のが望ましいことが分かります。
具体的にはハカセの図にもあった
といった順番ですね。この順番に解くことで、
- 食後の午後一に眠くならないために、サクサク解ける問題から解いて、弾み/勢いをつける
- 試験中に、経過時間と解いた問題数の関係を把握した際に安心でき、焦らずに済む
という効果も期待できますね。
次に、分野別に意識すべき項目を簡単にまとめておきましょう。
経営戦略は2次試験の事例1~4全てに絡む分野ですので、概念的な用語を身近な実社会上の例とリンクさせて深く理解しましょう。そのための方法として、
- 自社の経営理念/経営ビジョン、企業戦略/事業戦略はどのようなものか調べて考察してみる。
- 自社製品をPPMにあてはめてみて、問題点などについて考察する。
- 競合と比較し、自社が展開している製品やサービスの位置づけと、その市場に対する競争戦略について考察してみる。
など、自社を例に様々な用語について考えてみたり、
- 自分が高ロイヤリティを感じている製品やサービスを提供している企業のHPをチェックして、企業理念などを調べてみる。
- 自分の興味のある製品分野について、製品/メーカのポジショニング分析をしてみる。
- ニュースで話題になっているM&Aについて手法を調べてみたり、何故買収をしたのか?や自分が経営者ならどのようにシナジーを発揮していくか?…等を検討してみる。
- 凄いと思う製品やサービスの競争優位性について分析してみる。
- ネットワーク外部性で急激にシェアを伸ばしてデファクトスタンダードになった実例を探してみる。
- 電気自動車でイノベーションのジレンマを説明してみる。
など、学習した用語を世の中の有名企業とリンクさせて理解してみてください。
組織論では、
- 診断協会が発表する「一次試験案内」の出題範囲に具体的に掲載されている理論は、必ず覚える
- 考える問題では、基礎知識を武器に頭をフル回転させ、国語の問題として処理する
- 知識問題では、知っていなければいけない知識で選択肢を絞り、正答率を上げる。知らなくてもいい知識の深追いはしない
といったことを意識して学習を進めてみてください。
また、人的管理・労働法規では、費用対効果を考えてください。時には、捨てる勇気も必要な分野ですよね。
データ分析でも明らかになった、多くの受験生が最も取り組みやすいと感じているマーケティング。
では、ナゼ取り組みやすいと感じるのでしょうか?
それは、「マーケティング」なんて仰々しく改まって学習しなくても、身の回りのコンビニの様子や、新製品のCMなどの動向を通して、自然とマーケティングの考え方が身についているからです。
とはいえ、安定して得点を重ねるためには、耳慣れない用語などは、きちんと覚えておく必要がありますよね。
- トヨタを例にブランドの機能についてまとめてみる
- エステCM、マニュアル化、DVD講義、サービスタイムなどを例にサービスマーケティングの無形性、非均一性、不可分性、非貯蔵性と需要の変動性について理解する
- 自分がナゼあの店で購入するのか…を通して、関係性マーケティングの本質を理解する
など、学習したマーケティング用語に身近な例を当てはめてみると、苦労せず記憶に定着することができると思います。また、
- コトラーの4つのブランド戦略は「ラブマシーン(ライン拡張・ブランド拡張・マルチブランド・新ブランド)」
- 市場細分化の要件は「ソーセイジ(測定可能性・接近(=到達)可能性・維持可能性・実行可能性)」
など、語呂合わせも有効ですね。
最後に試験対策として、企業経営理論ならではの
- 分かりにくい言い回し 対策
- 労働関連法規 対策
について言及しました。
また、企業経営理論に限った話ではありませんが、今後はアウトプット中心の学習にシフトしていきますので、これからは過去問がバイブルになります。
特に企業経営理論では、同じテーマの問題が、表現を変えて、繰り返し出題されているので過去問への取り組みが非常に重要になります。
合格を確実なものにするためにも、A・Bランクの問題だけでなく、Cランクの問題とも上手に付き合っていきましょう。
■+α■ 言い足りないことを寄せ書きコーナー
[JC]
みんなが力説していることですが、企業経営理論は1次だけじゃなく、2次にもとっても重要な科目です。ぜひ暗記に頼らず、理解を進めてください。理解することによって2次にも対応できる力がついてくると思いますよ。ハカセの言っている国語の問題というのも同感です。設問文の深い読み取り(それも短時間での)を繰り返すことは2次にも直結する勉強です。ぜひぜひ企業経営理論を得意分野にするように、しっかり取り組んでくださいね。
[ふうじん]
皆が言うとおり、「企業経営理論」「運営管理」の2科目の知識は2次直結。
ここで講師の名セリフを引用。
「一次試験では知識が敵。二次試験はその敵(知識)が味方になる」
試験直前期の緊張を活かし、この2科目は隅から隅まで貪欲に知識を詰め込みましょう。この知識量が2次合否を分ける点差を作ります。
[ハカセ]
「組織論は国語の問題化している」という内容でエントリーを書きましたが、うっかり、「で、どうすればいいか」を書くのを忘れていましたので、後日加筆しました。結論は「そのためにはアウトプット!」です。改訂版を読んでいない方、是非もう一度ボクのエントリーを読んでくださいね!
僕の場合、正直、企業経営理論の勉強なんて殆どしませんでした。テキストは予習と講義で読んだだけ。組織論の分かりにくい論点だけは何度も読み返しましたが、企業戦略とマーケは殆どテキストに戻ることはありませんでした。
そのかわり、ひたすらアウトプットです。「スピード問題集」、「答練」、「過去問」、「模試」を、何度も何度も解きました。特に「完成答練」と「模試」は擦り切れほど解きました。「こねくり回した問題文・選択肢」から、出題者の真の意図を見つけ出すのは、これらのアウトプットを通してこそ可能になるのだと思います。人間、設問文を読んでいる時に、「きっとこういうことが言いたいんだろうな」と想像しながら読むのが常です。そういう「予見」を極力排除し、フラットな状態で問題文を読む訓練 をする必要があります。
そのためには、アウトプット、これしかありません。また、この科目は「過去問」の重要度が高い科目であるとも思います。過去問を重点的にやりましょう。頑張ってください!
[アックル]
本日は実務実習に行ってきましたが、やはり企業経営理論は重要だ!と実感しました。診断先の企業の事業環境分析(SWOT分析)、コアコンピタンス分析、マーケティングの4P、プロダクトライフサイクル、差別化戦略等々「企業経営理論」知識のフル活用でした。受験生の皆さんが今学習している内容は、資格取得後に大いに役立ちます!中小企業の社長さん達を助けるための武器になります!そう考えて勉強するとやる気が高まると思います!頑張ってください!!
[ZonE]
繰り返しになりますが、(1次・2次を通して)診断士試験に合格する上でも、また(資格取得後)診断士として活躍する上でも、企業経営理論は非常な大切な科目です。一生使える知識として、無意識でも知識の引き出しを開けられるようになるまで、深~く理解して、血肉としてください。頑張ってください!!
さて、明日からは「財務・会計」編に突入です。
7週連続で薄れかけた記憶を呼び起こすのは大変だと思いますが、強固な橋げたを構築してきた読者の皆さんなら大丈夫 =。
合格を左右すると言っても過言ではないこの大切な「怒涛の7週間」を力いっぱい走り抜けましょ~!!
ジュノ様
いつもご覧頂き、ありがとうございます。
来年の2次試験まではまだまだ長い道のりです。
モチベーションを維持して頑張って下さいね。
ぜひぜひ道場の記事も参考にして言って下さい。
ミニテストお送りしました。
こんにちわ。いつも勉強の参考にさせて頂いております。超初学者にとっては、バイブル的存在です。私も経営法務・経営情報・企業経営のミニテストを参考にしながら、勉強をしたいと思いますす。お手数をおかけ致しますが、ご送付をよろしくお願い致します。
いさころ様
さきほど、お送りしておきました。ぜひ頑張ってくださいね。応援していますよ!
先日は法務のミニテストありがとうございました。
要点がまとまっており、非常に参考になりました。
今度は模試に向けて、企業経営理論のミニテストをいただけないでしょうか?
yamada様
先ほどお送りいたしました。ぜひご活用下さい。
応援しています。
JCさんへ
経営法務、経営情報のミニテストをいただきました。内容は充実しており、フル使わせていただいております。企業経営のミニテストもお手数ですが送付願います。
chichinosukeさん
祝合格さん
コメントを頂き、ありがとうございました。
ミニテストをお送りいたしました。完成答練は本試験に近い難易度を目指しているはずですので、お二人とも相当いい線に到達しつつあるのではないかと思います。引き続き頑張って下さいね。応援しています。
皆さん、こんにちは。初めてコメントをさせて頂きます。
昨日の夜初めてこちらを拝見して「もっと早くここをしっていれば・・・」と思いました。
昨日、私も学校で企業経営理論の完成答練を受験しました。結果は約6割と芳しくありませんでした。
なぜか、どうしてもこの科目が点数に結びつきません。ス問ももう4~5回転してますし、過去問も2回転程やっています。それが点数に繋がらず泣きたい気持ちです。
何がいけないんですかね・・・(泣)
しかし、嘆いていても何も変わらないのでこちらに記載されている事を参考にして取り組んで行きたいと思います。
今後ともアドバイスをお願いします。
そしてミニテストの送付をお願いします。
はじめまして。初めてコメントします。
いつも大変参考にしています。モチベーション維持に大変助かってます!!
企業経営理論の完成答連、目標の70点にはいかず(汗)。。。私はマーケが苦手で正答率が50%ぐらいです。ここのABランクがしっかり正解できれば、目標点は越えれたので、弱点の再確認で前向きにとらていこうかと。
怒涛の7週間の最初でつまづいてしまった感がありますが、頑張る私に企業経営理論のミニテストの送付をよろしくお願いします!!
久しぶりのコメントです(^^;
みなさまいつも有意義なエントリありがとうございます。
初学者にとっては、迷子にならないための「灯台」のようなブログですね(^^)
企業経営理論のみなさまのエントリは、特に興味深く拝見させて頂きました。
過去問5年分徹底学習して、本試験では7割確保できるよう頑張りたいと思います。
私の通学しているマンパワーも来週から答案練習会となります。
ただし、1週間に2科目ずつのハイスピード!
みなさまの学習方法を参考にさせて頂きつつ、さらにストイックに勉強時間確保をして、私にとっての「怒涛の3週間」にしたいと思います。
今後もアドバイスよろしくお願いします。
JCです。
いつも応援ありがとうございます。先ほど、ミニテストをお送りしておきました。後半のマーケは前半の組織論等のような国語の問題的な深い読み取りが必要というよりも、知ってるか否かにかかっているように思います。言葉の正確な記憶がより求められる分野だと思います。これからの直前期でどんどん記憶が研ぎ澄まされてくるはずですから、苦手意識を持たずに積極的に取り組んで下さいね。頑張ってください。応援しています。
みなさん、こんにちは。
怒涛の7週間始まりましたが、教室生の方は答練終了の時期ですかね?
私は1週間遅れで昨日講義をスタートしました。
遅れたおかげで、企業経営理論Weekの記事をすっかり読んでからスタート出来るのは怪我の功名です。
しかし、いつもながら大変内容の濃い、かつ重要な点をピンポイントで突く記事をこのペースで書くのは、受験生以上に怒涛の7週間になるのでは・・・と頭の下がる思いです。
企業経営理論、なぜかマーケが苦手です。
JCさんの記事を参考に、実例でイメージをつけていこうと思います。
企業経営理論のミニテストをご送付、よろしくお願いします。