オンライン春セミナー開催報告 〜試験全般・1次試験編〜
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おはようございます、さろです。
おかげさまで4月16日(土)にオンライン春セミナーを開催することができました。受験生の皆様はお忙しい中でしたが、41名の方にご参加いただくことができました。ご参加いただいた受験生の皆様、本当にありがとうございました!
道場13代目としては初めてのセミナー開催であり、準備期間が限られている中で、今受験生の皆様が必要としている情報は何だろうか? 初年度の方、多年度の方にも幅広く役に立てる情報は何だろうか?ということを、道場13代目メンバーで毎週の打ち合わせを行い、構成を考えました。
ありがたいことに募集開始から短期間で応募人数の定員に達しました。そのため、定員オーバーで申し込みができなかったという方もいらっしゃったと思いますし、当日急用が入り参加できなかった方もいらっしゃったと思います。
そのため、今回と次回の記事において、セミナーで説明した内容や当日頂いたご質問に対する道場メンバーの回答を紹介したいと思います。本日は、第Ⅰ部:試験全般と1次試験の勉強法を紹介します。明日の「まよ」の記事では第Ⅱ部:2次試験の勉強法と個別相談会に関する内容を紹介します。
長い記事になっていますので、目次からご自身が気になるところをピックアップしてご覧いただければと思います。
では、いってみよう!
春セミナーコンテンツ
15:00~ 第Ⅰ部(一次試験について)
- 中小企業診断士試験概要・一発合格道場について
- 試験概要_1次試験
- 道場メンバーによる1次試験勉強法紹介
- hotman編 (多年度)
- どらごん編 (独学)
- にに編 (通信ストレート高得点)
- おたよりコーナー
15:49~ 第Ⅱ部 (2次試験について)
- 試験概要_2次試験
- 道場メンバーによる2次試験勉強法紹介
- さろ編 (勉強会)
- りいあ編 (独学ストレート)
- あらきち編 (多年度)
- おたよりコーナー
- 個別相談会 (ブレイクアウトセッション)
17:35~ 懇親会
セミナー内容
中小企業診断士試験概要
リットから診断士試験の試験日程の説明がありました。試験日程については、ホームページや、ブログの記事でも紹介されていますので、必要に応じて参照いただければと思います。
セミナーの開催日(4月16日)時点において、1次試験まで112日、二次試験まで197日。まだ時間はありますが、今の時期の仕上がり方によって、今後のスケジュールの立て方は戦略が分かれるところだと思います。
一発合格道場について
一発合格道場の特徴についての紹介がありました。道場の強みは;
- 確立された基本理論(橋げた理論、問練重視論、アウトプット・スピ問重視論、ストイック勉強論)
- 先代から継承された知識・ノウハウ
- 適度な代替わりによる視点の追加
そして、道場の想いは、診断士試験合格を目指す「すべての受験生」を応援する!ということです。
一次試験の概要
リットから1次試験の概要説明がありました。
◆7科目(科目合格制度あり、免除制度あり)
1日目:経済、財務、経営、運営 ※太文字の3科目は二次試験に直結!
2日目:法務、情報、中小
免除制度を利用した場合の当該科目は60点扱い
◆7科目の総合計6割で合格!
60点 × 7科目 = 420点でクリア!(例:70,70,40,60,60,免除,前年科目合格)
◆足切り制度あり(39点以下は一発アウト、40点はセーフ)
◆マークシートによる選択式(4択、5択が多い)
平均的に勉強するか強みで弱みをカバーするか、戦略が重要!
一次試験の最近のトレンドとして、試験合格率は令和2年度に合格率が上がり42.5%。合格者数は年々増加傾向にあり、令和3年度には5839人となりました。
道場メンバーによる一次試験勉強法紹介
勉強法紹介 hotman編 (色々・多年度)
◆仕事
メーカーの企画開発管理
◆学習スタイル
アウトプットとインプットのバランススタイル
初年度のインプット至上主義、2年目の人のおすすめ全力投球のパクるだけス タイルを経て、3年目にできあがった学習スタイル。
TAC上級通信+過去問5年分+勉強会(100字トレーニング)の組み合わせで合格!人のオススメをパクるだけではダメ、自分でカスタマイズすることが大事。
◆使用した教材のうち、オススメ2選
1.1次試験過去問題集 (TAC)
2.スピード問題集 (TAC)
1次試験過去問題集は「正答率」という重要な情報が得られる貴重な教材。スピード問題集は経営法務や中小企業経営・政策が苦手な人には特にお勧め。「最新の法改正に対応」していることが重要な情報。
◆勉強会参加のすゝめ
ココスタの勉強会に参加し、100字トレーニングをやっていた。勉強会参加には以下のメリットがある。
1⃣受験生仲間ができる
2⃣先輩診断士とつながることができる
3⃣二次試験の情報をいち早くキャッチできる
多年度生の受験生から二次試験の情報を聞くことで早めに対策が打てることが大きなメリット。
◆今年一次試験を受ける方へメッセージ
1⃣過去問は5年分でOK:1次試験過去問題集の正答率ABCを回すだけで60点は超えられる。
2⃣学習計画を立てよう:そして、週次で見直そう。YOSHIHIKOの記事も要参照
3⃣模試は1回は受けよう:本番と同じ環境で受けてみよう。
4⃣人のおすすめはやってみて合わないと感じたら即、次へ行こう:人のおすすめをパクるだけでなく、自分でカスタマイズ!
5⃣苦手科目は毎日学習しよう:財務、法務、情シス、苦手科目は毎日取り組むことで慣れること
6⃣わからないことは人に相談しよう:受験生仲間、先輩診断士、道場メンバーはきっと力になってくれる
7⃣二次対策はお早めに:一次試験が終わってスタートダッシュを決めるために情報は最低限収集しよう。
その名のとおりアツいhotman、受験生に伝えたいメッセージが溢れていたね。色々な学習スタイルに挑戦したからこそ、アウトプットとインプットをバランスさせることの重要性が伝わりました。受験生の皆様の中で、今の学習スタイルが偏っているのではないかと不安な方は、hotmanのアプローチが参考になると思います。
勉強法紹介 どらごん編 (独学・多年度)
◆仕事
システムエンジニア
◆学習スタイル
過去問アウトプット至上主義のマイペース孤独学
一次試験の勉強時間は1年目400時間、2年目300時間
◆使用した教材のうち、オススメ2選
<アウトプット教材として>
過去問完全マスター (全科目)
<インプット教材として>
一発合格まとめシート
過去問完全マスターは過去にブログでも詳しく紹介した最も愛用した教材。一発合格まとめシートは一次試験の論点がわかりやすいイラストとともにまとめられている。
◆独学者向けアドバイス(私の反省点)
- 教材選びが重要!
独学者は教材選びが重要!情報収集を徹底し惜しまず購入しよう。経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策の3教科は、特に最新のテキストを! - 模擬試験を受けておけば良かった
本番のシミュレーションとして有効。時間配分の練習にもなる。 - 受験者同士のつながりを持てば良かった
独学者は情報不足になりがち。Twitter、StudyplusなどのSNSを活用しましょう。モチベーションアップにも有効。
◆全体的なアドバイス
- 得意科目より苦手科目に注力した方がよい
「苦手科目の法が伸びしろがある」と前向きにとらえて楽しく取り組もう。 - ひとつひとつの科目・論点に時間をかけすぎないように
1次試験の範囲は幅広く、バラエティに富んでいる。「捨てる勇気」をもって取り組もう。
どらごんは、自身の反省をもとにした独学者向けのアドバイスを伝えていました。最近になってTwitterを始めたどらごんにとって、受験者同士のつながりをもてば良かった、というのは昔の自分に一番伝えたいメッセージという想いが詰まっていました。独学で勉強に取り組む受験生の皆様の中で、情報不足に不安を感じる方は、SNSを通じた受験生同士のつながりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
勉強法紹介 にに編 (通信・ストレート)
◆仕事
社会保険労務士
◆学習スタイル
全力で一発合格狙い!
2020年8月から学習を開始して、1次試験のみで約1000時間の勉強時間
メイン教材はフォーサイト(通信)、サブ教材はTACスピード問題集
模試はLEC会場模試(4月)と、TAC会場模試(5月)
◆学習方法:にじませ法(過去のブログでも紹介)
- テキストを1周し、出題範囲を把握する
- 過去問を解く ⇔ テキストで確認する を繰り返す
このときに類似・関連する論点を含め、ちょっと広めに確認する - メリットは身につく論点が増えること。
そして、「過去問だけだと出たことがない論点に対応できないのでは」という不安を払拭できること。
◆通信講座で学習するかたの悩み1:ついついサボりがち
- アドバイス:学習を「ふつうのこと」化すること
- 毎日、決めた時間に机に座る
- 決めた時間以上はやらない
- ポモドーロテクニック:25分間勉強し、5分間休む
- 勉強時間管理アプリ:ただし、人によって向き不向きがある
◆通信講座で学習するかたの悩み2:自分の現在位置がわからない
- アドバイス:模試を活用する(過去のブログでも紹介)
- 受験生の中での相対的な位置を把握できる
- 学習以外の予行演習
- 得点にこだわる:知らない論点でも得点を取ることに全力を尽くす
ににの学習方法が間違っていないことは、その実績(高得点)が物語っています。ただし、豊富な勉強量でストイックに取り組んだ成果でもあり簡単にはマネできないかもしれません。
「にじませ法」により周辺知識と連携させる方法は、幅広い知識を求められる1次試験において、身につけた知識を忘れにくくするための工夫として、どんな学習スタイルの方でも取り入れられるアドバイスかもしれないですね。
おたよりコーナー
元吉本芸人☆なおが司会を務める「おたよりコーナー」では、セミナー参加者の方から頂いた事前アンケートの質問の中から、特に多く寄せられた質問に対して、道場メンバーが自身の経験を元に回答をするコーナーでした。
幅広い受験生の参考になるように「受験の回数や学習のスタイル」が異なる回答者として くま、まよ、まん、YOSHIHIKOの4名を選定。それぞれの属性は以下のとおり。
回答者
・くま(通信、一次受験回数1回)
・まよ(色々、一次受験回数3回)
・まん(通学、一次受験回数6回)
・YOSHIHIKO(独学、一次受験回数1回)
(※以下、回答者のイラストの下の文字は学習スタイルと一次試験の受験回数を示します。)
Q:GW前に手ごたえはありましたか?
手応えはめちゃめちゃあった。
そして、5月末に模試を受けて確信に変わった。GW前から本番まで伸びた感覚がないので、去年の今頃受けても同じぐらいの点数だったと思う。勉強の時間効率はよかった方だと思う。
手応えは、全然なかった。
ただ、3回目の受験時は残り3科目(経営・情報・法務)だったので、GWに頑張ればなんとかなるだとうと思っていた。
GWからの2か月間徹底的に過去問を中心としたアウトプットをやり込むことで、飛躍的にレベルアップした。特に暗記系科目は、今からでも伸びやすいと思う。
手ごたえは、私はありませんでした。
私は予備校に通学していたので、GW前と言うとちょうど7科目の講義が終わった頃で、TACのスピード問題集とTAC通学生に支給されるトレーニングという問題集を解いて、講義で学んだことのアウトプットと基礎固めをひたすら行っていました。
何度も1次試験を受けているが、どんなに勉強をしても「ここまでやれば大丈夫」という感覚にはなれなかった。
GW前には手応えがなかった。
でも、5月2周目にインプット終了、5月末には過去問5年分を1周できたので、法務以外は足切りされないだろうと思っていました!スケジュール管理は過去のブログでも紹介しているので、そちらも是非見て欲しいです。
Q:長期戦を乗り切るモチベーションの維持方法があれば教えてください!
合格したら、それをアピールポイントとして、転職するつもりだった。一日でも早く転職したかったので、絶対に不合格になるわけにはいかないと思っていた。
実際に転職したかというと、合格したらどうでもよくなった。会社に雇ってもらっているという気持ちから、自分が会社を選んでるという気持ちになったことが大きいのかもしれない。
今までいくつか資格試験を受けたことはあるが、周りに宣言して自分を追い込むことはしたことはない。落ちたときに恥ずかしいから(笑)。
1年目・2年目は、仕事が忙し過ぎたことに加えて、プライベートの忙しさもあり、モチベーションは維持できなかった。3年目以降は、ココスタ勉強会やstudy plusで積極的に勉強仲間を作るよう意識した。家族と一緒に勉強して切磋琢磨し合えた。
道場のセミナーには可能な限り出ていた。昨年度はおそらく皆勤賞。セミナーも他の受験生と交流できる貴重な機会なので、是非活用して欲しい。
合格年度の1年間について話すと、合格年度とその前の年度で考え方を変えたのは、「勉強するときは勉強をして、遊ぶ時は思いっきり遊ぶ」とメリハリをつけた事です。予定を決めると、「いついつ遊ぶから、じゃあこの日はちょっと勉強を多めに頑張ろう」とか、自然と調整が付けられるようになりました。それが結果的にモチベーションの維持に繋がったと思います。
勉強がゼロになってしまう日があってもいいと思うけど、個人的には5分でも10分でも勉強するかな。
iPadをつかったペーパーレスで、どこでも勉強できるようにすることで、時々場所を変えて勉強していた。家のほかには、スタバなど。趣味のヨットの上でもトライしたけどさすがにNGだった(笑)。
番外編 (懇親会でのやりとりから)
おたよりコーナーでのお題となった、①GW前に手ごたえはありましたか?②長期戦を乗り切るモチベーションの維持方法があれば教えてください!というのは、セミナー終了後の懇親会においても話題となっていました。懇親会では道場12代目のこんちゃんさん、と~しさんも参加してくれました。その一部を紹介したいと思います。
①GW前に手ごたえはありましたか?
道場12代目のこんちゃんさんは、1次試験までは1次試験の勉強に集中するタイプだったそうです。それでも、GWの期間を使って、2次試験の事例1~3の問題を一度だけ解いてみる、というのは大事ということでした。そうすることで、二次試験で問われている知識を意識して一次試験の勉強ができるようになるということでした。初学者の皆さんも、今年のGWは二次試験の過去問に一度挑戦する機会にしてみるのもありですね。
②長期戦を乗り切るモチベーションの維持方法があれば教えてください!
道場12代目のと~しさんからは、診断士資格を取得した後に副業や研究会活動に全力で取り組まれている様子をお聞きしました。資格を取得した後のなりたい自分をイメージすることは、強いモチベーションにつながりますので、と~しさんのお話は受験生の皆さんにも印象に残ったと思います。
私自身、忙しさを理由にして資格取得後に新しい挑戦をすることができていないですが、同じ状況でもアグレッシブに新しいことに挑戦したお話を聞いて、私のモチベーションアップも上げていただきました!
最後に
以上が、春セミナー第Ⅰ部のサマリーでした。
今回の春セミナーが参加いただいた受験生の皆様にとって、何らかの気づきとなることができていれば、大変幸いです。また、簡単ではありますが、その内容をまとめたこの記事もご活用いただければ幸いです。 私にとっても受験生の方々と顔を合わせてお話をさせていただき、生の声を聞くことができたことは大変貴重な経験でした。その生の声に沿うような形で、今後の道場ブログでも有用な情報をご提供できるように頑張ります。
明日はまよから「第Ⅱ部:2次試験の勉強法と個別相談会に関する内容」の紹介です。
第Ⅱ部は個別相談会もあって、さらに内容が盛りだくさんだけど、よろしく!
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