さいちゃんが最後にお伝えしたいこと【中小企業診断士】

twitterもよろしくお願いします。

 

本日もアクセスありがとうございます。さいちゃんです。

今年の節分は昨日でしたね。124年ぶりに2月2日になったとのことを夜まで知らず、慌てて豆を用意して家族でまきました。地球の公転周期の端数から立春がずれるためとのことで、ある意味天体ショーのような貴重な体験でした。

さて本題に移りましょう。

私が受験した診断士試験から1年が経過し、幸いなことに様々な経験をすることができました。
なんだかんだ言われる診断士試験ですが、診断士試験で学んだことはすべて血肉となり、今後の人生の活力となりました。なにより、勉強や活動を通じて得られた尊敬できる仲間が一番の財産です。

先日のセミナーで一部お話ししましたが、本日は診断士合格後1年が経って感じたことを書きたいと思います。様々な挑戦と失敗を繰り返して得られた感想です。前半は、今年試験に挑戦される方に向けて、後半は、今年合格された方に向けて、さいちゃんのN=1の経験ですが、大切だと感じたことをそれぞれ7つにまとめます。

 

診断士試験に挑むに当たって大切な7つのこと

今年診断士試験に挑む方へのメッセージです。

① 自分で考えて自分で切り開くしかない状況では、良きサポーターに助けてもらう。

診断士試験の勉強を通じて、自分で考えて、自分で切り開くことの大変さを感じました。

もちろん、診断士の勉強のためにたくさんツールはあります。予備校や自習テキスト、ネットの記事、youtube等、探せばどんどん出てきます。
試験で大切なことは自分を客観視できることだと思っていて、自分だけでできない場合は、親身になって直接的・間接的にコメントをくれるサポーターが必須です。どこまでやればいいのかわからない、目の前が真っ暗になっている時こそ、信頼できるサポーターに頼ってみてはいかがでしょうか。

身近にサポーターがいない場合は、ココスタなどの受験生が集う場所を探してみてください。きっと親身になって様々な観点からコメントをくれる方がいるはずです。

② 知識の維持と更新を図る

1次試験を受験される方は、早期に1次試験の合格レベル(60%以上)に達することを目標とすると良いでしょう。
具体的には、過去問の頻出論点を中心としたトレーニングを網羅的に行い、模試で試験のペースをつかんで合格レベルを把握することです。その後は、頻出論点+αの範囲の知識について、「おぼろげな記憶」を「しっかりとした記憶」にしていく作業を行い、の領域をできるだけ広げることを試験日まで繰り返すことで、目標を達成できると思います。

2次試験を受けられる方は、1次試験の知識を手足のように使えるよう今一度定着化を図ると良いと思います。
中途半端な手足では、知識に引っ張られ与件に寄り添えなくなる恐れがあるので、やるのであれば確実に定着させる(知識を説明できるレベルにする)必要があります。方法としては、きゃっしいの100字訓練の記事が参考になるでしょう。

また、事例Ⅳは網羅的に対処しようとすると、簿記1級レベルを超える範囲を修める必要があるので、そこまでする必要はないことがわかります。周りができそうな問題を落とさない、少しひねられても模式図的に数学的思考を使って食らいつくといった作戦になると思います。

③ 緩い人的ネットワークを大切にする

完全独学も良いとは思いますが、勉強仲間、SNS仲間との緩いつながりは貴重で、私の場合は大きな財産になりました。
強いつながりだと、合わなかったときに息苦しくなってしまうので、いやな気持ににならない適度な関係性を築ける場所が良いと思います。そして互いにリスペクトできる関係性が心地よいですね。

④ 刺激を受ける機会を活かす

勉強仲間や予備校、支援団体などのネットワークから、多くの刺激を受ける機会があると思います。でも、刺激を受けただけでは意味がないので、刺激を受けた結果として行動に移した方が良いと思います。私が常々心がけているのですが、あまり行動に移せておらず反省しつつ、反面教師としていただければ幸いです。

例えば本を読むだけでも刺激を受けると思いますが、次の具体的なアクションに動くための方法を綴っている、さとまるが紹介した「アクションリーディング」という本がお勧めです。

⑤ 実際に目で見る、体験する

情報があふれている中、気になったことはコスト・時間を秤にかけて、とりあえずやってみることが大切だと思います。さとまるの記事にもありましたね。
一方的にあれはだめ、これはいい、という情報があった場合に、虚心坦懐で実際に目で見て体験したうえで、評価を下してください。

一方的に断言している人の話を鵜呑みにして、もしダメだった時に何の責任も負ってくれません。
自分で判断するか、信頼のおける仲間にもセカンドオピニオンとして話を聞いてみましょう。

 

⑥ ワークライフバランスを維持する

人生の中で優先すべきことを考えたうえで、バランスを取りながら勉強していきましょう。
診断士合格後も一生勉強が続きます(誇張ではなく)。無理をしながらではなく、持続可能な形で勉強する心構えが大切だと思います。

⑦ 対外的な自分の強みを明確にする

自分の強みは何なのかを明確にすると、強みを活かすためにどうしたらよいかがわかってきます。加えて、自分の弱みが明確になると、弱みを補う行動をとることができるようになります。強みや弱みを知るために、セルフSWOT分析によって自分を戦略的に分析することをお勧めします。

また、診断士合格後も強みは何なのか、常に問われる環境になるので、今のうちに何を強みとするか、どうしたら強みをより強固にできるかを考えておくと良いでしょう。私の反省としては、試験勉強の初期に自分の強みをもっと意識するべきだったかなと思っています。

 

診断士合格後1年間で大切な7つのこと

 

診断士試験に合格された方へのメッセージです。

① 自分で考えて自分で切り開くしかない状況では、良きサポーターに助けてもらう。

診断士試験に合格すると、実務補習などで先生や合格者とのつながりができ、その後協会や研究会などに入る方が多いと思いますが、実はとても多くの選択肢があります。自分で主体的に選択することが難しく、人の話を鵜呑みにして受動的に行動される方もいるかもしれません。
情報が乏しく自分で考えて自分で選択することが難しい場合には、定期的に情報交換したり相談できる仲間を作っておくと、動きがスムーズになることでしょう。

② 知識の維持と更新を図る

せっかく獲得した経営全般の知識を腐らせないために、何らかの施策を持っておきたいです。受験生支援活動、講師、執筆などのアウトプットする機会を設けて知識を定着させることがお勧めです。これまで同様に道場にアクセスしてもらって、知識の維持・更新を行うのも良いでしょう。

また、活動をするうちに新たな知識を獲得する必要性も感じるかもしれません。診断士の学習を通じて身に着けた勉強する習慣と自己最適プロセスを活用して、さらっと知識を習得する大切さを改めて感じています。

③ 緩い人的ネットワークを大切にする

今後、名刺交換、飲み会、facebookによって診断士の知り合いはできると思いますが、実は全然つながっていないことを感じるかもしれません。引っ張った時に付いてきてくれるような関係性がないと、今後の活動に活きてきません。
真のネットワークはしっかりとした活動を通して生まれると思っているので、何でもいいので目的を一つにチームで活動してみてはいかがでしょうか。緩いけどしっかりしたネットワークができると思いますよ。

 

④ 刺激を受ける機会を活かす

私は多くのセミナーや研究会を見学させてもらいましたが、様々な障壁があってあまり行動に移せていないことを反省しています。獲得した刺激を行動に移していくことを、肝に銘じておかなければいけません。。
ぜひ、機会を確実に活かしてくださいね。

⑤ 実際に目で見る、体験する

診断士合格直後の方を狙うひよこ食いがある、という都市伝説を信じて、様々な団体に入ることを躊躇している方はいらっしゃらないでしょうか。まずは一度見学などをしてみて、自分に合うかどうかを試すのが良いと思います。

きっと居心地よい場所を見つけることができると思いますよ。

⑥ ワークライフバランスを維持する

診断士合格後は試験勉強中よりもっと時間が足りないと感じ、行動の優先順位付けの重要性が増加します。詰め込みすぎて中途半端にならないようにすることに気を付けたいです。また、家族関係が悪くなる人や体調を崩す人がいるので、周りと自分を見てバランスをとることが大切だと感じています。

 

⑦ 対外的な自分の強みを明確にする

診断士×〇〇に入る自分の強みがないと、特徴のない診断士として対外的なアピールが難しくなります。もちろん、お金と時間をかけてマスターコースなどに入れば強みを築き上げることができるかもしれません。
すでに強みのある方はさらに強みを磨き上げ、これから強みを作りたい方は、自身の状況を加味して、興味がある場所、自分の強みを築けそうな場所にアタックしてみてください。


 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

全部読んでいただいた方はお気づきの通り、試験に挑戦される方向けと試験合格者向けの7つの大切なことはすべて同じになっています。(ちょっと無理くり感があるかもですが・・)

診断士試験で大切なこと、合格後も大切なことは、ステージは違ってもつながっているという私の感覚をお伝えしたかったのです。

さらに言うと、合格後でしかできないと思っていたことも、実は今からでもできることもあるはずで、ぜひ積極的にアプローチしてみるのも良いと思います。
最後まで考えることをあきらめることなく、モチベーション高く、自分だけの支援の道を歩める魅力がこの試験に眠っていると信じています。

 


最後に

今回がさいちゃんの最後の記事になります。

ブログでは診断士試験への戦略を中心にお伝えしてきましたが、試験に挑む自分自身を客観的にとらえ戦略をしっかりと立てられていれば、たとえ失敗しても成功に結び付けることができるという実体験を基にしています。失敗するとつらいですが、しっかりとした振り返りと自己分析によって次に進む原動力になると信じています。

また、この1年間、道場プラットフォームを使い倒して様々な経験ができました。自分のwhy, に対して、whatとhow を仲間と追求し、やり遂げた実感があります。活動をどのように受け止められていたのかは、皆さまの反応からも悪いものではなかったと受け止めています。

道場の記事は、受験生や試験の多様性を体現していて、多様性の中にある共通の普遍的なものが隠れています。そういった多様性の価値を伝える道場の価値は不変で、これからも太陽のように周りを照らす存在であってほしいです。次に道場プラットフォームを楽しむ方たちがどんなアプローチをとるか、一読者としてとても楽しみにしています。

私を合格に導いてくれたココスタについては、運営が代替わりしましたが、ありがたいことにサポートとして参加できることになりました。支えてくれた場を残すために少しでも力になれればと思っています。

道場を支えてくださった皆さん、一年間ありがとうございました。

以上、さいちゃんでした。

 


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さいちゃんが最後にお伝えしたいこと【中小企業診断士】”へ3件のコメント

  1. みっきー より:

    さいちゃんさん、1年間お疲れ様です。

    試験挑戦中も挑戦後も大切なことは繋がっているという今回の記事、
    改めて自分について考えるきっかけになりました。
    何を強みとして打ち出していけるのかまだ全然定まっていないのですが、
    今の時点で自分の職歴等から簡単に強みが見つからないという事は、
    「ここを伸ばしていく!」と決めてしまう覚悟も必要なのかもしれないと思いました。
    だからこそ試験勉強期間から意識したいなと感じました。
    それが、「自分が未来に「何」を残せるか」という所にも繋がる気がします。

    さいちゃんさんの色んな記事でお世話になりましたが、
    特に「運営管理&事例III」「プラスチック加工 & 中小企業の活躍事例」に関する記事、
    とてもとても有り難かったです!
    事例Ⅲに苦手意識がどうにも克服できなかった9月に、何度も読みに来ていました。
    解説付きで動画をまとめて下さっていて分かりやすかったですし、
    さいちゃんさんの丁寧なコメントも心強かったです。
    (徳島のおっちゃんになごみました。)

    ヒカルの碁から学ぶ「感情はトレーニングできる」という話も印象的でした。
    年1回開催の試験に臨むためには、緊張や焦り等の扱いも非常に重要だと改めて感じました。

    科学話も、センスがなくてあまりコメントはできなかったのですが、
    知識が少ない分野だったので学びがありいつも楽しく拝見していました。

    たくさんの学びをいただき、お世話になりありがとうございました。

    1. さいちゃん より:

      みっきーさん

      コメントありがとうございます!
      まるで私の記事を総括していただいたような素晴らしいまとめでありがたいです。
      加工技術の記事は特に一生懸命書いたので、お言葉が沁みます^^
      科学話は少しでも学びに繋がっていたら、これまたうれしいです。科学だけでなく、日常にはたくさんの学びが眠っていることを考えるきっかけになればという想いがありました。

      現在強みが見当たらないということですが、伸ばすところを無理に決める必要はないと思います。
      これから様々な機会がある中で、自然と「これやってみたい」と思えるものに出会えるはずです。
      出会えないなら、行動範囲をもっと広げたほうがいいかもしれませんが、これも無理する必要はありません。
      機会をじっと待つこともいいことで、無理をしてしまうことは避けたほうがいいです。

      ココスタでもよろしくお願いいたします!
      みっきーさんの挑戦を心より応援しています!!

      1. みっきー より:

        度々のコメントを失礼します。

        強みをどこに持っていけばいいのか最近は少し焦りもあったので、
        「伸ばすところを無理に決める必要はない」
        「これから自然とやってみたいことに出会える」
        と言っていただけて、安心しましたし、資格を取った後の挑戦が楽しみになりました。

        道場ではコメントの返信も親身にいただけるので、いつもとても嬉しいです。
        コメントを通してもたくさん大切な学びをいただけています。
        (皆さんが下さった返信に、内心で色々さらに返信させてもらっています。
        いつもありがとうございます。)

        ココスタでも、お世話になっています!
        改めて、頑張りたいと思います。

        御礼だけお伝えしたく、ご返信はどうかお気遣いなさらずお願いします。
        ありがとうございました。

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