資格の価値は誰が決める?

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おはようございます。さとまるです。

私が11代目として書く記事もこれで最後。ということで、いつか書きたいと思っていた、 「診断士って取る価値ある資格なの?」という問いに対する、さとまるなりの答え を今日は書きたいと思います。

さあこの問いを投げかけられた時、あなたならどのように答えますか?

合格後の周囲の反応

診断士の勉強中は、「この勉強をすれば、薄く広く民間組織の経営を学ぶことができる」ということがわかっていたし、「国家資格ではあるので、転職時のアピールポイントになるはず」と思い、そんなに「診断士ってとる価値あるの?」という問いを真面目に考えていなかったんですね。

ただ、 周囲の合格後の反応は、見事に二極化していました 。まず、社内規定で資格取得の報奨金(○十万円)が出ることがわかっていたので、総務部に報告すると、銀行出身の総務部長から「すごいっ!これは社内の朝会で発表しなきゃ!おめでとう!!」というありがたい反応が。

一方で、社内外の診断士の先輩からは「取ったけど更新しているだけ」「大変だったけどそんなに本業で使えていない」という否定的な意見が。公務員の診断士の先輩からも「更新が面倒なので資格を停止している」という意見も。さらに、起業支援をしている先輩からも「そんな暇あったら自分で起業して経験積みなさいよ」と。

ポジティブな反応をしているのは、いわゆるレガシー金融機関の総務部長だけという結果でした。しかも、診断士試験の内容はあまり理解しておらず、報奨金が出るレベルの試験なので評価するべきなんじゃない?といった状況のようでした。薄々気づいてはいたけど、これはあまりにも寂しい結果でした。。

資格を活かせる診断士って?

あれ?こんなはずだったっけ?と思った私は、同じような疑問を持つ合格者の友人と 資格を活かしてイキイキ働いていそうな診断士 を探し、その理由を探る旅に出ました。直接連絡を取ったり、実務補習の伝手を使ったり、ひよっこ診断士として話を聞きたいです、と言って。

すぐにコロナが流行り始めたので直接会うことは難しくなりましたが、それでも軽く話した方も含めて、短期間のうちにざっと50人くらいにお会いしたでしょうか。

独断と偏見で分析するに、資格を活かしてイキイキ働いていそうな診断士に共通していたのは、以下の3点でした。

薄く広く、いろんな人と繋がっていること:診断士になってからの年数に関わらず、その方と繋がると背後に100人、200人、下手すると1000人くらいの人影が見えるような人脈のハブになっているイメージです。

■自分の強みがわかっていること:本業で培った営業トーク、法律知識、国際展開、ITなどなどなんでもありですが、これは他の人より得意!という強みを2、3個持っていて、経営(診断士)と絡めて差別化し、セールスポイントにしているイメージです。

■自分の弱みも知っていて、助けてもらえる人がいること:この点もなかなか重要で、自分の限界もわかっているので、全部自分で完璧にやろうとせず、素直にわからないこと、助けて欲しいことを周囲に話せるし、助けてもらえるイメージです。

これらの共通点から考えると、私の周囲にいた診断士は、仕事の延長線上で半ば強制的に取らされた人が多く、 資格を取ること自体が目的になっていたり、社外の診断士と繋がっていないので、どんな資格の活かし方があるのか、もっというとどのように差別化して診断士という資格を活かしていくかを考える機会がなかった。そのため、資格を活かし切ることができていないのだと思います。

資格の価値を決めるのは自分

これは、実にもったいないことです。お金も時間もそれなりに投入したはずで、それらを回収するためにも、 診断士を取ったら、ぜひいろんな活動に軽く巻き込まれてみてください 。活動への関与の度合いは制限されるかもしれませんが、 診断士を取る前でも、試験へのモチベーションをあげるために話を聞いて見るのもあり です(診断士取得後の活動を知って入れば、もっと試験のモチベーションが上がったのにとセミナーを企画したほどです)。

情報を横目で見ているだけ、又聞きで聞くだけではわからず、現場に行って見えてくること、経験できることが必ずあります。例えば、

■情報の真偽がわかる:診断士活動については、診断士やら診断士以外の方やらがいろんな情報を流しています。でもそこに書いてあることが自分にとって本当に真実かは、自分にしか判断できません。ちょうど診断士試験の勉強法をたくさんの選択肢から選び取るのと同じように。

■自分の居場所が見つかる:これは、誰と繋がるか、協会などのどの組織にいるのがあっているかという意味での居場所というだけではなくて。複数人で活動してみたときに自分はどんな活動で貢献できるのか。仲間やお客さんに価値を感じてもらえるのか。本業や会社と離れて考えることができます。

■巻き込む経験ができる:そのうち、誰かの活動を代わりにやることになったり、巻き込まれるだけじゃ物足りなくて、自分が巻き込む側になることも。ここまでくると、企画段階から自分の強み弱みと向き合うことになるし、誰かの協力を得たり、参加者とも繋がって、人脈も広がる。そんなわけで、資格を活かしてイキイキ働いていそうな診断士の条件に近づいていけるのではないかと思います。

そんなわけで、診断士は取るだけで価値のある資格だとは思いません。1年経った今、 自分から動いて、価値を作っていく必要のある資格 なんだなと改めて思います。

いろんな人と出会って、診断士活動に巻き込まれ、仲間を巻き込む中で、自分なりの資格の価値を見つけてみてください。そして、その出会いのどこかで、ぜひお会いできますように。コロナで加速した世の中の変化のいい部分に乗って、コロナ以前から続く閉塞感を打ち破るような診断士活動をご一緒できたらと思います。

おしまいに

特に、日々仕事に子育てに奮闘している方々へ。資格を活かしてイキイキ働いていそうな診断士の中には、資格取得を転機に専業主婦から転身された方や、仕事を辞めて独立された方もいました。11代目でも、さいちゃんやぴ。のように子どもを3人抱えながら活動している人もいます。

子育ては期間が限られたプロジェクトとも言われます。初めて歩いた、初めて逆上がりができるようになった、などなど時期を逃せば見られない瞬間もあります。そこは踏まえた上で、それでもこれは!という活動は諦めないで関わることをおすすめします。それこそ、逃せば得られないチャンスかもしれないのですから。

ただ、家族がいる中で診断士の活動をするのに必須なのが、家族の理解です。夫には試験勉強の段階から、診断士の取得目的や活動の内容について、ことあるごとに話してきました。また、夫は夫で飲み会や趣味などの自由時間を確保したいので、私の自由時間とバーターで交渉して、うちはなんとかうまくいっています。

あとは、甘えたい盛りの子どもたち。いつかこんな面白い活動があるんだよって伝えられる関係になりたいですね。なかなか難しいこともありますが、家族それぞれの人生を大事に過ごしていきたいと思っています。

1年間お読みいただき、どうもありがとうございました。
以上、さとまるでした。


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資格の価値は誰が決める?”へ4件のコメント

  1. JIJI(キャッツ) より:

    さとまるさん、
    1年間ご苦労様でした。そして、貴重な記事ありがとうございました。
    さとまるさんのサポート、そして道場の数々の有益な記事のおかげで、今年合格することが出来ました。
    さて、これからどうするかと考え、さとまるさんが言われているように、まずはいろいろな活動に軽く巻き込まれることで、薄く広くいろんな人と繋っていこうかと考えています。昨日も診断士関連の2つの組織の説明会に出席して、参加することを決めました。いろんな人と出会って、診断士活動に巻き込まれ、仲間を巻き込む中で、自分なりの資格の価値を見つけてみます。
    将来診断士同士として、またお会いして協働できればと思っています。
    1年間ありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします。

    1. さとまる より:

      JIJI様

      コメントありがとうございます!自分で動くことで見えてくるものがあるはず。診断士の勉強で学び、これからも使えそうなことの一つと思います。
      すでにこの道で行こう!と考えておられる内容もあると思いますが、動いてみることで、偶然の出会いがあり、他にも道が開けるかもしれません。それはきっと、動いて見てからのお楽しみです。
      こちらこそ、今後もよろしくお願いします。

  2. みき より:

    さとまるさん、1年間お疲れ様です。

    勉強会でもお世話になりました。
    お子さん達がまだ小さい中で試験に合格されて、仕事でも目標をお持ちで、
    いつも落ち着かれていて、さとまるさん素敵だなーといつも思っていました。

    道場ブログでも、事例の縦解きやアロマ活用、試験当日に再現答案作成等、
    色々とさとまるさんの記事を参考にさせていただきました。
    中でも現状コンサルとも診断士とも縁がない私には、
    「資格取得の前と後」や今回の記事のように、
    さとまるさんが資格に関して書いてくださっている記事にいつも学ばせていただけます。
    (受験スタートアップセミナー、1次未受験者向けだと勘違いしていました。参加させていただけばよかった…。)

    私は昨年はとにかく「資格を取れば何かが変わる」と目の前の勉強のみやっていたのですが、
    それだけではダメだと、2次がダメだった今のタイミングで一度立ち止まり最近は色々考えていました。
    そんな時に、周囲の人たちから色々とマイナスな意見を貰ってしまったり、
    それに自信をもって言い返せなかったり…。

    せっかく再スタートなのに何だかモヤモヤしてしまっている所だったので、
    今回の更新を読めてとても良かったです。
    ただ資格を取るだけでは変わらない、それを活かせるかどうかは自分次第なのだと、
    しっかりと覚悟をかためて勉強に臨めたらいいなと思いました。

    コメントが長くなりすみません。
    また迷ったときには、さとまるさんの記事を読ませてもらえたらと思います。
    お世話になりありがとうございました!

    1. さとまる より:

      みきさま

      コメントありがとうございます!少しでも記事がお役に立てましたようで何よりです。
      私もまだまだ、合格をしたものの資格を使い切れているとは言い難く、自戒を込めて最後の記事を書きました。合格後の姿、「診断士になったら、あの方みたいに活動してみたいな」という具体的なロールモデルを持っていると、きっとモチベーションも保てるし、合格してからも早く動けるはずです。
      周りが言っていることは、たくさんあるうちの一つの見方でしかありません。ポジティブな意見もネガティブな意見も聞いた上で、結局みきさんがどうなりたいかを考えて、進んでみることが一番大事です。勉強会はじめ、みきさんにはすでに多くの仲間がいますから、迷ったときには仲間を遠慮なく頼ってみてください。
      診断士の受験という機会を活かして、みきさんの新しい道が拓けますように。吉報をお待ちしております。

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