「診断士資格は転職に有利ですか?」

 

口述セミナー@オンラインのお知らせ
セミナー日:2020年12月12日(土)午後を予定
募集開始日:2020年12月11日(金)昼12時より
当日の時間などの詳細はコチラ

※今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、
直接対面による口述セミナーは行いません。
あらかじめご了承ください。

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・元金型屋のかーなです!

 

前回までの記事はこちら

 

 

12月ですね。

えっ……12月?

いや、うん12月ですよね。

12月です。

二次筆記試験の結果を待たれている皆様、そろそろ心の準備を始める頃でしょうか。

口述試験に備えて二次試験の問題を引っ張り出すも良し、あと数日のバカンス期間を最後まで楽しむも良し、ただし体調管理だけはくれぐれも抜かりなくお気を付けください。。

 

 

さて、先日の中小企業診断士受験スタートアップセミナーにご参加頂いた皆様、改めましてありがとうございました!

勉強を始めたばかりという方、とりあえず興味があって聞きに来たという方、「受験生支援団体」を名乗る謎の団体のセミナーに参加するのは、多少なりとも勇気がいったことと思います。

もちろん、「いつも道場ブログ読んでます」の皆様も、重ねてありがとうございました。

 

 

セミナーの中で私は「診断士資格と転職」というテーマでお話させて頂きました。

当日は時間が限られていることもあり、多少駆け足になったので、改めて記事にしてみたいと思います。

そこで冒頭の、「診断士資格は転職に有利なのか」という問いです。

私の答えは「YES」です。

ただし、手放しのYESではなく、留意点もあります。

(「留意点」とか言ってしまうあたり、もはや「二次試験シンドローム」と言ってもいいかもしれない…)

具体的には以下の通りです。

①そもそも転職活動において資格は、「can」と「will」を結ぶための補助線みたいなもの=資格は目的ではなく手段

②診断士資格は、特定の業界や職種を目指す人にはおすすめ

③または、自分のキャリアに閉塞感を感じている人にもおすすめ

【まとめ】診断士資格は、キャリアパスの幅を広げてくれる。

では、順番にいってみましょう。

 

①そもそも転職活動において資格は、「can」と「will」を結ぶための補助線みたいなもの=資格は目的ではなく手段

転職サイトなどで診断士が「転職に有利な資格No.●」とか書いてあると、つい「診断士資格をとれば年収が上がるんだ」と思ってしまうこと、ありませんか。

もちろん資格「なし」よりは資格「あり」の方が年収アップの可能性は高くなるのでしょうけれど、あえてお伝えすると、診断士は「それさえ持っていれば全ての転職で有利になる」という「万能薬」ではないと思います。

私は社会人11年目で現在5社目と、年齢の割に無駄に転職回数が多いので、以下は私の体験談も交えながらお伝えさせて頂きます。

そもそも中途入社の転職の場合、新卒と違って「何ができるのか(can)」「今後何をしたいのか(will)」をある意味ドライに聞かれます。

このcanとwillは多少の重なりがあることが一般的で、例えば「有形商材の営業は経験してきたので、次のステップとして無形商材の営業をしたい」のように話を持っていきます。

現職と志望する転職先の仕事にある程度共通点がある場合は、面接官の方でも特に違和感なく、納得してもらえるでしょう。

一方で、現職までの経験ではカバーできなさそうな仕事への転職を希望する場合、いくら求人に「未経験可」と書いてあっても、ちょっと大丈夫なのか自信がないな、と思うことってありませんか。

そこで、canとwillをつなぐための補助線として「資格」を取るという方法があります

例えば極端な例ですが、これまで飲食店で働いていた人が転職を考え、本気でプログラマーを目指そうと思ったら、プログラミング関係の資格を取るなり、スクールを探して通ったりすると思います。

診断士資格も、転職においてはこのプログラミングスクールと似た位置付けで、経営に関する知識や経験が必要とされる仕事に就きたくて、これまで関連する経験があまりない、という時に、canを広げてwillに説得力を持たせるために取るなら「転職に効く」と思います。

 

 

②診断士資格は、特定の業界や職種を目指す人にはおすすめ

あくまで私見ですが、特定の業界はコンサル、金融機関、ベンチャー

(あれ、ベンチャーって業界ではないですね)

職種は、経営企画、財務、生産管理などの管理系、プラス管理職です。

コンサルは、診断士資格が「経営コンサルタントの国家資格」と言われる資格なので、特に説明はいらないかと思います。

金融機関(銀行など)では、診断士資格の取得を推奨するところが多いと言われます。

昨今はただ融資をするだけでなく、融資先がより成長するためにはどんな支援が必要なのか、といったコンサル的な役割も銀行に期待されるそうなので、財務状況以外も含めて総合的に企業を見る目が求められるということなのでしょう。

ベンチャーについては、私が現在働いていて思うことです。

とにかく会社全体が発展途上なので、診断士の知識や視点が必要とされる場面がいくらでもあります。

職種については、経営企画、財務、生産管理などの管理系、プラス管理職ということで、経営者に近い目線が必要とされる職種です。

事実、私の周りにも、診断士試験に合格したら昇格できたとか、新規事業の部署に異動になったという人もおり、社外への転職に限らず、社内の管理系の部署へ異動したいと考えている方(製造現場で働いているけど、生産管理でもっと根本的な仕組みから変えてみたいとか)にもあてはまるのではないかと思います。

 

 

③または、自分のキャリアに閉塞感を感じている人にもおすすめ

何を隠そう、私がこのタイプでした。

30歳を過ぎて大学の同期が昇進したり海外駐在したりする中で、私は主任などの肩書もなく、何ができる人間なのか自分でもよくわからない。

これではいかんと思い、社会人になってからの経験をまとめて証明できるものがないかと探した時、出会ったのが診断士の資格でした。

ちなみに、当時はこんなに早く転職するとは思っていませんでしたが。

今すぐにではないけれど、「そのうち転職するかもな」と思っている方で、何か分かりやすいスキルセットがほしいという方には、中小企業診断士がおすすめです。

この資格の良いところは、多くの会社で経営のベースとなっている「財務・会計」や「人事・労務」「情報システム」「生産管理」などの知識が学べて、さらに自分の志向に合わせて転職時に重みづけをしてアピールできることだと思います。

つまり、「自分は財務の仕事に興味があって、そのためには会社全体のことを広く知る必要があると思い、中小企業診断士の資格を取りました。その過程で人事や生産管理の基礎も学んだので、現場で働いている人と財務諸表の繋がりを意識しながら一つ一つの仕事をしていきたいです」というようなアピールができるということです。

転職で財務の仕事に就きたいなら、ストレートに簿記や財務関連の知識を学べば良い、というのもその通りです。

一方で、相手の期待の斜め上をいくといいますか、「財務の仕事したいから経営全般の知識を学びました」って言える人はそう多くないと思うので、面接の相手に印象付けることができるのではないかと思います。

 

さらにはもし「転職したいけど、何がしたいか分からない」という方がいたら、そして今すぐ転職しなければいけないほど事態が差し迫っていないなら、診断士試験の勉強をしてみるのも一案だと思います。

ご存知の通り、診断士試験は一次試験が7科目、二次試験が4科目の出題範囲の広い試験です。

勉強するからには合格を目指したいところではありますが、この中で普段の仕事でまったく関わりのない分野の勉強をして、「人事って面白そう」とか「ベンチャー企業に転職したらこういう知識が生かせるかも」とか発見をするだけでも、十分有意義だと思います。

なんなら「やっぱり法務は無理そう」でもいいんです。

何がやりたいか、何はやりたくないか、少しでも今後の方向性を決めるヒントになったら良いと思います。

私の場合は、前職で必要に迫られて診断士の勉強をしましたが、一次試験で「経営情報システム」をかじった(点数は全然とれなかった…)おかげで、ITに対する苦手意識が以前より薄れていました。

その結果、今回の転職でIT企業に就職することになったので、今思えばこれも診断士試験の副産物といえます。

 

【まとめ】診断士資格は、キャリアパスの幅を広げてくれる。

転職とは、多かれ少なかれ、それまで経験していない仕事にチャレンジすることだと思います。

どんな仕事にチャレンジするかは人それぞれですが、診断士の勉強をするとチャレンジの視野に入ってくる職種がぐっと広がります。

そういう意味で、私はこの資格をいろんな人に薦めたいですし、診断士の魅力ももっと発信していきたいと思っております。

具体的な履歴書の書き方とかは、セミナーなんかで見かけたときに聞いて頂ければわかる範囲でお答えします。

皆様の挑戦に幸あれ。

 

 

いかがでしたでしょうか?

診断士と転職については、先代も記事にしていますので、こちらも併せてご覧下さい。

10代目soya 「中小企業診断士の転職活動」体験記

9代目ヒロちゃん 【ゆるわだ】コンサル会社に転職して4カ月経ちました

 

ではでは、くれぐれも風邪には気を付けて、引き続き一緒に勉強がんばりましょう~^^


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