診断士2次試験における「守・破・離」

           

<セミナー告知>

一発合格道場夏セミナー、略してン夏を開催します

一発合格道場 オンライン夏セミナー2020

日曜の回:7月26日(日) 14:00~17:50 (13:50から接続可能)

平日夜の回:7月29日(水) 20:00~21:30 (19:50から接続可能)

Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!

7月14日(火) 12時より「こくちーず(告知’s)」で募集開始予定

日曜の回(7月26日)の申し込みはこちら ※満員御礼!

平日夜の回(7月29日)の申し込みはこちら ※満員御礼!

※【緊急追加】関西道場(関西メンバー)主催の
オンライン相談会・更新会も開催します!(7月23日)
申し込みはこちら
※詳しくはCKの記事を御覧ください。

~参加者の皆さまへお願い~

キャンセル待ちの方がいらっしゃいますので、

もし参加できなくなってしまった場合には、

お手数ですが申込フォームの問合わせにて、

キャンセルのご連絡を宜しくお願い致します。

また、参加者のかた全員に案内メールをお送りしましたので、

まだ届いてないかたは必ずお問い合わせいただきますようお願い致します。

           

twitterもよろしくお願いします。

 

おはようございます。岩塩です。一次試験を受けられた皆様、2日間の一次試験、本当にお疲れ様でした。自己採点の結果、めでたく合格見込みとなった方は、2次試験の情報収集や学習準備を始めていることと思います。カワサンの記事にもありましたが、情報収集がとても大事です。一発合格道場でも2次試験対策セミナーを開催しますが、有難いことに両日とも満員御礼をいただいております。懇親会にはまだ人数の余裕がありますので、『懇親会だけ参加したい』という方がいらっしゃいましたら、こくちーずの【お問い合わせ】からご連絡ください!

 

さて、本日の話題です。

 

<2次試験学習における守破離>

私は仕事で新卒社員研修を担当することがあるのですが、その際に新卒社員の皆さんからしばしば耳にするのが「守・破・離」という言葉です。もともとは千利休の訓によるものだそうですが、修行における過程を示したものです。

 

修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。

師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。

さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのである。

(Wikipediaより引用)

 

初学者の皆さんにとっては、診断士2次試験の学習はいわば修行のようなものかと思います。2次試験を「守・破・離」の観点から考えてみると、次のような過程になると思います。

 

「守」
  模範解答を忠実に真似する、解答に至るロジックを理解する

「破」
  模範解答を分析し、自分に合った解答プロセスを確立する

「離」
  模範解答にとらわれず、独自の診断・提案ができるようになる

 

このように定義すると、2次試験で求められているのは「守」「破」まで。「離」は危険な行為となってしまいます。

診断士は国家資格ですので、標準的なというものがあります。を習得しているかどうかを確認するのが2次試験ですから、「自分ははもうしっかり理解しているよ!」ということを強くアピールした方がよいです。オリジナリティのある「離」の解答を書きたい気持ちをぐっと堪えて、通りの解答をすることが大切です。(出題内容がご自身の専門分野に近い場合は、特に要注意です。)

社会人をやっていると、「人と同じじゃ意味がない」「独自性を持て」と言われることが多いと思いますが、2次試験では「人と同じことを書く」「独自性を封印する」を意識することが重要です。

 

 

<「守」「破」 習得のプロセス>

私は過去問10年分を2周しましたが、1周目は「守」の視点、2週目は「破」の視点を重視して学習を進めました。

 

(1) 1周目「守」(8月)

  • スタディングから問題を印刷して、40分間で問題に取り組む
    • ①問題への与件文の対応付け、②解答骨子のメモを作成をする程度で終了
  • スタディングのロジックマップを見ながら解説を聴く
    • ①適切な対応付けができていたか、②解答文を書けそうな骨子ができていたか、を確認
  • 問題文と模範解答を写経する。(書き写すということ)
    • 模範解答で、他問題にも応用できそうな表現はチェック
    • エクセルにまとめていました
  • まとめたエクセルを通勤時間に眺める

(解答はスタディングより引用)

この段階では真似によるインプットを重視していたので、解答全文は書かず。ニュートラルな気持ちで「なるほど~」「そう考えるのね~」と模範解答から学ぶ。できなくても自分を怒らない。問題経験数を増やし、出題傾向と「こんな問題に対してはこんな解答を書く」という切り口&キーワードことをざっくり掴む。ロジックを意識しながら練習すると、だんだんと的を得た抜き出しや解答骨子ができるようになると思います。

 

(2)2週目「破」(9月)

  • AASのWebサイトから本番形式の問題と解答用紙を入手し、80分間で取り組む。
  • 「ふぞろい」で答え合わせ
    • 解答のロジックが適切だったか、②解答要素が盛り込めていたか、を確認する。
  • 「ふぞろい」の模範解答を写経
    • スタディングの模範解答とも比較しながら、応用できそうな表現があればチェックし、多面性を高める(同じくエクセルで作業)
  • まとめたエクセルを通勤時間に眺める

この段階ではアウトプットを重視し、時間・字数とも本番形式で。大外ししたら、「違うだろー!」と脳内で自分をこきおろし反省メモを作る。同時に蛍光ペンや色ペンなど筆記用具の使い方の調整を図る。

 

概要としては、上記のようなイメージで進めていました。戒めの意味も込めて写経を活用していました。

「わかってきたかも?」と調子に乗って油断すると、独自色の強い解答を書いてしまったりして・・・。自制心を持って一定の枠から飛び出ない解答を書くことが大事!と何度も自分に言い聞かせた次第です。

また、もしも再度2次試験を受けるとしたら、やはり「勉強会」「模試」を活用すると思います。自分が型通りにできているかどうかは、自分ではわからないことが多いので、他者からの客観的なフィードバックが有効だと思います。点数が伸び悩む場合は、もしかすると気づかずに少し変な癖がついているかもしれません・・・

 

「型があるから型破り、型が無ければ形無し」

 

合格後はそれぞれの独自性を発揮することが診断士としての強みに繋がると思います。ひとまず2次試験では、中小企業診断士の基本的な型で勝負し、合格をもぎ取ってください!

 

 

<試験ではなく、支援>

二次試験に向けた「気持ち」の面でも一言・・・

昨年の10月19日、私は東京理科大の飯田橋キャンパスで2次試験の開始を待っていました。その時、どこかで読んだこの言葉をふと思い出しました。

2次試験は、あなたが中小企業診断士の卵として行う
初めての経営診断です

この言葉を思い出した瞬間、それまで高めてきた集中力や緊張感がさらに高まるとともに、使命感がこみ上げてきたのを覚えています。10代目ブブの言葉を借りると、

「試験ではなく、支援」

この視点に立ち全力で事例企業に寄り添うことが、試験合格の鍵であり、合格後の活動にも繋がっていくと思います。実際、2次試験で作ったファイナルペーパーは実務補習でも役に立ちましたし、これから先の活動でも基本になり立ち返るものになるでしょう。

診断士は中小企業に寄り添う羅針盤のような存在です(いけちゃんの記事参照)。「2次試験の勉強は支援の練習」と捉えれば、試験勉強という性質を超えた貴重な時間が過ごせることと思います。皆さんの学習が順調に進むことをお祈りしています!

 

※協会に入会しました

 

 

最後に、となりのふぞろい企画です。

受験生の時分、ふぞろいにはお世話になりました。m(__)m

特に独学で診断士を目指す方にとっては必携の教材だと思います。主コンテンツである再現答案は言わずもがな、その他にも魅力的な仕掛けがいっぱいですよ~。

試験って、問題を解くだけじゃなく、忙しい中勉強時間を作ったり、体調に気を付けたり、準備して試験会場に向かったり・・・、色々なハードルを超えないといけないんですよね。そんなことも含め、診断士試験のリアルをまるっと先取り体感できるのも、ふぞろいの素晴らしいところ。以下、特に気に入っていたコンテンツを紹介します。

 

【事例別10年まとめ表】(10年データブックより)

問題ごとに切り口キーワードがまとまっている非常に便利な一覧表です。模範解答を写経したあとに、この切り口とキーワードも一緒に書いておき、インプットに使っていました。キーワードのシャワーを浴びることで二次試験向けの語彙力が高まったと思います。

(ふぞろいな合格答案10年データブックより引用)

 

【80分のドキュメント】

合格者の当日の行動や、思考回路が詳細に記録されています。解答プロセスが参考になるし、臨場感を持った形で当日のイメージトレーニングができます。色々なバックグラウンドを持った受験生が、それぞれの思いを抱えて全力で挑んだドキュメント。熱いです。色んな気づきがあると思います。

ふぞろい・タキプロ・道場を掛け持ちしていた10代目かわとも

(ふぞろいな合格答案12より引用)

 

【コラム&フッターのTips】

密かにファンが多いであろうこのコンテンツ。人間味あふれるコラムや様々なテーマでの一言メッセージが参考になる&息抜きや精神安定剤にもなります。

胸が熱くなる体験談の数々

(ふぞろいな合格答案12より引用)

 

*私が使っていたふぞろい*

  • ふぞろい12(H30答案収録)
  • 10年データブック(H19~H28答案収録)

悲しいことに、ふぞろい11は品薄のため入手できませんでした(泣)先手必勝ですね。

あと3か月、ふぞろいがボロボロになるまで使い倒してください!

 

以上、岩塩でした。

 


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診断士2次試験における「守・破・離」”へ2件のコメント

  1. ひろまる より:

    岩塩様
    ありがとうございました。
    どうこれから手をつけていくかと悩み、とりあえず全知識を読み込むとこから始めていましたが実戦感がなく今一つの状況だったので大変参考になりました。
    特に写経して並べていつでも見られるようにする方法は自分の回答も一周目、二周目と並べてみて比較したいと思います。

    1. 岩塩 より:

      ひろまる様
      コメントいただきありがとうございます!参考になりましたら大変嬉しいです。
      私も一番最初に全知識を買い、一度ひととおり目を通しました。最初の段階ではピンと来ない内容も多く、しばらく部屋の片隅に・・・
      その後、まずは実践してみようと問題を解き始め、まとめた解答を繰り返し見るうちに、問われる内容の傾向が掴めてきました。
      一周解いた後に、解答を一気にまとめて見てみると、色々と気づきがありました。
      問題に取り組まれながら、気になる点がありましたら、お知らせください。
      ちなみに、全知識は最後の一週間で再び開いたのですが、最初に見たときとは大分印象が違い、習得した内容の復習・知識の取りこぼしに大変役に立ちました!

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