経営情報システム 出るかもしれない新用語【中小企業診断士試験】

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皆様、こんにちは。3chです。
今日も道場ブログを読んで頂きありがとうございます。

いよいよ一次試験が近づいてきました。夏にマスクをする経験は人生初です。こんなにも暑くなるとは・・・皆様、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今回、最後の経営情報ネタです。オン春でも質問を頂いておりましたが、令和2年度の経営情報システムで出るかもしれない(新)用語についてご紹介します。以下の赤字の箇所がキーワードです。この内容は、経営情報がある程度固まってきている方が記憶にプラスして頂ければと思います。

1次合格を目指したとき、あくまで経営情報についてはベースとなる普遍的な理論・概念・専門用語を確実に押さえることが先決です。まだ復習で基礎知識が固まっていない方はさっと流すか飛ばしてそちらの暗記を優先してください。(よろしければ過去記事ご参照ください⇒略語対策専門用語対策

 


1.XaaS(X as a Service)シリーズ

XaaS (X as a Service) 何とかas a Serviceという意味です。サービスとして提供する、利用するという意味になります。情報システムは所有から利用への流れで、自社で一から構築より既存のITサービスを利用する動きが加速してきています。過去にも頻出してます。情報システムをクラウド上で提供される“サービスとして利用する”、というのは中小企業にとっても大きなトレンドですので、XaaSシリーズをついでにまとめて覚えておきましょう。

 

・DaaS(Desktop as a Service
・・・コンピュータのデスクトップ操作画面をネットワークを通じて遠隔の端末へ提供するサービス。利用者ごとにフル機能のコンピュータ一式を揃えなくても簡易な端末などを通じてデスクトップ環境を利用できる。(出典:IT用語辞典e-Words)

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)と混同しがちです。VDIとは企業などで、デスクトップ環境を仮想化してサーバ上に集約したもの。利用者はクライアント機からネットワークを通じてサーバ上の仮想マシンに接続し、デスクトップ画面を呼び出して操作する。(出典:IT用語辞典e-Words)

どちらも原理的にはデスクトップ環境を仮想化する点で同じですが、「VDIはサーバをその企業が専用で使えるように企業内に設置して使う方式、DaaSはクラウド上の外部においてサービスとして例えば月額台数分いくらで契約して払う」(いわゆるサブスクリプション方式)方式の違いと理解しておきましょう。

 

・SaaS(Software as a Service)・・アプリケーションをクラウドでサービスとして提供する方式です。会計システムやメール、スケジュール管理等ですね。これは比較的イメージしやすいです。GoogleのGmailなどもSaaSの1つです。

 

・PaaS(Platform as a Service)アプリケーションソフトが稼働するために必要なデータベースやプログラム実行環境等をサービスとして提供する。PaaS上でアプリケーションを作ってSaaS方式で提供することも可能。(出典:IT用語辞典e-Words)ちょっとイメージしにくいですよね。実際にPaaSというのはアプリの開発者や事業者向けに提供していることが大半で馴染みが薄いですね。

 

・IaaS(Infrastructure as a Service)・・情報システムの稼働に必要なハードウェア基盤をサービスとして提供する仕組み。これは非常に便利です。IaaS環境を利用してPaaSやSaaSを提供することもあります。サーバー機器は壊れやすく(過去記事参照)、中小企業のオフィスに設置すると電気代、エアコン代もばかにならないのと、意外と停電対応等メンテナンスが面倒で導入時のコストもかかるため、IaaS環境に持っていくことがトレンドになってきています。

 

・MaaS(Mobility as a Service)・・各種の公共交通機関や車両などのレンタルサービス(レンタカーやカーシェア、シェアサイクルなど)を情報システムで高度に統合・連携し、顧客を目的地まで送り届ける一体的な移動サービスとして提供する新たな交通システム。(出典:IT用語辞典e-Words)これだけ次元が違います。モバイル機器関連のサービス提供かと惑わされそうですが、モビリティです。

 

ついでに他にもXaaSシリーズはありますが、以下は同じ略語で他の用語もあるため出題されるとすれば正式名称も併記されると思われます。あまり一般的ではないため出題頻度は下がると思います。こんなのもあるんだという程度で。

・Faas (Function as a Service)・・ 機能の実行環境を提供するサービス。PaaSよりももっと細かい機能をサービスとして呼び出せるような感じ。

・CaaS (Communications as a Service)・・ インターネット電話やテレビ会議など、コミュニケーションツールを提供するサービス。あまり聞かない。

・BaaS(Backup as a Service)・・インターネット経由でのバックアップサービス。実際に利用してます。

 


2.So(System of~)シリーズ 

最近のトレンドとしてSoR,SoE等が挙げられます。

覚え方は、SoR/SoE/SoI Soに続いてRとEとIでソーレイ

・SoR (System of Record)・・記録するためのシステムという意味です。従来からあるITシステムという意味で使われることがあります。

・SoE(System of Engagement)・・Engagement はつながり・関わりという意味です。engagement with local communitiesで地元との密接な関わりです。直訳すると関わりのシステムです。

つまりSoRは例えば会員の顧客のデータを確実・安全に管理するためにどうするか、という観点のシステムです。従来通りの顧客管理システムや販売管理等、基幹系システムと言われる分野です。

SoEは企業と顧客との関係性を深めるためのシステムであり、例えば携帯アプリを通じて顧客特性を加味しておすすめの商品としてPushするといったシステムになります。

・SoI(Systems of Insight)・・インサイト=顧客が持つビジネス上の欲求や行動心理にアプローチするシステムです。よくわからないと思うのでSoRとSoEを組み合わせ、SoEとかで実際におススメした商品を誰がどれくらい買ったか等を蓄積・分析して新たな知見を得るような仕組みです。

何かよくわからないと思うこの用語、実は企業経営理論で学んだ“キャズム”の著者で有名なジェフリー・A・ムーア氏の”Systems of Engagement and The Future of Enterprise IT”が始まりとされています。あの“キャズム”のムーアが何か言ってたぞと覚えてください。

 


3.5G関連技術

5Gとは5th Generationつまり「第5世代移動通信システム」のことで、「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」の3つの特徴があります。高速なだけでなく“低遅延”なので、遠隔医療や自動走行などへの応用が期待されています。

5G対応携帯も出始めて若干身近になってきましたが、5Gの技術仕様面を問うてきた場合は、おそらく難易度調整を狙った難問が想定されます。ただ、今後の重要トレンドであり、社会の流れを考えると無視できない技術でありますので、理解しておいて損はありません。ただ、時間と余裕がない方は捨て問扱いにしましょう。

① 高速大容量(eMBB;enhanced Mobile Broadband)
通信速度は20倍に進化。「Massive MIMO」「ビームフォーミング」が活用され、高精細な動画配信や在宅医療が可能になる。

② 高信頼・低遅延通信(URLLC;Ultra-Reliable and Low Latency Communications)
伝送遅延は10分の1に進化。「エッジコンピューティング」が活用され、自動運転、遠隔医療などが可能になる。

③ 多数同時接続(mMTC;massive Machine Type Communication)
同時接続台数は10倍に進化。「グラント・フリー」が活用され、IoT化の促進が可能になる。

 

2019年には、アメリカ、韓国、イギリスなど世界19ヵ国が5Gの商用サービスをスタート。日本では2020年春からの実装が予定されています。個人での利用のみならず、産業やビジネスでの実用化に向けても動き出しており、デジタルトランスフォーメーション(後述)実現の基盤として期待が高まっています。

 

関連新技術として出るとなると以下の用語が想定されます。

・Massive MIMO・・・MIMOとは複数のアンテナを使ってデータ通信を行う無線技術。「Massive」は英語で「大規模な」の意味で、MIMOを発展させた無線通信技術のことで、高速通信が可能になる。

・ビームフォーミング・・・無線通信における電波を細く絞って、特定の方向に向けて集中的に発射する技術。基地局と端末の間の電波干渉を減らし、より遠くまで電波を届けられるようになる。

・エッジコンピューティング・・ユーザーや端末に近いネットワークの周縁部(エッジ)にサーバーを分散配置するネットワーク技術のこと。端末の近くでデータを処理することになるので、インターネットを介して端末から離れた場所にあるコンピューターを利用するクラウドコンピューティングよりも通信の遅延を抑えることができ、クラウドに対する負荷も軽減できる。

・グラント・フリー・・端末と基地局の通信をシンプルにし、多くの端末と同時に接続できる技術のこと。

(用語解説 出典:KDDIホームページ https://www.kddi.com/yogo

 


4.デジタルトランスフォーメーション(DX)

最後にデジタルトランスフォーメーションについて。これは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」「企業がテクノロジーを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」(出典:Wikipedia)という概念です。略してDXといわれてます。

簡単に言うと、

デジタイゼーション(Digitization)
→アナログのことがデジタル化する

デジタライゼーション(Digitalization)
→プロセスまで含めた仕組みがデジタル化する

デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation:DX)
→社会的な影響をもたらすことまでを含め、社会の仕組みが大きく変わる

 

DXって難しい感じですが、例えば電子化・自動化が進み、さらにAIやロボットに取って代わられて職種そのものがなくなる、労働人口の半分近くが不要になる、といわれていることも、まさにDXです。

ちなみに、中小企業診断士はAIによる代替可能性0.2%と士業の中で弁護士と並んで低く(出典:資格Times)、DXで社会が大きく変化しても、将来にわたって活躍が期待できます。むしろそのような時代に中小企業の社長に寄り添いアドバイスできる診断士が求められています。この受験勉強、決して無駄ではありません。

 

いよいよ蒸し暑い季節になってきました。体調にはお気をつけて。経営情報システム突破を祈ってます。

以上、3chでした。

 


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