マイベスト答案は作るべきか?

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2019年9月14日(土)9:30~

@雑司が谷地域文化創造館 第1会議室A

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おはようございます、たっつーです。
(その他過去記事はこちら

さて、昨日1次試験の合格発表がありましたね。

診断士試験のHPより:令和元年度中小企業診断士第1次試験の結果について(合格発表等)

残念ながら不合格だった方、大変お疲れ様でした。
自己採点していて結果は分かっていた方が多いと思いますが、実際に自分の番号がないと本当にショックだと思います。
でも、合格に向けて本気で努力していたのであれば、その努力は絶対無駄にはなりません(来年もう一度受験するにせよ、しないにせよ、です。)
掛け値無しにそう思います。

合格した方は、本当におめでとうございます!!
次は2次筆記試験に向けて一生懸命頑張るだけですね。

さて、今年の試験結果と、過去の統計データを見ると、今年は例年より合格者数が多かったみたいですね。
(両リンクとも、診断士試験のHPより。PDFが開きますのでご注意下さい。)
合格者数・合格率ともに、実質過去最高レベルです。

当然、2次試験の受験者数も増えると思いますが、その場合の影響はどうでしょうかね。

仮に中小企業庁が、「2次試験の合格者数は1000人弱」というように、「合格者数」を基準にしていれば、合格率的には、2次試験突破は例年より難しくなります

そうではなく、「2次試験の合格率は20%弱」というように、「合格率」を基準にしていれば、受験者数が増えようが、難易度は関係ない(例年通り)ということになります。

中小企業庁が合格者数と合格率のどっちを基準にしているかは、正直、過去の統計データを見てもよく分かりません

とはいえ、分からないことを考えても時間の無駄であり、受験生としてはやることは変わりません。

すなわち、「少しでも合格の可能性を高めるために、毎日頑張る!」ということは何ら変わりませんので、焦らずやっていきましょう!
(道場メンバー一同、ブログ記事やセミナー等を通じて、引き続き応援していきます!)


【目次】
◆マイベスト答案とは?
◆たっつーの場合
◆道場メンバーの場合
◆まとめ


◆マイベスト答案とは?

さて、前置きが長くなりましたが、8月の1次試験後に、私は以下の2つの記事を書きました。
【2次試験攻略の勘所】初見時の復習に全力をかけるべし!
2次攻略のための「具体的な」復習方法

その際に、当然のように「マイベスト答案」という言葉を使っていたのですが、マイベスト答案とは、(おそらく)造語で「自分の中で一番と思う、自分で作る模範解答」のことです。
(別に私の造語ということではないです。Google検索すると、いくつか同じ言葉を使っている人がいますね。)

2次試験の過去問を自分で解いた後に、自分の解答と、「ふぞろい」「全ノウハウ」「2次過去問問題集」(TAC)等に記載されている模範解答を見比べることは、当然どの受験生もやっていると思います。

ただ、参考書等に記載されている模範解答は、微妙に内容・表現が違います。
解答の基本的要素は合致していることが多いですが、たまに、解答の方向性すら違う場合もあります。

マイベスト答案は、上記参考書等に掲載されている模範解答を組み合わせたり取捨選択などをして、「自分の中では、これが一番の模範解答だ!」という答案を各事例ごと(各設問ごと)に作ってしまうのです。

このマイベスト答案を作るべきかどうか、というのが今日のブログのテーマです。

◆たっつーの場合

僕は、マイベスト答案を作っていました

作っていた理由(効果)は、以下の3つです。

①試験直前に過去問を振り返るときに、一々、各種書籍の模範解答を見直すのが面倒。
→マイベスト答案を作って、1つにまとめた方が後から振り返りやすい。また、人が作った答案よりも自分が作った答案の方が圧倒的に記憶・印象に残る

②マイベスト答案を作る過程で、各種書籍の模範解答の良い部分・悪い部分を取捨選択するので、「この解答要素は残すべき」「この解答要素には点は振られていないだろう(なので、マイベスト答案からは落そう)」「この表現はいいな」と深く頭の中で分析・検討することができる
その過程で新たな「気付き」が得られる
(「気付き」の詳細については前回記事をご参照下さい。)

③「気付き」と「マイベスト答案」を併記したものをファイナルペーパーとする。
→ファイナルペーパーを読んだ時に、マイベスト答案があると、「気付き」の意味内容をイメージ感をもって振り返ることができる。

といったところでしょうか。

逆にデメリットも当然ありまして、以下の2つでした。

とにかく時間がかかる
→「ふぞろい」、「全ノウハウ」、「2次試験過去問題集」(TAC)を見比べて、解答要素を取捨選択しつつ、表現を整えた上で、制限字数内に収めるのはとにかく時間がかかる(むろん、Wordで作成していましたが。)。

記憶に残りすぎてしまう
→模範解答を深く比較・分析することになるので、各事例の解答が、深く記憶されてしまう。なので、仮に過去問1周目でマイベスト答案を作ってしまうと、過去問2周目以降は、記憶に頼った解答をしてしまう。
(→ただし、これは、1周目はマイベスト答案までは作らないことで解決

私の場合は、メリット>デメリットと考えたので、マイベスト答案を作ることにした次第です。

◆道場メンバーの場合

一方、他の道場メンバー11名はどうでしょうか。
アンケート結果は以下のとおりです。

結果は、僕とかもよを除き、12名中10名は、マイベスト答案を作っていないor作ってたけど途中で止めていました!
(僕の思い込みで、他の受験生もやってるだろうと思ってたので、個人的には、正直意外な結果でした。)

以下、皆の意見を紹介していきたいと思います。

【作ってなかった派】
・時間は節約したかった。(makino)

・本番は常に初見なので、1次のようにQ&A式対応で回答を覚えるよりも、解法を覚える事がポイントだと考えたため。1次とは異なり、2次は基礎力+応用力を問う試験だと思いますので、(時間がない方は特に)思考力の回転を上げる事に注ぐべきだと思います。(ブブ)

・1つの事例の答案を丁寧に作れば作るほど、「何の回答をしたか」の印象が強くなりすぎてしまって答えを覚えちゃうから。(ちこまる)

・書けるようになるべき解答は、毎回のイメージ作りによって、意識・定着できていたので。マイベスト答案を作成しようとするとそれなりに時間もかかると思うし、結構復習に時間がかかっていたので、そこまでやる余裕はなかった。(ぐっち)

・同じ事例、同じ問題は2度と出題されないのに、100点を目指す答案を作っても意味がないかなと思っていました。100点を目指すのではなく、どんな問題が出ても6割ちょっとを安定的に取れる再現性を重視していました。また、足りない視点・要素はノートにまとめていたため、ベスト答案を作る必要がなかったとも言えます。(いよっち)

何をもってベストとするかの判断基準を持ってなかったからやる意味がない。(注:マイベスト答案を作っても)ほとんど自己満足で終わるんじゃないだろうか。(kskn)

【作ったけど途中で止めた派】

・8月中に直近3年分はつくった。これにより、解答の書き方、構成の仕方を大体掴むことができた。9月からは、時間内に解き終える練習のために骨子作成のみをたくさんやった。マイベストをつくると時間がかかり回転数こなせないので、やめた。ちなみに、骨子作り練習期でも「マイベスト骨子」は毎回簡単に作っていたと思う。(かわとも)

いかがですか?

上記のデメリット①・②を懸念して作らなかったメンバーもいますが、個人的には、ksknの「何をもってベストとするかの判断基準を持ってなかったからやる意味がない。」というのは、たしかにそうだよなーと思いました。

私も、マイベスト答案を作るのを目的としていたわけではなくて、むしろマイベスト答案を作る過程で、新たな気付きを得ること(本番でベスト答案を作るための判断基準を持つこと)を目的としていました。

単にマイベスト答案を作ることを目的としてしまうのは、絶対にまずいと思います。

◆まとめ

マイベスト答案を作るかどうかは、結局は、勉強時間がどれだけあるか、独学か多年度か等によってケースバイケースだと思います。

ただ、(N数は少ないものの)道場メンバー中、12人中2人しかマイベスト答案を作っていなかったことからすると、作るかどうか迷っているのであれば、作らなくていいのではないかなーと思います。
(やるとしても、かわともの言うとおり、「マイベスト骨子」くらいで十分かと。)

もし作る場合でも、マイベスト答案を作ることを目的とするのではなく、作る過程で何を得るかを意識して取り組むべきだと思います。


以上、たっつーでした。

明日は、大好評シリーズになることが予想される、なおさんの「10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント」の「事例Ⅰ」です!「
お楽しみに!

 

☆☆☆☆☆☆☆

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マイベスト答案は作るべきか?”へ6件のコメント

  1. naoちゃん より:

    たっつーさん

    お忙しい中、ご回答いただきありがとうございます。 

    聞きたかったことを聞くことができました。まったく脱線しておりません。

    あまりに体力的にしんどいため、その点が不安でしたが、たっつーさんも他の方も同じなんだなと、安心しました。

    模試も、受けてみます!

    本当にありがとうございます!!!

  2. たっつー より:

    naoさん、コメント有難うございます!!
      
    はい、もちろんしんどかったですね。
    勉強してたときは、
    設問を一つ解く→小休憩→復習→大休憩→設問を一つ解く→小休憩→復習→大休憩
    くらいのイメージでした(笑)
    この時期に限らず、試験直前までそうでしたね。
    体力的な問題というよりは集中力の問題ですが。
    (ちなみに、集中力を持続させる方法として、こんな過去記事があります。)
      
    ただ、本番の直前期の頃(多分2週間くらい前)、初めて80分の時間を計って解くようになりましたが、時間を計って解くときは、さすがにぶっ通しで解き切るようにしていました。
    (初めのころは、ひどい出来でしたが。)
    もちろん、「80分集中」するのは自分にムチ打たないといけないのですが、僕はそこまで強い人間じゃないので、強制的に「80分集中しなきゃいけない状況」を作ってました。
    ・終電の80分前から解き始める(80分後に職場を出て駅に向かわなければいけない状況)
    ・妻・子供たちの目覚まし時計が鳴る80分前から解き始める(80分後に子供たちが起きてきて邪魔されるのでそれまでに終わらせなきゃいけない状況)
    みたいな。
    (本当は、模試の会場受験が最も「80分集中しなきゃいけない状況」を作れるのですが、私の場合は、既に終わっており…)
      
    naoさんも、もし時間的・場所的に可能であれば、模試を受けてみてはいかがでしょうか?
    いよっちのこの記事からリンクをたどると、まだ会場受験の申し込みを受け付けているところも多そうです。
    (会場受験は大都市圏がメインなので、地方にお住まいだと厳しいかもしれませんが…)

    いずれにしても、一度「強制的に80分で解き切る状況」を作って、「ぶっ通しで解き切る力」が自分にあるかどうか見極めるのがいいかもしれません。
    意外と上手くいけばそれでいいですし、駄目であれば、そこから対策を考えればいいわけなので。

    以上で、ご回答になっているでしょうか?
    段々と脱線しているような気がしますが、そのときはすみません!

  3. naoちゃん より:

    たっつーさん

    もう一つ質問させてください。

    2次試験勉強してて感じるのですが、すごくしんどくないですか?

    あまり慣れないことをしているからか、それほど負担のかかる事だからなのか、ものすごく体への負担が大きいです、

    一問やって、5分休憩して、与件文を一読して、少し休憩。って感じで、ぶっ通しで解き切るなんてことは、今はとても無理です。

    たっつーさんも、この時期はそんな感じでしたか?

  4. naoちゃん より:

    たっつーさん

    早速のご回答ありがとうございますm(__)m

    アドバイスを読ませていただきました。

    おかげさまで心配事が減り、この調子で頑張っていこうと強い気持ちを持つことができました。

    80分の過ごし方についてもしっかりと読ませていただき、工夫を重ねて頑張っていきたいと思います。

    本当にありがとうございましたm(__)m

  5. たっつー より:

    naoちゃんさん

    コメント有り難うございます!
    まずは、徐々に模範解答に近づいてきているとのこと、大変素晴らしいと思います。
    2次試験まで約1か月半もある現時点で、そこまで来ているのはかなり早いと思いますので、自信を持って下さい!

    また、最初は時間を気にせず解く→徐々に80分に収めるように努力する、という進め方自体も全く問題ありません!
    私もそうでしたし、大半の方がそうだと思います。
    最初から常に80分に収めようとしていたら、分析が深まりませんし、勉強の負荷が高くなりすぎてモチベーションを失いますので。

    ただたしかに、本番までに縮まらなかったらどうしよう、と不安に思う気持ちも分かります。
    また、「回数を重ねて、慣れていけば、おのずと時間は縮まっていくだろう」とのことですが、やや、行き当たりばったりの印象を受けますので、やはり、自分なりの「80分の過ごし方」をきちんと確立していった方がいいと思います。

    この点に関して、ブログ記事の冒頭で案内している夏セミナーの動画はご覧になりましたでしょうか?
    その中で、道場メンバーのなおさんによる「80分の過ごし方」が紹介されています。
    なおさんの「80分の過ごし方」は、「80分の行動を「作業」と「思考」に分け、「作業」を徹底的に合理化・単純化し、「思考」に多くの時間をかけて解答の精度向上・内容充実を図る」というもので、多くの人が真似できる(少なくとも参考にできる)内容だと思いますので、是非ご覧頂ければと思います。

    ※ ちなみに、なおさんとnaoさん(同じ名前ですね笑)の80分の過ごし方を照らし合わせると、naoさんは、設問分析と与件文の読解にやや時間をかけすぎている印象です。一方、解答整理と解答記入の時間は合理的な時間内だと思います。

    もちろん、なおさんの「80分の過ごし方」以外にも、先代道場メンバーの多くが、自分の80分の過ごし方を紹介しています。
    ブログ右上の検索窓で「80分」と検索すると、本当に沢山の記事がヒットしますので、ぜひ参考にしていただいて、naoさんなりの「80分の過ごし方」を確立していただければと思います。

    なお、私も次回の記事で、「80分の過ごし方」を紹介しようと思っています。自分でいうのも何ですが、かなり独特の過ごし方で「劇薬注意」ではあるのですが、ぜひお読みいただければ。

  6. naoちゃん より:

    たっつーさん

    毎日、一発道場を読ませていただいております。

    多くのヒントをいただき、ありがとうございます。

    すみません。 教えてください。

    ここにきて、ようやく、なんとなくですが、設問者の意図がうっすらと見え始め、模範解答に近い解答が作れるようになってきました。(まだまだですが、、、汗)

    しかし、その模範解答をつくるにしても、

    ・まず、設問を分析するのに15分

    ・与件文を一読するのに、50分

    ・設問と与件文を読み直すのに45分

    ・整理に20分

    ・解答記入に30分  (計160分)

    という時間がかかります。

    自分としては、まずは正しい解答を掛けるようになることが大事で、正しい解答を連続で書けるようになっていく中で、回数を重ねて、慣れていけば、おのずと時間は縮まっていくだろう。

    と考えています。

    とはいえ、残りの短期間で縮まらなかったらどうしよう。という不安もあります。

    このような考えでも大丈夫でしょうか?

    教えて頂ければありがたいです。

    どうぞよろしくお願いいたします。

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