2次攻略のための「具体的な」復習方法
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おはようございます!たっつーです。
(過去記事はこちら)
先日の東京セミナーでお会いできた方、有り難うございました!
心より2次試験合格をお祈りしております。
もちろん、セミナーではお会いできなかった、この一発合格道場ブログの読者の皆様の合格もお祈りしております。
さてさて、その東京セミナーでは、「過去問を解いた際の復習が大事ということは分かりましたが、結局、具体的にどのように復習すればいいと思いますか?」との質問を繰り返し受けました。
あくまで「私の場合は・・・」ということで恐縮ですが(1つのケーススタディに過ぎず恐縮ですが)、前回記事では、初見時の復習に全力をかけるべし!ということをご説明しました。
今日の記事では、具体的な復習方法を、もう少し詳細に説明していきたいと思います。
【目次】
◆汎用性のある「気付き」とは
◆事例Ⅱの場合
◆事例Ⅲの場合
◆汎用性のある「気付き」とは
前回記事で説明したとおりですが、本番の2次試験は、受験生皆平等に「初見」の問題です。
したがって、結局、2次試験の勉強は、いかに「初見時の対応力」を磨くかが重要です。
この「初見時の対応力」を磨くには、初見で解いたとき(初めて過去問を解いたとき)の復習に全力をかけるのが一番(のはず)です。
具体的には、過去問を解いた後に、自分の初見時の回答と、各種書籍に記載の模範解答を見比べて、自分に何が足りなかったのか、(仮に)もう一度似たような事例が出たときにどうすれば模範解答に近い答案を書くことができるのかを分析して、できるだけ「汎用性のある気付き」をメモしていくことが大事だと思います。
この「汎用性のある気付き」を、今になって考えると、①切り口、②ワーディング、③テクニック(小技、ミスしやすいポイントの注意喚起等)に分類できると思います。
(なお、当時、私が勉強していた頃は、面倒でしたので特に分類していませんでした。)
①は、例えば、「売上拡大=集客アップだけではなく、客単価向上も」「人材を問われれば、採用のみならず既存人材の育成も」といったもので、要するに、設問で問われている解答要素を落さないようにするための「着眼点」です。
②は、「おっ、これは使いやすい」と思った用語をメモしていくというものですね。2次試験は、厳密な文字数制限の中で、分かりやすい文章(因果の流れ等)を意識しながらも、最後は、いかに加点となりうる解答要素を詰め込むかの試験だと思うので(個人の見解です)、色々なボキャブラリーがあった方が、より適切かつ端的に解答要素を詰め込むことが可能になります。
③は、解答上のテクニック等で、例えば、「設問で、課題を聞かれた場合、問題点だけでなくどう改善すればいいかまで書く。」とか「設問分の末尾をオウム返しにすると、問いに正面から答えている感が出る。」とかですね。
◆事例Ⅱのメモ
といっても抽象的に言ってもしょうがないので、より具体的に見ていきたいと思います。
私の当時のメモがベースですが、前回記事で説明したとおり、私は、印象に残りやすいように、自分の初見時の回答を酷評する形でメモを作っていました。
なので、汚い言葉使いがあって大変恐縮ですが、一つのケーススタディとして・・・。
前回記事では事例Ⅰを紹介したので、今日は事例Ⅱからです。
B社は、ボランタリー・チェーン本部から新たに婦人用ハンドブックの予約会の成功を打診された。B社は、現在のデータベースを活用しながら、この予約会を成功させようと考えている。そのためには、どのような施策を行うべきか。120字以内で助言せよ。
私の初見時の回答は以下のとおりです(ひどいもんですね笑。そもそも120字にも足りていないです。)。
「データベース上の顧客に対して、予約会の日時・場所が記載されたDMを送付する。DMには、婦人服等の購買履歴や好みを基に、顧客ごとに、婦人服に合ったハンドブッグを紹介し、来客数の増加を図る。」
※ ちなみに私は勉強の際は、手書きではなくword(PC)で回答を作成していました。また、特に時間も計らず、設問を1つ解いて解答を見て、設問を1つ解いて解答を見て、というように復習していました。80分の時間を計って手書きで一気に事例1つ分をやるのが一番いいかもしれませんが、あまりに負荷が高く、勉強する気が起きなくなってしまうので・・・。
上記を書いた後、「ふぞろい」、「全ノウハウ」、TACの「2次試験過去問題集」等の書籍にある複数の模範答案と自分の答案を見比べて、「気付き」をメモの形にします。
私の当時のメモは以下のとおりです。
1 施策について問われたときは、「誰に」「何を」「どのように」の視点が大事!「誰に」の視点を完全に忘れてた・・・。DBの顧客が全員ハンドブック買うわけないだろ。婦人服の予約会に来た人だけに限定してDMを送ればいい。
2 「何を」の視点で、「顧客の好みにあった商品提案」というのは思いついたけど、そもそも「顧客の好みに合った商品を取りそろえる」というのでもいいね。提案の前段階として「取揃える」ということ。
3 そうか、売上アップの切り口は、「来客数増加×客単価向上」か。ついつい、来客数増加施策ばかり思い浮かぶけど、客単価向上の視点を忘れるな!例えば、セット販売とか、オーダーメイド提案とか、富裕層への高価格帯商品提案とかがありうるね。
4 「顧客満足度向上」というのはいい言葉。「売上向上」のさらに上位概念として、文章の末尾に持ってくると文章を締めやすいかも。「売筋商品」ってのもいいね。使いやすそう。
5 設問文に「データベースを活用しながら」とあるけど、(もちろんメインはDB活用策とはいえ、)別にDB活用以外の点を触れてもいいのか・・・。→加点を落さぬように、とにかく解答要素を盛れ!
6 予約制導入なんて思いつかねーよ・・・。でも与件文の過去の予約会の失敗の記述がヒントだったんだね。→今回みたいに、過去の反省点・失敗事例が記載されているときには、それがヒントになっていることがある。その改善策を挙げるのを忘れるな!
7 「等」とか意味ねーから止めろ。字数の無駄。大量の答案用紙を採点する採点者が「等」の意味内容を酌んでくれるわけない。
上記のうち、1、2、3,6あたりが①切り口ですね。4が②ワーディング、5、7が③テクニックでしょうか。
(なお、当時は、特に明確に分類していませんでした。)
ちなみに、2周目をやった後に、模範解答をもとに作成したマイベスト答案は以下のとおりです。
「データベース上婦人服の購買履歴のある女性に対し個別DMを送付し集客力を高める。また、データベース上の購買履歴と好みに着目した売筋商品に厳選し、スペース、従業員が僅少であるので、予約制により顧客を確実に入場させ丁寧な接客をし、客単価向上を図る。」
◆事例Ⅲの場合
C社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC木工加工機の生産に充てたいと考えている。それを実現するための課題とその対応策について120字以内で述べよ。
私の初見時の回答と、気付きメモは以下のとおりです。
「課題は、機械の専任担当制をとっていること、技術情報を各専任作業者のみ保有していること、顧客との打ち合わせを各作業者が行っていること。対応策は、①専任担当制を止めて多能工化、②技術情報を作業者間で共有、③特定の従業員に打ち合わせ内容を集中。」
1 えー!「課題」を問われたら「問題点」を書くのではなく「対応」を書くのか!初耳!
2 「対応策」を問われたら可能な限り具体的に書くといいね。「OJTで多能工化とか、「標準化やデータベース化で技術情報の共有」とか。
3 「特定の従業員に打ち合わせ内容を集中」って、普通に読んだら、むしろ駄目なことでしょ。あほか俺は。解答書いたらちゃんと一回読み直さないと駄目だね。かっこよく、「受注情報を一元管理」って書けばよかった。これいい言葉だなぁ。
4 「専任担当制を止めて多能工化」って、字数が勿体ないなー。「多能工化」という言葉だけで、「専任担当制を止めて」ということは表現できている。丁寧に書くのも大事だけど、意味内容が重複することを書くのはやめた方がいいな。
上記のうち、1、2、4が③テクニックで、3が②ワーディングでしょうか。
ちなみに、2周目をやった後に、模範解答をもとに作成したマイベスト答案は以下のとおりです。
「課題は、①専門以外の機械操作が可能な体制の構築、②技術情報の共有化、③受注後の加工内容の情報一元化である。対応策は、①OJTによる多能工化推進、②技術情報の標準化・マニュアル化、③生産管理者を設置し加工内容の情報を集中させることである。」
いかがでしたでしょうか。
(すみません、できるだけ丁寧に書きましたが、分かりにくくごめんなさい。m(_ _)m)
今回、事例Ⅳまでは取り上げませんでしたが、基本的には同じです。
財務分析の設問では、例えば、「高原価率」「借入依存」といった使いやすいワードをストックし、計算問題でミスすれば、二度と同じようなミスをしないよう、ミスした原因をメモしていくことになります。
私は、上記のように、
・初見時の解答
・気付きメモ
・マイベスト答案
を並べたものを、最終的にファイナルペーパーにして、試験直前期によく眺めていました。
もちろん、人によって色々な復習方法があると思いますが、少しでも参考になれば幸いです!
☆☆☆☆☆☆☆
たっつーさん、ぐっちさん
ありがとうございます。
なるほど。
たっつーさんのおっしゃるように、一度、立ち止まり、振り返ってみることもやってみようかと思います。
ぐっちさん、二次試験対策講座、楽しみにしています。
naoちゃんさん
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、事例Ⅰは与件にヒントが少ないことが多く、特につかみどころがないと感じやすいと思います。簡単になりますが対策のポイントとしては、①戦略レベルを意識する(経営戦略 or 組織戦略(組織構造、人的資源管理))、②組織施策・人事施策をすぐに想起できるようにする、ことが重要かと思います。
なお、近日公開予定となりますが、夏セミナーの2次試験対策動画にて、詳細の解説をしていますので、良ければこちらもご覧いただければと思います!(私が事例Ⅰ対策のスライド作成を担当しております)。
コメント有り難うございます!
私自身も受験時代は、事例Ⅰがあまり得意ではなく、結構苦しみました。与件文から推測しなければならないことも多く、そこを外すと、見当違いになってしまうんですよね・・・。
naoちゃんさんにマッチするかどうかは分かりませんが、私の場合は「急がば回れ」と思い、改めて、TACの「スピードテキスト」(企業経営理論)を読んだり、「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」の事例Ⅰ部分を読み、これは試験で問われるかもな~と思った点をノートにまとめ直しました。例えば、モチベアップの方法、能力開発の方法、インターナルマーケティングの内容、非正規社員の活用方法等です(結局、全範囲はできなかったのですが・・・。)。
これが功を奏したかどうか正直分からないのですが、最後に解いた過去問(たしかH26年)では、結構手応えがあり「ぎりぎり間に合ったかも・・・」と思えた次第です。
ちょっと他のメンバーにも聞いてみます!
ご相談です。
いま、日々2次試験に向けて毎日事例を解いています。
まったくつかみどころがなかったところから、事例Ⅱ、事例Ⅲ、事例Ⅳに関しては、徐々に設問者の意図した解答に近づきつつあるなぁと感じ取れるようになってきました。 このままやり続ければなんとかなるかなぁとも感じれるようになってきてます。(まだまだですが。)
しかし、事例Ⅰに関してだけは、いまだに全然つかみどころがなく、まったく設問者の意図から外れた解答になります。 そもそも、何を解答すればいいのかもわかりません。
このままで大丈夫なのだろうか、、、、
あと二ヶ月で間に合わないのではないだろうかと不安です。
たっつーさんが書いた、効果的な復習方法に近い感じで復習はしています。
LECの解答解説をじっくり読み書きしています。
しかし、事例Ⅱ.Ⅲ、Ⅳだけは、進歩を感じられますが事例Ⅰがホントに難しいです。
このまま、事例Ⅱ,Ⅲ、Ⅳと同様に、やり続けても大丈夫でしょうか?
何かアドバイスをいただけるとありがたいです。